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レビュー情報
↓のミーハー論に参加するつもりはないですが、確かにこの映画は数々の問題と波瀾を含んだ作品だったはずです。公開当時は人種問題について歪んだ描き方をしているのでは?と言う点で注目を浴びていました。アメリカと言う一国において、黒人と白人を分けて(ある意味独立国)しまうと言う思想は、本国でも賛否両論が噴出していましたし。これもスパイク・リーが今まで持っていた不満ややりたかったことをこの映画にぶつけた結果でしょう。しかしかと言って、単なる被害者意識を前面に打ち出すのではなく、どこか黒人側への戒めも送り付けるスパイク・リーのしたたかさも感じとれます。私的には、アメリカ社会における“金持ちはキング派、貧困層はマルコムXを指示する”と言う通説を前提に、マルコムXをどう受け入れうるべきかと言うところに着目して観ることにしました。その注目されうるに十分な貫禄ある作品ではあります。これだけ偏った作風はむしろ映画としては素晴らしいと思うし、どちらかと言うと差別することが日常であった某国を好きにはなれない自分にとって、本作を指示する側の意見を持ってはいますが、なんか監督の私見をぶつけただけって気もしないではありません。で、この映画をどう評価すれば良いのか?そこには異文化の難しい壁がある気がして、外国人である私が軽々しくReviewできないような思いを描いています・・・・・ん?案外、難しく考えない皆さんのREVIEW(↓)に何故か安心しました。なんか安っぽいコメントをしたら怒られる気がしていたので、ずっとこの作品へのコメントを差し控えていたんですけど。勿論、【ライムスター18】さんはミーハーを非難したかった訳ではないだろうし、【ぶんばぐん】さんだってそのことを助長したかった訳ではないでしょう。しかしミーハーなコメントくらいなら良いじゃないですか?【Mrs.Soze.】さんからこれを取ったら一体何が残るんです(ん?冷や汗(^^ゞ?)。この映画を重く考え、真剣に罵倒する人が現われる方が、実はこのサイトにとってやっかいなことだと思います。そう我々映画通が軽々しくコメントできなくなる方が・・・いつものごとく長くなりましたが、今回はこの辺で「天使にラブソングを2」の二の舞にしたくないので・・・
【☆】さん 9点(2001-05-27 04:33:42)
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