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《ネタバレ》 たまに街中の雑踏のベンチに座って通り過ぎる人達を見ていると、ふと、この映画のことを思い出します。当たり前のことだけど、通り過ぎていく一人一人がそれぞれの人生を生きていて、そして何の因果か、偶然この時間帯に、この場所を通り過ぎる。そんな日常のささやかな一場面が、とんでもない奇跡に思え、たったそれだけで感動するんです。それぞれに人生のシナリオがあって、幸福や不幸を抱えていて、その結末は誰も書ききっていない。中には死を考えながら歩いている人もいるかもしれないし、これから恋人に会いに行く人もいるかもしれない。陳腐な空想で誰もが思ったことがあるかもしれませんが、すごいことだと思います。数学的に確率で計算すると、とんでもないことになりそうです。高校時代に、この映画で初めて群像劇というものを知って、それ以来群像劇が大好きになりました。この物語の主要人物達は、それぞれが人生に於けるターニングポイントにもなりかねない事件を経験します。それは、その後の人生に大きく影響を及ぼすようなトラウマにもなりかねない事件です。昔、降り止まない雨などない~と歌った歌手がいました。どんなに土砂降りが続こうが、カエルが降って来ようが、この映画は降り止まない雨などないということを教えてくれます。最近、おたまじゃくしが降ってくるような珍現象が日本でも、相次いで報告されています。そのうちカエルも降ってくるかもしれません。ところで、この映画はAimee Mannがかなり評価をあげてますな。ほんと、ハマってます。サントラええです。出来としてはクラッシュ(2004)の方が上だと思いますが、好きな映画なので8点献上です。
【Nujabest】さん [映画館(字幕)] 8点(2009-08-31 12:10:29)
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