Menu
 > レビュワー
 > すかあふえいす さんの口コミ一覧
すかあふえいすさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 1047
性別 男性
年齢 30歳
自己紹介 とにかくアクションものが一番

感想はその時の気分で一行~何十行もダラダラと書いてしまいます

備忘録としての利用なのでどんなに嫌いな作品でも8点以下にはしません
10点…大傑作・特に好き
9点…好き・傑作
8点…あまり好きじゃないものの言いたいことがあるので書く

表示切替メニュー
レビュー関連 レビュー表示
レビュー表示(投票数)
その他レビュー表示
その他投稿関連 名セリフ・名シーン・小ネタ表示
キャスト・スタッフ名言表示
あらすじ・プロフィール表示
統計関連 製作国別レビュー統計
年代別レビュー統計
好みチェック 好みが近いレビュワー一覧
好みが近いレビュワーより抜粋したお勧め作品一覧
要望関連 作品新規登録 / 変更 要望表示
人物新規登録 / 変更 要望表示
(登録済)作品新規登録表示
(登録済)人物新規登録表示
予約データ 表示
【製作国 : アメリカ 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
評価順12
投稿日付順12
変更日付順12
>> カレンダー表示
>> 通常表示
1.  ダラス・バイヤーズクラブ 《ネタバレ》 
バッド・ベティカーの闘牛映画の如く、一瞬の生き様が刻まれた二時間。  闘牛、暗闇から見つめるもの、牛上での数秒と闘病での数年、彼等にとってはどちらもほんの数秒の瞬きなのかも知れない。  牛や馬のように性を楽しむ男女、地に伏すもの、金、エイズ、ロック・ハドソンはそれを我慢できなかった。 賭け、「北北西に進路を取れ」か。ありゃスパイ映画の大傑作だったな。  ロデオ、死と隣り合わせ、ピエロ、柵を乗り越え逃亡、保身のために警官殴って逮捕、馴染みかよw 友人思いだからこそ本気で殴る。だが男を支配するのは危ないことに突っ込みたい欲求。生き急ぎ病に蝕まれ破滅へと突き進んでしまう。  繰り返される咳 、みんないつ死ぬかわからない仕事に命を賭ける、電撃がくれたチャンス、病院でも死への近道、トランプ博打、甘いもの、宣告された余命で自分がくたばるかどうかすら賭ける気概。  続けられる破滅生活、セックス、ヤク、煙草、医者よりも信じられるもの、死への恐怖、図書館、医者たちの怪しい会議、思い当たる記憶、生への叫び、今までのツケ、豹変する知人たち。病への恐怖からでもあるけど、みんな自分が可愛い。  神にまで頼り始める窮地、、酒場で出会った者に求めるもと交流、今更続けてきたことを止めることもできない。 治す気あんのかないのか、酒をあおるように投薬を貪る、華麗にスルーだけして医者まで紹介してくれる良い奴、治療という名の尋問、ゲイへの抵抗は死への恐怖でもある。 男ではなく女としてふるまう、女性ものの服とストッキング、医者も無理には止めない、帽子とショットガンを持って帰還、落書き、カウボーイ気取り馬に乗るように車を走らせる!銃を掴み泣く孤独、死ぬこともできない。  徐々に衰弱していく、自分にとっての「快適」な病院探し、無免許医に、多様な人種、襲ってくれといわんばかりに脚を出すナース、点滴くわえながら小便、偽神父を押し通す場面は数少ない癒し、この大嘘つきめww、命を救うはずの薬ですら取引するのだからタフというか救いようがねえというか。生死すた楽しんでいるようだ。 嫌いな相手はカモにする、追跡と取引、免許医への挑戦、点滴片手に会社運用、食い物のキャッチボール、手のひら返ししやがったクソッタレへの返答は抵抗が薄くなった証でもある。胸熱シーンとして見ていいのかどうか。  懐かしい知人への挨拶、ビジネスとしての健康、日本にも乗り込むカウボーイ、大都会岡山(交差点は東京です)、、スーツを着込むビジネスマンという仮面、音によって迫りくるものを伝える、ビジネスのためならイスラエルや中国にも偽神父や偽飛行士に扮して行ってやらあ、写真を投げ捨てるのは嫉妬か心配か嫌悪か、患者の奪い合い、やめられないもの、贈り物、忌み嫌っていた者との対話。  酒場には保安官が出入りするように警官が監視を続ける、電気のスイッチをイジッて点滅させるのは勧誘するため、スーツを着るのは「息子」として家族に会い告白するため、彼の「彼女」で居続けるためのヤク、握手するのは愛情かビジネスか、実験室に閉じ込められた蝶の群、点滅、帽子を被せるのは視界を防ぐため 怒り、失ったものと逆戻り、涙、道化師。  この映画の医者は、法によって守られ犯されない襲われない傍観者でしかない。  金槌で殴りつけるのは贈り物を飾るため、耳鳴り、頭痛 、闘牛場に始まり闘牛場に終わる。
[DVD(字幕)] 9点(2016-08-26 07:07:49)(良:1票)
2.  ダイヤルMを廻せ! 《ネタバレ》 
