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目隠シストさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 2259
性別 男性
ホームページ https://twitter.com/BM5HL61cMElwKbP
年齢 52歳
自己紹介 あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。

2024.1.1


※映画とは関係ない個人メモ
2024年12月31日までにBMI22を目指すぞ!!

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1.  エル・マリアッチ
脚本だけなら特筆するような作品ではありませんが、ロケーションとキャスティングの素晴らしさが本作を特別な映画に仕上げています。得も言われぬ良い匂い、画面の端々から色気を感じます。本来はハンデとなる低予算もプラスに作用している気がします。刺さる人には堪らないでしょう。出来の良し悪しでは測れない味のある映画。こんなの大好きなんです。
[インターネット(字幕)] 8点(2023-07-22 19:11:20)
2.  エスケープ・ルーム2:決勝戦
私はレビュワー登録して以降観た映画全ての感想を本サイトに投稿するようにしていますが、たまに例外もあります。感想を下書きしたが投稿していない場合。あるいは下書きすらしていない場合。前者はそこそこあって、内容が薄かったり、芯を食っていないと感じる場合は投稿保留となっています(かといって投稿した感想は自信満々なのかというと全然そんなことないのですけど。)で、前作について調べたところ後者のパターンでした。鑑賞済みですが下書きなしの未投稿。正確には書きたい感想が無かったことを思い出しました。本作も基本的には同じです。暇つぶしには持って来い。おわり。刺激的な展開の連続で退屈はしないもの、キャラクターと一緒になって心を震わすこともありません。傑作や佳作秀作の類ではなく、テンポが良いだけ。B級映画ともまた違うのです。ファストフードやファストファッションみたいな。そう、これがホントのファスト映画では。間とか余韻とか無縁。観客の心のエネルギーを消費させることもなければ、補充することもない。こういうスタイルのエンタメ映画に需要はあるでしょうし否定する気はありませんが、こんな映画ばかりになっても困るとも思います。ひとつ前に感想を投稿した『弟とアンドロイドと僕』の対極に位置するような映画です。
[インターネット(吹替)] 5点(2023-03-29 20:43:57)(良:1票)
3.  エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス 《ネタバレ》 
松本人志に『新春かくし芸大会』用に長編コントを一本お願いしたらこんなん出来ましたみたいな作品(※あくまで表面的には。また映画監督としてお仕事をお願いしたら絶対こうはならないはずです。ここ重要!)何と言いますか、要するにやりたい放題でした。最初は眼の前で繰り広げられる『狂気の祭り』をどう受け止めたらよいのか戸惑ってしまいましたが、途中から馬鹿負 けした気がします。“小指の力こぶ”で私の中の常識や羞恥心のタガが外れました。こうなれば締めたもの。あるがままにわがままに我が身と心を狂気に委ねることができました。たぶん百回観ても理屈を理解できる気はしませんが、大した問題ではないでしょう。自分の人生を愛おしく思え、パートナーにキスしたくなったなら、この映画のメッセージをきちんと受け取れていると思います。最近私が観た映画の中だと『映画大好きポンポさん』と基本的に言ってる事は同じですかね。大好きな映画には違いありませんが、とても他人に勧められる作品でないのが辛いところ。それでもアカデミー賞受賞とか関係なく満点を差し上げたい気分ですが、社会風潮に配慮し過ぎなところやマグナム○ィルドを振り回したハイセンスを装った悪ふざけの分、点数を差し引いておきます。
[映画館(字幕)] 9点(2023-03-18 22:38:08)(良:1票)
4.  X エックス(2022) 《ネタバレ》 
