大奥(2010) の 果月 さんのクチコミ・感想

Menu
 > 作品
 > オ行
 > 大奥(2010)
 > 果月さんのレビュー
大奥(2010) の 果月 さんのクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 大奥(2010)
製作国
上映時間116分
劇場公開日 2010-10-01
ジャンルドラマ,SF,時代劇,シリーズもの,漫画の映画化
レビュー情報
《ネタバレ》 役者さん達の演技は素晴らしかった。皆、難しい役をよくやったよね~二宮君は二人の可愛い女優さんとラブシーン演じられて役得でしたねv(若手の立ち回りに関しては諦めた;これは業界全体の問題では?まとな殺陣が出来る人が減っているのはヤバイと思う)
人間ドラマに関してもベタとは思うが不満はない。本気で好きな相手とは簡単に寝れないとことか、水野の取り巻きは憧れの先輩にきゃーきゃー言う女学校生みたいで微笑ましい(大奥は「出られない」という閉塞感から刑務所に近いと思うが)
しかし「男女逆転」の意味はなんだろう?
男尊女卑の問題を新しい角度からみせる事だろうか?普段、女はこんな扱いされているんですよ、と(日本は男女平等世界ランクで先進国中ぶっちぎりの最下位;)
だが「性」の問題に関しては幼稚である。男の少ない世界で「男の遊郭」はありえない。「身体を売る」者は社会的弱者であり「代替可能」とみなされる者と決まっているからだ。杉下が「地獄」というセリフがあるが現実の売春婦は蔑まれている。「貴重な子種」をくれるこの世界とは根本的に違うのだ。この世界観をつくった作者は「性問題」を理解していない。漫画の域を出ずにどこかしらける。「男性が貴重な世界」なら
●男子が生まれればお上に献上せねばならない●男子を生んだら報奨金が出る●男子の結婚相手はお上が決める●妻が懐妊したら離婚して他の若い女性と再婚せねばならない。等の設定の方が自然ではないだろうか?(隔離された昔のガラス職人みたいなのとか)この映画を受つけられない人は「男尊女卑の問題を突きつけられている事」か「幼稚な世界観」のどちらかに不快感を覚えているのかもしれない。
別の漫画家が描いていれば、もっと違った形の「大奥」がみれたかもしれない。残念。
果月さん [DVD(邦画)] 6点(2012-05-06 15:32:48)
果月 さんの 最近のクチコミ・感想
投稿日付邦題コメント平均点
2024-03-21SING/シング:ネクストステージ7レビュー6.87点
2022-04-06約束のネバーランド6レビュー4.42点
2022-03-05エベレスト 3D6レビュー6.28点
2022-01-03王になった男8レビュー7.28点
2021-11-13ゼロ・グラビティ9レビュー7.63点
2021-10-02アリー/スター誕生8レビュー5.65点
2021-09-05栄光のル・マン6レビュー6.51点
2021-08-21ハンニバル(2001)7レビュー5.57点
2021-08-02ハドソン川の奇跡8レビュー7.35点
2021-01-09パラサイト 半地下の家族8レビュー6.77点
大奥(2010)のレビュー一覧を見る


© 1997 JTNEWS