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のはらさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 606
性別 女性
ホームページ http://blog.goo.ne.jp/nohara-gogo/
年齢 53歳
自己紹介  映画とこのサイトには本当にお世話になっています。
 読み返すと稚拙で恥ずかしいレビューもありますが
 どうぞご容赦下さい 。

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1.  人生はビギナーズ
孤独で寂しくて悲しくて。そんな人たちの手のひらに、そっと小さな花を乗せてくれるような優しさがある作品だ。人は、悲しみを経験しないと人に対して優しくなれないんだよ、とある人が言っていたのを思い出して泣いた。人を想うってことは一方通行の矢印で、本来とても孤独なものだ。そして、それは時たま、それを見守る第三者の心をグラッと揺さぶるほどの美しい光を放つ。
[DVD(字幕)] 10点(2012-08-05 03:37:43)(良:1票)
2.  落下の王国 《ネタバレ》 
父は殺され家は焼かれ、貧しい移民として必死に異国の言葉を覚え、健気にオレンジ畑で働いたがために閉塞的な病院で過ごしているのが主人公の少女だ。彼女が極彩色の世界で胸を躍らす姿を見て涙がボタボタと…。失恋でやけっぱちな男とは段違いの生命力。監督ががスクリーンに描いたダイナミックな画は、あんなに小さくて弱いものの胸の内から広がった翼なのだ。まさに「夢」を描いた映画。アレクサンドラの愛らしさと、彼女への監督の優しい目線に心が潤った。
[映画館(字幕)] 10点(2008-10-20 23:16:12)(良:1票)
3.  ティム・バートンのコープスブライド 《ネタバレ》 
予告編を見た段階では期待が薄かったのですが、すいませんでした、それはそれは美しい映画でした。見た目も楽しいキャラやコープスブライドのドレスなど細部にわたる美術の懲り様、物憂げで多ジャンルに渡る音楽、主人公三人の人を想う気持ちを描いた物語、どれをとっても私が大好きなバートンの持つ美的センスで充ち満ちていました。濃淡さまざまなグレーで表現された現世とポップな色彩と音楽で飾られた死後の世界、バートンの死生観が現れているようでしたね。とても優しい結末に涙しながら、やっぱりバートンの手腕は設定ゼロから立ち上げるアニメーションのような世界の方が光って見えるのかしら…と思いました。あるかどうか分からないストップモーションアニメの次回作を期待してしまう私です。バートンブラボー!
[映画館(吹替)] 10点(2005-11-01 19:25:01)(良:2票)
4.  マン・オン・ザ・ムーン 《ネタバレ》 
参った。大泣きである。一人のコメディアンの生涯をたどった映画。なのに笑いがいっぱいというわけでは無く、むしろ静かなたたずまいを保っている。アンディは何から何まで計算ずくで自らのエンターテイメントを創り上げていく。笑わせるよりは驚かせている印象が強かったけれど…。私生活までも人を食うような態度をとり、全ての出来事からヒントを得ようとする。始めのうちは素のアンディその人がなかなか見えてこない。だから彼がガールフレンドにプロポーズをしたあたりから涙が出てきた。センシティブな彼に触れ、なぜか泣けてきた。ラストに近づくにつれだんだん解ってくる。奇をてらったコントで人の気を惹き、心を捉える。ステージの後大勢の客にクッキーを振る舞う。やり方は変わっているが、彼の「人への愛」の表現。やることは人の気分を害していたかもしれないが、彼は人を愛し人の心のそばにいたくて仕方がないのだ。葬儀で流れるフィルムにその気持ちは溢れ、変わった芸人のひどく素直な愛のかたちに泣けて仕方がない。包容力あるコートニー・ラブと役者ジム・キャリーの好演、常に温かさを感じる監督の演出に、たった一人でスタンディング・オベーションを送った。
10点(2004-08-08 09:13:18)(良:2票)
5.  未来世紀ブラジル
当時中学生だった私の胸は、この映画によって打ち抜かれました。この映像美、この世界観・・・。シニカルな話で飾ってはありますが、よく見るとただのラブストーリーです。でも、ギリアムの唯一無二の映像を作り出す力に圧倒されました。合うか合わないか、一度は見て体験してほしいです。
10点(2004-01-11 22:40:20)
6.  ナイトメアー・ビフォア・クリスマス 《ネタバレ》 
大大大好き。この映画の美術の美しさといったら!!キャンディーカラーを使っていなくても目を奪われてしまうハロウィーンタウン。キャラクターそれぞれの個性もとても楽しくて、作り手が時間をかけて丁寧に作成したのがわかります。話の内容は子供向けですが、やっぱりほかの子供向けとはちと違う。ティム・バートン個性派だもんね。自分に一番似合っていることを、それぞれのフィールドで楽しみ頑張りましょ、てなところでしょうか。そうだよね。無理に人まねしなくてもいいのさ。余談ですが、大砲で打ち落とされたジャックが、墓場で自分の気持ちを朗々と歌いあげるシーンで夫が一言。「あんたもさ、この立ち直りの早いポジティブさを見習いなよ。暗い映画ばっか見てないでさ。」ギョッッ!! 
