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《ネタバレ》 ストーリーはあるようでまるで無い。実際、脚本は即興の上、撮影はトラブル続きで難航したとか。それでも"まともな"映画として完成させたのはカーウァイの飛び抜けた感性のお陰で、支離滅裂でも見れるようにはしている。深刻な人格障害を持っているとしか思えないレスリー・チャンに、それでも共依存してしまうトニー・レオンの袋小路に迷い込んだような歪な日々。そこから抜け出すきっかけを作ったチャン・チェン演じる旅行者によって、トニー・レオン演じるファイは堂々巡りから抜け出せたのではないか。その移ろいゆく心理状態を映像で見事体現していた。が、娯楽映画ではないとはいえ、一気に見るには辛いものがありました。
【Cinecdocke】さん [DVD(字幕)] 5点(2017-12-31 18:22:46)
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