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《ネタバレ》 デ・パルマらしいカメラワーク、演出を堪能できる一作。例えば、主人公が陰謀に巻き込まれていくシーンでは主人公の周りをカメラがグルグルと回り続ける。まるで観ているこっちまで混乱していくように執拗なカメラの動き。他には序盤、主人公が音響のサンプルを採取しているとき、ふくろうの鳴き声と共にふくろうのアップと共に主人公が背景にピントが合ったまま写っている。しかも事故が起きた瞬間、両者共に事故現場の方に目をやる。何か良く分からんがとにかくぶっ飛んだカットの連続ということは分かる。
しかしこの映画の凄まじい点は映像面のみではないと思います。非常に心を鷲掴みにされたのはエンディング、サリーが殺される時の悲鳴を繰り返し聞き、冒頭のB級ホラー映画の素材として映画を完成させる主人公。彼は完成後のスクリーンをじっと見つめますが、これは捜査官の時代からトラウマを克服できない主人公が愛した女をかけてもそこから脱却できなかった呪いのように感じました。 【民朗】さん [DVD(字幕)] 7点(2013-03-31 12:50:30)
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