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1.  ある日どこかで 《ネタバレ》 
何よりも素晴らしいのは、タイムトラベルの方法自体が当事者の「意志」の力を強く讃えたものであること。結果として生まれたものはほんの1日か2日程度の恋愛なのですが、そのような馬鹿げた行為に全人生を費やすような強い決意は、恋愛映画としては絶対的に大正解なのです。最初のキスシーンの二人の表情の神々しさにはクラクラしそうになりますし、階段での再会の場面の映像的な美しさには何度見ても鳥肌が立ちます。俳優陣もスタッフもみんなで作品を大切に扱って完成させたのが芯から伝わってくる名作です。
[映画館(字幕)] 9点(2007-03-21 12:59:30)(良:1票)
2.  ある愛の詩(1970) 《ネタバレ》 
テーマ設定だけでこの点数。当時の段階でもすでに手垢がつくほど古典的だったに違いないこのストーリーに、正面から堂々と挑んだ作り手の姿勢が眩しい。それは同時に、どんな状況でも決して自分を見失わずに前を向いて進み続けるジェニーの人生そのものでもある。だから、この作品は時を超えて輝きを放ち、語り継がれるのである。脚本の過不足なんかはないではないが、そんなことはどうでもよい。最後、ジェニーの死の瞬間をあえて描いていないところが、逆に切なさを増幅させている。
[DVD(字幕)] 9点(2003-05-28 19:56:49)
3.  哀愁 《ネタバレ》 
恋に落ちたときの2人の歓びの表情と、礼儀正しく心遣いに満ちた会話、深い愛情から発する一直線の行動。それを素朴に素直に撮りきっているからこそ、一言でもまとめられるようなありがちなストーリーでも、生き生きとしたドラマになる。それどころか、男の母や上官が最後まで優しく誠実であるなんてのは、かえって今から見ると「意表を突いた展開」ですらあると思う(今だったら絶対にこの辺に障壁を入れてひねろうとしてくるはず)。単純な進行に見えてよく見ると不要な部分やなくてもすむ部分はばっさり切っている調理の技も、今見ても参考になります。そうそう、「生活に窮していた2人が何をしていたか」ということも、台詞で正面から説明されてもいなければ、そのシーンそのものを出してもいないんですよね。この奥床しさ、そして美学。●最後のリーのアップと車両が交互に映される場面、一つだけ、「橋の上にいる実際のリー」ではないリーのショットがあって、しかもそれはよく見ると涙を流していて、そして物凄く怖いのですが。あれは心象表現?
[DVD(字幕)] 8点(2009-07-20 02:59:40)(良:1票)
4.  愛が微笑む時 《ネタバレ》 
前半の凝った前置きに比べ、話が動き出してからは予想通り一直線という感じなのですが、登場人物がいい人たちばかりなので、清々しい気分で一気に見通せます。特に、幽霊役の女優2人の素朴なキャラクターの表現がいいですね。着地部分はもう少し引っ張ってほしかった気もするけど、まあいいか。それと、こういう作品でもB・B・キング本人(とバンド)をいきなり登場させてしまうこだわり方は評価したい。 
[DVD(字幕)] 8点(2008-06-30 03:00:44)
5.  愛と青春の旅だち 《ネタバレ》 
単なる青春猛特訓&お気楽ハッピーエンドラブロマンスではない、ということに、今頃になって気づきました。(1)全体的に、各登場人物に妙な背景の暗さが漂っている。メイヨもシドも近しい親族を不慮の事情で亡くしている。ポーラやリネットは言わずもがな、毎期の訓練生に遊ばれるのを繰り返してきたんだろう。それを象徴するかのように、屋外のシーンの空はどよんとしている。それが、まるでかつての日本の大映ドラマのような奥行きをもたらしている。(2)途中でフォーリーがメイヨをしごくんだけど、フォーリーは突っ立って上から怒鳴るのではなく、メイヨの顔の位置まで自分の顔を下げて怒鳴っている。この辺に(アングルの便宜はあるにしても)演出の意志が感じられますし、卒業場面の説得力を強めています。(3)あの「ただ連れて行くだけ」のラストは、シンプルだからこそ強烈なのです。細かいところで、ギアがデブラを抱き上げた瞬間、デブラの帽子が落ちて、長髪がなびき、フィニッシュの図柄が完成!映画のラストシーンとはこうあってほしいよなあ。
