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《ネタバレ》 -The King's Speech- 邦題まま。 立場的に逃げられず、苦手とすることをやらなければいけないのって、とっても大変。
私も人前で話すのが苦手で、仕事上大勢の前で話す時とかとっても緊張します。英国王に比べてスケールが小さいですが、乾杯の挨拶とか、出来れば、この世から無くなってほしいものです。って思ってたらコロナで宴会無くなってラッキー。 デイヴィッド王子が居るから、表舞台に立たなくて良くてラッキーと思っていたところ…な本作。 幼少期に脚や利き手を矯正されて、食事も抜かれて胃腸も弱ったアルバート王子。無理な矯正が別なカタチで歪みを生んだのかと思うと、同じ左利きとして同情してしまう。 対象的に自由を謳歌するデイヴィッド王子。立場的に彼のほうがストレスが多そうだけど、そんなの気にも掛けず、世間から白い目で見られようと、愛する人を選ぶデイヴィッド王子の生涯の方が、映画的に面白そうにも思えた。 治療の光景は独特で、歌に乗せたり汚い言葉を使ったり、ローグの原因の引き出し方、戸惑いつつも治療を投げないバーティの関係、バランスが見事。ローグが食卓で「…やりすぎちゃった」と落ち込む姿は、治す側も手探りなんだと感じさせてくれた。 最後の演説、ヒトラーの演説を観てからではスケールダウンは否めないラジオの放送だけど、却ってそこがいい。 新進気鋭の独裁者の煽り演説に流されない、威厳ある王室の姿勢をしっかり観せているように思えた。 しかし、トム・フーパー監督。私はちょい苦手なのかも。 【K&K】さん [インターネット(字幕)] 5点(2022-06-26 20:18:46)
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