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たきたてさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 2290
性別 男性
年齢 47歳
自己紹介 好きなジャンル【 SF、アクション、サスペンス、ホラー、ミステリー 】
見たあと面白かったと思える映画は、ドラマ系、実話系、裁判ものが多いかもしれません。
サクセスストーリーが一番好きです。
見た後元気になれるし、夢があるから。

みんシネで面白そうな映画をチェック⇒映画を見る⇒レビューを見る⇒自分のレビューを書く
だいたいこんな感じで映画ライフを楽しませてもらっています。

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181.  チェンジリング(2008) 《ネタバレ》 
 好みで言えば間違いなく好みではないのですが、この面白さはなんなんでしょう。希望をもたせるような終わり方なんですが、やはりハッピーエンドとは言いがたいし。ウォルターの生死は結局わからないし。ラストまで見てもスッキリしない映画は本来苦手なのですが、観終わった後のこの満足感はいったい。  それにしても怖い作品です。殺人鬼。警察。精神病院。そのどれもが圧倒的な暴力と悪意に満ちています。この三者に共通するのは、自己の利益のみを追求していること。結果、警察と精神病院の責任者は司法によって裁かれ、殺人鬼もやはり司法によって死刑となる。それがこの映画の『救い』です。それが見終わったあとの満足感につながっているのかな・・?  殺人鬼や精神病院は自分にとってもはやホラーの世界。怖い怖い。本当に怖い。精神病院からの救出劇や、ラストで語られる殺人鬼からの脱出劇は、ホラー映画のハッピーエンドバージョンを見たときに近い安堵を感じます。ついでに言えば、体裁を保つために身代わりの子供を用意するなんて発想を警察がしちゃうってのも怖いシチュエーションです。不服を申し立てれば精神病院送り。否を認めるまで有無を言わさぬ監禁・拷問が続くわけですか。やってることは殺人鬼の彼と変わりませんね。  今の時代にも怖いことはいっぱいありますが、怖さの質が全然違う気がします。この時代のほうが善悪の基準が混濁していて、その不透明さゆえの怖さを感じます。なので、グスタヴ・ブリーグレブ牧師が立ち上がり、クリスティンを救い出し、敏腕弁護士と共に反撃を始めたときに感じるカタルシスは凄い。  この作品で唯一難を言うならば、猟奇殺人、公権力との戦い、人間ドラマとそのどれもが高いクオリティで盛り込まれちゃったため、焦点がどうしても一定しないことでしょうか。それにやっぱり苦手な結論ということもあって、個人的には満点はつけられないのですが、映画の出来としては満点を超える作品です。
[ブルーレイ(字幕)] 8点(2018-02-18 11:38:29)(良:2票)
182.  エイリアンVS. プレデター 《ネタバレ》 
 つっこみ所があったとしても、つっこむ気にならないくらい面白さ際立つ映画。待ってました、こーゆーの。『フレディVSジェイソン』より好き。  『エイリアン』シリーズに比べるとホラー要素は控えめ。『何かいる・・・』ってゆーのが、まずホラー映画の恐怖の始まりなんだろうけど、この作品では『人間とのコンタクト』の前に、両者の姿をさっさと見せちゃう。つまり、最初からホラー映画として作っていないのだと思います。むしろ、見ている人をわくわくさせようとすることに比重が置かれている気がします。つまりは『エイリアンVSプレデター』の異種格闘技戦、アクションとして楽しめるわけです。それにしてもエイリアンと同じくらい人間を殺しまくっているプレデターと仲良くなってしまう展開を、あまり違和感なく見せちゃっているのですから、これは意外と脚本がうまいのでわ・・?  個人的に『惜しいな~』と思う点。それはギャラリーであるはずの人間をあまりにたくさん殺しすぎたこと。主要人物も含め、エイリアンとプレデターにあっという間に全員消されてしまいます。気付けばウッズただ一人。やはり『ガヤ』や『ギャラリー』が少ないと盛り上がりに欠けますね。  映像は暗い色調ながらも鮮明で大変見やすく、CGもなめらか。映像技術の進歩によって、こーゆージャンルの作品って凄く面白くなりましたよね。良い時代になったもんだ。個人的にはスマッシュヒットの良作エンターテイメントです。
[ブルーレイ(字幕)] 8点(2018-01-03 11:29:15)(良:1票)
183.  タイムリミット 《ネタバレ》 
