<ネタバレ>サム・ライミ版とマーク・ウェブ版を少し見た程度で、
ピータ .. >(続きを読む)
<ネタバレ>サム・ライミ版とマーク・ウェブ版を少し見た程度で、
ピーター・パーカーがスパイダーマンになっていく過程もヒロインも違うのだが、
こんなに派生作品があるとは知らなかったし、
「誰もがスパイダーマンになれる」というテーマとして本作はうってつけと言える。
マイルス・モラレスが彼の遺志を継いで本物のスパイダーマンになっていく王道的な物語ながら、
ダメな方のピーター・パーカーを初めとする並行世界のスパイダーマンたちとの邂逅とチームプレイが本作の見どころ。
各々のバックグラウンドは簡潔な説明で済ませて見せ場が少ないながらもキャラが立っており、
物足りなさがある故、個人個人のスピンオフを作って欲しいくらい。
シリアスな物語の中に挟み込まれるユーモアも絶妙で、互いに家族を失った経験を持ち、
譲れないプライドをかけて挑むマイルスと悪党キングピンが激突する展開が熱い。
立体と平面を駆使したアニメーション表現が頭一つどころか頭二つも抜けており、色彩と映像の洪水に圧倒される。
アトラクション映画としてもスパイダーマン映画としても一つの到達点だろう。