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《ネタバレ》 個々の細かいエピソードやギャグは原作漫画から拝借しているものの基本的には別物な話です。キャラクターの描き方はベタではありますが、そのお陰で感情移入もし易く丁寧な全体に丁寧な作りだったと思います。原作でも描かれているような男の意地のような展開にもグッときました。終盤のカルネアデスの板問題の様な展開も観ているだけで息苦しい画面となっており緊迫感ありました。ジャンル映画として海上保安官カッコいいと思わせてくれた時点で良い映画だったと思います。ただし音楽の使い方のダサさだけはどうにかならないもんでしょうか。もうジャーニーが流れる度に安物のコントを観ているみたいな気になってしまい笑いが止まりませんでした。最もひどかったのが水深40メートルからの仙崎と三島の救出作業です。あれだけ水中の画面に緊迫感が出るのは無音で観客も海の中に放り出された状況を体感するからでしょう。それなのに救助が来ると安っぽい感動的な音楽を無遠慮に流しちゃう。さっきの緊迫感は彼方まで素っ飛んでしまいました。実に勿体ない。この映画に限らず今の邦画に蔓延している病と言ってもいいですが、いい加減にそれらしいシーンには感動的な音楽をってメソッドは止めて欲しいなあとしみじみと感じました。あと男の青春らしく真っ裸のシーンが多いのは結構ですが、私はノンケなのでムサい男のケツより加藤あいのケツを見せろと心から思いましたとさ。
【民朗】さん [DVD(邦画)] 6点(2012-08-19 17:23:30)
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