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《ネタバレ》 往年のファンには少々辛い内容かもしれない
前作のハン・ソロに比べても本作のルーク・スカイウォーカーの扱いは大胆な試みである ともすればキャラ改悪と騒がれかねない 時間経過に伴う自然な変化と受け取るのは、いかにこれが公式といえども製作陣が代わった関係もあって思い入れが強いほど難しいだろう 自分は、それほどにはルークの性格や立ち位置など理想が無いのでこのくらい時間経過を感じさせてくれる方が個人的には面白いし、 それをいうならむしろ帝国の逆襲時のポジション発覚のほうがよっぽど呆れるシロモノだった スターウォーズというのだから、スパイのような人探しなどは、あまり観たくはない 敵から攻撃を受けてる真っ最中に船を離れるなどというあり得ん展開をしてまで、そんなシーンを入れることは無いと思う 普通の神経なら、行って帰ってくるまでに味方艦隊は全滅してると考えるだろう レイの敵船への送り込み方も雑過ぎる。あんな場所にハイパースペースを出たり入ったりできたら世話はない あと、準光速ミサイルのような攻撃方法を体当たりで見せるのも、バランスが壊れるのでよしたほうがいい。タブーとすべき だが、ほかの部分は前作より、だいぶ良くなっている ルークのギャグや、落ちも嫌いじゃない アイロンはカメラが切り替わったときイマジナリーラインが変わったのが自分のような素人に易しくないなと思った 長くなるが最後にこの、一見気でもおかしくなったかのようなシリーズの方向転換について私見を述べたい 初代スターウォーズとはテレビドラマの、それも次にどう転ぶかその時になるまで考えてもいないような、悪く言うと行き当たりばったりな連続ドラマをイメージしてルーカスが舟を漕ぎだしたようなシリーズだったことをまず思い出されたい。 それが一大ヒットを受けて世界に冠たるスペースオペラとなり、さも最初から壮大なサーガの1エピソードであるかのような扱いに拡張された その拡張路線で進んだエピソード1~3とは何らかの理由で異なる進路(さしずめ今回はエピソード4~6への原点回帰)に 今回の三部作では舵を切る必要があったのだろうと推察する そんな風に思えば初めにJ・Jエイブラムスの起用はまさに思いつく最短ルート。 次回のことなど何も考えない投げっぱなしエンドという劇薬(それも他人の手によって)を真ん中にぶち込み、あえて困難な状況に陥ることで 制作自体が混沌のなかから飛翔するミラクルをさながら無印「スターウォーズ」をなぞらえるように実現しようとするようなプランに酔って そのまま酔いつぶれて朝を迎えた、みたいな作品なんではないかと 【うまシネマ】さん [ブルーレイ(吹替)] 5点(2019-08-24 21:41:08)(良:1票)
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