1. 運び屋
《ネタバレ》 家庭を犠牲にして打ち込んできた事業が挫折。 家族にすっかり嫌われていた老人が、麻薬の運び屋に手を出して、何とか家族との関係を修復しようとする。 ただ、あれだけこじれた関係の割には、お金が入ったせいかあっさり修復できたようにも見えてしまう。 そのお金の出所を考えると、陰にドラッグによる悲惨なドラマが多数潜んでいることを連想できてしまうので、単純に修復を良かったねと受け止められない。 クライムものかと思ったら、ヒューマンなホームドラマ。主人公をそれほど好きになるわけでもなく、ストーリーにもそれほど惹かれなかった。 イーストウッドなら、もっとシリアスな作品のほうが好みに合う。 [DVD(吹替)] 5点(2020-12-27 10:52:33)(良:1票) |
2. ハリーの災難
《ネタバレ》 ヒッチコック作品に求めていたものではなかったので拍子抜け。 こんなゆるいブラックコメディだとは思ってなかったので。 シャーリー・マクレーンはとてもチャーミング。 [CS・衛星(字幕)] 3点(2020-09-08 20:50:23) |
3. バーディ
《ネタバレ》 鳩を通じて友情を深めた二人に、ベトナム戦争の傷跡がくっきり。ベットの端にとまり木のように裸でたたずんでいるバーディの姿が異様。一体何があったのかと引っ張られるのだけれど、これといった展開もないのでだんだんダレてくる。 鳥になりたくて妄想と現実の境目が曖昧になっていく過程に、いまひとつピンと来ず。ベトナム戦争を扱った映画は幾つも観たけど、やっぱりその体験がないのでリアルではない遠くのことに感じてしまう。 ラストは明らかに鳥のように飛び降りるだろうと予測させておいての裏切り。予想をひっくり返されて痛快なこともあるけれど、こういうのはスッキリしないので好きじゃない。狙いすませたこだわりのラストなのはわかるが、その矢は自分の的にはまったく刺さらなかった。 髪がフサフサのニコラス・ケイジが若い。 [CS・衛星(字幕)] 3点(2019-12-30 11:06:41) |
4. バンテージ・ポイント
ドラマ的なものが薄くて、カーアクションに頼りすぎている感じ。 [CS・衛星(吹替)] 3点(2019-06-30 23:46:37) |
5. ハドソン川の奇跡
《ネタバレ》 ずいぶん予想と違った。不時着するまでをドラマティックに演出するのかと思っていたが、ハドソン川への不時着が妥当なものだったのかどうかを検証する公聴会がクライマックスに、ドキュメンタリー映画のような構成。リアリティがあって面白い。 [DVD(吹替)] 6点(2017-04-29 19:38:21) |
6. パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち
呪いでゾンビ化した海賊との戦い。子供向けの冒険もののようで好みじゃなかった。 [DVD(吹替)] 4点(2017-02-26 08:28:01) |
7. バイオハザードIV アフターライフ
映画は続編を作るにしても2作、長くても3作までにまとめないと。さすがに飽きて右肩下がりに。 [CS・衛星(吹替)] 4点(2017-01-18 06:11:49) |
8. バットマン ビギンズ
順番通りにではなく、「ダークナイト」「ダークナイト ライジング」の後に見たせいか、その二作ほどの面白さはない。 ただ、バッドマン誕生の背景が描かれているので、その二作をより理解する意味での補強にはなる。 [CS・衛星(吹替)] 5点(2016-10-05 23:03:24) |
9. バックドラフト
《ネタバレ》 父の死から疎遠になってしまった兄弟が、確執の末に兄弟の絆を取り戻す。父の死、兄の死を乗り越えて、立派な消防士に。 ミステリー仕立てのアクション感動もののはずだけど、少し陳腐で先が見え、感情移入するところもなかった。ストーリーありきのアクションでないと、いくらアクションに迫力があっても乗れない。大掛かりな火災シーンなどお金はかかっているが、ストーリーにあれこれ詰め込んだ割りに肝心の部分が残らないという、ハリウッド大作の典型的ながっかりパターン。 [CS・衛星(吹替)] 3点(2015-08-27 20:29:49) |