 最初の30分くらいはまあまあ退屈。浮気相手が殺されてからがもうずっと面白い。ひたすら綱渡り状態が続く。まさに手に汗握る展開。  『目撃者』『花の贈り主』『通話記録』『麻薬で押収した金』。次から次に食い気味で重なり合うピンチの連続。そんななか聞かされる『アンは癌ではないよ。』という衝撃の事実。そして担当医はまったくの別人。ただでさえ身の危険がやぱいってときに、真相解明にまで動き出すから凄い。僕だったらすぐにめんどくさくなって、『あ、浮気相手自分です。』ってすぐ手あげちゃう。で、正直に全部話して、後は運を天に任せちゃう。しかしこのデンゼル・ワシントン演じるウィトロックは違う。全部自分でなんとかしようとする。凄い。感心します。  本来は『不倫』とか『浮気』とか、ちょっと苦手なんですが、この作品に関してはなんか気にならなかったです。まあそれがメインになっているわけではないからでしょう。それに『浮気相手のアンが夫から暴力を振るわれている。』『それを助けようとしている。』『更には癌の治療のために、いつもルールを守ってきた男がついにルールを破って、押収したお金を渡しちゃう。』主人公だけあって、やってることは間違っているけれど、なんか良い人なんですよね。ウィトロックの妻が、理由は知らんけどウィトロックと別居中でしかも出て行ったのは妻のほう、という設定も良かったんでしょう。ウィトロックにこれといったモラル面での過失が劇中では見当たらないから、結果『不倫』をしていても、彼に批判的にならずに済みます。  どうなることかと思いましたが、ラストはこれ以上ないくらいのハッピーエンドですっきり。  映画の設定をサスペンスとコメディの両方にうまく使っている良質のエンターテイメントです。
[DVD(字幕)] 8点(2017-10-11 12:53:22)(良:1票)
184.  ラブソングができるまで 《ネタバレ》 
 『あなたにも書ける恋愛小説』とプロット的には同じですね。個人的にはあちらのほうが好きですが、こちらも好き。鑑賞したタイミングに10年以上の差があるので、そもそも比較はできないかもしれませんが・・・。  『二人で一つの目標に向けて力を合わせる。』というシチュエーションが大好きな私にとって、非常に相性が良い作品。更には、作曲シーン、作詞シーン、レコーディングのシーンなど、一つ一つの作業をきちんと見せてくれる丁寧な脚本。ストーリーに水を差さない程度に、コメディの要素もちゃんとあり。ソフィー(ドリュー)が緊張して声が超ちっちゃいとか、凄く面白いです。  ドリュー・バリモアの容姿は、そんなに好みのタイプではないのですが、彼女の作る表情や空気感、セリフの言い方など、彼女の演技はとてもお気に入りです。そしてラブコメと言えばヒュー・グラント。この人が演じているだけで、どの作品もなんか面白いです。また、この二人は基本的に『他者に対して寛容な雰囲気』を持っているので、見ている間ずっと心地良いのです。  ストーリーは王道。ひねりなし。ストレート一本勝負の気持ち良いラブストーリー。また、過去を引きずる2人の再生物語でもあり、サクセスストーリーでもあるので、元気がもらえます。アレックスのマネージャーとソフィーの姉家族が、第三者的視点で雰囲気を盛り上げてくれます。歌姫コーラの存在とそのスタッフの存在もスパイスになって良いですね。  コメディとドラマがちょうど良いバランスの、万人に愛される良作エンターテイメント作品です。
[ブルーレイ(字幕)] 8点(2017-10-03 14:15:49)(良:1票)
185.  クライモリ デッド・ビギニング 《ネタバレ》 
 久しぶりにドキドキしながらホラーを見ました。『1』や『2』と比べても、この『3』はかなり面白いです。  病院に収容された人食い一族。言葉は話せないが、頭は良い。それを印象づける冒頭の惨劇。この導入だけで、心が釘付けになります。  そしてメインストーリー。吹雪の中道に迷った若者達が冒頭の廃病院へとたどり着く。恥ずかしくなるくらいお約束の王道パターン。でも、それがイイ!  なかなか人食い一族が出てこない。でも、冒頭の病院が舞台になっているため、緊張感のある画作りに成功しています。音楽もいいですね。  人食い一族がでてきたら怒涛の展開。ホラー映画でよくある、『主人公は知っているけれど、まわりは誰も信じない。』なんて、しけた演出は一切なし。みんなが集まっているところに投げ込まれる人体の一部。あっという間にパニックに。みんなが見ている前で吊り上げられる女性。慌てて外に飛び出し逃げようとするが、点火プラグが抜かれている。このシークエンス、無駄がなくて好きですね。  外は極寒。中は殺人鬼。どちらを選ぶか、究極の選択。  途中で女性が一人外部との連絡係として助けを呼びに行くが、結局凍死。この女性の絶望的な状況も、限られた時間の中できちんと描いて見せたのは高評価。  マイナスポイントとしては、千載一遇のチャンスに、何を思ったか『殺人鬼たちを殺すのをやめさせる』という不自然すぎるモラルが水を差す。  まあそういった気になる部分があったとしても、適度な恐怖感、ぎりぎりラインのグロ描写、スピード感、サバイバル演出、そのどれもがバランスがとれていて、一級品のホラーとして仕上がっています。
