201. 刑事コロンボ/愛情の計算<TVM>
父親の盲目的愛情が動機であり、解決のポイントにもなっています。被害者の奥さんの精神科医や犯人の息子、さらに天才子供もみんな人間らしく悩みを抱えているところが国家のシンクタンクを舞台にしているわりには、庶民的な雰囲気を作っている要因になっています。もちろん犯人もそうですね。父親としての気持ちはよくわかりました。 7点(2004-07-17 08:21:17) |
202. タイムマシン(2002)
こういう未来や過去に行く物語でいつも思うのは、当り馬券や、株・土地の高騰の情報がわかるだろうなということや、預言者として儲けられるかなとか、政治や経済の予測が的中し尊敬されるだろうなとか、そんな事しか思わない自分が、すごく、小物だなということです。 6点(2004-07-14 23:43:34) |
203. スリング・ブレイド
淡々と静かに進んでいくが、人生の影と人間の悲しさが随所に表現されており、静かな感動が広がっていく。優秀と言われる人間ほど計算高く、自分を不利な状況に追い込む行為は行わないものだ。君子危うきに近寄らず。また、それを非難する者はいない。しかし、打算や損得を超越した、人間としての純粋な思いに勝る美しいものはない。少年と彼の家族の善と悪を考え、その悪を排除するために自分が悪になる。犠牲とか愛というより、それを知った一人の人間として、友人としての当然の行為のように。 8点(2004-07-13 19:19:30) |
204. セブン
たしかに一度観ると、この逃れようの無い空しい雰囲気と、後味の悪さはこびりついてしまいます。ブラピの刑事役もひとつのスタイルを作っていて、良い味出てます。と、一応真面目にレビューしておいて、今日の作品は、これしかないですよね。賢明な諸君はもう気付いているかもしれない。え?、7月7日でスリーセブンだろうって?、甘い!7点を加えてフォーカード。さらに、何と、昔、私はマイルドセブン吸っていました。(だから何なんだ) 7点(2004-07-07 18:23:34) |
205. 7月4日に生まれて
まただ。今日4日だと思っていたのに。(わかるかな、わかんねえだろうな)オリバー・ストーン監督の気持ちは伝わってきましたが、プラトーンには及ばないし、素材として練られていない印象です。アメリカ人には独立記念日が特別な日なので、違った印象なのでしょうが、日本人としてイマイチ、ピンと来ないのは仕方が無いこと。で、何で6点かって?な(7)し(4)は、無(わかるかな?) 6点(2004-07-05 18:33:12) |
206. チャーリーと14人のキッズ
ほのぼのとした良い作品。笑えて、ホロリともさせてくれます。大人はとかく自分の視点と都合により子供の環境を決めます。私も自分の都合で二人の子供に1回づつ転校させた事を、時々、どうだったのかと自問しました。素直に受け入れてもらえましたが、辛いこともあったのかな。この作品のような幼稚園に通った子供達は犯罪を犯すような子供にはならないでしょう。 7点(2004-07-02 16:10:49) |
207. トゥームレイダー
強い女性に何となく惹かれる者としては、けっこう楽しめました。ピンチになっても安心していられるのも良いですね。だめになったら、リセットして・・・、映画はだめか。 6点(2004-06-29 20:02:58) |
208. 未知との遭遇
「ジョーズ」の監督がUFOの映画を撮っているという話と、断片的に聞こえてくる情報に、あれほど公開が待ち遠しかったことはない。そして予告編の緊迫感。私が劇場で観た予告編の最高かもしれない。固唾を呑んで見入った画面。UFOの美しさ。実際の事件を基にしている分、ストーリーは単純で、娯楽性が乏しいが、未知なるものへ対する科学的かつ歴史的な興味が一層膨らんでいった。有史以来、人類が体験した不思議な出来事への1つの答えを、当時、最高だったハリウッドの技術とアメリカの科学、そして、天才監督の夢で解釈を試みた作品である。夢だけは30年経っても決して色あせない。 9点(2004-06-28 19:18:21)(良:1票) |
209. ハリー・ポッターと賢者の石
ファンタジーは好きです。子供が主役だと子供向けになりがちなのはしょうがないけど、おとなしすぎる印象です。魔法使いの世界に、魅力的なキャラクターが揃って、素材はいいのに惜しい気がしました。大人には刺激が足りない良い子の映画です。とは言いつつも、3回も観て7点付けてるおっさんがいます。自分です。 7点(2004-06-26 10:15:11) |
210. バットマン(1989)
ニコルソンの怪演、ゴッサムシティーの雰囲気、プリンスの音楽、良いですね。バートン監督のつぼに入った作品。名作ではないが、快作でしょうね。公開当時、あのヒット曲を、みんなバッドダ~ンス♪ではなく、バットマ~ン♪て間違えて唄ってましたよね。はい、わかってます。私だけです。 7点(2004-06-25 19:31:39) |
