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《ネタバレ》 ここ数作は自分の好みの作品がなかったピクサーだが今作は久々に面白いと思えた。
人間の頭の中はあんな単純なシステムじゃないよなあと思いながらも作品に引き込まれていくことに気づく。ヨロコビ以外はネガティブな感情なんじゃないかと思ってしまうがどの感情も必要なもの。子供のときは思いのままに感情を開放していたがそれではいけないと気づいたのはいつだっただろうか。カナシミとの付き合い方を知ることが成長、大人になるということを感情たちの旅を通して少女の心とシンクロさせながら描く手腕はお見事。 ビンボンや思わず口ずさんでしまうCMのフレーズなど「ああ、あるある」と感じるのは子供より大人の方だろうか。いろいろな意味で子供もきっと楽しめる作品だろうけど大人の方がより楽しめる作品に感じた。多くのサブキャラも楽しい今作だが、まさか「理想のボーイフレンド」をああいう風に使うとは思わなかった。頭の中とはいえカオスだ。少女は「理想のボーイフレンド」を踏み台にして成長していくのだ! エンディングのいろいろな人の頭の中も面白い。ネコの頭の中は超適当。ああ、気まぐれなわけだ。 (字幕上映が無かったので吹替えで観たがヨロコビを演じた竹内結子が光っていた。竹内結子の吹替えというとテレビ放送の「タイタニック」しか覚えが無いがとても上手くて驚いた。 あと上映前のドリカムの歌の必要性がよくわからない。本編前に短編が入るのもお約束になってて、その上その前に予告編もある。散々待たされたと感じる人も多いだろうに。主題歌とか言ってるけど本編で使わないならただのイメージソングですな。) 【⑨】さん [映画館(吹替)] 8点(2015-08-03 03:46:36)(良:1票)
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