[DVD(字幕)] 8点(2005-09-03 03:15:39)
6.  アメリカン・プレジデント
主演二人にマイケル・ダグラスとアネット・ベニングという巧者を配し、大統領と環境問題ロビイストというありえないような設定であれば、いくらでもひねってきそうなものですが、意表をついて、その中身は、虫歯になりそうなほど甘甘で単純一直線のラブ・コメディです。マイケル・ダグラスは、余計なことを考えずに伸び伸びと演技をしているし、アネット・ベニングのヒロインも、恋に落ちても凛とした気品や知性や頭の良さを失っていないのが素晴らしい。側近の人たちの巧演も光っていますが、何といっても、マイケル・J・フォックスのパワー溢れる補佐官ぶりは、さすがですね。ただし、邦題だけは一工夫してほしかった。
[DVD(字幕)] 8点(2004-11-01 00:06:03)(良:2票)
7.  アンタッチャブル 《ネタバレ》 
当時でもすでに珍しかった単純勧善懲悪作品。しかし、コネリーの重厚さ、ガルシアの若々しさ、デニーロの敵ボスキャラとしての格好良さという適材適所な配置によって、後々まで名を残す作品となっている。美術関係の職人的な頑張りも評価してあげたい。ケビン・コスナーの大根ぶりだけが残念。●よく考えると、この作品は脚本もしっかり絞り込まれているのです。最初に挫折して落ち込んでいるネスが、なぜ突然正義の味方になるのかという点について、カフェ爆発シーンと母親の訪問シーンの2つだけで実に手際よく説明されている。ネスの家族関係も、僅かな描写だけでしっかり重みを残している(その妻役がこれで映画デビューのパトリシア・クラークソンというのも、制作者は恵まれていた)。すべてのシーンに意味づけがはっきりしているので、役者も演じていて楽しかったのではと思います。それだけに、ケビン・コスナーの大根ぶりが返す返すも残念。
[映画館(字幕)] 8点(2003-05-12 00:14:37)
8.  UPRISING アップライジング<TVM>
序盤からいきなりばらばらといろんな人物が断片的に登場するが、それがいつしか統合されて一つの大きな流れになっていく。レジスタンスの団結の過程と、作品の構成そのものがきちんと一致しています。一人あたりの背景や詳細はそんなに突っ込まれてはいませんが、それがマイナスになっていません。それは、テレビ放映用とは思えないほど美術もエキストラもしっかりしている点に象徴されるように、その作品世界の作り込みに制作側が注力しているからこそでしょう。弾圧の理不尽さ以上に、それを跳ね返す「意志の強さ」が作品の根底に横たわっています。
[DVD(字幕)] 7点(2023-06-21 00:28:35)
9.  アメイジング・ジャーニー 神の小屋より 《ネタバレ》 
家族と平和に暮らしていた父親が、ある日末娘を殺害され・・・というハードな出だし。ところが中盤から、怒濤の宗教映画に突入します。いえ、声高に教義をどうのこうの言うことはないのですが、何気ない会話の一つ一つに、何とも言えない重みがあります。ここでは、人の好い小母さんにしか見えないオクタヴィア・スペンサーが「神」というのも凄いし、軽そうな明るい兄ちゃんが実はイエス・キリストというのも面白すぎます。そして、小屋の3人組に巻き込まれていくうちに、いつしか「赦し」という壮大なテーマが突きつけられます。そして映画はそこから逃げません。まるでその壁をよじ登る主人公に同行するかのように、一歩一歩丁寧に進んでいきます。だから、そこからまとめ上げるラストにも説得力があります。●ところで、後でどうにも気になったんですが・・・主人公の幼少時、近所の小母さんらしき人から「教会に行きなさい」と勧められますが、これ、オクタヴィアでしたよね?ということは、あれも実は「神」だったということでしょうか?神は意識しなくてもいつも身近にいますよ、というメッセージでしょうか?だとすると、それを後で「あなたは、あのときの・・・」などといちいちつなげないのが凄いです。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2023-04-06 00:50:55)
