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鉄腕麗人さんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 2594
性別 男性
ホームページ https://tkl21.com
年齢 43歳
メールアドレス tkl1121@gj8.so-net.ne.jp
自己紹介 「自分が好きな映画が、良い映画」だと思います。
映画の評価はあくまで主観的なもので、それ以上でもそれ以下でもないと思います。

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21.  エイリアン
この映画をまともに観るのは何年ぶりだろうか。 いや、実際は、かつて淀川長治氏の日曜洋画劇場で放映された吹替え版を何度が観た程度で、字幕版をしっかりと観るのはこれが初めてだったのかもしれない。(しかも今回はBlu-ray特典のディレクターズカット版)  もちろん、エイリアンがどういう場面でどういう登場を見せるかということは把握しており、ストーリーの顛末も当然知っているのだが、それでも次の瞬間にもエイリアンが襲いくるというシーンでは、恐怖の余り目を背けがちになってしまった。 リドリー・スコットが生み出したこのSFモンスター映画の醍醐味は、何を置いてもやはりその「恐怖」だと思う。  宇宙船という完全に閉鎖された空間に突如として付加された恐怖。 それは、モンスターそのものに対する恐怖というよりは、それから逃げられないという恐怖の真髄だ。 そこにある思惑により隠された真意による不信感が巧みに混じり合い、映画史上かつてない恐怖感を生み出したのだと思う。  今回どうしてもこの映画を再見したかった最大の理由は、今作の前日譚として公開されたばかりの「プロメテウス」を観るため。 改めて今作を見返してみると、エイリアンそのものの出生をはじめ、その発端となるシーンのあらゆる「謎」が気になる。よくもまあリドリー・スコットは、このあからさまな「伏線」を30年も放っておいたなと思う。  そして、30年前の映画にも関わらず、映し出される映像世界のスタイリッシュさに舌を巻く。本編開始前の“20世紀フォックス”のタイトルロゴの古めかしさに「そんなに昔の映画なのか?」と違和感を感じるほどに。  P.S.あたり前だが、シガニー・ウィーバーが若い!終盤の“半ケツ”が、その瑞々しさを極めて分かりやすく表現している。
[ブルーレイ(字幕)] 9点(2014-03-25 20:07:41)(笑:1票)
22.  エルム街の悪夢(1984)
もし、ある程度大きなバジェッドで、再度リメイク化が決定したとして、もし、ティム・バートンなんかが監督に決まった日にゃ、絶ッッッ対にジョニー・デップが“フレディ・クルーガー”を演じるに決まっている!と、勝手な妄想が途中突っ走った。  そんなジョニー・デップの映画デビュー作としてもよく知られている、この超有名なホラー映画を初めて観た。 昔、実家に今作のタイトルがラベリングされていたVHSがラックに並んでいたような記憶もあるが、今なおホラー映画が苦手な僕が観れる筈もなく、現在に至るまでスルーし続けてきた。 三十路を越えて、いい加減誰でもタイトルを知っているような有名なホラー映画は観ておかなければなるまいと思い、先日の「キャリー」に続き、本作を鑑賞。  さすがに描かれるホラー描写は、“お決まり”のもので、ストーリー展開もベタ中のベタなので、恐怖心が煽られてたまらないなんてことは当然なかったが、それでも充分びくついてしまうのは、この映画がその後のあらゆるホラー映画のベースとなった「定番」を生み出しているからに他ならないと思う。  決してストーリーが面白いということはなく、所々において支離滅裂ですらあるこの映画を人気作たらしめたのは、何を置いても、夢とうつつの狭間を行き交うモンスター“フレディ・クルーガー”という稀代のホラー映画スターの誕生に尽きるだろう。  この第一作を観ただけでは、結局のところ何故このモンスターが出現し、若者たちを次々に襲うのかよく分からないが、その存在性と目的の曖昧さが、殊更にこのキャラクターの不気味さと禍々しさを増幅させているようにも思える。 焼けただれたグロテスクな面構えに対して、赤と緑の横縞セーターのダサさが、絶妙なビジュアルセンスを醸し出している。(この造形を考え出した人も、結構キレていると思ってしまう……)  ともかく、ようやく映画史を代表するホラー映画スターの初登場作を観られて良かった。 さて次は「エクソシスト」か「13日の金曜日」か……いずれにしても気が重い。
