1. スターシップ・トゥルーパーズ
原作ファンとしては、かなり複雑な気持ちになりました。実は、パワードスーツを着用しないというきわめて重要な点を除いては、かなり原作に忠実なんですよ。人物設定とか未来社会の描写とか。ただ、製作者はよほど、原作が嫌いなんでしょうね。(そこまで嫌いなら映画化に携わらなくてもと思いますが。)とことん、馬鹿にした茶化した演出の映画です。なかなか、これはこれですごいと思います。ある小説を貶めるために、巨額の損害覚悟でまるまる一本、しかも表面的には原作にそった映画を作れるって。 たった一つだけ、この人理解できてないなと思ったのは訓練基地の意味、性格、重さ。理解できてれば、そこで訓練された兵士が、宇宙船のパイロットと喧嘩して互角以下とか。「愛と青春の旅だち」の主人公と町のチンピラの喧嘩シーンを思い出して比較していただければ。ある意味人間性を排除してまで戦闘マシーンにしたてる訓練をへたものが、喧嘩して一般人と互角とか。 ただ、どんな形でも映像化されたことは実に嬉しかった。 久々に見て。やはり世界観や設定のみかなり忠実なんで、逆に物足りなさが半端じゃない。どう言えば、わかってもらえるかな?ガンダムの実写化で、モビルスーツが一切登場せず、ちゃちな機関樹もどきの打ち合いに終始する、だけど、世界観のみはとても忠実、そんな映画を見せられたことを想像していただきたい。 しかし、顰蹙覚悟で言えば、無法な暴力に対して、それを上回る暴力で対抗、抑えることができる世界ってなんて素晴らしいんだろうと感じずにはいられない、今日、この頃。 特に、この期に及んで話し合いで解決とかお題目しか唱えられないサヨ系には、「じゃあ、お前プーチンところ言って話つけてこいよ」と嫌悪しか感じられない自分にとっては [CS・衛星(字幕)] 8点(2022-04-12 17:31:35)(良:1票) |
2. スリーパーズ
《ネタバレ》 本来は復讐物が大好きで、たいがい復讐者に感情移入して観れるんですが……(どれくらい好きかって言うとオリエント急行殺人事件のラストに心から感動するくらい)だけど、この映画はいまいち、いやいまさんぐらい気持ちがはいりませんせでした。 主人公たちの少年院での悲惨な体験からくる苦しみは分かるんですが、彼らあまりにも被害者意識が強すぎて自分たちを顧みるという面があまりになさすぎるのでは。生計の手段を無残に奪われたピザ屋の店主、死ぬ寸前の大怪我をさせられた(おそらく後遺症が残った)被害者、彼らに対する贖罪も罪の意識も全く感じずまるで不運な事故みたいに見なしてる時点で、あまりのダブスタに気持ちがすっとさめてしまいました。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2015-02-10 19:00:35) |
3. スプリング・ブレイカーズ
《ネタバレ》 馬鹿にもいろんな種類がありますが、この映画に出てくるような自分のことを利口だと思ってる馬鹿がいちばん苛っときますね(ちなみに、某メジャーリーガー夫人もこのタイプですw) やれ自分探しだなんだという陳腐極まりない独白が流れるために白けて白けて、もう耐えられませんでした。 あと、自分的には「俺たちに明日はない」へのオマージュとして見てたんで、ラストにはズタボロに撃たれて死んでほしかったなあ。そうすれば、少しは余韻が残ったかも。 故郷へ帰りすれば一切あとくされがなくなったり、後半警察の存在感が全く0になるような設定のぬるさも嫌だな [CS・衛星(字幕)] 2点(2014-04-14 19:44:16) |
4. スノーホワイト(2012)
《ネタバレ》 魔法の鏡とか7人の小人とか毒りんごとか、原作の童話の中の有名なエピソードの消化、アレンジはなかなか巧妙で面白かったんですが…… 残念ながら白雪姫が「世界で一番美しい」という物語世界の根幹をなす設定にふさわしいキャスティングだったかどうか、あまりに微妙で「おら、なんもいえねえ」 画像検索すると、スチュワートもそこそこなんかなと思うんですが、この監督はその美しさを映し出すのにほとんど成功していない、塚、美しさが極めて重要な要素だという認識があったか [CS・衛星(字幕)] 7点(2013-07-15 12:09:41) |