10.  アンネの日記(1959) 《ネタバレ》 
誰もが概要とそして結末を知っている実話であり、しかも日記という第一級の一次資料が残っているので、大きく逸脱するわけにもいかない。しかも性質上、場面と視点は常に隠れ家の中。これだけ制作上のハンデがあるものを、よくぞここまで作品化したものです。わずかな物音にも全員が一斉にぴたりと動きを止め、以後は呼吸すら躊躇われる静寂の(そして多くの場合は暗黒の)中。何もすることはできないし、じっと我慢するしかない。その反復が、見る側にも自然と息苦しさと圧迫感を惹起しますし、だからこそその中で意志を失わない(しかし決して超人ではない)アンネの存在を輝かせます。登場人物の動き方や台詞のタイミングなどからは、元は舞台用の脚本かな?ということも推測させたりはしますが、しかしそれに溺れることなく力強く映像化した手腕は見事です。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2022-05-19 20:55:17)
11.  嵐ケ丘(1939) 《ネタバレ》 
タイトルだけは知っていて、どんな文芸作品が出てくるのかと思っていたら、何とドロドロのメロドラマ!男の側も女の側も都合よくころころ気が変わっているところに、妙なリアリティがあります。本当はこの部分はもうちょっと間隔を空けたかったんじゃないのかとか、むしろこれって連ドラ向きなのではとか、気になるところはありますが、それでもこの重量感ある内容をここまでコンパクトかつシンプルにまとめた腕は特筆すべきです。後半はイザベラがいいアクセントになっていて、さらに心理の綾を深めていますね。それにしてもこれを見てしまうと、ケイト・ブッシュのあの曲のサビがさらに怖く聞こえます。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2022-04-22 22:42:17)
12.  アベンジャーズ/エンドゲーム 《ネタバレ》 
改めて考えると、前作の最後でヒーローキャラの半分を消してしまうというのは、実に効果的だったのですね。これは死ぬわけないと普通考える主人公クラスのキャラまで容赦なく消すことで、あえて描写しなくても、全人類の半分が消えるという危機が実感できる。また、前作では増えすぎた感もあったキャラを整理することで、もう一度地に足の着いた地道な描写が可能になるのです。それを受けて、本作の冒頭1時間は、「その後の敗北感」が延々と描かれるのですが、ここで溜めに溜めているからこそ、見る側の後半に向けてのテンションも高まるというものです。そこからすると、いざタイムトラベルに入ってからの方がむしろダレ感があるのですが、それをくぐり抜けてからのオーラス、あの勢揃いシーンは、絶対にそうなるとあらかじめ分かってはいても、やはり単純に胸が熱くなります。これをやりたいがためのそれまでの2時間半であり、そしてシリーズだったのでしょう。
[ブルーレイ(字幕)] 7点(2021-07-05 02:14:17)(良:1票)
13.  アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー 《ネタバレ》 
