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ジャンヌ・モローは最近「クロワッサンで朝食を」でお目にかかったばかりだが、クラウディア・カルディナーレについては何十年ぶりだっただろう。「刑事」や「ブーベの恋人」など若き姿しか知らなかったので大変興味深く期待して見た。映画はシベリウスのヴァイオリン協奏曲をバックに港にたたずむ一人の男を映し出すシーンから始まる。不穏な雰囲気を醸し出すオープニングは実に印象的、あたかも光と影の芸術家レンブラントが描く絵のようでもある。ところが一転して貧しい家の一室、中央にテーブルと椅子があるだけ、そして家族や来訪者のおしゃべりが続く。舞台はほとんど動かず長い台詞の会話劇、演劇のセットをそのまま切り取った映画シーンは慣れてない人にはきっと退屈に感じてしまうだろう。演劇好きな私もさすがに眠気と格闘しながら見る羽目になった。この映画は100歳を超えてなお映画を撮り続けるオリヴェイラ監督作品、芸術性は高いと思われるが私には少々・・・。
【ESPERANZA】さん [映画館(字幕)] 5点(2014-06-02 14:52:01)
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