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まさに偉人ですね。インドのような多民族多宗教の国とは縁の無い国に住んでいると、こう言った人の苦労ってなかなか分かりづらいところもあります。後半になるにつれ、ガンジー氏の政治的手腕が問われ、賛否両論があるかと思いますが、それに対し彼を英雄ではなく、一人の人間として見つめるようなシーンがあれば作品としてもっと評価されていたのではと思います。彼の行動に対しはっきりとした評価を作品の中で下すのではなく、志半ばで倒れたとすることで、発展途上国が抱えるもやもやを浄化している気がしてしまいました。似たような作品に「マルコメX」がありますが、あれとは違って良い人ばかりが目につき、何が問題なのかを明確にしなかったことで、主人公に感情移入できない自分がいました。インドの紙幣は何カ国後もの文字で書いてあり、北や南によっては宗教の違いから牛を大事にする地方もあればそうでない地方もあります。幾つもの対立する思想の問題に対しどう対処するのか?そう言ったインド事情に対する効果的回答と真の姿を織り込まなかった作品性に、リチャード・アッテンボローと言う監督の業の限界をいつも感じてしまいます。
【☆】さん 9点(2001-02-05 06:15:13)(良:1票)
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