最初に見たときは「旧来アベンジャーズ組が全然影薄いのでは?」と思っていましたが、改めて見てみると、この作品は、後から入ってきたドクター・ストレンジやGOTG組、スパイダーマンやブラックパンサー、そしてヴィジョン&ワンダと、むしろそっちの方が主役だったんですね。クレジット順に惑わされてはいけませんでした。それを考えると、キャップやソーの衣装がいつもの派手なアレではなかったり、ハルクの変身場面がなかったりするのも、意図的なものと分かります。●導入部でいきなり、一貫して忠実を誓ってきたヘイムダールと、そしてこれまで何をしても死ななかったロキが退場!ここだけでもう「何かとんでもないことが起こっている感」が炸裂しています。その後も、多数の登場人物を要領よく振り分け、そしてみんなに見せ場があるという細心の注意が払われています。●サノスは当然のごとくどこまでも冷酷非情なんだけど、石を最後まで「自分の手で取りに行く」のは、筋が通っているとはいえるかも。目標を達した後、王座に座ってガッハッハとかではなく、ほかのことはどうでもいいと言わんばかりにどこかの田舎の小屋にいるラストも、ファイナルショットとして決まっています。●で、最後の"Thanos will return."の字幕を見て、やっと分かりました。この回の主人公って、サノスだったんですね。それならば、中盤で家族関係のあれこれが妙に長いのも分かりますし、ああいうラストも分かります。
[ブルーレイ(字幕)] 7点(2020-07-03 00:33:55)(良:1票)
14.  ある戦慄 《ネタバレ》 
設定とあらすじからは、チンピラ2人組が延々と暴力で車内を占拠し・・・みたいなのを想像していたのですが、大きく違う。最初、ビリヤード場のマスターや通りがかりのカップルに、何かしそうでしない(「強盗をする」と具体的に計画したときだけ、他人に手を出している)。むしろこの2人の行動を組み立てているのは、成立していそうでしていなそうでやっぱりしているような会話群。それを一気に見せ切る序盤でスリルが高まりますが、返す刀で、そこから実に前半の50分が、乗客の列車までの道筋に費やされている。いよいよ2人が車内に登場した後は、すでにふれられていますが、直接的な暴力はほとんどなし。むしろ、中途半端に頭がよく、微妙にずれているので対応が困難な言葉責め攻撃によって車内を制圧する。この呼吸感、空気感、押しと引きが見事です。挙げ句の果てには、事態が解決したのにハッピーさのかけらもない無言のエンディング。二度と見たくはないのですが、見る価値は十分にあった作品でした。
[DVD(字幕)] 7点(2019-07-17 01:08:54)
15.  アメリカン・ピーチパイ
シェイクスピアの中でも、「十二夜」は、400年以上前に書かれたとはとても思えないほどの洗練されたラブコメなのです。もっと何回も映画化されてもよいと思うのですが、あまりありませんね。で、この作品は、それを的確に現代の学園スポーツラブコメに置き換えています。元の脚本があれだけ優れているのですから、大筋を外さなければそれだけで面白くなるというアドバンテージはありますが、しかし、雰囲気を崩さずまとめ上げているのは見事です。マルヴォーリオ(に相当する役)の出番があまりなかったり、アントニオがいなかったり、トビーやアンドリューはほぼ名前だけだったりもするのですが、この辺をまともに入れ込むととても100分強では収まらないので、これは正解でしょう。一方で、主人公の両親とか兄の元カノとか、原作にない要素も上手くはめ込んでいます。
[DVD(字幕)] 7点(2018-10-31 00:25:41)
16.  愛と憎しみの伝説 《ネタバレ》 
最初から最後まで虐待のオンパレードだったらどうしようかと思っていたのだが、ここぞというところでは集中的にそれが炸裂しているものの(髪切りシーン、針金ハンガーシーンなど)、意外にその他の部分では、奇妙な平穏を保っている。また、単にクロフォードの奇行をどうこう描いて終わるのではなく、当初は完全制圧されていた子供(幼児なのだから当たり前だ)が徐々に人格を備えて母親に対峙していく過程は「イヴの総て」のような逆転の構図を想起させるし、売れっ子から始まってだんだんと人気がなくなっていく一女優クロフォードとしての描写も興味深い。そして、これがフィクションだったら、どこかで子供が母親に明確に反逆したり、逆にきっぱり縁を切ったりするのだろうが、現実はそうはいかず、母親とはくっついたり離れたりの愛憎が交錯する微妙な関係を継続する。そして、だからこそ最後の遺言の一言が、絶妙な重みをもって着地点として落ちてくる。つまり、脚本や演出は結構しっかりしているのだ。ラジー賞総なめという結果は、ついこの間まで現役だった代表的女優をさんざんこけにした(ついでに、大手映画会社の有名重役もネタにした)ことへの報復と考えるのが妥当だろう。
