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《ネタバレ》 負け犬を描いたらフィンランド一のアキ・カウリスマキ監督。本作も負け犬主人公の悲しーい人生を俯瞰したショットを多用して描いている。「いつか俺はデッカイことやってのし上がってやるんだ!」と言いつつも、友達は居らず、彼女も居らず、金も無い。日課は河の畔のホットドッグ屋で愚痴をこぼすこと。余りにも惨めで笑えるのだけれど、同時に悲しくもなってしまいます。誰だって少なからず彼に感情移入する部分はあるだろうから(内向的な人なら尚更に)。仕舞いには強盗事件の犯人に仕立て上げられて、出所後も徹底的に追い詰められて正に人生の敗北者。しかしそれでも最後にポッと一輪の希望の花が咲く。どんなに惨めでも死ぬほど価値が無い訳じゃない。まだまだやっていける。そんな映画です。
【民朗】さん [DVD(字幕)] 7点(2012-04-28 21:10:17)
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