261. ダイアリー・オブ・ザ・デッド
《ネタバレ》 キングオブ中途半端。 POVって「中途半端なリアリティ演出」こそがキモだと思うんですよ。 「そもそもこの状況でカメラ撮ってるのおかしいだろ」という基本的なツッコミを忘れる事で、映画ではないドキュメンタリー風の雰囲気に浸れるのが魅力なんだと思います。 しかし、この映画「映画製作を志す学生が撮った映像を別の学生が編集して音楽までつけました」という2重フェイク構成を取ってるおかげで、POVなんだか普通に撮ってるんだかわからない極めて中途半端なゾンビ映画になってしまっています。 また、POVゾンビ物というと「REC」のように「ギャーギャー騒ぎすぎてとにかくうるさい」という欠点があると思ってたのですが、あまりに淡々としたこの映画を観てると「あのうるさいのは実は正しかったんじゃね?」と思えてくるわけです。 だってこの究極状況の中、登場する学生たち、頭おかしいですよね?危機感なさすぎのんびりしすぎ。というか馬鹿。まったく感情移入の余地もないっていうのはさすがにダメだと思うんです。普通にああいう状況になるとやっぱ登場人物は狂乱しますよね。それが普通ですよね。いや、今までうるさいとか思ってて悪かった!! そんなわけで、既存のPOVホラー映画群、意外とあれはあれでよかったのかもしれない…と他の映画を再評価させてくれるという変な映画でありました。 [インターネット(字幕)] 5点(2019-09-06 14:48:07) |
262. ファイト・クラブ
だいぶ前に観て2度と観るつもりがない映画でした。 amazonにあったので「今だったら面白いかも…」と思って再見。 やっぱダメ。 序盤のひたすら独白がうざい意味不明の進行に10分で心が折れそうになり、我慢してたら面白そうな展開になるかと思いきやそんな事もなくただただ雰囲気映画。 こんだけ独白がうざいんだから何か意味があるんだろうと思ってたら案の定そういう理由でしたか…というありふれ感満載だし。 しかも退屈なくせに痛そうで観てて気持ち悪いとか、もういじめかよ!と。 僕は映画ってエンターテイメントだと思ってるので、こういうカルト的な何かは全く受け付けません、はい。 [CS・衛星(字幕)] 3点(2019-09-06 13:00:50)(笑:1票) |
263. ローグ アサシン
wikiによるとジョンローン最後の出演作。 ジョンローンって80年代は大人気で日本ではほとんどトップスター扱いだったのに、いつの間にか完全に消えてしまって存在さえ忘れさられてますよね…という事を思い出させてくれる貴重な映画です。 ちなみに、この映画でよく問題になる怪しい日本語については吹き替え版で見るとほとんど気にならなくなります(ほとんど全部吹き替えられてるので)…がそれがプラスなのかどうかわかりません。 どうせツッコミながら観るわけですから、だったら日本語も怪しい方がいいような気も。 [CS・衛星(吹替)] 6点(2019-09-04 15:39:02) |
264. エネミー・ライン
この映画は何回も地上波放送されていたりするので、もう何回観たかわかりません。 内容についてはありがち安定のアメリカ正義の戦闘物なのでとやかく言う要素は何もないんですが(内容的には映画ステルスの後半部のパートを拡大したような感じですね)、ここで取り上げたいのは主人公のオーエンウイルソンです。 オーウエンウイルソンというと、ズーランダーのハンセルあたりが典型なのですが「ちょっと間の抜けた頭の足りなそうなキャラ」が彼のイメージであって、ミッドナイトインパリでも文系のおっとり系のキャラだったりするわけで、この映画の「戦う兵士の」彼を見ると違和感バリバリなのです。 というかキリっとした顔をさせればそれなりに主人公っぽくなるんだなぁ…とそんな事を考えさせてくれる映画です。 (テッドのマークウォールバーグの逆パターンですな) 個人的にこの映画に問題点があるとすれば「女性セクシー要素が皆無」である事。 それは主人公を女性にしてくれれば解決…なわけですが、それだとそれこそまんまステルスの後半になっちゃうわけで、なかなか悩ましいところですね笑 [地上波(吹替)] 6点(2019-09-03 14:15:14) |
265. 海底47m
