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<ネタバレ>当時、作品賞が『アバター』でなかったことに「何で戦争賛美の映画が」「退屈でつまらない」みたいな評価が少なくなかった。
確かに映画は娯楽だし、"反戦"は大衆にとって聞こえの良い言葉なんだから、どれだけ平和ボケだったのか。
泥沼の極限状態にうんざりしながらも、こういう緊張状態でしか今の自分を保てない、居場所がない兵士たちの葛藤は、
集団的自衛権や安全保障で揉めている日本でも他人事ではないだろう。
少年を巡るエピソードは余計に感じて多少ダレるが、
アメリカに帰還した主人公が息子に「大人になるとやることが狭まれて一つか二つしかなくなる」と語りかけるシーンは何だか分かる気がする。
安全地帯で年下の上司にとやかくいびられるより、戦場という非現実でヒーローになった方が生きている実感があるからか。
これから混沌としていく世界情勢において、日本は目を背ける状況ではないし、答えは見つからないだろうな。