[インターネット(字幕)] 7点(2013-11-16 15:14:37)
23.  L.A. ギャング ストーリー
冒頭に表示される「実際の出来事に着想を得た」という但し書きは、逆に「大部分において脚色をしている」ということだと思う。 これは「映画」なのだから、勿論それで問題ないし、想像したよりもずっと「娯楽」に振り切った作りになっているこの映画の方向性は圧倒的に正しいと思えた。  実在したギャングと彼を撲滅した警察官たちの戦いを描いたというイントロダクションが先行していたので、数多のギャング映画と同様にハードボイルドで骨太な映画なのだろうと期待していた。 ところが、実在の人物たちを描いているという割には、警察官側もギャング側も揃いも揃ってキャラクター描写に漫画的で、実在感がないことに序盤違和感を覚えた。  ジョシュ・ブローリン演じる主人公は、正義感が強いというよりも、殆ど危機感が欠如したイカレ野郎だし、対峙するギャングのボスを演じるショーン・ペンも、過剰な演技プランが際立ち殆どアメコミ映画の悪役と化していた。 「なんだこのリアリティの無さは……」と呆れかけるが、次第にこの映画は「そういう映画」なのだと納得し始めることができる。  曖昧だったリアリティラインを適切なポイントで確定させた最大の要因は、何を置いても主人公の愛妻のキャラクター造形だったと思う。 実在した人物というイメージが先行してしまい、まるで説得力を感じなかった破天荒な主人公のキャラクター性を更に超越した破天荒さで包み込んでしまった彼の妻のキャラクターがあったからこそ、この映画の娯楽性は良い意味で振り切れたと思う。 危険を顧みない任務に就く夫に対して激昂した翌朝、途端に彼のブレーンとして立ち回る様や、夫の留守中にギャングによる銃撃を唯一人で受けた最中に、考えられない生命力の強さを発揮する姿には、主人公以上のヒーロー性を感じてしまった。  「アンタッチャブル」、「スカーフェイス」など名だたる傑作ギャング映画の名シーンを彷彿とさせる場面は多々あり、オリジナリティーが高いとはとても言えないけれど、“パクリ”ではなく“オマージュ”と好意的に捉えることが出来れば、映画ファンが観たいシーンが連続しているとも言える。  主人公チームはもちろん、悪役や脇役に至るまで、下手な深みなんて削ぎ落とした漫画的なキャラクターたちに次第に愛着を持ってしまう。 思っていたのとは違うタイプの映画だったが、だからこそ面白い映画だったと思える。
[ブルーレイ(字幕)] 7点(2013-10-27 01:09:26)
24.  エリジウム
ニール・プロカンプ監督の前作「第9地区」は、彼の出身国である南アフリカ共和国でかつて行われた人種隔離政策(アパルトヘイト)が社会にもたらした影響を如実に反映した特異なSF映画だった。 個人的に、映画としての面白味は認めつつも、その年のアカデミー作品賞にノミネートされるなど、過剰な評価の高さに違和感を覚えた。 作品の性質上、もっとカルト的な人気を得るべきタイプの映画であると思えたし、この監督自身も限定的な製作環境の中で無限の可能性を示すタイプのクリエイターに思えた。  そういう思いがあったので、前作の思いもよらない大成功を経て、ハリウッドの潤沢な製作資金を与えられた作り手が、果たして“持ち味”を維持出来るものかどうかという危惧が期待を大きく上回っていたことは確かだ。  そうして、映し出された映画世界は、はっきり言って「凡庸」の一言に尽きる。 それほど悪くもないが、特筆すべきハイライトや目新しさも殆ど無かった。 SF大作として、映画全体のクオリティーはぎりぎり及第点に達しているとは思えるけれど、主人公にマット・デイモン、敵役にジョディ・フォスターを引っ張り出しておいて、「この程度」ではやはり低評価は免れないと思う。  莫大な資金を使って、近未来のロサンゼルスを自分のホームグラウンドである“ヨハネスブルグ化”して描き出した映像世界は見事なクオリティーだったとは思う。 しかし、理想郷である“エリジウム”との対比により、世界各地で見られる富裕層と貧困層との各社社会を反映する意図は充分に理解出来るが、描き出された世界観は明らかに前作やその多くのディストピア映画の二番煎じと言わざるを得ず、新しい映画としての高揚感がまるで無かった。  製作環境が一変しようとも、己の趣向を貫き通すだけの“エゴイズム”が、この新鋭監督に備わっていなかったことがもっとも残念に思えることだろう。 次回作は「第9地区」の続編かな?成功によるしがらみをかなぐり捨てて、原点に回帰出来るかどうか。この映画監督にとって、結構大きな分岐点になるような気がする。   監督の“お友達”のシャールト・コプリーは、良い味を出している。「第9地区」、「特攻野郎Aチーム THE MOVIE」に続いて、演じるキャラクターの“イカレ具合”が安定している。勿論褒めている。  