『殺人鬼ファミリーものホラー』のレジェンド『悪魔のいけにえ』を範とする王道スプラッターを創ろうと思ったら、やはり70年代設定は外せないのでしょう。これもある種の時代劇。スマホ等簡易な通信手段が無い点も地味に重要なポイントだと思います。で、まさに時代劇に相応しいお約束展開に終始するわけですが、過激表現のレベルは最新基準だったようです。ナニのソレはコンニチしてなければ映してOKになったんですかね。あるいは昔通販で手に入れた夢のモザイク除去装置が今頃効いたのかな。よく分かりませんが。 A24ブランドのホラーらしい切り口としては「老人の性欲」に言及した点と考えます。この場合の性欲は「生への執着」ではなく「精神的に未熟」という意味合いが強い気がしました。前田日明風に言うなら、この老夫婦は究極の「コトナ」ってところでしょうか。あるいは超絶逆コナン君。リアルガチな老害でした。老人殺人鬼はギャップやインパクトはありますが、肉体的に脆弱なのが致命的。普通に戦えば若者が負けるはずがなく、不意討ちや騙し討ちが無くなった時点で物語はエンディングに向かわざるを得ませんでした。たとえば薬を使って若者の運動能力を奪うなど、加害者と被害者のパワーバランスを調整する工夫があっても良かった気がします。
[DVD(吹替)] 6点(2023-01-02 10:57:56)(良:1票)
5.  エスケイプ・フロム・トゥモロー 《ネタバレ》 
忘備録として『エロ親父、今際の際の妄想日記@夢の国』。言いたい事は分からなくもないですが(いや、やっぱりよく分からないや苦笑)、だから何なんだとも思います。無許可撮影がセールスポイントになる映画は間違っていると思うので採点放棄にしたいところですが、下手に0点とか1点を付けて好事家向け駄目映画として価値が出ても困るので3点くらいが妥当と考えます。人知れず、静かにB級凡作の沼に沈んで頂ければと思います。
[インターネット(字幕)] 3点(2022-09-24 23:24:54)
6.  エリザベス∞エクスペリメント 《ネタバレ》 
原題『エリザベス ハーベスト(収穫)』に対して、邦題は『エリザべス∞エクスペリメント(実験)』。より内容を推測し易いタイトルに変更されています。これは基本となるミステリーの仕掛け『クローン』の秘匿性が薄い事の現れとも言えます。案の定、物語序盤であっさりネタバレ。本作のメインは『何故エリザベスはクローンなのか?』という点にありました。そりゃ『女房と畳は新しい方が良い』とは言いますが、それがそんなに外れていない、いやさ、もっとドス黒い真相にドン引きいたしました。本作のクローン作製理由に比べれば、『移植臓器の確保』とか『不老不死を求めて』なんて健全な思想に思えてきます。さて物語は『エリザベス〇号ちゃんの脱出劇』の体裁ですが、比較的アッサリ親玉を仕留めてしまいました。普通ならこれでエスケープ成功の流れですが、実際はここから本格的な試練の始まり。最上級のセキュリティ住宅は監獄と一緒。さらに雑魚キャラがラスボスに進化します。二段構えの凝った展開と言えましょう。ただし主人公の方が2人のボスキャラよりもフィジカルで勝るため、緊張感は低め。サスペンス的にはもう一工夫欲しかった気がします。ボス交代後のいわば第2章は、脱出劇と並行して、いよいよエリザベス誕生の種明かし。2人の男の心の内を覗き見ることになります。カワイソウ・キモイ・ヤバイ。これは結構キツイ作業かもしれません。最後にキャストについて。エリザベス役の女優さんの人選が絶妙でした。正統派美女タイプではなく、顔もスタイルもそれなりにクセがありました。これは好き嫌いが分れるタイプ。言い換えるなら、“好きな人にはたまらない”ということ。このマニアックぶりが本作の肝だったと思います。結論。ほぼ原語どおりの意味で変態映画。
[インターネット(字幕)] 6点(2020-06-10 18:57:34)
7.  エイリアン:コヴェナント 《ネタバレ》 
前作『プロメテウス』は鑑賞済みながらも、あらすじは忘却の彼方(そんな方が多くて、ちょっと安心しましたが笑)。本作はちゃんとタイトルに『エイリアン』が入っていて良心的ですな。さて、何時の間にやらヒロイン(シガニー・ウィーバー)がエイリアンと戦うサスペンスホラーから、アンドロイドがエイリアンを使って人間を絶滅を目論む哲学アクションにシフトしたようでございます。王道SFという太い幹は揺るがないものの、ここまでテイストが変わるシリーズも珍しいのでは。これはこれで面白いとは思いますけども。以下余談。中川パラダイスが出演していたような…気のせいですかね。
[DVD(字幕)] 6点(2019-06-10 20:18:50)
8.  エベレスト 3D 《ネタバレ》 