《ネタバレ》 サメ映画というと世の中にめちゃくちゃ沢山あるような印象があるわけですが、ちゃんと劇場公開されたサメ映画というのは実はあまり多くなく、せいぜい十数本しかないんだとか。 考えてみれば、サメの幽霊が人を襲ったり、雪山にサメが出現したり、地中をサメが泳いで人を襲ったり、サメの頭が3つも4つもあったり…そんな馬鹿映画達が劇場公開映画のわけないですもんね。 そう考えると実はまともなサメ映画というのは結構希少な存在だと言えます。 で、その劇場公開されたサメ映画の一覧を観ていたのですが、自分が未見なのは直近の「メグ」とこの「海底47m」だけでした。 (なんとパニックマーケットみたいなマイナーなサメ映画もちゃんと観てました、おお) そして「海底47m」がテレ東で放送された事により、ついに自分が未見のサメ映画は「メグ」だけになりカンスト間近…だと思ったら、なんとこのタイミングで「海底47m」の続編がアメリカで劇場公開。 サメ映画カンストへの道は遠いのです。 …とそれはさておき、この映画、前年にヒットしたブレイクライブリーのアレもそうですが、低予算でシチュエーション頼みのタイプ。 いまどき「サメがドカンと人を襲う」というシンプルな映画は流行らないのかもしれませんが、なんだか寂しいですね。 というかこの映画で怖いのはサメじゃなくて海そのものだって気がします。 (まぁそれを言ったらオープンウオーターなんかもそうなんですが) [地上波(吹替)] 6点(2019-08-31 21:19:11) |
266. スウィッチ/素敵な彼女?
《ネタバレ》 90年代初頭というと自分がめちゃくちゃ映画を観ていた時期なわけですが、しかしこの映画は存在すら知りませんでした。 当時はネットもほとんどなかったし、日本で公開されない映画の存在なんか知る方法すらなかったんですよね。 で、まぁ今回アマゾンにあったからちょっと観てみたわけですが、撮影された時代を考えてもストーリーとか演出が古いんですよね。 調べると64年の映画の焼き直しなんだとか。あぁなるほど…という感じです。 男性が女性になる(あるいはその逆)の話はテーマ的に面白いのでたまにあるわけですが、この映画に関してはステレオタイプな男性像女性像の表面をなぞっただけに終わってる感があり、テーマの掘り下げは今一つ。 そして妊娠したところでオチが読めるわけですが、そのオチ自体が安直でありがちな逃げにしか見えないのもまたまた微妙。 あれこれドタバタしてるわりに途中の話もそれほど面白いわけでもなく、まぁ当時日本で公開でがスルーされたのもしょうがないかな…と思える小品です。 なぜか日本の映画サイトだとこの映画の平均点がやや高めなんですが、IMdbだと5.8。 これはIMdbの点数がただしいんじゃないの…と個人的には思う次第です。 [インターネット(字幕)] 5点(2019-08-29 13:12:05) |
267. 追跡者(1998)
《ネタバレ》 キャスティング的に「黒幕はロバートダウニーjr」だというのが最初からバレバレで、映画を観てる途中「どうせ奴が黒幕なんだろ」→「どうせ奴が黒幕なんだろ」→「ほらやっぱり!」となってしまうこの感覚。 これを「お約束って大事」ととるか「もうちょっと考えて映画作れよ」ととるかによってこの映画の評価は大きく変わるのではないでしょうか。 しかしどういう観点にたつにしても、もうちょっと怪しい(黒幕の可能性のある)人間を2,3人配置しとくのは作劇的にマストだと思います。 いや実は「えーーまさかロバートダウニーjrが黒幕だったなんて!」と思う幸せな観客が結構いてそういう人が観客の大多数だからこれでいいという可能性も…いやいくらなんでもそこまで世の中の人は頭悪くないだろうし…いや、うーん… [CS・衛星(字幕)] 6点(2019-08-22 15:50:45) |
268. ドン・ジョン
映画の冒頭部、初体験リッジモンドハイのフィービーケイツがプールから上がるシーンが出てきて「おお!おっぱう出すのか」と思いきやそれっきり。 ひどいよ!! 初体験リッジモンドハイはあそこからおっぱいだすじゃん!!!おあずけかよ!! ところで初体験リッジモンドハイのフイービイケイツの吹き替えって堀江美津子(アニソン歌手)がやってたって知ってました? ってドンジョン関係ないよ! [インターネット(字幕)] 7点(2019-08-06 17:34:51) |