5. 素晴らしきヒコーキ野郎
ストーリーそのものはどうもないんですが、実際に飛んでるクラッシックな飛行機が面白くて。あと、アメリカ人の、いろんな国に対するイメージがわかって面白かったです。(ただ、ドイツはいくらなんでも馬鹿にされ杉) ヒロインの女の子も目や口がやたら大きくてファニーフェイスっていうんですか、なかな可愛らしかったですね。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2013-01-21 10:15:09) |
6. 300 <スリーハンドレッド>
《ネタバレ》 平成14年9月10日全面改訂 自由、自由っていったい何のための自由なんだろう。健康な子供以外は生まれたらすぐ殺す自由?子供を母親から引き離して、お互いに殴り合いさせたり、肉体的に虐待する自由?金や肉欲によって動くインチキくさい神官の宣託がないと全く身動きできない自由? もちろん英語フリーダムには「独立」という意味があるのは知ってるけれども、そのことを差し引いても全く共感できない民族でした。 あと、戦闘シーンも実にくだらなかった。ほとんど致命的な結果をもたらしてまで、身障者の参戦を拒みながら、実際にやってることの大部分は単に無茶苦茶強い戦士の個別の白兵戦。ペルシア側が味方の犠牲覚悟で白兵戦の最中に矢で撃ちかかれば全滅ですよ、あれ。 いくらヒロインが魅力的でも、くだらないの一言に尽きますね。 [DVD(字幕)] 3点(2012-09-13 02:45:25) |
7. スターリングラード(2001)
《ネタバレ》 何かリアルなところとそうじゃないところが入り混じった不思議な感触の映画でした。 そもそもソ連がスターリングラードの戦いで勝利したのは、敵を逆包囲した大規模な電撃作戦と、その間ドイツ軍をひきつけ続けたスターリングラード守備部隊の見事な対戦車戦闘によるものであるんだけれど、この映画見ただけではそういったことは全くわからず、何か主人公が狙撃でドイツ兵を大勢殺して、それに奮起したろくろく小銃も持たなきゃ、統制も取れていないさながら群集のようなソ連軍が立ち上がったら、それで優秀な機甲部隊を持ったドイツ軍が負けていったみたいな、無茶苦茶な印象を与えかねない映画です。 塚、そもそもそういった意味でのリアルさを描写するつもりは製作者に無かったんでしょう。(普通に考えて狙撃銃でドイツ軍の重戦車撃破できないしw) ただ、描かれる場面、場面がとても迫力があってリアルだったことは、否定できません。最初の列車から降りて見た戦場の光景、荒れ果てた都市へのドイツの爆撃、いずれも今まで見たことの無いようなスケールでワクワクしました。(それだから、こそ大規模な戦争を一対一の争いに矮小化されたのは、残念でしたが) レイチェル・ワイズ、見るたびに全然魅力が違う、不思議な女優です。この映画では、とても素敵でした。平成24年9月5日追記 大好きなラマンの監督をあまり貶したくないんだけれど、誰でも得意、不得意があるのは当たり前ですよね。それでもほんの少しでもスターリングラード戦の様相、あるいはもっと言うなら近代戦というものを勉強してから脚本書いてほしかったと思います。まず酷いと思ったのが冒頭の戦闘シーン、あり得ません。終始ドイツが攻める側で、市内のソ連軍は逆包囲のために守るというのが実際の様相です。守る側のソ連があんな無謀な突撃を行ったらどうなったでしょうか?後方には数名の督戦隊しかいないのに、その時点で戦線崩壊でソ連側の戦略崩壊です。あと市内の爆撃も酷かったなあ。ドイツ軍だって空軍力に余力があるわけじゃないのに、瓦礫の山を爆撃してどうなる、全くの小道具でしたね。例えてみれば203高地を舞台にハリウッドが映画を作り、無謀な突撃と狙撃兵の活躍のみに触れて、28センチ砲のことは完全無視、そんな映画です。これは [CS・衛星(字幕)] 6点(2012-09-05 10:41:11) |
8. スーパー!