今作のグレース・ケリーは「裏窓」の彼女とは正反対と言っていい。 奔放そうで脚をバキバキに折った男の面倒をみたり、愛が故に独りで乗り込むなんて事もやっちゃう「裏窓」。  対して「ダイヤルMを廻せ!」は清純そうで夫が嫉妬に狂う“原因”を作ってしまう女性を演じている。 赤いドレスで接吻なんてシーンだけでも官能的なのに、薄いナイトウェアで良いケツした若妻にうろつかれた日にゃあ襲いたくもなるわ(おいコラ)。  そりゃあ何度もキスして「愛しているわ」とやっている嫁が本当は・・・なんて事されてたら誰だって怒る。それが嫉妬によって憎悪に変わる恐ろしさ。 かつてユダがキリストを裏切る際に“接吻”をしたように、この男も女に対してその接吻で応えるのである。  女が去った後、“依頼人”は“殺し屋”に異常な依頼をする。最初数分の退屈な会話が、その異常さが露呈した瞬間に張り詰める空気。  カメラが上から部屋の様子を映し、殺し屋が徐々に依頼人の計画にのっていく様子を強める。  劇中で幾度も閉じられては開けられる扉、手袋や同窓会の写真、そして鍵。鍵への執着振りは「汚名」を思い出す。  依頼人が指紋を気にする様子に殺し屋は次第に応じるようになり、椅子に投げ込まれた“前払い”を無言で受け取り依頼は成立する。  依頼人も殺し屋のために準備を整える。 鍵を確認し、カーテンを閉め、手袋、バッグから鍵を奪う、階段にかけられる手・・・。  殺し屋も依頼人を信じて闇夜に姿を現す。 もしもグレース・ケリーが不倫だけでなくあんな事やこんな事までヤッちゃった文句なしのビッチだったならば、俺はこの二人の男たちを応援していただろう。 とにかく浮気なんて許さねえという人は問答無用で応援していた人もいただろうね。  時計が緊張を高める演出。「真昼の決闘」は戦闘まで、この映画では一瞬の決着のために!  練られた計画によって繋がる二人の男。それを“切り裂く”思わぬ得物が標的をトドメる。殺っちまった瞬間の嫌悪感・それを人の前でどうにか耐えようとする気丈さ。あるいわ図太さか。  完璧な筈の計画が音を立てて崩れていく後半の二段構え。旦那も説明できない表情になっていきます。  それでも殺し屋に手紙を“渡して”まで、法によって殺害しようとする諦めの悪さ。妻への目配せも複雑、グレース・ケリーの背景も真っ赤な血のように染まる。  「君がいなければこんな事にはならなかった」 じゃあその男を殺れやっ!ホモかテメエは。どっちにしろ嘘の上塗りも限界。一枚上手の警部にもはめられて自宅で袋小路。  警部の部下「こんにちわ」  これには依頼人も苦笑いするしかなかった。
[DVD(字幕)] 9点(2015-05-09 02:34:21)(良:1票)
3.  他人の外套 《ネタバレ》 
「逢引きの場所(他人の外套)」。  今回は最初から結婚しているチャップリン、一方で手紙を握り浮気をしようとしている場面。  ヒゲをタオルのように使うその発想はどっから出てくるのか。  マックス・ウェインのあのふざけた前髪もどうなっているのか。  バーでのド突き合いやパイ投げ。  上着に入っていた手紙を勝手に読んで大激怒(読んだ方が)。  浮気がバレて物を投げまくる。  それがドタバタやって元の鞘に戻るという話です。やれやれ。
[DVD(字幕)] 8点(2014-12-26 18:15:04)
4.  ターミネーター 《ネタバレ》 
キャメロンのB級魂が炸裂した“魂”の結晶。 「2」も最高だが、初代もやっぱ素晴らしい。 フィルム・ノワール、B級映画、アクション、SF、それにタイムトラベルの要素・・・突然現れる謎の殺し屋、それを阻む謎の男。 ヒロインのサラは「未来」を賭けた戦いに巻き込まれてしまう。それはけして逃れられない運命を変えるために。 女は未来のため、カイルと名乗る男は「過去」を守るため命を賭して。 カイルの説明を受けても、サラはいきなりそんな事を言われてすんなり納得できるワケがない。それに、カイルの説明を受け入れる余裕も無く「ターミネーター」という恐怖は絶えずやって来る。  かつてスティーヴン・スピルバーグが描いた「激突!」や「ジョーズ」に通じる恐怖との戦いがこの作品にはある。  もうね、アレですよ。 殺し屋が標的に引き金を引こうとする瞬間、謎の男がいきなりジャケットからショットガンを抜き放ちブッ放す! 右腕の風穴から聞こえる何かが軋む音・・・それだけで超ワクワクするじゃないか?  CG未発達の時代に「え?コレ本物?造り物に見えねえ」と今でも凄いと真っ先に思う男がキャメロンだ。 子供の頃はひたすら怖かった殺戮兵器、今見るとキャメロンの血と汗の結晶。  そもそも「追い詰められた人類」って設定がキャメロン自身の境遇だぜ。  懇親の作品「殺人魚フライングキラー」の興行が振るわず絶体絶命(俺は色んな意味でキャメロンの最高傑作だと信じて疑わないが)、そんな中で製作が始まる「ターミネーター」。  「金も無い、時間も無い、どうしようどうすんだよ」ってキャメロンの追い詰められた鬼気迫る感情、 「もう後に引けねえ、どうせダメでもやるだけやってやらあ」というキャメロンの職人魂を激しく感じた。 サラとカイルの絡みは「タイタニック」何かよりもずっとずっと胸に迫る。 「絶対命を繋がなきゃならない、 死んでも私が(俺が)守ってみせる」・・・・そんな魂にガンガン響くものがあるんだよなあ、この映画には。
