日本の悲劇(1953) の ESPERANZA さんのクチコミ・感想

Menu
 > 作品
 > ニ行
 > 日本の悲劇(1953)
 > ESPERANZAさんのレビュー
日本の悲劇(1953) の ESPERANZA さんのクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 日本の悲劇(1953)
製作国
上映時間116分
ジャンルドラマ,モノクロ映画
レビュー情報
冒頭の音楽や新聞記事、東京裁判の映像など見ていると、まるで新藤兼人か山本薩夫の社会派ドラマを思わせる。しかしそれはあくまで時代背景を表したもので、中身は戦争未亡人と二人の子どもの心情劇。親の心子知らずというか、世の中の変化に対応しきれない愚かな親心というか、やはり木下恵介ならでは物語である。
不幸は起こるべきして起こったとも思えるし、こういう不幸が拡がらないようにという願いにも思える。
しかし映画を正しく理解するにはやはり時代背景をもっと知らなければならないだろう。戦争の悲劇は多くの人の死だけではない。物資の不足は不法なヤミ商売を生み出した。配給だけでは食べていけないギリギリの生活、だますかだまされるかで運不運が分かれる戦後の混乱期。その不幸な時代に起こった悲劇の一つだということを認識しなければならないだろう。
ESPERANZAさん [DVD(邦画)] 7点(2012-07-16 23:23:40)
ESPERANZA さんの 最近のクチコミ・感想
投稿日付邦題コメント平均点
2018-08-27海街diary7レビュー6.62点
2018-08-138年越しの花嫁 奇跡の実話7レビュー6.14点
2018-08-12オリエント急行殺人事件(2017)4レビュー5.95点
2018-05-28質屋8レビュー6.57点
2018-05-14ちはやふる 下の句4レビュー5.95点
2018-05-14ちはやふる 上の句6レビュー7.00点
2018-04-24傷だらけの山河8レビュー7.66点
2018-03-24フライト・ゲーム4レビュー6.50点
2018-03-23メル・ブルックスの大脱走8レビュー8.21点
2018-03-18生きるべきか死ぬべきか7レビュー7.89点
日本の悲劇(1953)のレビュー一覧を見る


© 1997 JTNEWS