10. her 世界でひとつの彼女
《ネタバレ》 アンドロイドに恋をするという物語はこれまで幾つもあったと思うが、現実味はなかった。体を持たない人工知能OSという設定に現実感があり、それが恋愛対象となることが近い将来本当にありそうでリアル。現実にこういうOSができれば、中毒になる人が続出で社会問題になりそう。見たのは吹替え版だったが、声がよかった。 OSサマンサと主人公セオドアの痴話ゲンカが人間そのものだった。OSが進化して、セオドア以外にもたくさん男を作るのが面白い。 独占しようとする男に対し、「あなたのもので、みんなのもの」と答えるサマンサ。単語の間に無限大に広がる空間、物質の世界とはまるで違う場所に居場所を見出したOSは去っていく。その辺が哲学的でピンとは来なかったが、コンピュータに恋をした男の気持ちはわからなくもない。ただ、OSとの別れからラストのキャサリンへの手紙の内容にどうつながるのかが理解できない。あれだけウジウジしていたセオドアが、OS彼女との別離をすぐに切り替えられるものなのか、キャラがブレている気がする。ラストはなんだかずいぶん強引なもっていき方に感じて、着地点がもっと自然でしっくりしていれば、印象はかなり違ったような気がして惜しい。 [CS・衛星(吹替)] 6点(2015-07-24 00:04:10)(良:1票) |
11. パシフィック・リム
《ネタバレ》 マジンガーZ、ガンダム、エヴァンゲリオン好きなら、食いつきそうな映画。監督が日本の特撮ものやアニメ大好きなオタクらしいが、ロボット&怪獣愛がひしひしと伝わってくる。 ストーリーは突っ込みどころが幾つも。異性人が過去に地球を訪れながら攻撃しなかった理由も、強引すぎて素直に飲み込むには苦しすぎる。地球環境が変わったからというが、人間がずっと住んでいるんだからそれほど大きく変わってないだろうに。右脳と左脳に分けるというのも、なんだかよくわからない理屈。ただ、こういう映画の場合、話が少々破綻していようがたいして気にもされないだろう。要は、ロボットと怪獣に酔うことができればいいのだから。 二人で同期しながら操縦するというのは、人間ドラマにもっていくアイデアとしては良かった。最新の技術を駆使しての映像は迫力満点。でも、心は躍らない。もっとワクワクしてもいいはずなのに。子供の頃に夢中になったウルトラマンシリーズのしょぼい特殊撮影が懐かしい。あの怪獣たちのほうがはるかに愛おしく魅力的でハッキリ姿を思い浮かべることができるのはなぜだろう。見た時期によるところが大きいのだろうが、それだけでもないような気もする。この映画の怪獣たちは、すぐに忘れてしまいそう。実際このレビューを書いているときには、もうぼやけてしまっている。 監督の日本リスペクトはわかるんだけど、細かいところでやっぱり日本人の感性と違うところがあるような。 これだけのハリウッド大作に、日本人の菊地凛子がヒロイン役で出ていたのはすごい。その大役に見合っていたかどうかは別として。同じくハリウッド大作に出演したペドゥナのようなインパクトを残せなかったのは残念。むしろ出番の少なかった芦田愛菜のほうが印象に残る。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2015-05-18 00:59:40) |
12. バッド・ガールズ(1994)
スター女優4人がメインの西部劇。 お色気もありだが、どうもピリッとしなくてぼやけた印象。 娼婦なのに名うてのガンマンのように銃を扱っているのも嘘っぽい。 西部劇は男臭いダンディズム、ハードボイルドがいい。 [地上波(吹替)] 4点(2015-05-04 21:14:59) |
13. バラキ
