ターミネーター:ニュー・フェイト の ⑨ さんのクチコミ・感想

Menu
 > 作品
 > タ行
 > ターミネーター:ニュー・フェイト
 > ⑨さんのレビュー
ターミネーター:ニュー・フェイト の ⑨ さんのクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 ターミネーター:ニュー・フェイト
製作国
上映時間128分
劇場公開日 2019-11-08
ジャンルアクション,サスペンス,SF,シリーズもの
レビュー情報
《ネタバレ》 このシリーズの作り手たちがジョン・コナーを殺したがっている感は以前からあった。
「3」では未来では殺されている設定だし「4」の元々の案はジョンが死んで半分機械のマーカスに皮膚を移植し成り代わるものだったらしいし「〜再起動」は悪役に…。
キャメロンが関わってもそうなってしまうくらいジョン・コナーは持て余される存在らしい。確かにシリーズ中ここまで統一感のないキャラクターも珍しい。

冒頭でそれを見せられても受け入れるしかない。本編はまだ2時間あるのだ。そのショックを引きずらせない為か序盤の展開はかなりのテンポで進む。アクションも激し目なので序盤は楽しんで観ていた。

マッケンジー・デイヴィス演じるグレースが新鮮な印象を与えてくれる。あんなに激しく動いているのにどんだけ目を凝らしても裸がはっきり見えないとはどういうことなんだけしから(略)。

しかし、その新鮮な顔ぶれに古株たちの老いた面々が加わってくると何か絵面的に居心地の悪さを感じる。
新しい救世主の物語があり古株たちのドラマがある。それくらいの情報量は消化できているはずなのに、モヤモヤした気持ちが晴れないまま映画を観ている感覚に襲われる。

家族に囲まれてすっかり人間らしくなったT-800。老いたり学習する設定も頭では理解できているのだが違和感がすごい。自分はあまりにも今までの「ターミネーター」というものに慣らされ過ぎてしまったようだ。
しかし、サラ・コナー宛てに新手の煽りメールのごとくターミネーター情報を送りつける行為は、サラがその度にターミネーターを倒せたからよかったものの殺されたらどないすんねん。つーかサラすごいな。

今回の敵役のターミネーター REV-9は潜入型としても優秀。表情も豊かで「家を壊してすまない」と礼儀もわきまえている。
骨格と液体金属とで分離する動きはなかなか楽しく、今「ターミネーター」を作るとここまでハイスピードで激しいアクションになるのかと感心もした。そこは一見の価値があると思う。

しかし、今作の標的になるダニーや彼女のドラマはそこまで魅力的に思わなかった。結局は彼女自身が人類側のリーダーであることが明かされるが、ジョン・コナーという伝説よりも何者でもない人間の物語になりがちなのは昨今の風潮なのだろうか。
未来の伝説よりも今いる者たちで何とかするしかないというメッセージとも取れるが、彼女が後半やたらやる気になる転換点がよくわからずあまりノレなかったこともある。

中盤からの物語運びはもたつきを感じたし、EMPの少佐のくだりはよくわからない。おっさん誰よ?

やはり強引に作られた感は否めずノリ切れないままアクションは楽しんだという印象。
観直したら印象がまた変わりそうな感覚もあるのだが今はこの点数で。
さん [映画館(字幕)] 6点(2019-11-12 14:44:06)
⑨ さんの 最近のクチコミ・感想
投稿日付邦題コメント平均点
2019-11-12ターミネーター:ニュー・フェイト6レビュー6.01点
2019-09-07ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド8レビュー6.87点
2019-08-16湯を沸かすほどの熱い愛8レビュー6.27点
2019-07-26スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム8レビュー6.63点
2018-10-02ライト/オフ6レビュー5.55点
2017-12-17スター・ウォーズ/最後のジェダイ7レビュー5.79点
2017-12-06映画 ビリギャル7レビュー6.86点
2017-11-24M:I-25レビュー5.31点
2017-11-24ミッション:インポッシブル8レビュー6.72点
2017-11-17ミッドナイト・ミート・トレイン6レビュー5.47点
ターミネーター:ニュー・フェイトのレビュー一覧を見る


© 1997 JTNEWS