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《ネタバレ》 女にモテモテの美容師ジョージのキャラは、演じるウォーレン・ベイティ自身のセルフパロディみたいな存在、なんせその頃関係があったジュリー・クリスティーとゴールディ・ホーンを出演させてるんだから、これぞプロデューサーの特権ですね。この映画はクリスティーとゴールディそしてリー・グラントとの三角関係のもつれとその顛末というところですかね。ベイテイはけっきょくボロボロになった挙句にクリスティーが去って行くのを寂しく見届ける結末ですが、まさにLA版『アルフィー』というストーリーなわけです。マイケル・ケインの『アルフィー』と異なり洒落っ気がないしょうもないお話しと言ってしまえば身も蓋も無くなってしまいますけど、そうとしか言いようがありません。ニクソンが大統領に初当選した1968年11月の三日間という設定ですけど、ベイティを取り巻く三人の女とベイティの関係が、美容院の客という以外は説明不足過ぎてほんと判りにくい。おまけにグラントの娘エディ・フィッシャー(これが映画デビュー)にまで手を付けたことが暗示され、ほんとこの映画のキャラたちはどいつもこいつも感情移入できないろくでなしばかりで嫌になっちゃいます。でもいちばんイライラさせられたのはベイティのヘアスタイルで、いくらカネになるからと言っても女の髪ばかりいじってないで自分の髪形を何とかしろって!まさに“紺屋の白袴”です(笑)。そして60年代のお話しなのに他の登場人物たちも70年代の人みたいなのも、違和感アリアリでした。
【S&S】さん [CS・衛星(字幕)] 4点(2023-11-24 22:51:46)
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