211. キングコング(1976)
「で、あの二人はどうなった?」「ガルルル(ギラーミンは木星付近を、ラウレンティスは土星付近を飛んでるかな)」 7点(2004-06-25 18:41:12) |
212. マイ・フェア・レディ
どんなに外見を素晴らしいものに変えても、人間の感情は別ですね。幸せかどうかも、又、別の基準ですよね。批判を覚悟で、あえて言えば、私が大金持ちだったら、こういう遊び(?)をやっちゃいそうですね。オードリーみたいな女性だったら、そのまま恋に落ちるだろうな。あ、いや、も、勿論独身だったらの話です。 8点(2004-06-23 19:29:58) |
213. 刑事コロンボ/溶ける糸<TVM>
コロンボが本気で怒鳴った時はびっくりしました。いつも、とぼけて、人当たりも良く、犯人に対してもしつこいけど紳士的な態度なのに。これは、よっぽど頭に来たんだと思うと同時に、逮捕への執念と犯罪への怒りを感じました。たまに、いつもと違う面を見せると、お馴染みのあの姿がよけい味なものになります。正義感は人一倍持ってますね、警部。 7点(2004-06-22 20:08:06) |
214. エデンの東(1955)
ジェームズ・ディーンの名作です。いまさらコメントすることもないので、ちょっと脱線しますが、監督のエリア・カザンの特別名誉賞受賞の時に感じたことを一言。カザン監督は第71回アカデミー賞でこの賞を受賞した。プレゼンターは、スコセッシ監督とデ・ニーロで、二人の紹介でカザン監督が登場すると、会場の、立ち上がって拍手する者と腕を組んですわったままの者に分かれた状況がテレビに映し出された。彼らは、カザン監督の赤狩りに協力した過去の行為と芸術への評価について、自分がどう思っているかを明確に示していたのだ。私にとっては感動的な場面であった。感情を押さえた大人の対応ではあるが、明確な意思表示。アカデミー賞の権威とアメリカの民主主義の成熟を見せ付けられた瞬間だった。 9点(2004-06-22 19:40:30)(良:1票) |
215. 刑事コロンボ/断たれた音<TVM>
耳の不自由な犯人、しかもチェスの名人で記憶力が抜群など、伏線は見事だったんですけど、ラストは、やや強引感が否めないです。まあそれでも、犯人の心理と勝負の世界の厳しさはよく描かれていました。あれぐらい一流になると、勝つと負けるのとでは、雲泥の差があり、世紀の勝負で負けるのは、自分を追い詰めることで今の地位を築いた犯人には受け入れられなかったのでしょう。後には引けない悲壮感が哀れでした。 7点(2004-06-21 19:32:44) |
216. ザ・コア
美人ではないが(失礼)カッコ良いヒラリー・スワンクのシャトルの操縦や、「鳥」を思わせる不気味な雰囲気の前半は、期待を抱かせます。特に、鳥に過剰反応する私は、生きたまま壁や窓にぶつけているのではと、気分が悪くなったほど。きっと、日本野鳥の会から抗議を受けたに違いない、などと考えていたら、集中力も途切れがちに。「海底軍艦」と「妖星ゴラス」を観ている気分になるのを、必死にこらえ、これはアメリカ映画だぞと心に言い聞かせて、やっと「アルマゲドン」に持ってきたが、この辺が限界だった。 6点(2004-06-21 19:05:01) |
217. ポワゾン
アンジェリーナの危険な雰囲気の魅力も十分出ていた。ストーリーもまずまず。一応ハッピーエンドでめでたしめでたし。が、しかし、何か足りない気がしてしまう。やっぱり、あやしい題名にR18指定では、私の期待が最高潮になっていたのかも。 6点(2004-06-15 23:52:39) |
218. 羊たちの沈黙
レクター博士とクラリス捜査官が対面するシーン。博士の知識を犯罪捜査に利用しようとする捜査官と、彼女の生い立ちを引き出してまで心理的揺さぶりをかける博士との駆け引きによる対決は、思わず手に汗握る最高の場面。ここだけでも、傑作サスペンスの評価に値する。ジョディ・フォスターのはまり役とも思え、主役二人のイメージを確立したかに思えたが、残念ながら続編からはレクター博士のシリーズに。 9点(2004-06-13 22:01:47) |
219. 鳥(1963)
私は鳥が苦手です。子供のころ鶏をさばいているのを見て、だめになりました。へび、とかげ、虫は平気なのに、鳥はだめ。すずめの姿焼きなんかは、もう見られない。生卵までだめ。インコに触るのでさえ、一大決心がいる。そんな私にとって、拷問のような映画でした。 7点(2004-06-13 21:30:12) |
220. 2010年
傑作の続編としてのイメージを感じないSF映画。かなり判りやすいストーリーに、なるほどと納得できます。しかし、そこが欠点になって、評価を下げているのかなあ。哲学的と言うのが、判らないと同義語になっているからなあ、この世界。多少、理解しがたいように作って、観客に考えさせないと傑作にならないのも、考えものですね。 7点(2004-06-13 21:16:05) |