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《ネタバレ》 嫌なことがあって気分が落ち込んだりした時はぜひ本作をお勧めします、言わずと知れた野球コメディ映画の最高峰です! 初めてこの映画を観たとき、アメリカに次ぐ野球大国なのになんで日本映画界はこういう野球映画が撮れないんだろうかと、腹が立った記憶があります。確かにプロ野球をテーマにした日本映画はほとんどないし、数少ない作品も単なるヒーローものか超駄作ばかりですからねえ。 この映画の凄いところは、クリーブランド・インディアンスという実在のメジャーリーグ球団を使って、オーナーから選手までフィクションの存在にして徹底的に笑いを取りに行っているところでしょう。その選手たちもキャラが立ちまくりで、ウェズリー・スナイプスまでもが今じゃ決してやってくれないコメディ演技を見せてくれるんですから、もう堪りません。特にキャンプにインチキ臭いハイブリッド・ワーゲンで乗り込んでくるところや、アメックスのCMで滑り込んできて「出かけるときは忘れずに」と微笑むところなんか抱腹です。私は長いこと彼がコメディアンだと思ってました(笑)。そしてもちろん、リッキー・ボーンのチャーリー・シーンを忘れてはいけません。プレー・オフの“ワイルド・シング”にのって登場するシーンは何度観ても鳥肌立ちまくり、きっと永遠に語り継がれてゆくことでしょう。彼は実際にも野球が上手いらしく、投球フォームがさまになっています。 そしてつくづく感じるのは、実際にエキストラで球場を埋めて撮影されたプレー・オフ戦の迫力です。もちろんボランティア参加みたいにして集めたんでしょうけど、みんなノリノリだしほんとに楽しそう。 日本にも75年の広島初優勝や85年の阪神優勝のようないいネタがあるんだから、映画化しようという発想は邦画界にはないんでしょうかね、まあないでしょう。
【S&S】さん [CS・衛星(字幕)] 9点(2018-06-02 23:43:43)(良:1票)
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