[DVD(字幕)] 8点(2017-09-29 02:15:11)
186.  ダークナイト(2008) 《ネタバレ》 
 今まで見たアメコミ系作品の中では、ストーリーが抜群に面白い作品です。  最初のうちは展開が早いうえに、少々話が複雑で小難しい。ですが、話が進むにつれて、人間関係や状況がはっきりしだすと、俄然面白くなります。  この作品ではメインの人物から脇役に至るまで、無駄な人材が一人もいません。実はジョーカーに買収されていた女刑事や、船の囚人まで、脇役のくせに脇役とは思えない凄い存在感です。  終盤のストーリー展開は筆舌には尽くしがたい、ハイスピードで怒涛の展開を見せます。  『実は生きていたゴードン警部』からの『ジョーカー逮捕』からの『レイチェル、デントの拉致』+『ジョーカーの脱出劇』の凄まじさ。これは凄いことになってきたと思ったら、ここから更にストーリーは加速。『船の爆破スイッチ』『バットマンVSジョーカー』『デントの復讐』この3つのエピソードが、完璧なバランスで同時進行する圧巻のクライマックス。目まぐるしく場面が次々と切り替わるにも関わらず、全く混乱することがありません。しかも一つ一つのエピソードのクオリティの高さ。『バットマンVSジョーカー』のステージでは、銃を持ったピエロが全員人質といった手の懲りよう。いったい、どれだけのサプライズを用意しているんだと、その結末を固唾を呑んで見守ること2時間30分。なんと、そんなに時間が経っていたのかと、まさに時間を忘れてしまう完璧なエンターテイメント作品。  もう見応えは抜群なのですが、正直後味はあまりよろしくない作品。ハッピーエンドとは程遠い内容。こーゆー作品にはついついハッピーエンドを求めがちな私にとっては、辛い結果となってしまいました。
[ブルーレイ(字幕)] 8点(2017-09-08 04:14:52)(良:1票)
187.  プラダを着た悪魔 《ネタバレ》 
 特に興味のあるジャンルでもない、にもかかわらず、そんな私に飽きさせることなく見せきった。テンポの良さと演技力、そして音楽で否応無く物語りに引き込むパワーがある作品です。素人にはわかりづらいジャンルであるのは間違いないのですが、少しでもわかりやすく見せようというプロ意識を感じます。おかげさまで全然知らない業界の話なのに、9割以上は理解しました。これって何気に凄いことだと思います。  ストーリーは酷評されがちですが、個人的には好き。  ミランダの解任を知って慌てるアンドレア。でもミランダは周りの人間の何枚も上手。家族のことでは一瞬人間的な弱さも見せるが、仕事では一部の隙も見せない。この徹底した強さと冷徹さが良いですね。この役柄を演じきっているメリル・ストリープの貢献度は高いです。そしてこの人の話し方が、また貫禄と気品を備えていてぐっときます。  エミリーやナイジェルといった仕事仲間も、それぞれプライドと信念をもって仕事しているのがかっちょいいです。そのエミリーやナイジェルに残酷なまでの仕打ちをするミランダ。にもかかわらず、ミランダから離れない二人。手放しで賛成はしがたいですが、カリスマってまさにこーゆーことを言うのでしょうね。  ただ、『ミランダが凄い』というのが、説明台詞でばかり伝えられてくるので、その凄さを実感できるようなエピソードがもう少しあると良かったかもしれないですね。権力をかさに好き放題やってるブラック上司の面ばかりを強調しすぎているような気がしないでもないです。  あと、コレ観た後に仕事すると、なんかモチベーション上がってます。
[ブルーレイ(字幕)] 8点(2017-08-16 16:10:53)(良:3票)
188.  ソウ6 《ネタバレ》 
 今までのシリーズに負けず劣らずのショッキング映像でスタート。このシリーズのファンなら間違いなく満足できるレベルです。はっきり言って、6作目にきて、いまだ『痛さ』の形容がパワーダウンしないだけでも、非常に頑張っていると思います。  本編では、ジグソウならではのゲームが盛り沢山。今回のテーマは『命の選定』。悪質な保険会社にぴったりのテーマ。保険会社に煮え湯を飲まされた経験がある人ならば、むしろ爽快にすら感じるかもしれませんね。つまりは、今までの犠牲者と違い、同情の余地が極めて少ないのであります。  また、保険会社のウィリアムの回想シーンが非常にわかりやすくバックグラウンドを教えてくれるのが良い。  