[DVD(字幕)] 9点(2014-12-20 21:53:41)
5.  第十七捕虜収容所 《ネタバレ》 
後年の「大脱走」「勝利への脱出」と共に収容所を描いた戦争映画の傑作。 コメディタッチの軽快なやりとり、謎が謎を呼ぶサスペンス感覚の戦慄。この緊張の糸がビリー・ワイルダーの醍醐味。 オープニングのナレーションが「捕虜収容所を描いた戦争映画が無いから作りました」と来たもんだ。メタすぎる。 いきなり脱走から始まるファーストシーン、だが既に「密告者」が暗躍していた。 一体「密告者」は誰なのか。 一番怪しい男、まったく怪しくない男、様々な疑念が広がる・・・それをワイルダーのコメディ演出が忘れさせてしまう。 アニマルの暴れ振りが可愛くてしょうがない。 と思ったら「密告者」の暗号でドキリとさせられる。油断できないぜ。 収容所内の楽しいやり取り、その隣の鉄条網から先の世界は死が待っている・・・「殺される戦場」よりも「何もしなければ殺されない収容所」の方が気楽かも知れない。 死にたくなったらいつでも鉄条網を潜ればいい。サーチライトが道標だ。  ウィリアム・ホールデンの孤独な戦い振りがカッコイイ。 “商売人”は嫌われて上等。殴られて上等、だが「嘘」だけは付かない・・・てめえ(密告者)の尻尾を掴むまで徹底的に嫌われてやらあ・・・! 「尻尾を掴んだ」後も報復はせずに「気にするな」の一言。こういう男になりたいぜ。 オマケに最後の最後まで“商売人”だったね。 「人の助けになる物」は売っても「魂」は売らない。 せしめた煙草も一口の卵のために変える男だ。 任務でも仕事でもない、仲間のために命を張るのが奴の商売(ビジネス)・・・!
[DVD(字幕)] 9点(2014-12-15 23:00:23)
6.  ターミナル・ベロシティ 《ネタバレ》 
子供の頃は、敵に捕まったナターシャ・キンスキーが嫌々口付け(死の接吻)され、空の上から落とされる寸前というシーンに超ドキドキした覚えがある。 エッチな事をされたというドキドキ&彼女が落されそうなピンチ。二重の興奮を味わっていたのだろう。  とにかくナターシャの魅力に尽きる1本。ヴィム・ヴェンダースの傑作群とはまた違った魅力。 敵に捕まる瞬間も乳首が(ry  一時期シュワちゃん主演の「レッド・ブル」のラストと混同していたのは良い思い出。
[DVD(字幕)] 8点(2014-12-15 21:24:41)
7.  大脱出(2013) 《ネタバレ》 
頭脳派筋肉「ランボー」なスタローン、 プレデターやエイリアン(火星人)とも渡り合った筋肉州知事シュワちゃんのコンビを見に行かないわけにはいかない。  文字通りどんな複雑な困難も筋肉で突破してしまう二人の痛快アクション! シュワちゃんが胡散臭いヒゲを付けているだけでも色々怪しい。  このコンビを拝めるだけでも見て損なし。
[DVD(字幕)] 8点(2014-12-11 04:26:09)
8.  ダンス・ウィズ・ウルブズ 《ネタバレ》 
「ワルド・レンジ」は延々とグダグダやってラストの銃撃戦だけ凄い(それも長々ダラダラ)だったが、この映画はフツーに良い作品だったでは無いか。 今まで「真昼の決闘」だの「シェーン」だの「大いなる西部」といった西部劇で期待を裏切られてきたが、この作品は上映時間が長い代わりにそれらの映画よりも遥かに素晴らしいものを味わえた。 かつてジョン・フォードがインディアンに原語で喋らせようとした夢を叶えた演出。 ラオール・ウォルシュの「ビッグ・トレイル」や「遠い太鼓」「遠い喇叭」、シドニー・ポラックの「インディアン狩り」以上に深く切り込んだインディアンと白人の関係の描写。 とにかく澄み切った美しい映像…ケビン・コスナーを誤解していた。 西部劇としても、ラブストーリーとしても、戦争の虚しさを描いた作品としても見れる。 白人とインディアンのバッファローの狩り方の違いが印象深い。 異文化だからといって争い合う必要なんて無い。 自分には無い物からこそ人は学ばなければならない。ちょっと説教臭い話もあったけど、こういう事がいかに大切かを思い出させてくれる。 主人公はアメリカ社会に染まりきれず、インディアンとの共存も中途半端に終わってしまった一匹狼。 だが現実の狼は一匹では生きられない。 狼も群れなければ厳しき自然を生き残れないのである。 主人公は狼と共に生きて来た。 彼の共存本能は狼と共に始まっていたのだ。 しかし結局主人公はどちらにも染まりきれず、愛する人と雪山の中へと消えていく。彼らはどうなったのだろうか。 「西部開拓史」のように山間のインディアンと交流を結んだのか、それとも・・・彼らの行方は誰も知らない。 これ本当にコスナーの作品? コスナー“さん”と呼んでもいいですか?この作品だけ? そしてこの後のコスナーさんはどうしてコスナー(失望)になってしまったのか。 とにかくコスナー敬遠している奴は絶対見とけ!
