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《ネタバレ》 船内造形や、その中での憂鬱というか寂しさというか、漂ってるムードが、タルコフスキーの「惑星ソラリス」や、キューブリックの「2001年宇宙の旅」とか、スコットの「エイリアン」とかイヤでも思い出しちゃう感じでした。とくに、なんか人格が違うもう一人の主人公が出てきてからは「惑星ソラリス」の不気味なムードそのもの。パンチングボールをビシバシ叩く第二の主人公は本当に人格の違いを感じるとともにヤバそうなイメージで、役者さんの一人二役が上手に思えました。が、心理的に揺さぶる感じのストーリーではなかったです。ラストには、ちょっとジワーンと感じるものがありました。どうも、帰ったところで人々にもみくちゃにされて幸せになれそうにないムードなんだけど、それでも念願の地に帰還するということの喜びは消せないよねって感じで、「いろんなヤツがいて、いろいろあるだろうけど、生きるってそういうことだよね」って語られた感じがして、自分一人(二人?)だけの世界から人波へ向かう図は、けっこう良い余韻だったと思います。
【だみお】さん [DVD(吹替)] 6点(2010-10-23 06:38:35)
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