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あばれて万歳さんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 1200
性別 男性
ホームページ ないっす!!!
年齢 60歳
自己紹介 客観的に分析したようなもっともらしいレビューって、実はちょっと地頭よければ誰でも書けちゃうわけで、結局ありきたりな物になりがちです。
別に映画評論家でもない1個人としては、個人の感性や主観、あるいは体験を元にしたその人しか書けないレビューの方がよほど価値があるように思うのです。
もちろんそれが、事実誤認やヘイトレベルの差別や偏見に寄って立つものであれば問題ですが、しかしその人しか書けないレビューというのは必ずあるわけで、そういう個人的な感覚や体験を元にした主観的なレビューは、いかにももっともらしいありがちなレビューよりよほど価値があるし読んでて面白いんじゃないかと思う今日この頃。(でも自己陶酔溢れるポエムみたいなのは…)
好きな言葉は「恋」 です。

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1.  バッドガイズ(2022)
観はじめてすぐ「なんなの?このルパン三世をいかにもハリウッドでパクりましたみたいな映画は…」というのがとにかくハナについてとても観ていられません。 演出やら間の取り方やら、ハリウッドのクライムムービーをルパン三世でパクったらこうなりました、みたいなアニメなのです。  あまりにもハナについてしまい耐えられなかったので、途中でいったん視聴をやめてネットで情報収集。 「本作は、ルパン三世やBEASTERSにインスパイアされて製作されており…」 そうなの?じゃ「いかにもルパンぽい」って印象は正しかったんだ! てか?BEASTERS?だから主人公が狼なわけ? てかそりゃルパン+BEASTERSじゃこうなりますよね…というそのまんま映画でした。  それさえわかってしまえば(最初からパクリ…いやインスパイアされたものだとわかってれば)ポイところもそれほど気にならず、最後までスルスルと視聴できたわけですが…じゃ面白かったかというと、ルパン三世テレビSPレベルのシナリオを最近のハリウッドのCGアニメで造りました!程度の内容のまま最後までいってしまったので…いや、さすがにキツイですよね… とても面白いとは言えません。 まぁつまらないとまでは言わないので暇つぶしにはいいのかもですが、決して暇つぶし以上の映画ではないかな、と。  てか「ルパン+BEASTERS」と言われて観ると「空気感とか再現度高いよな!」と逆に関心するレベルの映画で、そういう意味ではハリウッドはやっぱりすごいともいえるわけですけどね。
[インターネット(吹替)] 5点(2023-11-12 20:11:24)
2.  バーン・アフター・リーディング 《ネタバレ》 
某映画批評(伏字になってない)で「ずいぶん人を選ぶ」とか書かれてて「はぁ?」  考えてもみてください。 彼女と初デートで映画を観に行く事になり、行った映画館ではなぜかコーエン兄弟フェス 「ノーカントリー」と「ファーゴ」と「バーンアフターリーディング」が上映されてました。 さぁ何を選ぶ? こうなったとき選べるのは「バーンアフターリーディング」だけです。 他の2本を初デートで観ても暗い気分になるだけ。 てか「ノーカントリー」を初めて観て「かっこよかったね!」と目をキラキラさせる女とかちょっと怖いです。 バーンアウトリーディングなら安心。 「ブラピが横山尚隆に見えてきたね」なんて会話を楽しめるし、あの椅子をうれしそうに紹介するジョージクルーニーを観て笑いながら顔を赤らめる彼女の横顔も楽しめます。  初デートで選べない時点で「ファーゴ」や「ノーカントリー」の方がよほど人を選ぶといえるじゃないですか。 だから某映画批評は間違ってるし、この映画を人を選ぶとか言ってる人はちょっと間違ってると思うのです。  さて少し真面目な事を書くと、勘違いやちょっとした運でトラブルが拡大していくのは彼らの映画の定番。 そういう意味ではまさにコーエン兄弟らしい映画だと思うし、変に雰囲気重視の過去作品よりよほど面白いと個人的には思います。何しろ話題が身近で地に足がついてるとこがいいです。いやCIAは身近じゃないけど、男女関係とかリアルでみんななにがしかの経験がある事ばかり笑  少なくとも僕個人は途中でダレるしなんかスノッブで楽しい気分にもならない「ファーゴ」や「ノーカントリー」より、あの椅子で爆笑できるこの映画の方が面白いし、好きです、ええ。  てか今自分のファーゴのレビューを読んだら「いい映画だろ感がハナにつく」と書かれてました。さすが自分、筋が通ってます笑