[DVD(字幕)] 8点(2014-12-07 16:37:09)
9.  ダウン・バイ・ロー 《ネタバレ》 
ジム・ジャームッシュによる愉快な刑務所&ロードムービー。 ジャームッシュの最高傑作はコレだろうねえ。 歌を歌うように淀みのない会話で人と人とが繋がっていく楽しさ。 デコボコだった3人の男たちが、会話や音楽によって「親しい兄弟のような間柄」になっていく映画だ。 こういうセリフが多い映画は、速さが足りない字幕なんぞで愉しみきれない。 戸田奈津子のカスみたいな字幕で楽しめるワケねえだろうがあっ!! 原語だけで愉しむのが一番だ。 まあ、そんな事はどうだっていいんだ。 この映画は、軽快な音楽と共に郊外の自然や市街地を移動撮影で映していく場面から始まる。 男と女が熱く愛を語っていた筈のベッドは冷たくなり、女に愛想を尽かされた男達は家を出て行く。 「あんたの音は聞き飽きたの」とばかりに散乱するレコードの破片、破片、破片。 外の町だってゴミだらけ。 銃を背中に向け「撃つわよ」と弾を込める音をわざわざ聞かせる女、それを「君になら撃たれても良い」とばかりに黙って立ち尽くす男。 男は背中で語る。こういうシーンが大好きです。 白いベッドに横たわる黒い女の裸体がエロい。布団を優しくかける紳士すら捨てられていく。 ジャックとザックは女に捨てられるわ罠に嵌められるわ仕舞いにゃブタ箱。 独房の壁のザラザラした音が耳障り。あの感触を想像するだけで胸が痛くなる。 だが、そのブタ箱で思わぬ出会いをする3人目の男ロベルト。 この男が衝突する2人の間を取り持ち、潤滑油のように友情を深めてしまう。 喧嘩するほど仲が良い。 ジャックとザックの殴り合うような掛け合いだけでも面白いが、そこにロベルトが加わる事でアンサンブルはより楽しくなる。 3人の合唱は独房全体に響き渡り、警官の警棒がフィナーレを締めくくる。最高に楽しい場面だった。 独房の中心でアイ(スクリーム)を叫ぶ(スクリーム)。 ロベルトは壁に“窓”を書いて「ここから出ちまおうぜ」と言ってのける。 本当に出ちまうんだから面白い。 逃亡という名の森林散策。 船で沼地を進む3人ををロングショットで捉えたシーンの幻想的なこと。 ウサギの丸焼きは美味そうだ。 飯喰って仲直り。 道の一軒屋で3人を持て成してくれた奥さんがキレイな人でねえ。 ロベルトもまた恋に出会う。 やがて別れていく3人だが、分かれ道でのやり取りの何と粋な事。 「おまえが左なら俺は右よお」
[DVD(字幕)] 9点(2014-11-07 16:47:30)(良:1票)
10.  タクシードライバー(1976) 《ネタバレ》 
冒頭から素晴らしく不安になる強烈なBGMが流れ、暗くジメジメとした街中を一台のタクシーが駆け抜ける。 主人公にも暗い影が差し込んでいる。 元陸軍出身だというトラヴィス。 この映画はヴェトナム戦争の直後だが、彼もヴェトナムから帰還した兵士の一人なのかも知れない。 戦争の時は散々祭り上げておいて、いざ帰ってくるなり辛い仕打ち。 何のために戦ったんだと打ちのめされる日々。 トラヴィスのように若く多感な人間ほど、そんな社会に心を蝕まれる。 オマケにタクシーに乗ってくる人間は平気でゲロを吐く、暴力を振るう酔いつぶればかり。 運び屋を掃き溜めにしているわけだ。 受け止める側に溜まった鬱憤は、やがて犯罪という“はけ口”にブチまけられる。 ナンパした彼女をいきなりポルノ映画館に連れ込もうとするトラヴィス。 価値観の違い以前にもう馬鹿だろコイツ・・・。 そんなんで軽蔑しない女の方が不思議である。 戦場で生きてきた男は、常に平和な時代には無力なもんだし、不器用にしか生きられない。 戦場の常識がここでは非常識へと変わる。(だけどトラヴィスは単にポルノ脳のアホ) デ・ニーロは“カッコイイ”、トラヴィスは“イカれポンチのクソ野郎”だ。 そんな社会の“歪み”が再びトラヴィスに銃を握らせる。 「世の中間違ってる、俺が正しい!」と強く思い込み狂気の世界へと走り続ける主人公。 「俺に言ってんのか?」 イメージトレーニングという名の“見えない誰かと”戦い続ける。 銃社会のアメリカじゃあ、一度銃を持てば子供だって大人を殺せてしまう。 トラヴィスの正義は危ない正義。 「勝った者が正義なんだろ?」と言いたげだ。 そんな危い正義感がいきつく果て・・・つうか何であれだけ撃たれて生きてんのコイツ? モヒカンヘアーにすると戦闘力が上がんのか? 「マッドマックス2」とか「北斗の拳」とかもあの髪型だからタフなんだろうか? 理由わからん。 個人的にはトラヴィスもくたばった方がスッキリしたんだが・・・「時計じかけのオレンジ」以来のモヤモヤが残る映画だった。 モヤモヤは残ったが、再見して前とは違う印象を持った。 出兵してた戦争でも死に損ね、殴り込んだ先でも死に損ね。でも他の奴はみーんな死んじまう。トラヴィスが彼女の乗車を拒んだのも、そんな“生き地獄”に彼女を巻き込んでしまうのではと不安に思っての事かも知れない。