10点(2003-12-28 17:35:20)
7.  ドニー・ダーコ
パッケージのウサギに騙されてはいけません。これは青春映画です。メンタル的に問題ありでカウンセリングを受けている主人公。でも彼は本当に自分がおかしいのか、周りのほうがヘンなんじゃないかと思っている。私はドニーダーコ君とほぼ同じ年齢くらいだ(80年代後半に高校生だった)。高校生のころ、自分は周りになじめない、どっかなんか違う、と、自分を特別視していた節が私にもある。彼を見ながら当時の自分を客観視しているような感じだった。胸が痛んだ。使われている曲もとても良いです。最後にかかる曲「狂気の世界」が この映画のすべてのように思えます。「僕の心をちゃんと見抜いてください」
[DVD(字幕)] 10点(2003-12-27 19:46:51)(良:4票)
8.  地獄の逃避行
胸の内が灰色になるような実話を、空の青色で染めている。あっさりと美しい色でまとめられた景色の中に際立つ、マーティン・シーンの狂気。理由など無い、誰にも理解できない彼の内面に踏み込んで立ち入ることもせず、それでも延々と追いかけていく画。普通のようで普通ではない常軌を逸脱した地獄の時間に言葉もなく浸った。
[DVD(字幕)] 9点(2015-03-28 19:06:07)(良:1票)
9.  ラストキング・オブ・スコットランド
フォレスト・ウィテカーの登場シーン、あの動物の雄叫びのようなバイタリティいっぱいの叫びを聞いて何かが吹っ飛んだ。恐ろしくパワーのある映画で、ラストまで全力疾走で駆け抜ける。実在の権力者アミンの恐ろしさもさることながら、本来の主役である軽薄な青年医師が、煽られ図に乗り転がり落ちていく様子に更に肝が冷えた。ラストの空港シーンの会話は、どんな立場にいる人でも耳を傾け、心に留める価値があると思う。
[DVD(字幕)] 9点(2008-01-07 01:27:17)
10.  Bridget[ブリジット]
主人公アンナ・トムソンの魅力を余すところなく表現した映画。ねっとりかつふんわりとした彼女の美しさが全開で描かれている。急上昇急降下を続けるストーリーについていけない人もいるかも知れないけれど、とにかくアンナの存在感で引っ張られた。そして一人の女をこんな風に表現できる監督に敬服した。
[DVD(字幕)] 9点(2005-09-24 14:08:56)
11.  16歳の合衆国
そうだな、言葉で説明するにはとてつもなく難しいことを、映画にしてしまったという感じがする。若い者も大人も、みんなして悩んでいる。喪失の悲しみ、過ちを犯したことの苦しみ、主人公の心のフィルターでは、重すぎて浄化しきれない世界の空気。彼はこんなに穏やかで優しいのに、瞳に映る全てはこんなにも寂しいものなのか。ラストは、主人公だけでなくみんなの気持ちがインスパイアして泣けてきた。ライアン・ゴスリングを始めとする若い俳優たちが、みんなよい雰囲気を醸し出している。時を置いて何度か見返し、彼の感じる悲しみの傍らに座り、共鳴や同感でなく理解をしたいな、と思う。
[DVD(字幕)] 9点(2005-04-30 11:31:27)
12.  ラスト・ショー 《ネタバレ》 
始めから終わりまでとことん切ない話だ。廃墟が連なったような町並みのなかで、ガサついた気持ちを抱える人々が織りなす日常の日々。しかし、抑えた演出や無駄が無く時折ハッとするようなセリフで、登場人物達の心の底に置かれた瑞々しく光るものを見せてくれる。青春の切なさ以上に、人間としての営み重さを漂わせている。そして、人間が愛しい存在だということに改めて気付かせてくれる。いつまで経っても、行きつ戻りつしながら生きているのは自分だけじゃない、一筋縄じゃ行かないから人生も面白い…いろんな気持ちを再確認できた。「アメリカン・ビューティー」や「ギルバート・グレイプ」よりも遥かに前に、こんなに素敵なヒューマンドラマが存在していたんですね。出会えて良かった。
[DVD(字幕)] 9点(2005-04-11 00:14:25)(良:3票)