[インターネット(吹替)] 7点(2023-08-24 11:31:43)
3.  パーフェクト ストーム 《ネタバレ》 
明日テレビでパーフェクトストームやるのか…と思い、そういえば自分はこの映画に何点つけたのかな…とここを開いたら、まさかのレビュー書いてませんでした。まぁ多分あまりのしょーもなさに何も書かなかったんでしょうけど。  実話ベースのこの映画、事実に基づいて「一攫千金狙って無謀にも嵐に突っ込んだ馬鹿な漁船が全滅した話」なわけで、ただの自業自得な内容ですから、映画を観ても何も感じるものがありません。  これで嵐が来るのを知らないとかならまだしも、さんざん警告とか受けたうえでの行動なので、同情の余地がまったくないっていう。 つか同情どころか救助隊とかに迷惑かけてんじゃん…と彼らにマイナスのイメージしかないわけです。  まさにばかの自業自得。  こんなもの高得点つけられるわけがない…そんな映画です。  まぁこれを半面教師にしてくれれば…とも思うわけですが、だいたいそういう人はこの映画を下手すれば男のロマンなんて賞賛すらしかねないので多分半面教師になることもないでしょう。 そういう意味で存在意義のまったくない不愉快なだけの映画だといえます。
[インターネット(字幕)] 3点(2022-09-01 14:58:09)
4.  パーム・スプリングス 《ネタバレ》 
最近とくに増えてきたループ系映画の一つ。 サンダンス映画祭で過去最高価格で買い付けされたとか、評論家大絶賛だとかいろんな話を聞いたので期待して観たのですが…正直がっかりでした。  ループものに期待するのって「謎解き」だと思うんですよ。何回もループする事で謎が解けていく、その謎解きの過程をパズルのようんび楽しむのがループものだと思うし、実際に最近のループ物映画(ミッション8ミニッツとか傑作ハッピーデスデイ2Uとか)はそこが話のメインでした。 陽はスリラーやサスペンスと相性がいいのが僕が思う「ループ物」なのです。  しかしこの映画は違います。この映画のメインは「ループの中に閉じ込められた人の感情の変化。幸せとはなんぞや」です。  ループ映画に(僕が)期待する謎解き要素がほとんどないんですよね。あくまでも人の感情を描くための都合のいいシチュエーションとしてのループであって、ループする事にたいした意味がない。 そういう意味ではループ物でも「恋はデジャブ」とかに近い映画だと思います。  そして残念ながらそのタイプのループ映画を僕はそんなに面白いとは思わないのです。 もっと頭つかわせてくれ!と。 期待してた分だけがっかり感が高いのですが、しかし映画自体はラブコメとしてそこまで悪くないのでそこは客観的に点数をつけると6点くらいの映画かな、と思います。 評判がいい最近のループ映画といえば他に「明日への地図を探して」があるんですが、未見。そちらに期待ですね。  「ハッピーデスデイ」シリーズ、またきてくれないかなぁ…
[インターネット(吹替)] 6点(2022-06-19 08:02:24)
5.  バッド・ディシジョン 終わりなき悪夢のはじまり 《ネタバレ》 
チンピラっぽい青年が犯罪に巻き込まれた人のために奮闘する…という意味ではたとえば「セルラー」あたりと構図は近いのですが、しかしあちらは「チンピラぽい」だけの普通の人。比べて本映画の主人公はまさに「クズ野郎のリアル犯罪者」という点で大きく異なります。 てかコソ泥だのなんだのの犯罪を繰り返す小悪党が、なぜあの女に対してだけ真剣になんとかしようとするのか全く理解に苦しむ上に説得力がありません。 しかもこいつ、チンピラらしくほんとに無能です。 一方のサイコパスの方は、この手の映画にありがちな全能っぷりを発揮して主人公を追い詰めるのですが、いやもうその手の展開は本当に見飽きましたから!としか言いようがありません。  この映画ならではの特別な押し要素が何もない上に、主人公はガチのチンピラ。 そんな映画のいったいどこをどう評価すればいいのでしょうか。  唯一「馬を調教する代わりに人を調教してる」のところだけは「ウマ娘」を思わせてちょっとクスっとしましたが。  面白くはないですが大きな破綻もないのでこの手の映画を見慣れてない人がたまたま観れば意外と面白く観られるかもしれません。