[DVD(字幕)] 9点(2014-06-04 18:36:59)
11.  大砂塵
ジェームズ・ディーンの「理由なき反抗」やフィルム・ノワールの大傑作「夜の人々」で知られるレイの異色作。 レオーネが「ウエスタン」を作る際に参考にした傑作の一つ・・・らしい。  本作は歌の西部劇。 とにかく五月蠅い。 ギターと酒場が大惨事。 主題歌の「ジャニー・ギター」の戦慄は美しい。  ラストの意外な決闘にはビックリしたよ。  それにしてもこれほどヒロインがうっとおしいと思った映画は無いわ(泣)  「ミルドレット・ピアース」や「ユーモレスク」「雨(ルイス・マイルストン)」で美しかったジョーン・クロフォードも、本作はカラーの色合いもあってか年増でケバい。 「オール・ザ・キングス・メン」や「去年の夏突然に」で印象的だったマーセデス・マッケンブリッジも今作は顔が怖い。 鑑賞の際は是非ともクライテリオン版のDVDで。
[DVD(字幕)] 9点(2014-05-12 18:44:50)
12.  大列車作戦 《ネタバレ》 
バート・ランカスター&ジョン・フランケンハイマー最高の1本となる戦争アクション。 ナチスVSレジスタンスの壮絶な列車アクションがスリル満点で楽しい。連合軍の無理難題と亡きレジスタンスの亡霊たちをかかえるレジスタンス達、意地でも勝利の可能性を逃すまいとするナチス。 走行中の列車に飛び乗るシークエンスの見事なこと。ドラマも熱い。果たして戦争が無ければ例の大佐も、石炭で顔が真っ黒になるレジスタンスも平和でいられたのだろうか。戦争アクションの醍醐味、ここにあり。
[DVD(字幕)] 9点(2014-04-10 23:56:38)
13.  第9地区 《ネタバレ》 
“恐怖”という意味では、作り物とハッキリ解ってしまうCGよりも生々しいアニマトロニクスの方が何百倍も怖い「エイリアン」の方が上だが、技術を抜きにしたドラマ面ではこの「第9地区」に軍配を挙げたい(そんな好きじゃないけど)。 何よりリドリー・スコットの「エイリアン」と共通する部分があるのが面白い。 スコットに出てくるエイリアンは、たった一人でリプリーたちに戦いを挑んだ。リプリーたちにとっては恐怖の対象でしかない“敵”だが、エイリアンにとっては住処を荒らしに来た侵略者(エイリアン)にしか映らない。  「第9地区」は主人公そのものがエイリアンになってしまい、人間の時は侵略者か見世物小屋でも見るように感情の移入なんて有り得なかっただろう。 そんな男が徐々に異星人に変貌していく。当然人間たちからは疎外され、その中途半端な容姿は異星人にも奇異に見られる。 スコットの「エイリアン」もまた、仲間となる存在がなく常に孤独だった。更にはその凶暴性を人間側に利用されてすらいた。  しかし、「第9地区」は奇跡的に異星人の親子と意志のコンタクトを取る事が出来た。人間だった時に失ったものを、異星人になって少し取り戻せたのは皮肉なものだ。 例え利害関係の一致で一時的な事だったとしても、異星人の子供との絆は確かなものだ。 そしてエイリアンになって初めて知った人間の凶暴さ。彼らは害虫駆除くらいにしか思わないのだろう。「何かされてからでは 遅い!!」という恐怖が人間に牙を剥かせる。  男は何者として戦ったのだろうか。人間としてか。異星人としてか。どちらにせよ、彼は“彼”でしか無い。
[DVD(字幕)] 9点(2014-03-27 16:23:04)(良:1票)
14.  ダークナイト(2008) 《ネタバレ》 