コレ『実話もの』だったのですね。どうりでストーリーにドラマチックさが足りないワケです。もっともあの流れで主人公が助かるはずもなく、結末には納得しています。“雪山で非情な決断ができない者は死ぬ”法則が破られたら一大事ですから。ただし、ジャーナリストが助かったのには驚きました。鼻と両手を失ったとしても、命が助かれば十分でしょう。それにしても権力とはスゴイものですね。無理が通れば道理が引っ込むヘリ救出。2次被害の危険性なんてお構いなし。まさに地獄の沙汰も金次第です。人間が生存してはいられない領域=デスゾーンとは、すなわち三途の川。三途の川ライン下りは、おそらく世界で一番贅沢な観光アクティビティでしょう。ヒトの冒険心(あるいは好奇心または虚栄心)という“業の深さ”には恐れ入ります。ストーリーは兎も角も、せっかくの世界最高峰の山。画的なダイナミックさ≒恐ろしさ≒荘厳さが、もう少し欲しかった気はします。
[DVD(吹替)] 6点(2018-01-30 22:49:44)(良:1票)
9.  エレベーター(2011) 《ネタバレ》 
『悪夢のエレベーター』4人、M・ナイト・シャマラン監督の『デビル』5人。本作と同じくエレベーターを舞台としたソリッドシチュエーションスリラーで、エレベーター室内に閉じ込められた人数です(もっと有名な映画もありそうですが)。これに対して本作は8人。エレベーター自体の規模が違うとはいえ、明らかに大人数でした。この設定が意味したのは“エレベーター室内だけでドラマを完結させる”ということ。ご都合主義が散見されたとはいえ、画的に代わり映えしないエレベーター室内だけで80分間持たせたのは、お見事だと思います。中でも因果応報のバランスがよく考慮されていたと感じました。浮気男は腕を捥がれましたし、会長の孫は一生モノのトラウマを植え付けられた模様。そんな中、最も重い罰を与えられたのが百貫デブ社員です。劇中の言動だけ見れば、明らかに不公平に重過ぎる罰ですが、あそこまで太ってしまった事が既に死をもって購う程の罪なのでしょう。きっと米国の大手保険会社が本作のスポンサーに名を連ねているに違いありません。ところで、助かった人たちは皆100万ドルを手にしたと思いますか?答えは勿論NO。詐欺紛いの金融商品を売りつけるような証券会社の会長が約束なんか守るものですか。大金持ち程ケチなのは常識。だからお金が貯まるのです。これがホントの“背骨折り損の血まみれ儲け”。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2014-05-18 19:56:03)(良:1票)
10.  エコーズ 《ネタバレ》 
催眠術の暗示にかけられている最中、主人公の心象風景について。催眠術師暗示の言葉「あなたは映画館にいます」で、画面に映し出されたのは、映画館お馴染み朱色の椅子。続く「真っ暗な映画館です」に呼応して、座席の端から黒く塗り替わっていく椅子たち。この映像表現の見事なこと。観客は手に取るように主人公の心の中を覗き見る事が出来ました。でも、これ、ホントは嘘なのです。想像してみてください。前述の順序で状況説明された場合、椅子の色は徐々に変わるのではなく、瞬時に変わるはずです。でも表現的には徐々に変わった方が美しいのです。これぞ文章に勝る映像媒体ならではの演出。映画の浪漫を感じさせるものでした。以上が(唯一)良かったと思う部分です。全体の印象は、だいたい皆さんと同じ。ベタなオカルトホラー。それ以上でも以下でもありません。
[DVD(吹替)] 6点(2014-05-12 19:56:51)
11.  ATM 《ネタバレ》 
≪≪以下妄想レベルの解釈です。またネタバレも含みます。ご注意ください≫≫ ターゲットが恐怖に慄き、自滅する様を観察するのが犯人の目的(愉しみ)であったと推測します(ATM内の現金が目的かもと考えましたが、犯行に計画性が無さ過ぎるため却下)。様々な防犯カメラの撮影範囲を入念に研究していた点、その堂々とした態度から、今回が初犯とは考え難いです。ただし、こんな穴だらけの計画で完全犯罪を目論んでいたとは思えません。本件は、“たまたま死者を多数輩出したレアケース”。大半は携帯で即通報されたり、逃走されたりしたのではないでしょうか。つまり普段やっているのは、悪質な悪ふざけ。しかし、それなら何故今回は犬の飼い主や警備員を殺すところまで徹底したのでしょうか。ここまでやると、もう悪戯では済みません。本気でターゲットを潰しにかかっているのは間違いありません。