[インターネット(吹替)] 5点(2022-06-14 18:00:21)
6.  ハードコア(2015)
レビュー書いてなかったようなのでとりあえず点数つけておきますが、FPSというゲームジャンルを知っているかどうかで印象が変わる映画かもしれません。  プレーしたことがある人なら、「まんまかよ!」と思わず突っ込んでしまうまんま映画。 今の感覚で言えば「ゲーム実況者無しでの配信を100分見せられる」ような感じのわけで、ゲーム実況って大事なんだな…と思わせてくれる映画です。そりゃEIKOはゲーム配信で人気でるわけだよ(笑)
[インターネット(字幕)] 5点(2022-04-14 14:25:12)
7.  バーティカル・ターゲット/大統領狙撃計画<TVM>
この手の「大統領暗殺計画」物は本当によくあるジャンルなわけですが、その手の映画で比べたときにそう大きく見劣りする内容ではありません。 大作との差は、予算がない=アクションシーンが地味(派手なカーチェイスも爆発もなし)な事とキャストの弱さ。 そのキャストにしてもかつて「ニューヨークの恋人」と言われたダリルハンナなわけですから、まぁギリギリありなのかもしれません。 (個人的には若いころの彼女がどうしても美人とは思えなかったので、むしろアラフォーの今回の方がよほど綺麗に見えましたが)  で、そういう低予算故どうしようもない要素を除けば、やってる内容は超大作映画のそれとほとんど変わりません。 逆に言えば、大作映画というのは有名キャストを使い派手なアクションや爆発を入れてるだけであって、内容的にはこの手のテレビムービーと変わりないわけですな。 あらためてそれを教えてくれる映画ではありました。暇つぶしにはちょうどいい出来だと思います。
[地上波(吹替)] 6点(2021-10-13 15:44:43)
8.  パージ
メンタリストDAIGOの「浮浪者より猫が大事」発言で思いだしたのがこの映画。  そういう思想を皮肉った社会派映画のように見えなくもないですが、しかし製作者サイドが作りたかったのはシンプルシチュエーションの人間狩映画。 社会批判風のこの映画の設定は人間狩の理由付けの設定にすぎず、実際内容的にも極めて底の浅い映画です。  この程度の映画が、なぜシリーズ化して何作も作られてるのか…ちょっと不思議ではあります。  まさに5点の基準「可もなく不可もない」そんな映画です。
[インターネット(字幕)] 5点(2021-09-02 03:32:48)
9.  ハンティング・ナンバー1
観る前は低予算B級バカ映画なんだろうなと思ってたんですが、さにあらず。 びっくりするくらい真面目に撮られた手堅い造りの人間ハンティング系ホラー映画でした。 まぁ全ファンタ系映画祭にわざわざ出品されたそうですから、それくらいの手間暇はかけられた映画だって事なんでしょう。  しかしこういう映画はもっとバカだったり荒唐無稽だったりするからこそ面白いという面もあるわけで、ここまで真面目な造りだと逆に「つまらない」という評価をされてもしまいそう。 そもそも人間狩りのB級ホラーなんか観る人(時)って、きちんとした映画を観たいと思ってる人は少ないと思うんですよね。  そういう意味で、妙にしっかり撮られたこの映画の評価は逆に低くなるのもしょうがないのかな…とも思うんですが、個人的にはなかなかの拾い物でありました。 予定調和でオチまでのストーリーが読め読め一直線のありがち大作娯楽映画よりは、小品ながら展開の読めないこういう映画の方が面白いと思うんですよね。
[インターネット(字幕)] 7点(2021-08-20 18:03:43)
10.  ハンターキラー 潜航せよ 《ネタバレ》 