全滅パターンが多かったシリーズで、今作の『テーマ』と『ゲーム』の性質上、生存者が結構いるというのも大変興味深い。かなりテーマを反映したゲームとなっているのではないでしょうか。  そしていつもの『連続テレビドラマ』のパート。こちらはいつにも増して緊張感があって良かったですね。  生きていたペレーズ捜査官。追い詰められていくホフマン。これだけでも面白いのに、今作ではジル・タックの回想シーンがプラスされ、新たなる事実が次々と判明します。特に、アマンダに対する評価は、この作品を見ると180度変わること間違いありません。  相変わらず今までのシリーズを見ていることが大前提の作品ではありますが、それだけの価値があるクオリティに仕上がっています。  これだけの内容を90分にまとめきるのも何気に凄い。
[DVD(字幕)] 8点(2017-07-23 04:05:49)
189.  スカイ・ハイ(2005) 《ネタバレ》 
 こーゆー学園ヒーローもの、大好きなんですよ。よって採点はかなり甘め。  わかりやすいながらも、道徳性を含んだストーリー。この辺りはさすがディズニー。  汎用性の高い能力を持った『ヒーロー組』。マニアックな能力の『サイドキック組』。個人の性格や人格、努力が入り込む余地は無く、『才能』のみで『勝ち組』と『負け組』に二分される社会。スーパーヒーローである主人公の父親でさえ、その社会通念に支配されています。それに対し、主人公や幼馴染の女の子は、『力』がありながらも、その決まりきった慣習に疑問を投げかけるわけです。『本当にそれは正しいことなのか。』『そもそもヒーローとは。』ってね。  最終的にこの作品では、『力を持つもの=ヒーロー』という図式を崩していきます。ヒーローとしての資質は、その心のあり方が大事なのだと。そして終盤の戦いでは、サイド・キック組が一見役に立ちそうにない能力で活躍します。つまり、どんな才能を持っているかより、持っている才能をどう活かすかが大事だと教えてくれているんですね。そーゆー結論を押し付けがましくない程度に、エンタメにポップに表現しちゃうディズニーはやっぱイイ。  まあいろいろ言いましたが、こーゆー作品はもう難しいこと抜き。『楽しい』か『楽しくない』か。それが大事。そーいった意味では、『スカイ・ハイ』は間違いなく楽しい。見ていてずっとわくわくします。色彩豊かでバラエティに富んだ極上のエンターテイメント作品です。
[ブルーレイ(字幕)] 8点(2017-07-22 04:08:06)(良:1票)
190.  ソウ5 《ネタバレ》 
 今作のゲームは『5人で力を合わせれば、軽微な損傷で助かる』というもの。これは『2』でも出てきたアイデア。こーゆーの好きですね。ジグソウのアドバイスに耳を貸さず、一人ずつ犠牲にしちゃうのも『2』に近いです。  また、もう一つの攻防戦。ホフマンVSストラム。こちらはホフマンの狙いが若干わかりづらくはあったものの、緊迫した雰囲気だけは伝わってきます。オチが良いです。ストラムの最後の選択。アドバイス通り、ガラスケースの中に自分が入っていれば助かったという真実。でもやっぱりそれを選ばないラストは好き。  不満点は最後の大仕掛け。インディ・ジョーンズじゃないんだからさ。もはや個人でできる仕掛けのレベルをはるかに超えている気がします。これはもうやりすぎ。  さて、相変わらず、前作までの内容が頭に入っていることを強制するこのシリーズ。  今作でも、今までの舞台裏が描かれるため、ファンには嬉しい一方で、一見さんは完全お断りの内容。  普段はこーゆーのは映画じゃねーっていうところなんですが、なんかこのシリーズは気になりません。おそらくここまで関連性が強いと、もはや連続ドラマとして見ているからかもしれません。  それにしても、今までのソウは結構平気だったのですが、今作のは、初めて『痛み』を感じましたね。特に冒頭の振り子。そして何といっても回転刃。あれはまいった。まじできついです。
[DVD(字幕)] 8点(2017-07-07 13:59:10)(良:1票)
191.  魔法にかけられて 《ネタバレ》 
 ディズニーの懐の深さが味わえる作品。ディズニーアニメの住人が現実の世界へ。こーゆーの大好きです。わくわくします。夢があります。  実際、ロバートの娘はジゼルに夢中。あれぐらいの年頃の女の子は皆プリンセスに憧れるものなんだと改めて実感。プリンセスは何も容姿だけで、プリンセスなわけではないみたいですね。『心の在り方』みたいな、そーゆーものもプリンセスにとって大事なようです。こーゆー描き方は、ディズニーの一番良いところかもしれません。  とにもかくにも、この作品はとにかく面白い。ファンタジーだけでなく、コメディとしても抜群に面白いです。ジゼルとエドワードが、『ディズニーのノリ』で、ニューヨークを駆け回る様子がおかしくてたまらないです。  