[映画館(字幕)] 5点(2013-10-17 12:13:48)(良:1票)
25.  エージェント・マロリー
“素材”の魅力に惚れ込んだスティーヴン・ソダーバーグが、ハリウッドにおける自らの人脈を最大限に駆使してスタンドプレーで撮った、格闘家出身の主演女優ジーナ・カラーノのための“プロモーション・ムービー”のように見えた。  どんな形であれ、この手の女スパイアクションもサラリと撮ってしまうあたりには、ソダーバーグ監督の相変わらずのマルチぶりを感じずにはいられない。  そして、確かに主人公に抜擢された(というか彼女ありきの作品なのだろうが)、格闘家ジーナ・カラーノはアクションヒロインとして充分過ぎるほどに魅力的だったと思う。 類い稀な美貌と、プロ仕様の“実用的”なローキックだけも、女優として勝負できることは間違いないし、想像以上に演技力も備わっていたように見えた。  ストーリー的には、凄腕スパイである主人公が所属する組織の陰謀により命を狙われ戦いを挑むという、あまりにありきたりなものなのだが、御大マイケル・ダグラスをはじめとして、新旧のスター俳優が顔を揃えたキャスティングが成功したのは、監督の人脈ばかりではなく、彼らが主演女優の魅力に文字通り“ノックアウト”されたからに違いない。  というわけで、ストーリー展開だけを捉えれば何の捻りもなく、シーンによっては肝心のアクションにもキレが足りない部分もあり、凡庸極まりないアクション映画なのだけれど、“素材”の発見という唯一のトピックスのみで娯楽映画として成立させていることは、ある意味潔い。  生身で本格的なアクションをこなせる女優として、各種エンターテイメント映画における需要は確実にあると思うので、ジーナ・カラーノの今後の活躍には期待したいところ。
[ブルーレイ(字幕)] 5点(2013-06-27 17:27:43)
26.  エクスペンダブルズ2
クライマックス、シルベスター・スタローンの太い腕がナイフを地面に突き立てる。 その“腕の太さ”は、単純な筋肉の誇示ではなく、この映画俳優が長年に渡り培ってきた成功と苦労の象徴のように見えた。  満を持してこの映画を観た翌日の日曜日、実家にて庭作業をする父親を手伝った。自分自身が育った分、当然ながら父親は確実に歳をとっている。その父親の腕と、前日に見た老アクションスターの腕が、見た目的にも、意味合い的にも、何だか重なって見えた。 もちろん良いところばかりではないが、自分がこの“腕”によって育てられてきたことは紛れもない事実であり、感謝をしなければならない。 そして、「映画鑑賞」という人生経験においても、この映画に勢揃ったアクションスターたちの“太い腕”によって育てられたということは、たぶん間違いないことだと思う。  つまるところ、この映画が世界中のアクション映画ファンにとっての「夢」そのものであることは明らかだ。 そんな「夢」の実現、そして彼らがそれぞれに苦心して経てきた映画人生そのものに、まず感謝せずにはいられない。  もちろん「完璧」などという形容が相応しい映画ではない。ただ、敢えて言うならば、「完璧」ではないことが「完璧!」と断言できる。 スタローンとシュワルツェネッガーとウィリスが、見紛うことなくそろい踏み、惜しげもなく銃器をぶっ放す。 ヴァン・ダムが、代名詞のハイキックを見事に繰り出し、極悪非道を演じる。 ステイサムは、洗練された格闘とナイフアクションで、“現トップスター”の意地を見せる。 そして御歳“72歳!”のチャック・ノリスが、“伝説的”な立ち位置でオイシいところをかっさらう。 ストーリーにおける粗なんて本当にどうでもいい。これだけの要素が盛り込まれていて、他に何が要るのかという話だ。 「良い!」と思う全てのシーンにもれなく付随する“ほつれ”も含めて、この映画の不完全な完全さだと思う。  「大人の事情」を感じてしまうジェット・リーの序盤での“里帰り”や、“マギー・チャン”役には何とかマギー・チャンを出してほしかったなどなど細かな物足りなさはあるにはある。 そして、セガールにスナイプスにヴィン・ディーゼル、見たいヤツらはまだまだいる。 「5」あたりで超グダグダになることまで、アクション映画シリーズの“お約束”と想定に入れて、まだまだ“祭り”が観たい!