《ネタバレ》 難しい映画ですよね。決して暴力礼賛ではないと思うんですが、ラストの自分が元妻を救ったおかげで四人の子供たちに人生が与えられたって考えには一分の理があるわけだし。 こんな醜い暴力に頼らなければ、弱いものは踏みにじられるしかない現在のアメリカ社会への批判と見ればいいのかな。 ただ、女優が二人とも好みなんで、見てて飽きはしなかったです。(その分リビーの最後は衝撃でしたが。彼女はハードキャンディといい、この作品といい「玉」とかかわりが深い女優さんですねw) [CS・衛星(字幕)] 7点(2012-08-13 09:59:19) |
9. 枢機卿
「ドイツ政府元首ヒトラーが共産主義ならびに虚無主義とあくまで戦う決意の人であることを認め、喜びにたえない」 (ローマ教皇ピウス11世) 映画なんだから多少のフィクションは構いませんが、歴史的事実と真っ逆さまなストーリーは、あまりに酷い。 0点をつけるのは1作だけだと思ってたんですが。 [CS・衛星(字幕)] 0点(2012-07-30 10:21:05) |
10. ストーン
《ネタバレ》 もっと下世話な映画を期待してたので、宗教色が強い内容にはげんなり。特にほとんど良心を持たなかった服役囚が、あからさまにインチキくさい宗教に出会うことによって、「啓示」を受け内面的に変化していく内容にはうんざり。 宗教国家のアメリカならしかたないけれど、最近は日本までこういったスピリチュアルと称する屁みたいな戯言がもてはやされ、逆に信じ無い方が貶められる雰囲気にはいい加減うんざり。 芸能人を食い物にするインチキ占い師とか、いつまでも「尊師」の教えから抜けれない元信者とか。「目に見えないもの」を100%否定するつもりはないけれど、99%くらいはインチキだと思われ。 この映画見て、感じちゃった方、餌食にされる可能性大きいんで十分ご注意をw [CS・衛星(字幕)] 1点(2012-06-20 14:22:58) |
11. ストリート・オブ・ファイヤー
まるで芝居を見てるようなレトロな様式美を持った映画ですね。 いろんな欠点はあっても、とにかく雰囲気に酔わせてくれました。 特にエンディング最高です。(ただ、歌詞を頭の中で、「Tonight! 別の心が Tonight! おなじ身体を」って歌ってる自分がすごく嫌でしたw。全く関係のないドラマの主題歌になって、そのドラマがヒットしちゃったのって日本でこの映画が好きな人間には不運でしたw) [DVD(字幕)] 8点(2010-10-07 11:47:08) |
12. スペース・カウボーイ
《ネタバレ》 なぜか自分の見る映画に出てくるサザーランドは、いつも女好きです。 自分もああいう爺になりたい。 平成22年9月27日追記 単に自分の理解力のせいかもしれないけど、ちょっといろんな面で説明不足を感じた。 例えば、若い宇宙飛行士は何をしたかったのか、その結果どういう状態になったのか、 それを爺さん達はどのような手段で解決したのか、そのために人工衛星にどうしてホークが乗る必要があったのか(もっとも自分的には、あの人は長い地球観察をようやく終え宇宙に帰れるからいいと思いましたけどw) もう少し、説明があってもいいと思われ。 あと、老人と女性スタッフの恋愛もね。やはりあれだけ年齢差があるのなら、出会って好きになりましたじゃ誰も納得できない。似たようなケースの携帯電話のコマーシャルでさえ、通話料が安かったからという説明が入るのにw [CS・衛星(字幕)] 6点(2010-09-27 09:43:31) |
13. スティング
《ネタバレ》 完全なネタバレあり 普通のどんでん返しの映画は、2回目以降はどうしても興が薄れるんだけれど、この映画だけは違う。何度見ても、細かい伏線の張り方とか、当時の街並み、風俗の再現の正確さとか見飽きることがない。 特にすごいと思うのが、観客に対してアンフェアなところが全くないところ。今回は特に注意深く見たけれども、ラストから逆算してみてつじつまが合わない言動が一つも無かったことには改めて感動した。 (実は仕掛の当日朝フッカーがFBI捜査官に電話入れるところだけは、周りに騙すべき誰もいないから、どうかなと思ってたんだけど、捜査官は、わざわざスナイダー警部補を呼び寄せて一緒に傍受させてるんだよね。納得、塚、仕掛の細かさに痺れた。) [DVD(字幕)] 10点(2010-06-07 18:16:48) |
14. スティング2