『真実の愛に気付き、ニューヨークに残るジゼル』  『もう一度、真実の愛を信じることができたロバート』  『最初から最後まで王子であることがブレないエドワード』  『現実主義と見せかけて、ロマンチスト、その本質はプリンセスのナンシー』  最後に求めたものは、それぞれ違えど、そのどれもが『正解』であると言ってくれるラスト。素晴らしいぞディズニー。皆それぞれのハッピーエンドを迎えられて良かったねと、素直に思える良作。更には斬新なアイデアと、コメディ色豊かなエンターテイメントをプラスしたことで、もう傑作と言っても良い作品に仕上がっています。  好きなシーンは数多くあれど、一番好きなシーンは排水溝からわらわらと出てくるゴキブリたち。それに悲鳴をあげる妻。普段は『掃除される側の生き物たち』に掃除させるそのセンス。脱帽です。
[DVD(字幕)] 8点(2017-06-28 00:36:55)(良:3票)
192.  ソウ3 《ネタバレ》 
不思議なもんで、過激な描写はどのシーンも同じくらいなのに、頭蓋骨開けちゃうシーンはそんなにグロいと思いません。人を助けるための行為っていうのは、こんなにも印象を変えてしまうものでしょうか。ジグソウが痛がっていないというのも一因か。やはり『グロい』と感じるのは、視覚情報だけでなく、そこに『痛さ』や『恐怖』を想像させられるからだと改めて実感。  さて、『1』『2』『3』の中では一番好き。ジェフやケリーは子供を事故で失った悲しさから、家族関係が上手くいかなくなっているのだとしたら、そこをジグソウに責められるのはあまりにも無慈悲。もちろん、『生きている家族を大切に』っていうジグソウの言い分は正論だけど、命までかけさせられたらたまったものではない。ジェフやアマンダはゲームに参加させられなくても不幸だったのに、更にこんなゲームに参加させられてあまりに可哀想。そこが『1』や『2』と決定的に異なるポイント。二人に対する同情の気持ちが湧き上がる本作。大変理不尽で怒りが湧き上がりますが、もともとそういう主旨の映画。よくよく考えれば、理不尽であればあるほど映画としては正解なのでしょう。  『このゲームはアマンダ、君へのゲームなんだ。』という発想及びオチのつけ方は好き。ですが、『アマンダ、君の命は彼女(リン)が握っている。』って、それはつまり『リンを殺せば、ジェフから復讐されちゃうぜ』ってことを示唆しているのかい?でもジェフがアマンダを撃っちゃう保証はないですよね?このゲームの最も大事な部分がそんな不確定要素いっぱいでいーんでしょうか?うん、でもまあ赦ソウ。  3作品の中では最も過激な描写となった本作。ここまできちゃうともはや悪趣味。うん、でもまあ赦ソウ。  3作品の中で、最も画面がチカチカ。目が無駄に疲れる。うん、でもまあ赦ソウ。  ちなみにこれ、もう『1』『2』の内容知っていて当たり前の作品になってますね。まあシリーズものは1作目から順に見るのが良いんでしょうが、これはあくまで映画であり連続テレビドラマではありません。当たり前のように予備知識を観客に求めるっていうのは傲慢が過ぎやしませんかね。うん、でもまあ赦ソウ。そして8点。  どうです、これでゲームクリアじゃないですかね?
[DVD(字幕)] 8点(2017-06-24 15:38:21)
193.  ソウ2 《ネタバレ》 
 個人的な好みで言えば1作目より今作のほうが好き。どちらもミステリー要素があるのですが、今作のほうがわかりやすくてスッキリします。  前作で、ジョンに対し事務的に『死』の宣告をしたゴードン医師。それが許せなかったジグソウ。今作のゲームは、今までで最も簡単であり、最も皮肉に満ちています。たった一つの条件、『他者の生を大事にする』、これにさえ気付けば、難なくクリアできるというのが最大のポイント。  全員が力を合わせれば全員助かる『金庫のゲーム』。首の後ろの番号を、虹の色彩の順番に並べるだけで良い。もし『自分さえ助かればよい』という選択をするのであれば、個々人に用意されたゲームへのチャレンジへと移行します。今作の挑戦者が選んだのはこちらのゲーム。ですが、『他者の生を軽んじる選択』に対し用意された個々人へのゲームは、そのほとんどがクリア不能のデスゲームなわけです。  マシューズ刑事にしても、狙われた理由はおそらく他者の人生を踏みにじったからでしょう。そこでジグソウは最後のチャンスを与えることにします。マシューズ刑事が目の前に座る末期癌患者の『生』を尊重するだけでクリアできる、究極の心理ゲーム。この期に及んでもし『自分』と『自分の息子』のことしか考えず、他者の生を軽んじるのであれば、即ゲームオーバー。  結果、マシューズ刑事はこのゲームに失敗。瀕死のジグソウが言い渡す『ゲームオーバー』は自分ではなく、マシューズ刑事に向けてのもの。言葉通りの意味なわけです。  今作でのゲームは『心理トリック』がメイン。物理的なトリックはほとんど引っ掛け問題。その単純な構図がゆえに、鑑賞中の『面白さ』と答え合わせの『衝撃』を共存することができたのかもしれません。  それにしても、『もしかして脱出できるのか。』とやっとたどりついた先が、前作のゲームのステージだったときの絶望感といったら、言葉にできないくらい素晴らしいですね。  末期癌患者最大の生命力をほこるタフネス・ガイ、ジグソウ。悪のカリスマ。ポストレクター。  これからもお元気で。命を軽んじるものたちを正しい道へと導いてください。
