ハンニバル(2001) の ゆき さんのクチコミ・感想

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ハンニバル(2001) の ゆき さんのクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 ハンニバル(2001)
製作国,
上映時間131分
劇場公開日 2001-04-07
ジャンルホラー,サスペンス,シリーズもの,犯罪もの,小説の映画化,バイオレンス
レビュー情報
《ネタバレ》  「レクターはクラリスを犯したいのか殺したいのか食べたいのか」「恐らく三つ全部でしょう」というやり取りが印象的。
 答えとしては「犯したい」「殺したくない」「一緒に誰かを食べたい」が正解だったと思うんですが……
 何か、その辺りについて真面目に考察する気になれないから、困っちゃいます。

 だって本作のレクターってば、控えめに表現しても「クラリスに恋するストーカー」でしかないし、真剣に考えるのが馬鹿らしくなっちゃうんですよね。
 原作と違ってレクターの妹について語られていないから「失った妹の面影をクラリスに求めてる」とか、そういう尤もらしい言い訳も出来ないし、本当に良い歳こいた爺様が若い女に執着してるってだけなんです。
 しかも回転木馬でクラリスの髪に触れる仕草とか、まるで幼女に悪戯するロリコンみたいだったし……
 これは同族嫌悪かも知れませんが、観ていてキツかったのは確かです。

 原作ではクラリスと、ドラマ版ではウィルと結ばれたレクターが、本作では孤独な結末を迎えるのが興味深いとか、色々と分析して感想書く事も出来そうなんだけど……
 どうも本作のレクターについては、悪口ばかりになっちゃいそうなので、自制しておこうと思います。

 で、主人公以外の事について語ろうとしたんですが……これがまた、主人公以外には特に語る事も無いんですよね、この映画。
 唯一、本作から登場したメイスン・ヴァージャーという人物は、中々インパクトがあって良かったと思うんだけど、何か彼についても「レクターをヒーローとして描く為に、無理矢理レクターより酷い悪役を出した」って印象が強かったりして、褒め難いんです。
 原作だとメイスンには妹が存在し、その事が「レクターにもメイスンにも妹がいる」という形で、両者の因縁を強めていたと思うんですけど、そういう要素も排除されちゃってますからね。
 ただ、そんなメイスンの最期に関しては「レクターに誘導された付き人が、主人であるメイスンを突き落とす」という形になっており、これは他者を操るレクターらしい殺し方で、原作より良かった気がします。

 その他、印象に残った場面としては……「クレンドラーを調理する場面がグロかった」とか「手錠を掛けられた後、クラリスではなく自分の腕を切断するレクターには驚かされた」とか、精々それくらいかな?
 後は、クラリスをお姫様抱っこするレクターに、二人のキスというロマンティックな場面も用意されているので「レクターとクラリスのカップルが好き」という人からすると、満足度の高い映画かも知れません。

 何か、気が付けば結局レクターの事ばかり語っちゃいましたが……
 まぁ、仕方無いですよね。
 なんせタイトルが「ハンニバル」なんですから。

 でも、自分としては同じ「ハンニバル」なら、ドラマ版の方が好みです。
ゆきさん [DVD(吹替)] 4点(2023-05-10 02:52:01)(良:2票)
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