日本の映画サイトでまぁまぁ高得点なのですが、海外のサイトたとえばトマトあたりだと低評価。 さて、どんなもんか…と観たわけですが、なるほどこれは海外の評価の方があってるかな、と個人的には思いました。  タイトルからして潜水艦物だと思って観始めたこの映画、実際、序盤の潜水艦戦あたりまではかなり面白いんですが、しかし面白いのは序盤だけ。 ロシアでクーデター発生、潜入したシールズがそれを救出…と、なんかどこかで観たような要素満載の上に展開が散漫でありきたり。てか、たまたまシールズが行ったとこでクーデーターを目撃する…とかご都合主義にもほどがあります。  中盤以降、陸と海、並行して話が進むわけですが、いやどっちかに絞れよ…と思う流れの上にむしろ陸が主役気味にすら…一応原題的にも「これ潜水艦映画じゃなかったんかい!」と思わずつっこんでしまうわけです。 いや尺的には潜水艦の尺の方が長いですよ?でも長いだけで全然盛り上がらずでは、絶対これ潜水艦が主役じゃありません。  水陸でストーリーのフォーカスがぶれる上に既視感ありありの展開。しかもあれこれ話を欲張ったあげく、どうにもあっさりで盛り上がりにかけ…いやもう一捻り二捻りするでしょ、普通は…と説教したくなります。  序盤、急速潜航時に乗員が斜めに立っているシーンは、科学的には当然そうなるわけですが、しかし今までの潜水艦映画でおそらく描かれてないシーンで、これは面白いなと思いました。 あと米大統領が女性なんですよね。このあたりは時代でしょう。 とはいえこの大統領、どうするかを決断する会議のとき「艦隊も派遣するし救出作戦もやりましょう」って他人に言われた事を全部許可ってのは何も決めてないのと同じなのでは…
[インターネット(字幕)] 5点(2020-12-19 20:58:53)
11.  パニッシャー(2004)
コミックの映画化というと原作を意識しすぎて異常にキャラが濃かったり漫画ぽかったり話がなんか普通の映画ぽくない奴が多いんですが、この映画はちょっと違います。 言われないと「コミックの映画化」だと気づかないくらい、わりと普通のクライム映画になってるんですよね。 逆に言えばキャラがイマイチ立ってない…ともいえるんですが、ごく普通に楽しめるクライム娯楽映画として十分な仕上がりです。  少なくとも同原作で先に映画化されてるドルフラングレンのパニッシャーよりは格段に出来がいいと思うんですが、しかしこのサイトの平均点ではこっちの方が点が低いのです。 両方観た事ある人が少ないからというのが大きいんでしょうが、比較すればこちらの方が出来がいいのは明らかだと思います、はい。
[地上波(吹替)] 6点(2020-09-26 19:17:48)
12.  ハロウィン(2018)
過去のハロゥインの続編やリメイクを全否定して、40年前の第1作の真の続編として作られたハロゥイン…らしいんですが、シリーズ全否定とか富野由悠季ですか…とツッコミたくなる映画。 で、その割に内容は「めちゃくちゃ普通」でして…なんかそのへんのホラー映画好きを集めて適当にありがちな話を考えたみた!みたいな超普通。 なぜわざわざこれ作ったの…
[インターネット(吹替)] 5点(2020-09-06 17:11:48)
13.  バットマン vs スーパーマン/ジャスティスの誕生
ストーリーだけみれば特に複雑じゃないのに、実際に映画で観ると非常に雑然としていてわかりづらい映画。 なんでもカットされた30分を追加した版があり、そちらを観ると話がよくわかるそうなんですが、そもそもこれだけ単純な話なら2時間30分でも長すぎるでしょ。 いらない枝葉のような部分を整理して普通に撮ればいいだけなのに、監督の悪い部分が全開。 前作、マンオブスティールのときはもっとシンプルで普通だったと思うんですが、シリーズという事で悪い面が出ちゃったんでしょうか。  そもそもお祭り的娯楽作品のわりに基調が暗いんですよ。音楽でいえばマイナーコードで作られたような。  DCのこのシリーズ、このあとの各作品も微妙なのばかりで、ワーナーが力を入れてるシリーズのわりにイマイチなのがねぇ。
[インターネット(字幕)] 6点(2020-08-28 00:24:47)(良:1票)
14.  パーティで女の子に話しかけるには