[映画館(字幕)] 8点(2012-11-19 23:54:57)(良:3票)
27.  エンジェル ウォーズ
地元の映画館では、3D版の日本語吹替版しか上映していないという“暴挙”を繰り広げられたため、劇場鑑賞をやむなく諦めレンタル開始を心待ちにしていた今作。 同監督作品の「300」が個人的にかなりツボだったので、同作と同じような非現実的な映像世界をトレーラーで観た時点で期待値がMAXに上がっていた。  好き嫌いは大いに分かれるのだろうが、きっと個人的には没頭出来る映画世界を繰り広げてくれるのだろうと、期待感を保ったまま鑑賞に至ったが、結果的には大いに残念な仕上がりだった。  映像世界は確かに凄い。ひたすらにクリエイターの趣味趣向に突っ走ったビジュアルには、映像表現における“果てしなさ”を感じる。 ただし、「スゴイ」と感じる反面、それがそのままカタルシスに繋がってこない。 ただただ作り込まれたPVかゲーム映像を見ているような感覚に終始陥ってしまう。  敗因としては、ストーリーがあまりにチープすぎたことが挙げられると思う。 「300」もストーリーはあってないようなものに思えたが、それでも主人公らの「目的」ははっきりとしており、ストーリーがシンプルであることが登場人物らの意志の強さを際立たせていたのだと思う。  悪辣な精神病院に放り込まれた主人公の少女、彼女の「現実」での行動は映さずに、精神世界の葛藤のみを膨らませ破天荒なまでに展開させるストーリー設定は、とても込み入っているように見えて実のところとても程度が低い。 結果、作品の中で発せられる言葉のすべてが薄っぺらに感じられ、揺さぶられるものがまったくなかった。  どうしても酷評が先行してしまうが、好き嫌いは紙一重だったとは思う。好きな部分も沢山あるが、最終的には「思ったよりも没頭できなかった……」という印象が全てだったと思う。   子供の頃、友達の家に遊びに行って、友達らが遊んでいるテレビゲームを延々見せられたことがあった。当人たちは楽しんでいるのだろうが、僕は退屈で仕方が無かった。 なんだか、そういう古い記憶が蘇ってくる映画だった。
[ブルーレイ(字幕)] 4点(2011-09-24 10:20:25)
28.  X-MEN:ファイナル ディシジョン
アメコミヒーロー映画は大好きだが、このシリーズの前2作品にはどうにも高揚感に欠けて、好きになれなかった。 一応の「最終作」と銘打たれた今作は、前の2作品を見慣れていた分、高揚感の薄い世界観にも慣れ、幾分はマシだった。が、やっぱり「好き」というレベルには達しなかった。 こういう"イロイロキャラクター”がいっぱい出てきて協力したり対決したりする設定は大好きなんだが……。  いろいろと問題はあろうが、そもそもヒュー・ジャックマン演じる主人公のキャラクター性に魅力がない。 野性味溢れる風貌そのままに性格がいつまでたっても粗野なままで、シリーズ化される映画の主人公に相応しい葛藤やそれに伴う深みが無いことが、致命的だと思う。  それに対して、脇役たちのバリエーションは充分備わっているのだが、キャラクター性は豊富な反面、それぞれのキャラクターに華が無く、色々な意味で“弱い”。  結局、主人公やその他のX-MEN以上に存在感を出しているのは、超ベテラン俳優二人が演じるプロフェッサーとマグニートー。 まあ見方を変えれば、このシリーズはこの二人の積年の対立を描いているわけだから、当然と言えば当然だが、爺様VS爺様ではやはり華が無い。  「最終作」と言っておきながら、最後の最後でもこの二人の爺様の存在性に更なる続編への「布石」を頼る始末……。 とか言っていたら、最新作は時代を遡って、二人の若かりし日の“発端”を描くとのこと。なんだかなあ…。  あ、今作で良かったのは、エレン・ペイジが“壁抜けガール”役で急に出ていたこと。。。
[ブルーレイ(字幕)] 5点(2011-05-18 00:20:56)
29.  エグゼクティブ・デシジョン 《ネタバレ》 