13.  シャイニング(1980)
シンメトリーな構図や鏡など、印象深いパーツと計算された色遣いで作られた画は極上の美しさ。その中を人の目線でズルズルと進むカメラワークの不気味さ。この映画、スゴイ。人の血や叫び声の恐ろしさではなく、四方八方からしんしんと迫ってくる、どうにも抗えない魔力のようなものの怖さを伝えている。人の魂は尊ばなければいけない、そして人間では到底かなわない自然の霊力にも、恐れながらも敬意を持つべきなんだろうな、と私はそんなことを思った。キャスティングも絶妙で、家族三人はこの人達以外は考えられない。原作は未読で、作者キングは映画の出来に不満だったらしいけれど、凝り性キューブリックが作り上げた彼ならではの世界は、充分多くの観客を魅了している。私もその中に仲間入りした。傑作と呼べる映画。
9点(2005-01-29 13:37:22)(良:2票)
14.  ボクサー(1997)
ただただ、無意味な戦いを無くしたいという願いから作られている映画だと思う。宗教紛争というものに縁遠い生活を送っている身としては、なぜここまで、という疑問符だらけのストーリーである。男は戦い、女は支えるという古い因習がはびこり、ただ一人、命ほど大切なものは無い、と訴え続けるトレーナーのアイクは枯葉のように葬られていく。悲壮で固い空気でいっぱいだ。そんな中、主人公ダニーが、ボクシングという手段で対戦相手ではなく因習に立ち向かっていく姿は、絶え間なくパンチを送り続けることで何かが変わるはず、という意図があるように思え、胸が締め付けられる。寡黙な彼が言葉を使わずに大きく叫ぶ。戦わなければ、負けることもないが勝つこともないのだ、この空気に囚われた町に穴を開けるのだ、と。身を挺して進みゆくダニーに心を揺さぶられる。気持ちが弱虫になっている時に観ると、この映画に込められた魂の力に吹っ飛ばされそうになる。
9点(2004-07-13 22:47:01)
15.  遠い空の向こうに 《ネタバレ》 
将来の無いことが悟られている炭坑の町を舞台にした、空への夢で頭がいっぱいの少年とその家族の物語。非常にわかりやすいサクセスストーリーで、始まって30分もすると話の流れが読めてしまう。だけどどうしようもなく心にしみてくる。無骨な頑固親父と夢追い人の次男の会話は衝突が多いが、会話の最後に親父は遠回しに息子への無二の愛情をちらつかせることがあり、その都度親父の横顔にほろりとさせられた。この父と子の関係は、男性が観るとまた特別な感情が胸に湧くのではないだろうか。渋くて格好付けてて表情を変えない、でもちゃんと愛情を持っている親父と、本当に瑞々しい青空みたいな息子が、二人並んで天高く飛ぶロケットを見上げるラストでは涙が溢れて止まらない。お定まりかも知れないが、夢を持つことの素晴らしさと家族愛が素直に胸を打つ、とても素敵な映画だった。
9点(2004-07-01 01:41:05)(良:1票)
16.  最後の誘惑 《ネタバレ》 
喜怒哀楽の感情を呼び起こされるような映画ではないのに、胸にガリッとひっかき傷を付けられたような感じがする。今後時を置いて繰り返し観るような予感がする。聖書など普段触れる機会のない私にも、この映画の中の苦悶するイエス・キリストや懇願され密告するユダ、「最後の誘惑」のシーンは非常に興味深く斬新に思えた。主演デフォーの眼の光と演技力の凄さに終始釘付けになり、砂漠の色、流れる血の色とともに彼の瞳の色が脳裏に焼き付いている。なかなかうまく伝えられない自分が悔しい。それほど圧倒された。
9点(2004-06-25 02:06:46)
17.  フィッシャー・キング 《ネタバレ》 