ティム・バートンの「バットマン」も面白かったが、ノーランのこの傑作はさらに進化を遂げた傑作だ。 この映画の良いところは、とにかく単純明快である事。物語はシンプルであればあるほど面白い。 正義を自称するバットマンは必ずしも光にはならず、かといって悪の限りを尽くすジョーカーが必ずしも闇にはならない。ぶっちゃけ闇vs闇、または光である筈の警察まで闇の部分を見せる光と闇のカオス。 ファーストシーンのピエロのマスクを被った強盗団。“ジョーカー”という見えない存在に操られ金を奪い、人を殺し、遂には仲間内で金を奪い合う様子はスタンリー・キューブリックの「現金に体を張れ」を思い出す。 本作最大のボスキャラでもある“ジョーカー”の登場の仕方が実に粋だったぜ。 法廷に銃を容易に持ち込ませる=既に裏切り者が混じっている。まるでマフィア映画だ。 自らを“SCARFACE(疵男)”と名乗るジョーカー。ジョーカーの公開殺人にはビビッた。 ジャック・ニコルソンも凄かったが、ヒース・レジャーの全身全霊を賭けた演技は絶賛するしかない。 それにしたってゴードン局長が主人公すぎる。 ウェインとアルフレドの会話が気になる。「共犯?僕は君が黒幕だと言うつもりだよ」 あの秘書め、ヒッチコックみたいな格好しやがって(アルフレッド・ヒッチコック)…「ライジング」は本当にアルフレドが黒幕なんじゃあないかと思っている。だってコイツ何処にいたわけ? ジョーカーの尋問シーンは、有利に進めていた筈のバットマン側を絶望に叩き落す強烈な場面。尋問しているのか、それとも尋問されているのか。迫られる選択。 つうか捕まえた奴は胃の中まで精密検査しとけよjk・・・。 引き起こされる悲劇、だが物語はココで終わらない。クライマックスの二段構え。 またも迫られる選択、囚人がイケメンすぎる。 うーむ、何だか最終的な“敵”はジョーカーではなく“焚き付けられ犯罪に奔ってしまう人間総て”だったのかも知れん。
[DVD(字幕)] 9点(2014-03-27 15:49:07)
15.  第七天国(1927)
第七天国 素直に好きと言えない男。「ダイアン チコ 天国」の言葉でしか愛の言葉を言えない恥ずがしがり屋。 そんなウブな少年を、戦争の悲劇が襲う。だが、そんな悲劇が二人をより強く結びつけるとは皮肉なものか。
[DVD(字幕)] 9点(2014-03-23 00:18:02)
16.  007/カジノ・ロワイヤル(2006) 《ネタバレ》 
007最高傑作。 今回の「カジノ・ロワイヤル」は原作小説第1作目! 本作こそ紛れもない「最初の007」であり、娯楽スパイアクションになる前のハード・ボイルドタッチの渇いた作風が特徴だ。 本当に「ゴールデンアイ」の監督か?本作は完全にそれを超えた。 オープニングは歌詞の入ったカッコつけで嫌いなのだが、それ以外は完璧と言っていい。 何より動きだけで状況を読み取らせる戦闘が堪らない。 暗殺から始まるファーストシーン、たった一人の爆弾魔を全力で殺りに行く壮絶な追走劇、大使館なんざクソ喰らえ!爆破だ!! セバスチャン・フォーカンとダニエル・クレイグの「障害物競走」が凄すぎる。パルクール習いてえー。 負けず嫌いで張り合うクレイグの顔。 いい加減スパイしろよ(褒めてる) 多分シリーズで一番スパイしないスパイなんじゃねえかコイツ? 女性関係はあくまで情報のためと割り切る姿勢、常に生傷が絶えない荒々しさが気に入った。 スパイしないスパイは戦ってなんぼ。 特に「お約束」を最後まで廃した展開が良かった! 今までの007は「どうせ死なねんだろ(舌打ち)」を楽しむのが恒例だったけど、今回のボンドはマジで死ぬんじゃないかとヒヤヒヤしまくった。 毒盛られた時の焦りまくるボンド。 「過去に大使館を吹っ飛ばしたスパイは亡命でもしたわよ」 堂々とボスの家で帰りを待つボンド。  捕まってもぶん取った“軍資金”のために殺されない。 どんな拷問を受けても屈しないボンドの頼もしさ。 奴の股間はチタンか?  二重、三重の駆け引きが明かされていく終盤も中々だが、やはりあの結末は悲しすぎる。 これほど言葉を介さずにメッセージが響いてくるボンドは久しぶりだ。 本作はあくまで「ボンドの過去」だが、ボンドが変わる度に全く別の映画として楽しんでいる俺にとっては「現在進行形」の後味なのだ。  最初と最後の出来事で見せるボンドの表情がより虚しさを漂わせる・・・この表情の変化。 本当今作のボンドは女運が無い・・・恐ろしく人間臭い。そこが良い。  ラストで「標的」を地に這いつくばらせて真の“007”となった姿が印象深い。  後味は悪いけど、完成度は文句なしの傑作。
[DVD(字幕)] 9点(2014-03-13 18:00:59)(良:4票)