ただし、主人公の車に積んでいた工具を利用している点からも計画的犯行の可能性は低く、たまたまターゲットに私怨があったから(あるいは復讐の機会を窺っていたところ千載一遇のチャンスが巡って来たので)いつもの悪戯から、本気の復讐に切り替えたと考える方が自然な気がします。覆面から僅かに覗く瞳に愉快犯的な悦びの感情が読み取れなかったこと、また目の雰囲気が年配であったことから、“犯人=主人公が年金の運用を誤った顧客”であれば辻褄は合いますが、流石に妄想が過ぎると感じます。客観的な証拠の類は一切ありません。結局ハッキリしているのは、主人公が勝手にテンパって自滅したという事実のみ。合理的な説明を好む観客の嗜好に沿うはずもなく、低評価は免れないと考えます。DVDパッケージにはいつもの如く“ソリッド・シチュエーション”の文字が。しかし“隙だらけ”というより“隙しか見当たらない”の設定で“ソリッド”を名乗るのは幾らなんでも無茶な気がします。ほぼ唯一の見どころは、アニメ版タイガーマスクの必殺技“ウルトラ・タイガー・ドロップ”(またはノークラッチ式投げっぱなしジャパニーズ・オーシャン・サイクロン・スープレックスとも言う)が実写で再現されていたこと。ウェンツ主演の『タイガーマスク』は先を越されちゃいましたね。プロレスファンは必見かと(嘘)。
[DVD(字幕)] 3点(2013-10-15 19:57:54)(良:1票)
12.  エイリアン バスターズ
本作のような映画を観ると、つくづくコメディというジャンルは“最強だな”と実感します。観客を笑わせること=大正義。通常ドラマの脚本家なら恥ずかしくて書けないであろうテキトーな筋書きだって、全く問題ありません。火薬多めで最後は爆発させときゃOKなのですから。友達は大切だなんてメッセージ、ホントはどうでもいいんですもの。そんなイイ加減さが、失礼、大らかさが大好きです。下ネタ上等、グロテスク寛容の、王道アメリカン馬鹿コメディ。観る人を選びますので万人にはお勧めできませんが、本作と同じくベン・スティーラー主演の『ズーランダー』とかサイモン・ペッグ主演の『ホット・ファズ』あたりを楽しめる方なら、大丈夫かと思います。ベタ褒めしたい程面白いとは思いませんが、続編が出来たら多分観ます。
[DVD(吹替)] 7点(2013-07-10 18:28:04)
13.  エイドリアン・ブロディ エスケイプ
邦題は『エイドリアン・ブロディ エスケイプ』。確かにエイドリアン・ブロディが出ずっぱりです。でもタイトルに俳優名が入る時には、ある意図があると思って間違いありません。それは役者のネームバリューがプロモーションに必要だということ。物語の真相は観客の想像と寸分違わぬものでしたし、脱出サバイバルとしても面白みはありません。つまり作品自体にセールスポイントが見当たらないのです。特別出来が悪いとは思いませんが、日本劇場未公開だった事も頷けます。
[DVD(字幕)] 4点(2012-02-27 18:56:50)
14.  END CALL エンドコール 《ネタバレ》 
(いきなりネタバレあります。未見の方はご注意ください)     ラストで事件の黒幕が明かされます。その正体はバッティングセンターで死んだ犠牲者の姉で、10年前に起きた同類事件唯一の生き残り。名は「リツコ」。10年前彼女は、自分自身を悪魔にして欲しいと願ったといいます。つまり今回の事件は、悪魔となったリツコの魔力によって引き起こされたという意味です。でも額面通りに受け取ってよいのでしょうか。どうして10年前、彼女だけが死なずに済んだのでしょう。一度死んで悪魔として生まれ変わったのなら、尖った尻尾の一つも見せて欲しいところ。そこで自分は次のような仮説を立ててみました。10年前も、今回も、彼女は特殊技能を使って事件に関与したのではないかと。もちろん人間として、です。命を落とした人々は確かに不可解な死に方をしています。でも悪魔でなければ不可能な仕業とも思えません。例えば催眠術。強力な暗示で自殺を誘発できるとしたら。もっとも、そんな事が出来る人間は、もはや悪魔と呼んで差し支えないかもしれません。高額な電話料金について。携帯の電池を抜いても、契約を解除しても無駄だといいます。もし『着信アリ』に出てくるような携帯ならば、人外の業で間違いないでしょうが(※『着信アリ』の方で【玉葱】さんがエンジニアの視点から面白いレビューを書いておられるのでご一読を)、電話会社に取り合ってもらえないという意味ならばどうでしょう。課金は正当という事です。海外へ接続されてしまったか、あるいはクローン携帯か。これはもうポリスか消費生活センターへGOな案件。詐欺をする族(やから)も悪魔と言えるかもしれませんが…。我ながら強引にも程がある仮説ですが、受身では楽しめない場合は勝手に楽しむのもひとつの手。自分にとって本作はそういう類の映画でした。お許しください。
