タイトルからしてアクションもののように思えるが、
イースト .. >(続きを読む)
タイトルからしてアクションもののように思えるが、
イーストウッドの映画とは思えない低予算で地味な人種問題ものだ。
それもアフリカ系ではなく、アジア系というあたりが珍しい。
暴力には暴力で応えてきた彼の代表作『ダーティハリー』シリーズのセルフパロディ要素がちらつき、
そんな老い先の短い男が不寛容の世界において最期の答えを提示する。
対立と交流を織り交ぜたオーソドックスな筋書きながら、重厚さを出しつつサラッとした味わいに、
イーストウッドの貫録と余裕が感じられる。
欠点も少なくないが、それでも許容してしまうような温かさがある。