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《ネタバレ》 POVジャンルは低予算で舞台も森の中や幽霊屋敷の室内とかの狭い空間というのがお決まりだったわけですが、大物プロデューサーが乗り出してくるとこの映画のように凄まじい映像になるわけです。突然出現した怪物がNYを破壊しつくすところを巻き込まれた若者の視点だけで見せる、怪獣ファンには一度は撮ってほしかったプロットであります。プロデューサーであるJ・J・エイブラムスの趣味がうかがえますね。 相変わらずの手振れ映像は不思議とあまり苦にならなかったんですが、これは他のPOVものよりはるかに映像に情報量が多かったからなのかなとも思います。ビデオカメラを回し続ける男はKYなバカという設定は、もうこの手の映画ではお約束です。考えるに現在ではこのプロットは現実味がなくなってしまいましたね、プロの映像スタッフなら別ですけど素人はスマホで動画ですからね。肝心の怪物は中盤以降チラチラ部分的に映り夜が明けるとその醜い全身像をさらすわけですが、最後までほんの一部分だけしか見せずに終わるという撮り方もありだし、正直言ってそのほうが良かったんじゃないかと思います。まあこれは製作スタッフたちが見せたくて我慢しきれなかったのかな(笑)。あと地下鉄で襲ってくるバグみたいなやつは平成ガメラのレギオンに登場の仕方からそっくり、ほんとスタッフの皆さん怪獣映画が好きですね(笑)。 ちょっと不思議なのは、この映画に限らず今世紀に入ってからのハリウッド映画に出てくる怪獣・怪物は、どうして体表がのっぺりした両生類系というかゴブリン系ばっかりなんでしょうね?CG化しやすいからなのか、単に手抜きして真似しあってるだけなのか?
【S&S】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2018-09-14 21:48:03)
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