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《ネタバレ》 某海外の映画監督がリメイクするかもしれない、と噂を聞いて観賞してみました。子供は殺されるのか、ちゃんと身代金払うのか、犯人は捕まるのか、緊迫感と不安に襲われ、気分はイライラ心臓はバクバク。観ながらこれは映画の中の人物が感じている気持ちなんじゃないか、と思いました。ふと考えたのですが「天国と地獄」は犯人の心情のことかも?要求している時は支配感に満たされ、天国気分だったのではないか?犯人の目的は権藤氏の精神を「堕とす」ことにあったのではないか?人を恨み、社会を恨み、自分と同じように彼の魂が堕ちるのを望んでいた。彼は身代金を払い、無情に会社を追い出される。それでも、誰も恨まず、相変わらず靴を作っている。それを知った時の犯人は地獄を味わっていたのではないか?命をかけてまで自分のやったことは、意味をなさなかったと思い知るから。なんて哀れな男なのだろう。最初から最後まで、緊張と不安で不愉快感があった。現代と比べるとテンポは遅い。今の映画って観客を飽きさせないように、なんて配慮があるけどこれは違う。媚びがない(昔は映画って「芸術的」だったけど、今は「アトラクション的」なところがあるかもしれない)やっぱ職人体質監督の映画だな~と強く思いました。リメイク出来るのかな?
【果月】さん [DVD(邦画)] 7点(2010-09-02 10:23:14)
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