[DVD(邦画)] 5点(2011-12-18 17:57:14)
15.  エアベンダー 《ネタバレ》 
ベンダーの中国拳法を思わせる独特の動きと、各エレメントを使った術の数々。未熟な主人公が救世主へと成長していく過程を描くストーリー。原作は存じませんが、日本の少年漫画やTVアニメにありそうなプロットです。ですから日本人には、本作を受け入れ易い素地が備わっていると考えます。にもかかわらず、何故評価が芳しくないのでしょうか。理由は前述した日本作品と比べてみると分かります。その1。【敵と好敵手の不在】本作の敵は『火の国』という国家。国王が一応悪の親玉なのでしょうが、存在感薄し。ライバル候補だった火の国の王子もあっさりリタイア。シャアの居ないガンダムは物足りないです。その2。【主人公のビジュアル】身も蓋も無い言い方ですが、主人公の見た目がイマイチです。ここぞという場面で光る矢印。えっ、カッコ悪い。額に文様が浮かび上がる、とかではダメだったのかな。クリリンは大好きだけど。その3。【術に一工夫を】術の効用は一目瞭然ですが、ワクワクの琴線に触れません。RPGのように術をレベル別けして、呼び名があるといいかも。「ファイア!」「ファイラ!!」「ファイガ!!!」みたいに。こうしてみると、日本製漫画・アニメのプロットが如何に洗練されているかが分かります。ハッキリと児童向けの映画なので、子どもが満足すればそれでよいのですが、どうなのでしょう。
[CS・衛星(吹替)] 5点(2011-12-15 21:52:44)(良:1票)
16.  エンジェル ウォーズ
この映画はプロレスだ。本物の、リアル“プロレス”だ。現役プロレスファンは勿論のこと、かつてのプロレス者も是非劇場へ足を運んで欲しいと思う。プロレスについて長く考えた人、深く考えた人は、この映画の意味がよく分かると思う。私たちが何故プロレスを愛したのか、愛しているのか、その答えがこの映画の中にある。惜しむらくは、自分が40歳目前のオッサンだということ。出来ることなら20年前に本作に出合いたかった。限りなく満点だが、満点は付けられない。それが私の20年の道程だ。マイナス1点の大人の自尊心。それが悲しくもあり、嬉しくもある。
[映画館(吹替)] 9点(2011-05-01 22:50:23)
17.  エスター 《ネタバレ》 
怖い・気持ち悪い・腹立たしい、の3拍子揃ったA級ホラー。なんといってもエスター役のイザベル・ファーマンが素晴らしい。あの目つき、表情、口ぶりの忌々しいこと。そして恐ろしいこと。反社会性人格障害は、人格障害の中でも殊更タチが悪い。一般人が対処できるものではありません。でもそれ以上に悩ましいのは、彼女への攻撃が許されぬこと。子供は弱者です。社会的にも肉体的にも。どんなに憎くても、大人が手を出したら負け。悪者にされる。実際、母親はエスターに手を上げたことで貴重な時間を奪われ、大切なものを失った。この制約は大きなストレス。ですからエスターの正体には驚いたものの、同時に安堵もしました。心置きなく戦えるから。反撃の許されぬ自衛など無意味です。交戦力を持たぬ者は逃げるしかありません。でもエスターがこれほどのタマとは思いも寄らない訳で、逃げ遅れたことを責めるのも酷かなと。ただし、多分に自業自得な側面はあります。まるで猫の子でも貰ってくるような気軽さで、エスターを家族に招き入れてしまった。これは軽率を通り越して罪です。おそらくはエスターが指摘したように、今いる2人の子からは得られぬ喜びを彼女に求めたのでしょう。子を持つことは、その子の全てを受け入れること。利発さと芸術の才だけ望むことはかないません。人の親なら重々承知のはずなのに。この両親は、養子をもらう覚悟を理解していなかった。ですから、仮にエスターが良い子だったとしても上手く行かなかった気がします。それにしてもイザベル・ファーマン。本作では某デ○夫人みたいに見えますが、素の彼女は普通にチャーミングなんですよね。この化けっぷりには舌を巻きます。本物の女優でした。これからが楽しみ。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2010-12-06 19:55:48)(良:3票)
