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<ネタバレアリ>少なくとも期待通りの作品ではなかったですね。結局この作品、ギャングとの抗争を描いているようでそうではない。最後まで見終わってしまえばギャングとの駆け引き、“子供を連れて逃げる”と言うシーンよりも、子供とシャロン・ストーンとの心の触れ合いを重視しているような。しかし “触れ合い”をテーマにしている一方、そこまでの過程がどれだけ巧く表現されていただろう? 最終的にグロリアが黒人の子供を好きになり、また家族を失ったその子がグロリアを好きになる理由にもう一つ説得力がない。観ていて勿論、寄宿舎(詳しい解説はなかったがそうであろう)に入った方が明らかに幸せになると思われるのだが、それを捨ててグロリアを選ぶ理由が示されない。どうも納得がいかなかったラスト。主人公はフロリダに保護観察のため行かなくてはいかない。しかしトラブルに巻き込まれて・・・そのリスクを背負ってまでも子供を追い掛けるのかと言えばそうでもない(最終的に間に合ったようだ)し、またフロリダまでギャングが追ってくる訳でもない。FDをコピーしておけば良いのにそうでもなし。父親が言った「このFDはお前を守る、だから大切に持っておけ」って、FDがどれほど重要だったの? そのFDが公開されてギャングの組織が壊滅する?しなければ、死んで行った子供の家族が犬死の気がした。従来のアメリカ映画なら、最後、悪い奴らがやられて(殺されて)THE-ENDを観なれているために、ラスト、ケヴィンが生きていること自体に違和感を覚えた。まあどちらにせよ、シャローン・ストーンの新境地と言うところでしょうか? しかしこれでは大したヒットをしなかったのも頷ける。私的には“シドニー・ルメット”ってネーミングに騙されたんですが・・・・・
【☆】さん 4点(2001-11-05 23:45:04)
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