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《ネタバレ》 大使館に群衆が乱入してくるシークエンスは半端じゃない緊張感に圧倒されました。でもその後はあまりに淡々としていて、ラストの脱出劇も大使館乱入に比べると期待していたようなハラハラ・ドキドキが自分には感じられませんでした。なんでかなと考えてみると、ベン・アフレックが演じるキャラがあまりにも表情に乏しいところに原因があるかもしれません。実在のモデルがもともとそういうキャラなのかもしれませんが、やっぱベン・アフレックだからということもあるんでしょうね。この人、監督や脚本の才能はともかくとしても、役者としてはイマイチですからね。またこれも事実なんだから言ったってしょうがないけど、救われた6人がどうも勝手に大使館から脱出したとしか思えないし、大使館にまだ大勢の人質がいるのに彼らだけ救出されたってのはなんか後味悪くないですか。 エンドクレジットでカーター元大統領のインタビューが流されるのを聞いて、この映画はかなり政治的な意図があって製作された様な気がしました。だいたいこの時代のカーター政権の外交は失策続きだったという評価が一般的ですから、極秘作戦で6人の救出自体がカナダ政府の手柄だとされてきたこの事件をカーター元大統領サイドが名誉回復の一環として利用しているんじゃないでしょうか。 まあ私の感想としては、この映画にオスカー作品賞を与えるってのはちょっとどうかなって思います。映画としてはそんなに悪い出来ではないですがね。
【S&S】さん [DVD(字幕)] 6点(2014-09-09 19:59:03)(良:1票)
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