《ネタバレ》 裏切り者とボスに誤解されて消されそうになったバラキが、マフィアのオルメタ(沈黙の掟)を破ることで復讐し、FBIとの取引で家族や自身の身を守ろうとする。 髭のないブロンソンに慣れてくるにつれて、ストーリーにのめり込んでいく。 組織の幹部が初めてマフィアの実態を証言した実話ベースで、マフィアの実在の人物が実名で描かれているのが興味深い。 バラキとジェノヴェーゼが獄中で死んでからようやく制作にGOサインが出たようだが、完成までにマフィアからの脅迫など紆余曲折があったというのもうなずける。 実話ベースの作品にありがちな淡々とした流れで、珠玉の名作『ゴッドファーザー』に比べるとドラマ性は低いが、ドキュメンタリー的な生々しさはある。 実話ものといっても2時間の映画にまとめる上で割愛されているエピソードも結構あるようだが、マフィアの大まかな実態は掴めるし、マフィアものが好きなら見て損はない。 [DVD(吹替)] 7点(2015-01-06 23:25:56) |
14. パラサイト・バイティング 食人草
《ネタバレ》 特別ハッとするようなものはなくシンプルな話だったけれど、B級ホラーとしては悪くない出来栄え。 役者もなかなか粒ぞろい。この手の作品は襲われる側に魅力がないと興ざめ極まりないことになるが、その点はクリアされている。 特にローラ・ラムジーがエロかわいくて、一瞬だけど全裸シーンもある。 そのラムジーが、侵入した食人草を取り出そうと自分の体を切り裂くさまは狂気を感じる。 魅力的だし演技もいいのに作品に恵まれていないのか、これといった代表作もなく活躍してないようなのがもったいない。 井戸に落ちた男は、運ばれる際に損傷した骨がボキボキ折れるは、敗血症の治療で骨を砕かれ足を切断されるは、呪われたかのように散々の目に。 かなりグロくて痛さが伝わってくる映画。後に何か残るかといえばなさそうだけど、退屈せずに暇つぶしには十分。 [DVD(吹替)] 6点(2014-12-31 21:56:05)(良:1票) |
15. バベル
《ネタバレ》 モロッコ、アメリカ&メキシコ、日本と、並行して描かれる人間ドラマ。 モロッコでの話は、たまたま子供の撃った弾に当たってしまったアメリカ人夫婦と、加害者になってしまったモロッコ人家族の悲劇。 日本での話は、母を失った聾の女子高生にスポットを当てているが、モロッコでの銃の出所が女子高生の父親が譲ったものというだけのつながり。 メキシコでの話は、モロッコで銃撃に合ったアメリカ人夫婦のベビーシッターが遭った事件。 その三箇所でのエピソードには直接的な脈絡はなく、それぞれ別個のドラマなので群像劇というよりオムニバスの印象。 聖書にあるバベルの塔のエピソードに引っ掛けたテーマで、言葉や心が通じない様を描いているようだが、一つの作品としてのまとまりがなくて散漫に感じられる。 日本でのエピソードが最も不可思議で、菊池凛子の全裸になる意味がさっぱりわからない。 寂しさから人と人との触れあいを求めるのはわかるが、ピンク映画に出てくる欲求不満の人妻のような振る舞い。 日本編だけ浮いて見えるので、いっそのことないほうがよかったかも。 複数のエピソードを一つの映画にするのなら、しっかりリンクさせてくれないとスッキリしない。 三箇所での物語は時系列が同じではなく、前後しているので少し混乱する。 冒頭のベビーシッターが受けた電話は、映画の終盤で夫人がヘリで運びこまれた病院から夫が掛けたもの。 時系列通りに並べてみれば、なんてことないストーリーになるのはよくあること。 難しくもない話を一生懸命難しくしているような気もする。 [地上波(字幕)] 3点(2014-12-05 00:53:39) |
16. パラサイト
《ネタバレ》 ハイスクールを舞台にしたB級クリーチャー・ホラー。 誰がエイリアンに寄生されているのか疑心暗鬼になる様子など、『遊星からの物体X』を思わせるが、それよりは作りが粗い。もっと簡単に人間を殺せる場面でも、攻撃が甘くて泳がせているような状態。怪物化すればドアでも破れるし、皆殺しにもできるのに、そうしないのは話が終わってしまうからという事情が見えてしまう。 事件解決後に何組かカップルが誕生したようだけど、なんとも不思議な組み合わせ。その他にも突っ込みどころは満載だけど、ジャンクフードのようなクセになる魅力がある。 ボスさえやっつければ寄生された人間も元に戻るという極めて都合の良い設定なので、ボスを見つけ出すまでの攻防がポイント。 鍵を握る転校生のローラ・ハリスは、どこかで見た顔だと思っていたら『24』に出てたテロリストだった。 [DVD(吹替)] 7点(2014-11-21 01:03:30)(良:1票) |