[DVD(字幕)] 8点(2017-06-18 14:24:10)(良:2票)
194.  フーリガン(2005) 《ネタバレ》 
 暴力団体を正当化・美化するような作風なので、手放しに賛同すると眉をひそめられそうですが、映画としては文句なしに面白い。  日本で言うなら、中学の時は普通の生徒だったのに、高校で偶然不良と仲良くなっちゃって、成り行きで高校デビューしちゃうのに近いです。  こーゆーシチュエーションは、ヤンキー漫画にはまったことがある人なら共感しやすそうです。  『喧嘩が強い』『度胸がある』、この2つが揃っているだけで、仲間と認められちゃう社会構造。自分への自信とつながっていき、仲間から頼られる心地よさに陶酔しちゃうんですよねー。この単純な思考回路。男ってほんとバカだよね。大人になりきれない子供です。  『大人になった現在はもちろん、学生のときだってこんな世界に飛び込む勇気はなかった。でも心のどこかでこーゆー世界に憧れている自分が確かにいる。』そんな人には、間違いなく満足できる追体験をさせてくれる一本です。  その一方で、こーゆー客観的に見れば『バカ丸出しの世界』がその性質上避けられないリスクを明確に描いているところはエライと思います。『友人の死』『家族の離散』『過去の過ちに対する報復』。これをしっかり描いているため、この作品はただのエンタメ作品から意味のあるメッセージ性のある映画へと昇華されています。  もちろんそのためには、『ホヴァーの裏切り』や『ピートの死』など、半ば強引な展開もありますが、これらのエピソードによって映画がより一層面白くなったのは間違いありません。  更には『謎の元リーダーの正体』というサプライズ、『マットの成長を感じさせるラストのシークエンス』など、決着つけてほしいところは、きっちり白黒つけてくれるので、ラストでは爽快なカタルシスを得られます。  その一方で『トミーの息子の死』や『スティーヴ、ピート、ホヴァーの因果関係』を考えると、拭いきれない後味の悪さってのも確かに残るんです。  これはなかなかの力作だと思います。
[DVD(字幕)] 8点(2017-05-22 02:37:11)(良:1票)
195.  テキサス・チェーンソー 《ネタバレ》 
 これは怖い。前半、不気味で不穏で程良い緊張感。後半はたたみかけるようにスラッシャーホラー。  前半さすがにひっぱりすぎで、ちょっとダラダラしちゃったことを除けば、スラッシャー系ホラーとしては一流。不条理系ホラーとしては超一流です。あの狂った家族の、何もしていないときの怖さといったらなかったね。  人って、『何もしていないとき』が一番怖いかもしれないです。『今から自分の身に何が起こるのか。』、これがはっきりしないときの、不透明なドキドキ感がたまらない。とにかく、『説明が一切無い』、というのは怖いものです。  かと言って、レザーフェイスがチェーンソーふりまわし始めたら怖くないのかといったら、それはそれでやっぱ怖いのです。  レザーフェイスの、最も暴力的でありながら、最もコミュニケーションが取れない怖さ。彼の何を考えているのかわからない怖さっていうのももちろんありますが、『躊躇のなさ』がやはり一番怖い。まるで子供が虫の羽を無邪気にむしっちゃうような、無機質で無感動な暴力。それが自分に向けられるってのは、凄い恐怖感を煽られます。  話は変わりますが、個人的にホラー映画で好きな瞬間ってのがあります。  『窮鼠ネコを噛む』とか、『一矢報いる』とか、『形勢逆転』とか。そーゆーシチュエーション、たまんないんですよね。僅かなチャンスをものにする、その一瞬でしか感じられない爽快感。ホラーで一番テンションが上がる瞬間です。  レザーフェイスの腕を切り落としちゃうのも凄かったのですが、何といっても保安官を何度も轢いちゃうラスト。  『いけいけー』って、久しぶりにフィクションの世界を応援しちゃいましたね。  まあなんだかんだ言って、一番怖いのは『チェーンソー』だったりします。あの問答無用の攻撃力。そして『音』。チェーンソーって、なんであんなに凶悪な音をしているんだろう。