17.  ダーティハリー 《ネタバレ》 
個人的にシーゲルは「殺し屋ネルソン」が最高傑作だと思うが、イーストウッドとのコンビはコレがベスト。 赤狩り(レッド・パージ)の嵐が吹き荒れる時代から戦い続けてきたリベラル派シーゲル、そしてスパゲッティウエスタン(マカロニウエスタン)を経てアメリカに戻ってきたアンチ・ヒーローが結んだ師弟関係。その二人が70年代に蘇らせる刑事アクション。 輝くバッヂと法の文章、ドス黒いサイレンサー付きライフル、スコープに映る標的、襲い掛かる凶弾…! 黒いサングラスで威圧するように登場するハリー・キャラハン。 ハリーは手がかりを得るためにひたすら歩き壁をよじ上る。どんなにボロボロになり砂の山に埋もれようとも。ペンが拾い上げる証拠、残される犯人からの挑戦状。ここからクソ野郎スコルピオとハリーの孤独な戦いが幕をあけるのである。  やさぐれ警官がやさぐれたのも腐った世の中で自分の意思を貫き続けたためであろう。むしろ汚名を背負ってまで仕事を、肌の色に関係なく平等に嫌い、思いやり、鉛弾をブチ込み、理由なく殺された人々の無念を晴らそうとするハリーを俺は心から応援してしまった。その姿勢は映画監督として「許されざる者」や「グラン・トリノ」といった傑作でも貫かれる。  食事中に事件が起きればマグナム片手に車ごとブッ転がす!水道が噴出する中をゆうゆうと、のしのしと歩き、撃ち尽くした拳銃の銃口を向けてショットガンに手をかけようとする犯人に警告を示す。犯人はそのことを知らない。 「ホラ、入ってないだろ?」って笑顔がたまらない。  対するスコルピオの次の標的を物色し不気味な笑みを浮かべる狂気。 ヘリによる捜索、夜の市街を淡々と走り、窓から覗くもの、窮地と救助、イーストウッドが監督したビルにおける説得場面。殴りつけて必死に抱え込む姿が面白い。 捜査とはいえ堂々と覗くハリーもやっぱり男。でも前の奥さんを気遣ってか再婚もしない。 ボルトアクションライフルによる狙撃とマシンガンによる銃撃戦、夜の暗闇で影が蠢き、あらゆる閃光が照らす。  脚に仕込むナイフ、バッグを抱えて公衆電話から公衆電話への移動、走り続ける追跡、トンネルでのひと悶着、銃撃戦、ナイフ。 恐怖の鬼ごっこ、人の人権踏みにじっといて弁護士呼べとか言ってるクズの脚の傷を踏みにじって何が悪いというのか!人質最優先で手掛かりを得るために殺さない、あるいは警察という組織を信じているからこそ法の裁きに委ねようとしたのかもしれない。 ボロクソになっても諦めないスコルピオのしぶとさもたまげたもんだ。  あの明け方に哀しそうに、疲れ切ってたたずむハリーの姿といったらないぜ。病院への見舞いとレディ・ファーストな気遣いは数少ない癒し。  信じていたものに裏切られる絶望、悪魔が世に再び解き放たれ再び犯罪が繰り返されるやるせなさ。  バイソンの群れ、バスという密室で子供たちに狂気を振りまき、橋の上から走行する車両に飛び乗り一騎打ちへ! 工事現場の狭い道におけるジリジリとした追跡のスリル、石を運ぶレール、開けた空間に見つける切り札あるいは逃げ場を失う選択か。冥途の土産に弾丸も星もくれてやる。  「真昼の決闘」のゲイリー・クーパーは、自分でまいた種によって民衆にも仲間からも見捨てられたことを“認めて”か、バッヂを地面に捨て自分を信じてくれた若妻と一緒に去っていく。 本作のイーストウッドは民衆を信じ、腐敗した警官と法に対しての怒りをこめバッヂを投げ捨て独り寂して去っていく。 「荒野のストレンジャー」で「真昼の決闘」のifを描いたイーストウッドだ。あの場面は完全に当てつけです(褒め言葉)。
[DVD(字幕)] 9点(2014-03-10 20:43:10)(良:1票)
18.  大平原 《ネタバレ》 
デミルの西部劇の中でも「平原児」に並ぶ最高の1本。 西部劇の醍醐味がすべて詰め込まれているし、とにかくメチャクチャ面白いし。今見ても最後まで楽しめる指折りの西部劇の一つだと思う。 序盤は銃撃戦の一切ないドラマが25分続くが、コレがまた面白い。銃撃戦だけが西部劇じゃないって事を証明してくれる出だしだ。 25分を過ぎた辺りから次々と巻き起こる事件の数々。アクション、ガンファイト!特に中盤のスー連合(インディアン)との死闘は西部劇史上に残る屈指のスペクタクルだ。 物語は大西洋と太平洋を結ぶ「大陸横断鉄道」の施工を巡って繰り広げられる政治ドラマから始まる。 