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《ネタバレ》 チャーリーはシンシナティの実家から逃げて、今はロサンゼルスで働いている。
アメリカの地図を見ると生まれのオハイオ州は右上の方にあり、今いるカリフォルニア州はそこから一番遠い州。 この距離がチャーリーの気持ち、父との距離の現れだろう。父から何度か電話はあったが、出なかったチャーリー。 チャーリーがどのような経緯でロスに来たかは描かれていないが、飛行機で3時間の距離だそうだ。 それを陸路を3日も掛けて進む。大嫌いな父の車で、忘れ形見の兄を連れて。 自分が逃げ出した、避けてきた家族との距離を噛み締めながらの行程。 自閉症のレイモンド…自閉症の中のサヴァン症候群と言うそうだが、公開当時は大きなくくりの自閉症自体への理解も乏しかったためか、サヴァン症なんて言葉、後から知ったっけ。 レイの視線を表現したカメラワークが面白い。流れる電柱や道路の白線を見る目線。旅行の目的は観光地の絶景でも、行程の大半はレイが見るような“どうでも良いもの”を見てる。 この映画を見る少し前、たまたま修学旅行(人生初の長期旅行)で、行程の大半をレイと同じような“どうでも良いもの”を見ていた事に気がついて、一緒にアメリカを横断している気になれた。そんな個人的思い入れで、今でも一番大好きなロードムービー。 少ないお小遣いでLD買って、サントラCDも買って、今まで20回は見た映画だけど、カジノのブラック・ジャックの勝ち方がどうにもわからない。レイを使ってどうすれば勝てるのか…山に残っているカードが解っても、次にどのカードが自分に来るのか、どう解るんだろ? 【K&K】さん [ビデオ(字幕)] 10点(2021-05-09 13:07:55)
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