タイトルを観て、よくある童貞系青春ラブコメ…と勘違いして観始めるととんでもない目にあいます。 原作は、ローカス賞も受賞したSF小説で、そうこれSF映画です。しかもかなりキワモノので相当にエキセントリック。 しかも原作ともまるで別物で、むしろタイトル名乗ったら訴えられるのでは?と思うくらいに違うものになってるし。  相当に人を選ぶ映画で、日本人だからノリが合わないのかと思いきや、カンヌ上映されたときに「今年カンヌで上映された映画中で最低」とまで酷評されたそうなのであちらの方がみてもかなり癖が強いらしく。 このセンスを好む人にとってはかなりお気に入り映画らしいので、試しにとりあえず観てみるのもいいかもしれません。 個人的には全然あいませんでした、えぇ。
[インターネット(字幕)] 4点(2020-08-08 17:50:14)
15.  ハドソン川の奇跡
こういう実話ベースの映画って長尺になりがちなんですが、この映画は実質90分以下にスパっと抑えていてきっちりカタルシスがある、それがいいんですよね。  この事故はもちろん知っていましたが、この映画を観てあらためて、墜落じゃなくて不時着水までわずか3分という時間の中であれだけの決断をして実行したこの機長はすごかったんだな、とあらためて思いましたし、非常時のパイロットは本当に重大な責任を背負わされるんだな、という事を実感しました。  個人的にいろんな飛行機事故の記事を読む事があるんですが、ちょっとしたパイロットの思い違いや判断ミスで墜落してしまっているケースが実は結構あります。 しかしそれは外部で後から検証してそうわかるんであって、事故の当事者からすれば多分どうしようもない事だったんだろうな、と改めて思います。
[インターネット(字幕)] 8点(2020-06-26 19:13:07)
16.  バッド・ガール(2012) 《ネタバレ》 
一見、よくあるヒロインのリベンジ物のように見えて、実態は危ういトラウマ2重人格サイコ妄想物。 「実は違うジャンルの映画」という視点がないとこの映画の評価は難しいんじゃないでしょうか。 たとえば一見「スナイパージャンルの戦争映画」に見える「ザウォール」が、実際は「ソリッドシチュエーションスリラー」であるのと同じように。  ただこういう映画で難しいのは、一見して〇〇に見えると言う事は、その〇〇を観たいと思ってる人が観始める事なんです。 ところが実際は違うジャンルの映画でした!と言われても、観始めた人は「コレジャナイ感」を持つわけで、どうしても評価は低くなると思います。 この映画のように一見ただのバカホラーに思わせといて、実は複雑なサイコ物(そもそも事件自体がない)ってんじゃキツいでしょう。  主役はダニエルバナベイカー。おお、いいね!と思うわけですが、しかしこの映画の彼女は、同年のピラニアリターンの彼女ほど魅力的じゃありません。惜しいね! もう一人友人役のニコルラリベルテって女優が出てるんですが、この子がリリカルでエロくて魅力的です。  さて最初に書いた通り、この映画は「リベンジヒロイン」物ではなく、青春のトラウマ2重人格暴走妄想殺人物です。 そもそもこの映画がヒロインのリベンジ物なら、あんなに彼女の被害自体が弱いなんてありえません。半分くらい自業自得だし。 普通だったらもっと男を一方的に悪い感じかつ過剰な暴力で描き、それに対するスカっとした復讐劇にするわけですが、この映画はそうじゃないのです。 青春の暴走、レズ友達にひきずられてのただの連続殺人、関係ない人もバンバン殺す明らかに過剰暴力に見えます。  しかしラストで事件の痕跡が全くない事、ラストシーンで主人公の後ろに死んだ友人が一瞬映る事からわかるように、実際は殺人なんて存在せずただの主人公の精神的妄想なんでしょう。 友人が語る過去のトラウマはおそらく主人公自身の体験で、その結果生まれた第2人格(自分しか見えない友人)があの友人なんだと思います。  主人公を誘導し実質的に殺人を主導する友人役のニコルラリベルテ、彼女の描かれ方はたとえばシックスセンスの医者みたいな感じで「これ主人公しか見えてない奴では?」という雰囲気がバリバリ。 実在するかしないかわからんというスタンスでずっと撮られていますが、最後の方、事件があったはずの場所に実際には犠牲者の痕跡がまったくなかったことで、製作サイドは「これ妄想だよ」と観客に教えてくれるわけです。 (つか警官含めて何人も殺されてるのに事件にもならず主人公が普通に生きてる時点で事件自体が存在しないのは明白) あの友人は子供の頃のトラウマ(あの告白は主人公の体験)で生まれた第2の人格だよ、と。 