日本沈没(1973) の K&K さんのクチコミ・感想

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日本沈没(1973) の K&K さんのクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 日本沈没(1973)
製作国
上映時間140分
劇場公開日 1973-12-29
ジャンルドラマ,サスペンス,SF,パニックもの,特撮もの,小説の映画化
レビュー情報
《ネタバレ》 小さい頃、ウルトラマンの感覚でこの映画観て、怖かったなぁ。
今でも小さな地震さえ怖いのは、私の根底にこの映画の記憶があるからかもしれない。
OPの地殻変動の地球と、映画のセリフっぽくない先生のマントル説明を見ると、本当に日本が沈没しても不思議じゃないなって思える。
関東大震災から50年目「火さえ出さなければ大丈夫だ!」という、お爺さんの教訓を覆す予想外の大津波。
建物倒壊で小路に逃げ込む人たち。そこに逃げてくる服に火の付いた人たち。逃げ道が無くなり炎に包まれる人たち…あぁ、火災に巻き込まれる人って、こうやって死んでいくのか。あそこに自分が居たらと思うと、怖くって仕方なかった。
着水する飛行艇(US-1?)や自衛隊のUH-1ヘリの大群が飛び立つ様は迫力満点だ。
…だけどお腹がパカッと開いて消火カプセルを落とす特撮は、今見るとちょっと可愛い。

生放送で大暴れする田所先生。表舞台に出しちゃ駄目なタイプの人なのに、政府の責任回避の生贄に使われるなんて、腹黒い。
小野寺の「逃げるんだ!」も、群衆の中で唯一、日本の行く末を知っている身として苦しい気持ちが伝わる。その後災害救助に当たる藤岡弘の眼力がスゴイ。
3つの案を聞き「何もせん方がいい」と言われ涙を流す山本総理。疎開先が思うように決まらず「1億人でなく10万人なら」も充分わかる。個人の想いと総理大臣の立場の苦しみが良く出ていた。オーストラリアめ。
姪っ子の花江。木村文乃ソックリ。角ゆり子というのか、綺麗な人だけど一言も喋らない。

国の統制を映画では非常措置要綱と言ったか。いま緊急事態宣言が各地に出ているが、映画ほど重たく捉えられないけど、これが正常化バイアス?
最後の方のテロップ“地球のどこかで”という文字は、きっと“いい日旅立ち”の歌詞に影響を与えたに違いない。
K&Kさん [地上波(邦画)] 6点(2021-05-09 15:11:27)
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