[DVD(字幕)] 7点(2015-09-20 21:01:13)(良:1票)
17.  アリスのままで 《ネタバレ》 
ジュリアン・ムーアという人の演技が凄いのは、何かを誇張したり変形したりすることなく、その辺にいそうな一般の人というベースに立った上で、確実な造型や表現をするという点である。本作は、これまで積み重ねてきたそのキャリアを全開させた、まさに集大成のような作品。日常生活の中でふっと物忘れが通り過ぎ、それがいつしかじわじわと広がっていく。その表現の丁寧さがあるからこそ、ラストの一言も存分に生きている。●もちろんそれは、彼女の演技力を引き出した脚本や演出の細やかさあってのことで、特にそれは、中盤で出てくるスピーチに集約されている。アルツハイマーの一番怖いのは、何かを忘れたり分からなかったりすることではなくて、世間から途絶していくこと、過去も含めた自分の存在がなくなること、自分が必要とされなくなること。その確かな視点で統一されているからこそ、この作品は、単に闘病を描写しただけではなく、見る側の個々の人生観をも問う普遍的なレベルに昇華している。●アレック・ボールドウィンの作中の夫同様の好サポートぶりは、キャスティングを見たときから予想していた通りであったが、「ブルークラッシュ」で馬鹿主人公を演じて以来私の中では馬鹿扱いだったケイト・ボスワースの落ち着いた確実な演技は、予想外の驚きだった。
[映画館(字幕)] 7点(2015-06-27 21:35:58)(良:1票)
18.  あなたは私の婿になる 《ネタバレ》 
この最悪な邦題からは予想もつかない、ちゃんとしたロマコメ。この種の作品ではやたらギャーギャー騒ぐことの多かったサンドラが、今回は細かいところでもきちんと心理状態を反映した演技をしているのが大きい。都会の激務で荒んでいた主人公が、田舎のいい人たちと接しているうちに素直な気持になって・・・というのはありがちパターンなはずなのだが、進行にもいろいろ気を遣っているので、定番筋を感じさせない作りになっている。いつも屈折して何か一癖ありそうなスティーンバージェン姐さんが、ひたすら満面の笑みニコニコのママというのも面白い。
[ブルーレイ(字幕)] 7点(2014-02-21 01:23:27)
19.  愛のメモリー 《ネタバレ》 
主人公は誘拐事件で家族を失っても、取り乱したりせずに川面を見つめています。とても冷静沈着な常識人に見えます。しかし、フィレンツェの教会でサンドラに会ってからは、中身のネジが着実に外れていきます。その軌道は展開とともにひたすらずれていきます。しかし、彼の冷静な無表情ぶりは最後まで変わりません。つまり彼は、常識人の皮を被った堂々たる変態だったのです。そして、いうまでもなく、こういう人物を映像と物語の中で動かすことにおいては、デ・パルマの右に出る人はいません。
[DVD(字幕)] 7点(2012-07-31 01:33:26)
20.  あの日、欲望の大地で 《ネタバレ》 
不倫のドロドロを描いた作品は数多いが、代を越えてまでここまでドロドロぶりを追い回した作品は珍しいのではないか。この、じとっとした血の濃さみたいなものを感じさせる雰囲気は嫌いではありません。俳優陣では、キム・ベイシンガーの色っぽい年のとり方以上に、ジェニファー・ローレンスのさりげない安定感(まだ若いのに!)が印象に残りました。この脚本家特有の時系列操作も、そこはかとない不安感や焦燥感をにじみ出させていて、好きです。
[DVD(字幕)] 7点(2012-06-17 01:21:09)
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