[DVD(字幕)] 8点(2017-05-20 14:39:51)(良:3票)
196.  ファインディング・ドリー 《ネタバレ》 
 前作で、そのうっとうしさに少々苦手なイメージがついてしまったドリー。  今作は主役。多少の不安を抱きながら、おそるおそる鑑賞。  結果、うっとうしさは相変わらずのドリーですが、健気に両親に会いに行こうとするその姿、凄く良かったです。  声優さんの力によるところも大きいのですが、小さい頃のドリーが本当にかわいくて、ますます感情移入しちゃいます。  ストーリーは単純明快ですが、二転三転する情報により、『結局ドリーの両親はどこにいるんだ?』っていうプチミステリーの要素があって面白い。  そして魅力的な新キャラも登場。  眼が悪いジンベエザメのディスティニー。エコロケーションが使えないシロイルカのベイリー。海が怖いタコのハンク。  うーん、さすがディズニー。誰も彼もが愛すべきキャラに仕上がっていますね。  そして言わずもがな映像のクオリティの高さ。ついにここまできたかというビジュアル。  特に水面、そして『水面から見る地上の景色』は実写と見紛うばかり。更にはオープンオーシャン(大水槽)を遠景で眺めたときの画は言葉にならないくらい美しい。  ラストがちょっとひっぱりすぎですが、ドリーが貝殻を見つけてたどっていくシーンは文句なしに感動のシークエンス。  こんなに完成度の高い名作なのに、タコのハンクがベビーカーを走らせたり、トラックを運転したり、行き過ぎた擬人化がとても残念。興が冷めちゃいます。  あくまで『魚達の世界』の限界を超えない範囲で、夢のあるアドベンチャーを見せて欲しかったですね。  『何でもアリ』ってゆうのは、少なくともこの作品には相応しくなかったと思います。
[ブルーレイ(吹替)] 8点(2017-05-16 01:17:39)
197.  ツールボックス・マーダー 《ネタバレ》 
 お化け屋敷系ホラー。  『大きな音』と、『突然わぁっ』ってやつで、とりあえず驚かしてくるパターンばかり。  ある意味アトラクションムービーと言えるかも。  つまり、『怖がらせる』のではなく、『びっくりさせる』感じです。  やり方は古典的。かつシンプル。  だからこそ、錯覚かもしれないけれど、『怖い』と感じるし『楽しい』と感じるのかもしれないです。  正直『びっくり系』はホラー映画としてはずるいとも思います。  私も正直苦手ではあります。ですが嫌いではない。  ドキドキしながら見ている間、楽しかったのは間違いないです。  ただ、そーゆー作品ですし、グロい描写もあるので、ホラーが苦手な人にはとてもオススメはできないですね。  魅力的な女性キャラがいないのは痛い。  『この人いーなー』って思える人がいると、共感力も更に増すのですが、この作品に関してはいない。それが残念。  それどころか、主人公の女性キャラ、ネル。  こいつがヒステリックでわがまま。  そして自己中で頭が悪い。  特にクライマックスでおじいさんや旦那が襲われたときの対応なんて馬鹿すぎる。  イライラする。そしてうるさい。  でも映画そのものは期待を十分満足させてくれるものでした。  閉塞的で廃墟っぽい空間というだけでサイコーです。  
[DVD(字幕)] 8点(2017-04-28 15:17:47)
198.  ターミネーター3 《ネタバレ》 
 あっちこっちで酷評されているので期待せずに鑑賞。  シリーズものなので避けては通れませんからね。  ところがところが。見る前のハードルがあまりに低かったせいでしょうか。非常に面白かったです。  前2作に比べると、ややアトラクションムービー化している趣がありますが、その実、ストーリーがしっかり作りこまれているじゃありませんか。  スカイネットの危険性を示唆する演出。この水面下でピリピリしている緊張感。良い。  『今日の18時27分に核ミサイルが発射される。あと2時間48分後だ。』この展開の早さ。制限時間の厳しさからくる焦燥感。良い。  街中でのカーチェイスアクション。世界滅亡というマクロのテーマを抱えながら、ミクロの世界での攻防、このギャップ。良い。  T-800、T-X以外のロボットたちの登場。興奮しすぎて鼻血でちゃう。最高に良い。  そして何より、驚愕の事実に2度ほど驚かされるストーリーが良いです。  一度目は、未来でジョン・コナーが殺されているという事実。しかも殺した張本人はT-850。ジョン・コナーの少年時代の思い出を利用したらしい。容赦がない。あらためてターミネーターがいかなる存在であるのかを再認識しますね。  そして、二度目は言わずもがなラストでしょう。  こんなバッドエンドなら、もはや滅びの美学です。  『旧型のパソコンしか置かれていない』に始まり、『ここはスカイネットの中枢じゃない。政府要人のための最終避難用核シェルターだ。』で終わる、絶望と希望が同居するラスト。  きっちり描かれる核ミサイル発射の映像。  個人的には『2』より好きです。