《ネタバレ》 自分の知識不足のために映画を低く評価することは、いつもどうかと思うんですが、 正直戦前のアメリカのボクシングの興行ってものがどういうふうな仕組みになってるか全然わからないんで、肝心要のボクシングの試合にどうも違和感がつきまとって。 まあ、その点だけを除けばなかなかできた引っ掛けだとは思いますよ。特に、ロネガンに対して単に金を奪うだけじゃなくて、本当の意味で復讐が出来たのは前作からのファンとしては痛快でした。 ただ、どうしても前作のイメージが完全に定着してるんで、ポール・ニューマンの役が、あの見るからに悪役のおじさんじゃ、イメージぶち壊し感が強杉。その分マイナスですね。 [DVD(字幕)] 6点(2010-05-30 05:36:15) |
15. 頭上の敵機
実際のフィルムを使った実戦シーンは見ごたえがありましたけど、それよりも軍人という、冷徹に部下の命を犠牲にしなければならない職業の厳しさを描いた人間ドラマとして見ごたえがありました。 [DVD(字幕)] 6点(2010-05-24 11:43:25) |
16. スピーシーズ/種の起源
《ネタバレ》 ナターシャ・ヘンストリッジが完璧ですね。さすが映画史上もっとも美しいエイリアンと表現されるだけのことはあります。 ストーリーもエロがエロのためのエロじゃなくて、きちんと設定に組み込まれてるのが面白かったです。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2009-11-23 10:34:28) |
17. スプラッシュ
《ネタバレ》 とにかくキャストが素晴らしい映画ですね。ダリル・ハンナのルックス、スタイル、 そして鰭をつけて泳ぐ姿 まさしく人魚姫。 トム・ハンクスも最近の彼しかしらない、自分にはこんな過去もとビックリです。 あと、兄貴もいい味だしてましたね。 [DVD(字幕)] 7点(2009-10-12 13:07:40) |
18. スーパーマンII/冒険篇
《ネタバレ》 ギャグとして観ると面白い。もう途中で、つっこむのに疲れるくらいつっこみどころが多くて。 また、製作者の意図には全く無いかもしれないけど、アメリカ人の嫌なところ、傲慢なところが、はっきり現れててその点では興味ぶかい映画でした。 やっぱりアメリカ人にとって、力が全てなんだなと。しかも無形の力ではなくて、人をぶん投げる、物を壊す、具体的なわかりやすい力w アメリカ人にとっては、そういう力が絶対。だから、自分達よりちょっと強い存在が出てきて、ホワイトハウス壊されたら、即降伏。しかも世界の指導者(爆笑)アメリカが降伏したら、当然w他の国もみんなおとなしく降伏(実際には、中国とベネズエラ、イラン、北朝鮮だけは、あの3悪人が行って暴れん限りは降伏しないと思われw、塚、イスラム教徒は最後の一人になるまで抵抗すると思われ) いや、アメリカ人じゃなきゃ考えつかないストーリーですね。 あと食堂でのごろつきへの復讐。あれなんかもアメリカ人ってのは、とにかく力関係とか関係なく、やられたらやりかえす、そういう実に器の小さな国民ってことがよくわかりました。 [DVD(字幕)] 6点(2009-09-28 10:38:46) |
19. スーパーマン(1978)
《ネタバレ》 久しぶりに見たんですけど、記憶してたより面白くなかったです。 まず、26の銀河の知識とかもっともらしいこと言う割には、自分の星ひとつ救えない親達にげんなり。 地球に来てからは、なかなか。養父母もいい味してるし青年時代も面白かった。また初めてメトロポリス来て新聞記者になり、スーパーマンデビュー、空中デートも素敵だったと思います。ジーン・ハックマンもなかなか楽しい悪役で、無能な部下とのやりとりは楽しかった。 ただ、どうしてもあの落ちが……… まず、あのシーンですが、スーパーマンが猛スピードで回転して、地球を逆回転させた。 それ以外の解釈は無理です。なぜなら、回転の一番最後に地球の回転を元にもどすために、スーパーマンがそれまでとは逆の方向に飛んでるんですから。 その他の解釈では、最後のあの逆逆回転が説明できません。 で、ごく当たり前の、だのに大勢の人が騙されやすいことを一つ。 「時間が進むから、地球が自転するのであって、地球が自転してるから時間が進むのではない 従って地球の自転をどうしようと、それは時間の流れとは全く関係ない」 わかりにくければ、地球から他の天体に向かう宇宙船の中でも時間はすすむことを考えていただければ。 こんな失笑物の展開で、感動してくれといわれても…… 無理ですw [DVD(字幕)] 4点(2009-09-28 10:20:08) |