ワイルドバンチ の 民朗 さんのクチコミ・感想

Menu
 > 作品
 > ワ行
 > ワイルドバンチ
 > 民朗さんのレビュー
ワイルドバンチ の 民朗 さんのクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 ワイルドバンチ
製作国
上映時間137分
劇場公開日 1969-08-09
ジャンルアクション,ドラマ,ウエスタン,犯罪もの,バイオレンス
レビュー情報
《ネタバレ》 ほぼ全編に渡り漢!漢!漢!サム・ペキンパーの美学が堪能できるオス度100%のバイオレンス西部劇。しかし同時にそういう格好良い仁義を貫く男達の時代の終焉を表している映画とも思え寂しさも強く感じました。
超渋いストップモーションが繰り返されるオープニングからこの映画は始まりますが、そこで何度もカットインされるサソリが無数のアリに喰われているシーンは何かを象徴している様に見えます。それは恐らく主人公たちの最期でしょう。本作の世界は強い無敵のガンマンが活躍できる時代では無く、蟻ん子みたいな奴らに人海戦術で殺されてしまう残酷な世界なのです。足に古傷を負うパイクは何度も「俺も年だしそろそろ終わりにしないといけない、俺の時代はもう終わりだ」と言います。そしてエンジェルのフィアンセは金に目が眩んでクソたれ将軍に媚を売っている。終盤にパイクは自分が抱いた女に撃たれる。これらのエピソードは「最早男の美学が通用する時代じゃないんだ、世の中実益で動く世界なんだよ」と観客に突きつけている様に思えてなりません。
それでも最後に「俺たちは俺たちの筋を通すぜ!」とたった四人で大量の敵に立ち向かっていく。金のため、自分の命のためにワイルドバンチを仕留めようとしていたソーントンはパイクの銃を拾い上げ金を受け取らずに座り込む。もう観客に何が言いたいかは明確でしょう。
この映画の最後に熱くなれる人はまだ男の美学を信じている人なんだと思います。それが良いのか悪いのかは人それぞれでしょうが、私は仁義を通す彼らの姿に最高に熱くなりましたね。
それからつい終盤の大銃撃戦に目がいってしまうのですが、中盤の列車アクションも同様に出色の出来!ここまで面白い列車アクションを私は今まで観た事がありません。
民朗さん [映画館(字幕)] 8点(2013-06-28 00:47:38)(良:1票)
民朗 さんの 最近のクチコミ・感想
投稿日付邦題コメント平均点
2017-12-18スター・ウォーズ/最後のジェダイ8レビュー5.79点
2015-10-28アラビアのロレンス9レビュー7.94点
2015-10-23ジョン・ウィック7レビュー5.91点
2015-10-23フレンチアルプスで起きたこと9レビュー6.53点
2015-10-23テキサス・チェーンソー5レビュー5.76点
2015-10-14マイ・インターン6レビュー6.72点
2015-10-08バクマン。8レビュー6.79点
2015-10-02キングスマン8レビュー6.81点
2015-09-24バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)9レビュー6.35点
2015-09-23クロニクル8レビュー6.63点
ワイルドバンチのレビュー一覧を見る


© 1997 JTNEWS