その人格に誘導される形で精神的問題を昇華させ、第2人格を殺して本体と合流。 結果、ラストの主人公は2人分の性格を併せ持った人物に描かれています。(だから背後に死んだはずの友人が映る)  という事で、この映画がリベンジヒロイン物じゃなくて、ティーン(死語)の不安定さをベースにした青春の暴走劇、倒錯的サイコスリラーなのは明白。 なんとなく全体的に退廃的で背徳的でエロい雰囲気があるのですが、まさにそういう映画を撮ろうとしたからでしょう。  この映画の不幸は、そういうわりと真面目なホラーを撮ってるのに、完全に違うジャンルの映画だと喧伝されてしまってる事、それにつきるのではないでしょうか。とにかく映画の本質を見極められるかどうか、それで評価が変わる映画だと思います。  細かい事ですが、会田誠が授業のシーンでいきなり扱われてたのは、ほんとにあちらでも有名なんだな、と思った次第です。 つかヒロインのキーホルダーがバッドばつ丸。そういえばレディプレイヤーワンにも出てたし、もはやハリウッドスターですよ、バッドばつ丸。  もうひとつ、バッドガールで普通に検索すると、「バッドガール 最狂の女子高生」というC級映画がやたら出てきて、そっちの方が多いくらいです。 この映画は相当マイナーなんだな…と思う次第です。まぁ変に真面目に撮られてる分そんなに楽しい映画でもないからしょうがないですね。
[インターネット(字幕)] 6点(2020-06-06 13:50:18)
17.  ハッピー・デス・デイ 《ネタバレ》 
この映画を観た直後に続編のハッピデスデイ2Uを観て、あまりの面白さに勢いで2のレビューを先に書いてしまい…なんとなくそこから逆に1のレビューは書きづらかったので放置していたのですが2を絶賛しているのに1のレビューを書いてないのもおかしいだろ、という事で再見してレビューを。  再見して思ったのは「話わかってても面白いな」という事。 ストーリーがわかった状態で観ても細かいところで新たな発見もあり、なかなか面白く観る事ができました。 これが出来の悪い映画だと1回目は勢いで「面白い」と思っても再見してみると「ん?」と思う事もあったりするんですが、この映画でそんな事がなかったのはおもしろい映画の証拠かな、と。  で、再見して思ったんですがこちらの1作目に関しては肝心の「そもそもなぜループするのか」という事についての理由付けを徹底して排除してるのがいいと思うんですよ。 そこに変な理由付けをしても、なんか安っぽくなってがっかりするのがほとんどなわけで、だったらもうそこについては一切スルー。 起きてる事はもうそういうものだと割り切ってストーリーを紡いでいくというのは手法としてありかな、と。 たとえば「僕だけがいない街」とかなんで戻るのか原理について語られてませんよね。 ただその能力が存在しますという前提だけで話を紡いでいきますが、もともとありえない仕様なんですから、それでいいんじゃないでしょうか。 (結果として話を作るために都合よく能力が発動してるんじゃね?と思ってしまうところもあるんですが) 「CUBE」なんかあの構造体はなんなんだよ、という事については一切語られませんが、でも面白いわけですし。  もちろん「その理由のディテールを面白く描いてストーリーに組み込めれば」それに越した事はないわけです。 たとえばバックトゥザフューチャーの「タイムマシンは原子力による膨大な電力で動いている→過去に戻って原子力機関を動かせない→さぁどうする?」なんかがその典型です。ストーリーの一つの軸になってますから。 ついでに言えば「タイムマシンがなぜデロリアン→かっこいいから」みたいな細かいネタも忘れないからあの映画は傑作なのですが。  しかし、それが語れない(あるいは語る必要がない)のであれば、もうそこは「そういうものだ」と割り切ってしまうのも一つの手です。 この映画はそれで成功してると思うんですよね。  さらにこの映画が成功しているのはキャラ造形が魅力的な事。 (さんざん言われてる事ですが)ビッチな主人公をいつのまにか応援してしまうっていうのは映画の出来がいいからこそです。 多くの映画で「主人公が魅力ない映画が面白いわけがない」という経験をしているだけに、その真逆、ビッチな主人公をいつのまにか応援してしまうこの映画が面白いのはある意味当然だと思います。  で、この映画について言いたい事がひとつあるとすれば。 「この映画がちょっとでも面白いと思ったら(あまり間をあけずに)続編も観てね」 これにつきます、はい。