18.  SF/ボディ・スナッチャー 《ネタバレ》 
(モロネタバレあります。ご注意ください。)地球外生命体に体を乗っ取られた人間は、眠っている間に記憶と体組織をコピーされる。キャベツ畑人形の如く謎の植物から出てくる新しい体。コピー完了と同時にオリジナルは消滅する仕掛けです。イメージ的にはデジタルデータのダウンロード。コピーが成功するまで、バックアップは保持するあたり抜かりない。この発想はかなりキテルと思います。人面犬はコピーエラー?サヤ製造工場なんてのも面白いです。何よりラストの余韻が絶品。よく考えれば当然のオチですが、ドキリとしました。間髪入れずに無音のエンドクレジット。痺れます。アクの濃さ・惹きの強さはリメイクの『インベージョン』(2007)を遥かに凌ぎます。ただしその分、細部の創り込みは粗い。コピーは表情が無いと言いつつ人間と大差無かったり、“眠ったらアウト”という重要な設定が十分観客へ周知されていなかったり。リメイクを知らなかったら理解し辛い部分が散見されました。ですから、これら不具合を改善した『インベージョン』は、意味あるリメイク作品と言えそうです。個人的な好みを言えば、事の真相を伏せたまま出来るだけ引っ張りたい。初っ端から解答をさらけ出すより、妄想説や病気説、ドッキリカメラ説等いろんな選択肢を残したほうが面白いかなと。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2010-08-08 19:18:49)
19.  エスケープ・フロム・L.A.
前作に当たる『ニューヨーク1997』(邦題)を鑑賞済みである事が、本作を味わい尽くす上上での重要な要件。本作単独で観るのと、『ニューヨーク1997』の後日談として観るのとではまるでコクが違う。「牛丼並盛」と「牛丼特盛つゆだく玉入り鬼盛紅生姜」くらい違う。前作の設定と脚本を踏襲しているのですが、それがイチイチ面白いのです。監督は山田洋次かと思いました。自分が配給会社の宣伝マンなら『スネークはつらいよ・LA恋のコウモリグライダー』という邦題を提案します。そして上司から怒られます。終末世界にバカ要素がいい具合にブレンド。チープなCGが華を添えます。ラストの取って付けたような文明批判がこれまた芳しい。悪くない。悪くないです。これくらい思いっきりバカをやってくれた方がスッキリ楽しめるというもの。前作もバカでしたが、本作は大バカです。いわゆるB級映画のテイストが好きな人には、タマラナイ映画だと思います。
[DVD(字幕)] 8点(2010-05-07 20:14:54)(良:2票)
20.  エンド・オブ・ザ・ワールド<TVM>(2000) 《ネタバレ》 
完全版を鑑賞。正直、「3時間半は流石に長いだろう」と思っていましたが、なかなかどうして、飽きずに観られました。最初の1時間はほぼ現状説明に費やされます。核戦争後の世界。人類は滅亡の危機に瀕しているという。だのに悲愴感や滅亡への恐怖が感じられません。木々は青々と生茂り、人々の生活も日常の中にある。昨日と変わらぬ今日が来たように、今日と変わらぬ明日が来るだろう。そう思えるのです。しかしこの認識が途方も無く甘かった事に気付かされます。スカイダイブした後にパラシュートを付けていない事に気付いたような。“楽観”は決して悪ではありません。生きていくための知恵。でも現状認識を鈍らせ、想像力を狂わせる作用も孕んでいる。楽観も過ぎると、しっぺ返しを食らうかもしれない。人類滅亡を描いた物語でありながら、死体がほとんど出てこないのは特筆モノ。直接的な“死”を扱う描写は驚くほど少ないです。多分製作費に起因するのでしょうが、結果的にコレが良かった気がする。壊れた大橋。人のいない街。それで十分伝わりました。取り返しのつかない過ちを犯したことが。死体を出さずに、観客に死を意識させることに成功していると思います。それに結果を見せなければ結果を想像出来ないようなら、核戦争は絶対に防げないとも思う。それにしてもこの邦題とDVDパッケージはナイ。日本の配給会社の苦心の程が想像出来ますが、B級C級パニックものを期待したであろう観客の精神的ダメージは大きいでしょう。シュワちゃん主演のオカルトアクション映画の題名にも被ってるし。
[DVD(字幕)] 8点(2008-09-23 19:53:35)
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