そこから鉄道工事に命を賭ける個性豊かな面々のドラマで楽しませてくれる。 武闘派エンジニアで列車の保安官を務めるジェフ・バトラー、 列車の運転手を務めるモナハン、 モナハンの娘で男勝りの元気な女性モリー、 アウトローでバトラーの戦友でもあるディック、 用心棒を務める鞭の名手フィエスタ、 フィエスタの相方リーチ、 過激なクレイトン、 工事の阻止を企てる悪党キャンポーと魅力的な登場人物たち。 特にキャンポーにつるんじゃいるが昔の義理でバトラーを裏切れないディックの存在が面白い。 酒場でのやり取りは絶対「やっちまいなバトラー」ってシーンだと思うぜ。ピカピカに磨かれた鏡に感謝だ。 セリフの方も熱い言葉が多い。 「拳銃で人の心を変えられないわ」 「顔を隠せ身元が判らなくなる」 「モーゼだって海を渡ったぜ」 「私は支持するわ」 俺も支持するぜ、インディアンを無闇に殺しやがった男をブチのめしてくれたバトラーに。 デミルの西部劇はただの娯楽じゃない。インディアンを撃つ前に「殺生も許されるわよね赤い悪魔なら」なんてセリフはデミルの作品じゃなきゃ言えねえよ。 命懸けで大陸に渡った開拓者たち、元々そこを故郷にしてきたインディアンたちの衝突。 交流もあったが、その多くは殺し合いの負の連鎖が続く悲劇を生んでしまった。今日に語られる西部劇はその負の連鎖を正直に告白してきてくれた。もう二度と同じ過ちを繰り返さないためにも。 西部の荒野を突っ走る列車に込められたフロンティア魂。線路は続くよ何処までも。未来に向かって今日も人々の夢と希望を乗せて走り続けるだろう。
[DVD(字幕)] 9点(2014-03-03 04:29:43)
19.  大脱走 《ネタバレ》 
第二次大戦末期。  「史上最大の作戦」と言われたノルマンディー上陸作戦。その裏で行われた「史上最大の大脱走劇」!  前半2時間の“大脱走”をするまでの工程を積み重ねていく楽しさ・個性豊かな面々が脱走の一瞬に命を賭ける熱さ・ノルマンディーで戦う何万という仲間のため・一人のために体を張って叫んで、走って、戦い抜く魂!  それをもう1時間も追走劇の緊張と興奮を味あわせてくれるんだもんなー。お腹一杯ですよ。 人物の描写や脱走までの工程がとにかく丁寧。捕虜収容所の複雑な関係も面白い。みんな個性があってよく描けてる。  実際に戦争に言った強者どもがひしめく。みんな良い顔してるぜ。脱走のシーンも、少しずつ慎重にいって、そして一気に弾け飛ぶ。   特にヒルツの生き様はカッコイイ。 仲間のために何度でも逃げ、何度でも戻ってくる。かならず生きて。盗んだバイクでのチェイスも凄い。いつも浮かべる不敵な笑みが良いね。  ラストはとても悲しいけど、最後にヒルツが戻ってくるシーンを見るだけでも「また見たいな」と何回も思ってしまうのです。
[DVD(字幕)] 9点(2014-01-31 11:06:46)(良:1票)
20.  ダイ・ハード 《ネタバレ》 
「真昼の決闘」×「リオ・ブラボー」×「要塞警察」の超絶進化版と言うべきか。  たった一人でテロリスト集団相手に孤軍奮闘で戦い抜くこれぞアクション映画。ビルという閉鎖空間の息苦しさ、緊迫感、一瞬で決まるアクションの緊張感! ヤン・デ・ポンのキャメラもフルスロットルだぜ。  ロイ・ロジャースいいよね。 ランドルフ・スコットでもジョエル・マクリーでもないってところが面白い。  テロリストの敗因?ゲイリー・クーパーファンを怒らせてしまった事だろう。 「今度のジョン・ウェインはグレース・ケリーをかかえて帰れないぞ!」 ショットガン持って暴れまくるウェインを想像してしまったのは俺だけでいい。ちなみにウェインがお姫様抱っこをやるのは「捜索者」です。  そしてよりによってロイ・ロジャースファンをだ。  テロリストは皆殺しにされてしまう。 ジョン・ウェインは「死ぬのは俺たちだけで沢山だ!」とダイナマイトで投降者は殺さず、ゲイリー・クーパーは住民が助けてくれなかった奴辺当たりも含めてに敵を全滅させる。  ブルース・ウィリスは知り合いを殺しやがった&クリスマスを邪魔したので皆殺し&もて遊び確定。殺ろうと思えばいつでも殺れたんだぜ?野郎何て奴だ・・・楽しんでやがる(褒めてる)。  クリスマスプレゼントはテロリストの遺体かプラスチック爆弾で。
[DVD(字幕)] 9点(2014-01-07 15:53:39)
全部

■ ヘルプ
© 1997 JTNEWS