ラブ&ポップ の よこやまゆうき さんのクチコミ・感想

Menu
 > 作品
 > ラ行
 > ラブ&ポップ
 > よこやまゆうきさんのレビュー
ラブ&ポップ の よこやまゆうき さんのクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 ラブ&ポップ
製作国
上映時間110分
ジャンルドラマ,青春もの,小説の映画化
レビュー情報
《ネタバレ》 エヴァにかぶれてた当時高校生の自分には渡辺いっけいと浅野忠信の間接的な交錯が胸に刺さって抜けなかった。
「お前には価値がある、って、そういうことでしょ?」
浅野忠信の衝動的な性暴力のあとで、渡辺いっけいから発せられたそのセリフを、
鑑賞後数日間ずっと意味もわからず反芻していた。
やがて、衝動的な優しさは暴力になりうる危うさがあるということを、この映画から学んだ。
そしてそれは、台風クラブの性的衝動と符号し、青春の営みは、危うさと表裏一体であり、
それこそが美しいと、そういうことなんじゃないかと、感激したのだが、
庵野秀明が映画化の権利獲得にのため村上龍へ口説く後日談には、
「彼は『この作品には愛があります』なんてウソを言う他の監督と違い、
『いくらの予算で撮れるか』だけを熱く語っていたので返って信頼できた」
との談があり、映画はこのような情報の非対称性も含めて楽しむものかも知れない、などと思ったり思わなかったりしたものだ。
ラストシーンは素晴らしかった。ラストシーンのためだけに、それ以外の全てを我慢して鑑賞する価値があると感じた。
結果論だが。
よこやまゆうきさん [ビデオ(邦画)] 7点(2017-05-31 02:27:17)
よこやまゆうき さんの 最近のクチコミ・感想
投稿日付邦題コメント平均点
2025-01-05PERFECT DAYS8レビュー7.29点
2024-08-26TENET テネット8レビュー6.19点
2024-08-18はじまりのうた9レビュー7.08点
2024-08-10禁断の惑星9レビュー6.92点
2024-07-26シャーロック・ホームズ(2009)7レビュー6.05点
2024-06-24フレンチアルプスで起きたこと8レビュー6.53点
2024-06-22ショート・ターム8レビュー7.00点
2024-06-08ゴジラ-1.06レビュー6.97点
2024-04-29十二人の怒れる男(1957)8レビュー8.60点
2024-04-06セッション8レビュー7.57点
ラブ&ポップのレビュー一覧を見る


© 1997 JTNEWS