カート・ラッセル&スティーブン・セガールの二大スターの「競演」というプロモーションに乗せられて、映画を見始めた束の間、スティーブン・セガールが死ぬ……。 二大スターの競演を叫んでおきながら、この映画のセガールは、なんと映画の序盤で航空機から吹き飛んで、文字通り消えてしまうのだ。あの「無敵」のセガールが大した見せ場もないまま、退場してしまう展開には映画ファンならずとも呆然としてしまう。  そのまま、カート・ラッセルのワンマン映画に転じて終わってしまうようなら、アンフェアなプロモーションで観客を欺いた"クソ映画”と言われても仕方が無いところ。 だが、この映画はそうではなく、セガールが居なくなってからの展開がとても面白い。  テロリストにハイジャックされた旅客機を奪還すべく、非戦闘員のカート・ラッセルとセガール隊長を失った特殊部隊メンバー、コンピューター技術者、そして旅客機のCAが、あの手この手と策を巡らす。 潜入していることすらもテロリストにバレないように隠密的に危機に対峙していく展開が、終始緊迫感を引き出してくれる。  主人公のカート・ラッセルばかりが活躍するのではなく、それぞれのキャラクターが立っていることにも脚本の巧さをを感じる。 そして、そのキャラクターたちのキャスティングが良い。 残された特殊部隊のリーダーにジョン・レグイザモ、コンピューター技術者にオリバー・プラット、他にも「ターミネーター2」のジョー・モートンや悪役俳優のJ・Tウォルシュを脇に配し、90年代のアメリカ映画をよく観ている人には地味に嬉しい配役だったりする。 それに加えて、主人公を終始サポートするCA役には、この映画の5年後に「チョコレート」でアカデミー賞を獲得するハル・ベリーがキャスティングされ、利発で勇敢なヒロインを好演している。 更には、テレビ映画「名探偵ポワロシリーズ」のポワロ役で馴染み深い英国人俳優デビッド・スーシェが、テロリストグループのリーダーに扮し、印象的な悪役ぶりを披露してくれている。  改めて観返すと、やっぱり相当に面白味に溢れたアクション大作だなと痛感した。 アクション映画は一回観れば充分なんてよく言われがちだが、良い映画はやはり何度観ても良いし、面白さがより深まってくる。  主人公とヒロインのお決まりのラストシーンなんて、ベタ過ぎて逆に最高。
[映画館(字幕)] 9点(2011-05-17 00:36:41)
30.  エイリアン・コップ
良いエイリアンと悪いエイリアン(どちらも見た目は人間)が出てきてヒロインを守りながら奮闘するというSFアクション映画。テイストとしては「ターミネーター」と同じような構図だった。確実にB級、いやC級映画なんだけど、なんだかラストまで集中して観れた。単純で王道的な展開は楽しめる要因かも。
[地上波(吹替)] 4点(2009-06-24 15:51:55)
31.  エントラップメント
予想よりもまとまりのある娯楽映画に仕上がっていたことは評価できるが、やはり完成度が高いとは言いがたいものがある。ショーン・コネリーの渋さや、キャサリン・ゼタ・ジョーンズの艶やかさは華があるが、二人のバランスがいまひとつ悪かったように感じた。
[地上波(吹替)] 3点(2009-06-24 15:43:31)
32.  エディ・マーフィの ホワイトハウス狂騒曲
エディ・マーフィーらしい爽快感と痛快感にあふれたストーリー展開が楽しかった。数ある彼の主演映画の中でもトップクラスの秀作ではないかと思う。
[地上波(吹替)] 5点(2009-06-24 15:17:56)
33.  エニイ・ギブン・サンデー
圧倒的な映画としての迫力で見応えは確かにあるのだけれど、終わってみると結局、何を主題にした映画だったのかということが非常に曖昧だったように思う。説得力のある映像とストーリー展開で明らかに完成度は高いと言えるのだけれど、伝わってくるテーマの曖昧さが作品の印象度を下げている感がある。
[ビデオ(字幕)] 5点(2009-06-23 23:40:08)
34.  エル・マリアッチ
じっとりとへばり付くようなメキシコの熱気と、犯罪が氾濫する街の雑踏が、ロドリゲスの原点にふさわしい刺激的な映像感覚で並べ立てられる。 主人公の男のとんでもない“不運”をあくまでドライにカラっと描くストーリーの質が映画に相応しかったと思う。 ただ、ラストのくだりが少々ガサガサしすぎというか、小気味よさに欠けていた。ラストをもっと爽快にまとめていれば、もっとスゴイ映画になったと思うが。
[DVD(字幕)] 6点(2009-06-20 20:50:38)(良:2票)