[DVD(字幕)] 8点(2017-04-21 02:17:44)(良:1票)
199.  ナショナル・トレジャー 《ネタバレ》 
 序盤は『まあこんなもんかぁ・・・』って感じで見ていたのですが、宝探しが本格的になってきた中盤あたりからが次第に面白くなってきました。  『いかにも』って感じの遺跡やらジャングルやらではなく、『街中』ってのが良いですね。シティアドベンチャーって大好きです。  自分が住んでいる街に、謎や財宝が隠されているなんて、ロマンですねぇ。  正直謎解きのシーンは、何言っているのかちんぷんかんぷんなんですけど、成り行きを見ているだけでも面白い。  『わかりやすさ』でいけば、ディズニーはトップクラスの水準です。(その分深さを犠牲にしているのですが)  ニコラスケイジ達が何言っているのかさっぱり理解できなくても、十分一緒に冒険している気分になれます。  敵・味方一緒になって最後の謎を解きに行く、というシチュエーションも好きなんです。  『共闘』とか『一時休戦』とか、独特の緊張感とパワーバランスを感じられるから好きです。  それでいて、お互いの目的が一致しているときはもちろん協力し合うわけです。敵同士なのに。いいですね。お約束なんですけど、いいですね。  そしてラストは駆け引きで勝利し、謎を解き、宝を手にいれ、国の役にもたち、無罪放免、彼女もゲットでこれ以上ないハッピーエンド。すばらしい。  そういえば、プロローグで、『少年』⇒『ニコラスケイジ』に変わるシーンがあるのですが、なんか無性にせつなかったです。  いや、深い意味はないんですが・・・
[ブルーレイ(字幕)] 8点(2017-04-15 03:42:51)(良:1票)
200.  ファインディング・ニモ 《ネタバレ》 
 さすがピクサー、素晴らしい映像技術。今から14年前にこの映像が出来ているということに、もはや言葉が出ません。  ストーリーは、人間に連れ去られたニモを父親マーリンが助けに行くという一般ウケするアドベンチャー。  道中ドリーやアオウミガメのクラッシュ、ペリカンのナイジェルといった協力者の助けを借りるため、一本調子になりがちなロードムービーを、実に面白くアレンジしています。  また、我を失うサメ、アンコウ、クラゲの大群、クジラ、カモメ、ダイバー、子供など、小魚目線ならではの脅威の描き方が実に上手い。もはやホラーと言っても過言ではないくらい、手に汗握ります。  ピクサーは『おもちゃ』、『魚』、『恐竜』、『動物』とさまざまなものを擬人化しますね。  擬人化が極端になりすぎるとオリジナルの良さを損なうし、あまりにリアルを追求しすぎると夢がなくなりそうです。そういった意味では、この作品の擬人化は適度なバランス感覚で実によくできていると言えそうです。  また、擬人化をキーワードに考えると、『バラクーダ』『アンコウ』『カモメ』など、作中言葉を発しない、もしくは発しても意思疎通のできない生き物が出てきます。コミュニケーションの喪失。そして明らかな敵意のある存在。現実世界に例えるならば、テロリストや北朝鮮のようなものでしょうか。その一方で、本来魚にとって脅威であるはずのペリカンやサメでさえも、コミュニケーションが取れれば、友達や仲間になりえることが描かれているのですが、それは深読みのしすぎでしょうか。  サメのエピソードだけは、あってもなくても本筋のストーリーに影響を与えるものではありません。初めはムダだと思ったものですが、このサメのボス、ホオジロザメは、もしかしてアメリカの隠喩なのかなーって。  我を失い、仲間のサメたちから押さえつけられるホオジロザメ。自国への警告であり、自戒なのか。それともただの私の考えすぎなのか。  『クラゲ』や『クジラ』は自然災害を象徴しているように感じるのです。  魚群の忠告を無視し、結果クラゲの大群につっこみ、その脅威にさらされるマーリンとドリー。  クラゲやクジラに明確な敵意はなく、ただ存在しているだけ。  クジラに飲み込まれ絶体絶命のピンチだったにも関わらず、結果シドニーへとたどりつくことができたマーリンたち。それも、ドリーの言うように、『クジラ』という『自然』に逆らわず、身を任せた結果事態が好転してゆくのです。  脅威にもなれば味方にもなる。まるで自然の厳しさと恩恵を体現しているように感じたものですが。いったいどうなんでしょう。  考えすぎですかね。  
[ブルーレイ(吹替)] 8点(2017-03-31 15:05:29)
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