元々数は少ないギリアム作品の中で、唯一の人情物語。「らしくない映画」と不人気な作品だけれど、私は実は結構好きなのだ。初めて劇場で観たときはえらく退屈で長いうえに、ギリアムの持つ尖った部分が消え失せた気がして相当ガッカリして帰ってきたのだが、改めて見直すと、それまで彼の作品の中では感じることができなかった優しい空気が非常に心地よいのだ。映像で魅せる方法でコケてしまい、自分の個性を抑えて監督したのが本作。だからロビン・ウィリアムズ出演でも強い個性同士のケンカは感じられないし、彼の持つ優しさ、アドリブのうまさを逆に活かして成功していると思う。ギリアムも失敗で苦労して、こんな人情物語に少なからず共感しながら撮ったんじゃないのかな、なんて今は思う。しかし、ギリアム印とシールでも貼ってありそうなほど目を惹くシーンは、少なめだがちゃんと盛り込んである。今後も、ここまで後味が清々しいギリアム作品って出てこないと思うのである意味貴重かも知れない。余談ですが、劇場に見に行ったとき、全裸ダンスのシーンで館内がら空きなのを良いことに、外人カップルがげらげら笑いながら踊りだした。残念ながら服は着たままだったけれど…。
9点(2004-06-13 16:57:39)
18.  スター・ウォーズ
私も、この壮大な物語に胸をわくわくさせた一人です。多くのレビュワーさんが語り尽くされているので今更言うこともないのですが、独特の世界観を創り上げ映像化したスタッフの功労は計り知れませんね。多くの人々に夢を与えたこの映画、制作後30年近くたった現在でも、心惹かれた人の胸に蒔かれた種は育ち続けている。この娯楽大作そのものの功労も大きいと思います。後のシリーズも全て観ていますが、この最初の1本の持つ情熱にはなかなかかないません。CGで大抵の映像が作られてしまう今、公開当時みんなに与えた衝撃と同等の存在感を持つ映画が今後出てくるかは疑問ですが、スターウォーズで育った子ども達がまた違う素晴らしい世界を創り、みんなの心を掴む時が来るのが楽しみです。
9点(2004-06-06 23:11:40)(良:1票)
19.  夢のチョコレート工場 《ネタバレ》 
ありゃ~、ツボをつかれた感じ。好きです。単純な寓話の中にところどころブラックな味付けが盛り込まれていまして、とても楽しかったですよ。貧しい主人公がアタリ券が欲しくてチョコを開封するところなんて、彼と一緒になってすごくドキドキしました。誓約書やコート掛けで目が点になった後、お菓子工場の中はカラフルな色彩でウキウキします。で、ハッと気が付くとウンパルンパ族!あの妙な歌とダンスに目が飛び出しました。他にもオススメシーン色々!怪しげなワンカ社長もグッド!子どもと一緒に観る前に、大人だけでひっそり夜中に観るとまた楽しさ倍増かもしれませんよ。
9点(2004-05-08 20:16:26)
20.  ブラウン・バニー 《ネタバレ》 
賛否両論ある映画らしい。もっともだ。作品としてはどんなものかと思う。あまりにも淡々としたシーンが多い。退屈に思う人がいても仕方がないと思う。でも私は、全編ギャロが自己を切り取ってどうしようもない悲しみを投げつけてくるこの映画に見入ってしまった。何よりも大切な人を失って立ち直れず、苦しくてもがき、「この人ならもしかしたら…」と花の名前の女性にすがる。そしてすぐに思い直し、一人で涙を流す。街角の娼婦ローズをいったん断ったあと、「もしかしたら…」とアクセルを踏み彼女の所へ車を飛ばすシーンは、バドの気持ちがインスパイアして胸をかきむしりたいようだった。空き家のドアを叩いたり、ホテルのフロントにいちいちメッセージを入れたり、狂乱ともとれる行動。そして幻との交わりと会話。ギャロはいったいどんな苦い思いをして、こんな映画を作る気持ちになったのだろう。「あなたじゃなきゃ嫌なの」って、もう一度言って欲しい人がいたのだろうか。私自身、大きく欠けた心を埋める術がなく、このまま自分が消えて無くなるような感覚を味わったことがあり、覚えある痛みを噛みしめながらエンドロールが終わるまでじっと座っていた。見て良かったとも、いや見なければ良かったとも思う複雑な心境。色々な意味で「問題作」として私の心の中に居座るだろう。
9点(2004-04-10 22:39:25)(良:5票)
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