269. スカイスクレイパー
タワーリングインフェルノにダイハードを足して、そこにさらにいろんな要素を突っ込んだアクションエンターテイメント。 映画を観た後この映画の感想をみるとみんな同じような事を書いてるのでやっぱ誰でも同じような印象を受けるんだなぁ…と感心。 いろんな要素をいいとこどり的に混ぜ込んだこの映画ですが、意外やそれがわりとまとまっていて、どうしても感じてしまう「なんかどっかでみたような〇〇感」を除けば大きな欠点はありません。 アクションエンターテイメント映画としては及第点以上の出来だと思います。 あ、欠点一つありました。 セクシー美女のセクシーシーンが全然ありません。 これはいかん!いかんですよ!! [インターネット(字幕)] 7点(2019-07-29 23:49:47) |
270. クワイエット・プレイス
この映画は予告編から面白そうな雰囲気がプンプンで、向こうのニュースを見ても批評家絶賛とかいう話だし、結構期待してたんですよ。 でも、いやいや… とにかく設定が雑で突っ込みどころ満載、ブサイクな娘にはイライラするし途中はたるいし、ラストがちょっとかっこよかったのでプラス1点ですが、それでも5点がせいぜいの映画でした。残念。 これが批評家絶賛って、どこをどう批評したら絶賛になるんでしょうね… [インターネット(字幕)] 5点(2019-07-22 20:57:03) |
271. トランス・ワールド
《ネタバレ》 こういうのはネタバレするまでの期待感がすべてで、謎が解けてくると「あぁそういうオチね」とわりとがっかりする事がほとんどです。 本映画も謎が謎のままの途中まではなかなか興味深く観る事ができるんですが、しかし真相がわかってくると「なんだー」という肩透かし感がぬぐえません。 なんというありがち感。 まぁ途中までは面白かったのは確かなんですけどね。(だからこそありがちなオチに余計がっかりするわけですが…マッチとか服とか伏線わかりやすすぎだろ!) 細かいところもそれなりに考えられていて、たとえば途中で「エイリアンに誘拐されたんだ」的な話題で盛り上がるとこがありますが、アメリカでエイリアン誘拐が最初に話題になったのは1961年なんです。だから1962年の彼女にとっても旬な話題だったりするわけで、そういう細かい時代考証はなかなかなんですけどね。 こういう映画なのでツッコミどころだらけなのは当然なんですが、一番気になったのはあんな何もない森を爆撃する必然性。 燃料も爆弾も無駄ですし、ターゲットが何もないところを爆撃するってのは本当に難しいんです(何しろターゲットがない=どこ爆撃していいかわからないからね!) あの空爆の意味は本当にわからないしあんなとこに防空壕があるのも意味不明です。 あと、化粧が変わると女は別人だな…と。 もう一つ、些細な事ですが、最後の(別の強盗の)女のケツはなかなかです。うん。 [インターネット(字幕)] 6点(2019-06-19 15:38:45) |
272. パシフィック・リム:アップライジング
《ネタバレ》 世の中の多くの人と感想が異なるのですが、私は前作よりこっちの方が好きです。 前作は画面もストーリーもアクションなんかもちょっと暗すぎ重すぎでした。 まぁイエーガーの設定厨感とかは前作の方がはるかに上で、今回のは細かい詳細不明でその辺の面白みにかけたりするし、個々のキャラの掘り下げが足りないので登場人物の有象無象感がすごい…とかいろいろ問題あるわけですが、しかし単にロボットと怪獣がガチャガチャ戦う面白さはこっちの方が上かなぁと思うからです。 ストーリーも実にありがちで悩む要素もないですし。 ちょっと「あー」と思ったのは東京の街の中国感。 東京感があまりに薄い!もうほんと中国! (富士山と東京の距離感が近すぎるのは作劇上の都合でどうでもいいんですが) はるかな昔、かつてのベストキッド3で映った日本の風景がどうみても日本じゃなかったあの頃とこのあたりは何も変わってなくて、やっぱ西洋人から見ると東洋の街並みってみんな同じに見えるのかなぁ、と思ったりします。 一番好きなシーンは、東京の街中にガンダムの像があって「お、ガンダムじゃん」と思ってるとその建物の看板に「アナハイム」の文字があるあのシーン。この(日本人でもほとんどの人がわからないであろう)相当なマニアックさはまったく嫌いじゃありません。あそこは観ててさすがに笑いました、はい。 [インターネット(字幕)] 7点(2019-06-16 23:31:51) |