17. 初恋のきた道
《ネタバレ》 ウッチャンが絶賛していた中国映画。 田舎娘の素朴で一途な思いに心打たれる。 愛する人のために一生懸命料理を作ったり、必死で馬車を追いかけて走ったり、失くした髪留めを探し回る姿が健気。 付き合っていたわけでもなく許婚でもないのに、待って待ってようやく結ばれて、深く愛し慈しみ合って添い遂げた二人。 夫の亡骸を思い出の道を辿って家に戻したいという老いた女の切なる思いが泣かせる。 そんな母の願いを叶えようとする息子の情愛に共感せずにはいられない。 駆けつけた教え子たちに運ばれ、愛する息子に見送られる人生は、名や金がなくとも本望だろう。 大恋愛に至る特別な出来事があったわけではなく、始まりはただの一目惚れのような形。 それがあそこまで情熱的に燃え上がるかという疑問もあるが、恋愛ズレしていない田舎の純真娘ということで消化できる。 夫の声を聞くために40年間学校に通い続けた。 何年か経てば冷める夫婦が腐るほどいる中で、奇跡のような関係、まるでおとぎ話だ。 ただ、うまくいったからおとぎ話になったけれど、そうでなかったら執着心の強烈な怖い女になった可能性もあるような…。 ストーリーはシンプルで何ということもないのだが、大自然の風景とともにその情愛が心に染みてくる。 [地上波(字幕)] 8点(2014-10-17 01:08:00) |
18. 遥かなる大地へ
《ネタバレ》 トム・クルーズとニコール・キッドマンの共演とロン・ハワード監督ということで楽しみだったけど、ちょっと期待はずれ。 歴史ロマン大作の壮大なラブストーリーと思いきや、ラストで死んだのなしよってコントじゃないんだから。 [DVD(吹替)] 5点(2014-09-28 17:05:19) |
19. バタフライ・エフェクト/劇場公開版
《ネタバレ》 「あの時違う選択をしていたらどうなっただろう?」「もう一度あの時をやり直せたら…」 そんな誰にでも覚えのある思いが、この映画への共感にもなっている。 親しい人たちの不幸を回避しようと何度も過去のやり直しをするがうまくいかず、その要領の悪さに呆れてイライラ。 ちょっと考えれば回避できる方法はあるように見えるが、話がテンポ良く進むので入り込んでしまう。タイムトリップのやり方が独特でおもしろく、ストーリーもサスペンス性があってよく練られていた。 ラスト前でタイムトリップが主人公の妄想と診断する医師に、ミスリードされる。結局、父と同じ特殊な能力は主人公に本当に存在した。 なんとか彼女を救おうと選んだことが、彼女と最初から関わらない人生。ラストですれ違う二人が、なかなか切ない。 ケイリー役のキャスティングには魅力の面で物足りなさが残る。 その後、数年ですっかり内容を忘れての再鑑賞。 父と主人公がマスターした過去に戻る方法は、日記だけでなくビデオでも当時に戻れるものだった。 ちょっと都合の良い気もするけれど、やっぱり引き込まれてしまった。 ちょっとした分岐点で人生も大きく変わってしまうことが面白い。 [DVD(吹替)] 7点(2014-08-03 20:15:12)(良:1票) |
20. バグジー
《ネタバレ》 ラスベガスの生みの親ベンジャミン・シーゲルをモデルにしているので、興味を持って観たけど期待はずれ。 マフィアもののような抗争が描かれているのかと思えば、バグジーとバージニアとの色恋がメインのようで、痴話ゲンカのシーンが多い。 バージニアの元恋人の昔の発言を根にもって半殺しにしたり、バージニアにホテル建設資金を横領されたり、女に振り回されるバグジーに魅力が感じられない。 [ビデオ(吹替)] 3点(2014-04-26 22:15:30) |