35.  エリン・ブロコビッチ
スティーブン・ソダバーグならではの下手にクセのない映画世界が物語の質にマッチしており、ジュリア・ロバーツ演じるエリン・ブロコビッチの魅力を助長していたと思う。アカデミー賞を取るほどの演技とは思えないけど、ジュリア・ロバーツの存在感は良く、瑞々しくエネルギッシュな主人公を熱演していた。テンポの良さ、音楽のノリの良さも手伝ってとても爽快感溢れる映画に仕上がっていたと思う。
[DVD(字幕)] 8点(2009-06-12 23:15:47)
36.  エイリアン2/完全版
完全版しか観ていないので、オリジナルとの比較については何も言えないが、ジェームズ・キャメロンの持ち味が良く出ている映画に仕上がっている。エイリアンシリーズに通じて言えることたが、それぞれ持ち味の違う監督が独自の色合いを出し、「エイリアン」という映画に仕上げていることが、このシリーズの質の高いところだ。今作はシリーズの中では最もアクション基調であるが、キャメロンらしい迫力のあるアクションの中のドラマ性が、見応えのある作品にしている。
[地上波(吹替)] 8点(2005-05-29 15:15:56)
37.  エターナル・サンシャイン
離れたくない映画に対する余韻。“映画を観る”という幸福は、まさにこの余韻のためにあると思う。 もはやハリウッドにおいて“天才”“気鋭”の名を欲しいままにしているカウフマン×ゴンドリーの、この類まれなるラブストーリーの余韻をぼくはしばらく忘れることができないだろう。さりげなく、大胆に、そして淡々と奇抜に描かれるその絶妙な映画世界の奇蹟に心が震える。恋愛にまつわる切ない“代償”と美しい“価値”を、まさに永遠なる輝きの中に表現してみせたまったく新しい視界に、自分の脳裏まで一掃されたような感覚だった。 しかし、奇妙で革新的な映像世界ではあるが、描かれる物語は実に普遍的な感情だ。“何気ないこと”から深まる愛情と亀裂。そして、記憶の消去という衝動的な行為から見えてくる何気ない日々(しかしそれこそが“幸福”なのだ)の輝き。それを消されてたまるかと逃げ回る主人公の純粋な感情。さらに秀逸なのは、すべてを経て、すべてを知ってしまっても、互いを愛さずにはいられないという、ある種滑稽でだからこそ素晴らしい愛の本質である。 そうこう書いているうちに、またじわりじわりとこの映画に“脳ミソ”が侵食されていく……ああたまらない。 
10点(2005-03-27 10:07:00)(良:2票)
38.  エド・ウッド
エド・ウッド、ベラ・ルゴシ…彼らは哀れだったのだろうか?ティム・バートン独特のオブラートに包まれて描き出される彼らの生き様はとても愉快であると同時に、悲痛なまでに厳しく切ない。きっと実際にはもっと悲惨な現実があったに違いないと思う。でも、ユーモラスな映画の中に溢れる締めつけられる想いは、決して彼らのあらゆる意味での“不遇さ”に対してではない。環境はすこぶる劣悪だ。しかしそれでも映画を作り、夢を撮る。そしてそこに自らが生きる喜びを見出す。その不器用なまでに頑なで直向な姿に胸がこみ上げるのだ。分かりきったことであろうが、そこに“優秀な者”はいなかった。誕生したものも優れたものではない。しかし、傾きながらも寄り添い、合わさって生み出した彼ら自身の人生は、何よりも価値があるものに違いない。
10点(2004-09-21 02:14:10)(良:1票)
39.  エボリューション
「ゴーストバスターズ」のような小気味良いノリを期待したのだけれど、あまりに下ネタに走りすぎてしまったことが個人的には頂けなかった。ノリもストーリーもどうにも中途半端なままに終始する映画だった。
3点(2004-01-28 16:43:05)
40.  エネミー・ライン
全く期待せずに当時働いていたレンタルビデオ店のサンプルを暇つぶしに観たのだけれど、リアリティを排除した潔い娯楽性が意外に楽しめる要因となった。宣伝コピーが戦争映画を想像させるが、まったくの娯楽アクション映画と割り切れば充分に楽しい映画だと思う。
6点(2004-01-17 04:25:28)
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