273. キングコング: 髑髏島の巨神
《ネタバレ》 キングコングというと古典的なアレのリメイクなんだろうなぁ…と思い込んでいて全く観る気ははなかったんですが、いや全然別物じゃないですか! 際立つ特徴は監督の演出。 洋画邦画にかかわらずあまり映画では見かけないような映像&演出で妙にかっこよくギャグの演出もキレてるなぁ…と観ている途中ずっと思っていたわけですが、なるほど、最近多い「日本のアニメゲーム大好きです」系の監督さんだったんですね。 そのあたりにインスパイアされたと思しき映像だったからこそ同じものを観て育った日本人の自分的にドンピシャだったんだと思います。 とはいえガスマスクして日本刀を振り回すシーンなんかは完全にやりすぎで「どうなの?」と思ったりするんですが、最近のアメリカ娯楽映画には似たシーンがちょいちょいあるので(例えばゴーストバスターズ2016でのホルツマンのバトルシーン)多分あちらでの流行りなのかな?と思ったり。 怪獣映画として十分に及第点の出来で、端的に面白い!と思いました、はい。 [地上波(吹替)] 8点(2019-06-10 19:45:49) |
274. パラノーマル・アクティビティ
非常に評価が難しい映画です。 誰もまだこの映画を知らないときにこれを観て「面白い!」と絶賛した人達は確かに面白いと思ったんでしょう。 が、しかしそこで話題になる事で、多少なりと映画の内容についても語られてしまうわけで、そしてその「多少語られる」だけで、もはやこの映画の価値はなくなってしまいます。だから、それから観ても「んーー?」って感じになっちゃう人が続出したのかな、と。 そういう意味ではびっくり箱と同じような映画…というかびっくり箱そのものであって、知らない人を驚かす以外に何の内容もないので話題になってから見た人の酷評が増えちゃうという。 とりあえず低予算でアマチュアが撮った映画がここまでヒットした事自体は素直に賞賛したいと思います。 [インターネット(吹替)] 5点(2019-05-30 14:19:49) |
275. アトミック・ブロンド
名のあるサブカル系の人や映画評論家の人が2017年のベスト10に入れたり入れなかったりしてる(どっちなんだよ)本映画ですが、確かにアクションシーンはスタイリッシュで特にスパイグラスを亡命させようとする一連のシーケンスは目を奪われます。 が、逆に言えばちょっとスタイリッシュなのと、あの頃の空気感がちょっと懐かしいだけであって、それ以外はとりたてて目を引く要素もないかな…と個人的には思います。 「ソルト」なんかもそうですが、女性のスパイものって「結局、こいつはどこの陣営なの?」って感じで正体がなかなかわからない系が多いわけですが、これってよく言われる「男にとって女は不可思議で理解できない生き物だ」…っていう男性心理からそんな話が多くなるのかなと思ったりしますです、はい。 [インターネット(字幕)] 6点(2019-05-23 15:23:41) |
276. ラ・ラ・ランド
《ネタバレ》 ミュージカル映画のレビューの都度書いてますが、私はミュージカル映画が基本的に大好きです。 夢と希望に満ち溢れたある意味エンターテイメントの極致だと思うからです。 という事でこの映画なわけですが… この映画については当初から絶賛する人が多かったわけですが、一方で否定的な感想も相当数見かけました。 どうやら万人受けするタイプではなく、人を選ぶ様子。 …さて自分はどうだろう??と観てみると…いや残念ながら否定派の方でした。 その感想も、まさに多くの否定派の人の感想とほとんど変わらないものです。 要するに「主人公2人がクズで感情移入の余地がまったくないのに、そんな2人に踊られてもなぁ…」と、そんな感じ。 冒頭のミュージカルシーンが素晴らしいというのは事前に聞いていた通りで期待させてくれたんですが…しかし、これもよく言われている「序盤のシーンがピークでした」という感想になってしまうわけで。 個人的には、なぜこのまったく好きになれそうにないクズの主人公(特にライアンゴズリングの方な)のどうでもいい物語を見て「素敵!」と思えるのか不思議でしょうがありあません。 ミュージカルってそんな映画じゃないと思うのです、うん。 [インターネット(字幕)] 4点(2019-05-17 15:37:06) |
