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《ネタバレ》 思ったよりずっと面白かった でもなんかすっきりしないんだよな 全体がなんか薄いというか実が無い感じ プラチナデータそのものの謎が過去に何度もあったつまらないオチだった事とか、そもそも事実無根の殺人で闇雲に逃げる主人公の定番な行動とかのせいだろうか すべてが既視感のかたまり それでもDNAで犯人を特定するシステムとか、監視カメラで逃走犯を追うシステムなどのグラフィックは良く出来ていて前半のスピード感はなかなか引き込まれた 途中のバイクチェイスあたりから中途半端なアクションが退屈でだらだらした感じになる むしろこの主人公にアクションは似合わないので無くてもいいんじゃなかろうか 主人公が逃走中に工場の窓から落ちて配管にぶら下がるあたりのアクションが割にハラハラさせたのでこのあたりで止めておくべきじゃないか 007ばりのバイクチェイスはこの主人公には違和感が有り過ぎる 鈴木保奈美演じる水上博士がプラチナデータを守ったり杏(アメリカのエージェント)を殺したりする理由が良く判ら無い なによりも杏を殺したのが 鈴木保奈美らしいという解釈も見る人まかせだ キーアイテムの「モーグル」も蓼科兄弟がどういう目的で作ったとかもよくわからない そもそも物語の骨子の主人公が逃走犯になった理由を観客が理解できたのか そこが投げっぱなしなのでこちらが推察するしか無い なにもかもおもしろくなりそうなエッセンスだけを詰め込んで説明は何もなしなのがこの映画を説得力が無い薄っぺらい感じにしたと思う 主人公の多重人格とかちゃんと描けばもっと深い物になったはずなのに残念だ 後半主人公と刑事のバディ感が生まれるがイマイチ希薄でトヨエツの刑事とのラストシーンがカタルシス不足だった しかし色々ダメ出ししてしまったが、あれこれ考えず楽しんで見るには十分な出来だ
【にょろぞう】さん [ブルーレイ(邦画)] 7点(2013-12-24 11:59:54)
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