007/ゴールドフィンガー の S&S さんのクチコミ・感想

Menu
 > 作品
 > タ行
 > 007/ゴールドフィンガー
 > S&Sさんのレビュー
007/ゴールドフィンガー の S&S さんのクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 007/ゴールドフィンガー
製作国
上映時間109分
劇場公開日 1965-04-24
ジャンルアクション,サスペンス,アドベンチャー,シリーズもの,小説の映画化,スパイもの
レビュー情報
《ネタバレ》 オープニング、なんとジェームズ・ボンドがアヒルのデコイを頭にくっつけて水中から登場。よくこんなこと監督はやらせたもんだよ、と呆れますが第三作からはいよいよ007も洒落っ気要素が強くなってきます。 007シリーズの突っ込みどころといえば何をやりたいのか意味不明な悪ボスたちの存在ですが、ゴールドフィンガー氏もかなりのもんです。ぶっちゃけ単なる金持ちのデブ親父というわけですが、カードやゴルフで真剣にインチキするなど、器の小ささが情けない。でもミニマムではセコい煩悩のかたまりのくせに、悪の本業ではフォートノックスの合衆国金保管所に核爆弾を仕掛けるんですから訳が判りません。この作戦、要は「世界最大の金保管庫が放射能に汚染されて実質的に無価値になれば、自分の持っている金が暴騰して大儲けができる」という、これまたしごく下世話な動機です。でもこれってよく考えなくても、突っ込みどころが満載なおバカ作戦なんですよね。だいたい、あんな頑丈な保管庫の中でたとえ超小型といえども核爆弾を破裂させれば、ほとんどの金が蒸発しちゃって放射能汚染どころの騒ぎではないでしょう。そして世界経済のシステムは破壊されて確実に大混乱になりますから、実業家であるゴールドフィンガー氏にはデメリットしかないでしょう。まあこれは原作に問題があるわけで、考えるとイアン・フレミングの007は結構なおバカ小説だと言えるでしょう。 そしてこの映画ではジェームズ・ボンドがびっくりするほど活躍しないんですよね。伏線なのかと思いきやボンドは最後までゴールドフィンガーに捕まったままだし、唯一の功績はオッドジョブを感電死させたことぐらいです。どうやってゴールドフィンガーの作戦をボンドは仲間に知らせたんだろうと不思議に思っていたら、なんとボンドに男に目覚めさせられたプッシー・ガロアが寝返って通報した(それも説明セリフだけで済ますという横着な撮り方です)という驚愕のオチでした。なるほど、大活躍していたのはボンドの下半身だったわけですね(笑)。
S&Sさん [CS・衛星(字幕)] 5点(2017-07-26 19:57:09)
S&S さんの 最近のクチコミ・感想
投稿日付邦題コメント平均点
2025-01-28パブリック・アクセス5レビュー5.20点
2025-01-25ギャラクシー・クエスト8レビュー7.93点
2025-01-22ディープ・インパクト(1998)7レビュー6.08点
2025-01-19マネキン6レビュー7.28点
2025-01-16ザ・ベイ4レビュー6.11点
2025-01-13オッペンハイマー8レビュー6.38点
2025-01-10美徳のよろめき5レビュー5.00点
2025-01-07大魔神逆襲5レビュー6.00点
2025-01-04ナポレオン(1927)9レビュー7.00点
2024-12-31俺たちは天使じゃない(1989)8レビュー6.52点
007/ゴールドフィンガーのレビュー一覧を見る


© 1997 JTNEWS