[インターネット(吹替)] 8点(2020-05-14 22:16:30)(良:2票)
18.  バッド・バディ!私とカレの暗殺デート
こんなふざけた邦題と内容ですから、当然ビデオスルーの映画かと思いきや、劇場にかかってたんですね。 私は吹き替え版で観ましたが、吹き替えがイマイチなので字幕版で観る事をおすすめします。  主人公2人が両方とも頭がおかしいというなかなかすごい映画。  ヒロインのアナケンドリックは、口元が坂口杏里に似ていて個人的にはイマイチな女優なのですが、そこが逆にこの映画の変なヒロインには合っている印象。  最初は面白そうな雰囲気があるんですが、主人公2人があまりに頭おかしいのでストーリーも当然おかしく、おかげでまったく話にのれません。 キャラ設定が変でストーリーまで変となると、観客はいったいどうすれば??  一応ラブコメだと思うんですが、ラブコメに大事な二人が仲良くなる過程が全然ないので、殺し屋がなぜ「愛してる」みたいな事を言い出すのか説得力がないんですよね。 一応フィーリングみたいなんですが…それじゃ映画観てる側がついてけません。 というかそういうとこを客にみせるのがラブコメ系の映画ってもんじゃないの?  撮影にもセンスを感じませんし、あまり褒めるところがない映画です。
[インターネット(吹替)] 4点(2020-05-09 11:51:22)
19.  バトル・ハザード 《ネタバレ》 
散々言われてる事ですが、ドルフって人はアクション俳優としてはあまりにも動きが遅く「俺でももうちょっと素早く動けるよ…」と思っちゃうレベルなので、観ていてなかなかつらいものがあります。 で、この映画はゾンビ+ロボットっていうのがちょっとだけ目新しいのですが、実際にはロボットが出る事で何かのプラス要素があるわけでもなく安っぽさに拍車がかかってるだけ。 ヒロインにもまったく魅力がなく、ちょっとしたカタルシスもなく残念ながら観るのは時間の無駄としか言いようがありません。
[CS・衛星(吹替)] 3点(2020-04-18 10:49:34)
20.  ハッピー・デス・デイ 2U
観る前は想像もしていなかったんですがバックトゥザフューチャー級の傑作映画です。  長い映画の歴史の中で「前作はただの序章にすぎなかった」ってな感じで大量の続編が作られてきましたが、残念ながらそれらが前作を超えた事は一度もありません。 (ターミネーター2やエイリアン2のように評判のいい映画も一部ありますが、あれはバジェットもスタッフもまるで違う設定だけ使った別映画です。)  しかしこのハッピデスデイ2Uは、真の意味で「前作はただの序章だった」と胸を張って言える映画になっていて、前作がなくては存在せず、かつ、前作を凌駕する真の傑作となっています。 1の小ネタが細かく回収されていたり、どうみても1と2はセットで企画されているように見えるんですが、話を聞けば完全に後付けで作った続編らしく、それでこの完成度。この製作者は天才ですか?と。  クライマックスのワクワクや視聴後の爽快感はバックトゥザフューチャーのそれに通じるものがあるわけですが、実際に劇中でも「バックトゥザフューチャー2」の名前が出ていて(前作における「恋はデジャブ」といっしょで)製作者側がそれを意識していた事は明白です。  そして素晴らしい事にその製作者の目的は見事に達成されていて「2」という意味では(おそらく意識したであろう)「バックトゥザフューチャー2」を超える傑作となっています。  …と個人的には思うのですが、しかし世間での評判も興行収入もイマイチらしくそれが不思議でしょうがありません。  あ、あと観る前に誤解しそうなので言っておきますが、これは(前作もそうですが)スラッシャー映画ではありません。 血しぶき飛び散るようなグロいシーンは一切ないので(厳密にはギャグシーンで血しぶきはある)そういうのが苦手な方も安心してご鑑賞ください。
[インターネット(吹替)] 10点(2020-03-27 11:37:31)(良:3票)
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