277. ジュラシック・ワールド/炎の王国
《ネタバレ》 そういえばこいつのレビューを書いてませんでした。 安定のシリーズで前作からの続きもの。 当然いつもの展開かと思いきや、今回は大きく趣向を変えてきています。 まさかの家内でのバトル。めっちゃスケール小さいじゃん! 恐竜映画なのにバイオハザード感がでてしまってるっていうコレジャナイ感がハンパないのです。 たしかに毎回同じパターンではさすがに客も飽きるわけで、ここらで趣向を変えるのはわかるのですが、しかし今回の路線変更は失敗ではないでしょうか。 このシリーズに客が求めるのは多分こういう方向性ではないと思うのです。 客がこのシリーズに求めるのは、もっとバーンとしてドーンという感じの雑で圧倒的なものを求めてると思うのですが(それは多分映画マニアには受けが悪い方向性だと思いますが)、今回の路線変更はスタッフが色気を出したんでしょうか、なんか真逆なんですよね。 迷走を感じさせる一作です。 [インターネット(字幕)] 6点(2019-05-05 20:18:13)(良:1票) |
278. her 世界でひとつの彼女
《ネタバレ》 マイクロソフトが開発したAI女子高生りんなが高校を卒業してアイドルを目指すと発表されたのが今年の3月の事(そして実際にエイベックスと契約しました)。世の中にAIスピーカーは潤沢に存在し、6年前に作られたこの映画もいまやわりと他人事ではなくなってきました。 が、しかし、そもそもこの映画、多分そういう事を描きたかった多のではありません。どんなにうまくいってるように見えても、目に見えない愛というものはいつ崩壊するかわからないし、裏で相手が何を考えて何をしているか、お互いがそれぞれ人格をもっているからこそ本当のところは全く何もわからないのです。 それをAIという人間離れしたものを使う事でカリカチュアライズして描いてみたのが映画の本来の目的であって、サマンサがAIかどうかはあくまでも作劇上のギミックの一つにすぎない…というところなのでしょう。途中に出てくる621人の恋人がいるなんて話も最近のポリアモニーとそうでない人の恋愛観の違いみたいなものでそれこそただの価値観の違いにすぎません。恋愛の価値観なんて人によって本当に全然違うんですし、だからこそ恋愛では何かと価値観が…といわれるわけです。 まるでクラークの「幼年期の終わり」のようなオチは、SFフアンなら慣れ親しんだ展開で、あぁそうなるのね、といった印象。 「アルジャーノンに花束を」では急激に育った知性はまた急激に衰えていく…からこその展開だったわけですが、では急激に進化していくままであればどうなるか…それはまぁこうなりますよね。 [インターネット(字幕)] 6点(2019-04-26 13:29:59) |
279. スパイ・ゲーム(2001)
《ネタバレ》 普通のスパイアクションものとは違う感じの映画を作ろうとしたんでしょうか。 基本的に会議室での聴聞に対して回想として過去のイベントが語られていく変わったスタイルのスパイアクションものです。 観ている途中に「わざわざこんなスタイルにしたんだから、これブラピパートは全部彼の創作で実は存在しなかった…まであるぞ」と深読みしていたため、結局わりと普通のラストにがっかり。 いや普通じゃん!! 途中で深読みしすぎた分、ラストの肩透かし感がすごかったのでした。 いやいや。 [地上波(吹替)] 6点(2019-04-26 13:17:14) |
280. ターミネーター:新起動/ジェニシス
元カリフォルニア州知事がカリフォルニアの都市を舞台に暴れるこの映画、日本で言えばそのまんま東が宮崎で暴れるようなもの…だと思うと、かなり微妙な気分になるのは僕だけでしょうか? あと旧作比でサラコナーのルックスのバージョンアップ度が半端ないです。旧バージョンはおすすめできませんでしたが今度のバージョンはアリです。 [インターネット(吹替)] 6点(2019-04-03 23:13:42) |