21. ファイナルファンタジー
これは映画ではなく、スクウェアのCG技術を紹介したプロモーションビデオ。この映画らしきモノが教えてくれたのは「どんなにリアルに作ってもCGは生身の人間に勝てない」と言うことでしょう。あと、スクウェアの技術力はすごいってこと。 [DVD(邦画)] 0点(2007-01-03 00:16:30) |
22. ポセイドン・アドベンチャー(1972)
《ネタバレ》 むかーし深夜放送していたのを見ました。その後ビデオやDVDでも何度か見ましたが、豪華客船がひっくり返るシチュエーションといい、主人公達の背景や人間模様といい、非常に練られている映画らしい映画と思います。古臭さは仕方ないですが、それを補って余りあるシナリオと美術と名優陣に9点を。技術で映像を美しくしたり、様々な要素を詰め込むだけが良い映画ではないことを教えてくれる作品。 [地上波(吹替)] 9点(2007-01-02 23:33:46) |
23. スタンド・バイ・ミー
《ネタバレ》 古き良きアメリカへの懐古と、好奇心溢れる少年達に起こった(彼らにとっては)大事件を書いたキングの原作をそのまま写したような映像はとても美しく、まるで彼らとともに冒険をしているような気分になる。幼い頃秘密基地を作って遊んだ経験のある人なら、この作品に散りばめられたノスタルジーにどっぷりと浸ることが出来るのでは。 [映画館(字幕)] 8点(2007-01-02 22:46:57) |
24. アバウト・ア・ボーイ
《ネタバレ》 中年男と少年の友情物語。中年男は独身のプレイボーイ、少年は学校で苛められているし母親は情緒不安定だしで普通なら何か事件が起こりそうな設定なのに、少し不器用な男の性格とポジティブな少年の性格がそれらの要素を見事にスルーしている。暴力表現もなければセックス表現もなしの安心して見れる映画。見始めたら最後、彼らの生活がついつい気になって最期まで見てしまった。ただし、映画としては少し物足りない感じなので7点、で。 [地上波(字幕)] 7点(2007-01-02 19:47:07)(良:1票) |
25. タイタニック(1997)
《ネタバレ》 パニック物全盛時の映画を多数見た自分として、主人公二人の恋愛ストーリーが蛇足ではないかと思う。架空人物のストーリーより、実際に起きた様々な人間模様と運命を描いたほうがいいのでは。氷山にぶつかるまでが長く退屈だったが、後半はなかなか面白かった。 [DVD(字幕)] 3点(2006-12-23 02:05:28) |
26. ミザリー
《ネタバレ》 キングといえば超能力者・悪霊・クリーチャーから受ける恐怖が多かったのですが、この作品にはソレがでてきません。上映当時ストーカーという言葉すらなかった時代、一方的で歪んだ愛情を持った人間がもたらす恐怖をものの見事に小説化し、それをベストなキャスティングで映画化したのがコレだと思います。 [映画館(字幕)] 9点(2006-12-23 00:44:55) |
27. デッドゾーン
《ネタバレ》 カナダの寒々しい風景の中を、今にも消えそうなくらい儚い姿のウォーケンが歩く。その絵面に乗せられたストーリーが「望まない超能力を手に入れた男の孤独な戦い」なのだからこれはもうピッタリではないか、と。原作の(心情から背景からグロい部分まで)丁寧すぎるほどの描写が削られたのはちょっと寂しいですが、アレをすべて詰め込んだらとんでもない上映時間になるのでこれくらいでちょうどいいかもしれない。「もし若い頃のヒットラーに会ったら、あなたは彼を殺すか?」「ああ、殺すさ」このセリフがとても印象的だった。 [DVD(字幕)] 8点(2006-12-23 00:31:13) |
28. グリーンマイル
《ネタバレ》 キング作品の良さというのは、計算された複雑なプロット構成とありふれた風景に突如現れる闇。前者を絵本のようにまとめ、後者に関しては街灯をつけて明るくしてしまったかのような映画版は、キング好きにとってどうも消化不良というか物足りなさを感じてしまう。それでもあの原作エピソードを上手く拾い上げ、絶妙なキャスティング(コーフィーとドラクロワはホントにイメージぴったりだと思う)で感動できる作品にしたのは評価できると思います。 [映画館(字幕)] 6点(2006-12-23 00:13:59) |
29. バック・トゥ・ザ・フューチャー
《ネタバレ》 SF好きの友人が「タイムパラドックスが云々」と言っていたけれど、そんな難しい理論はこの映画に必要ないでしょう。老若男女全てが無条件で楽しめるファミリー映画の最高峰では。 [映画館(邦画)] 10点(2006-12-19 21:56:43) |
30. ファントム・オブ・パラダイス
《ネタバレ》 私の最も好きな作品。今見るとさすがに古臭いですが、全編に散りばめられている怪しくサイケな世界感は一度見るとクセになります。一つ一つを見ればものすごくクセがあるんだけど、それがまとまると妙な魅力を持った作品になった、という感じでしょうか。「才能はあるが華がないミュージャン」「売れるためならすぐプロデューサーと寝る女性歌手」「地位と若さのためなら悪魔に魂を売るプロデューサー」「雑音を芸術と言い張る自称天才ミュージシャン」「仕事をもらえるならプライドを捨てるバンド」「力のあるものに尻尾を振ることでおこぼれを貰っている男」そして「世論に流され何も考えていない一般大衆」。この全てをデ・パルマは掌でいいように弄んで嘲笑っているようにも思えます。ただ、私がここまで深読みしていた事すら「考えすぎ」と言われてしまいそうですが。 [映画館(字幕)] 10点(2006-12-19 21:37:08)(良:1票) |
31. ウェインズ・ワールド
公開当時、試写会にロックファンを招いて翻訳の監修を行うなど…前宣伝は大々的だったわりに興行はあまりパッとしなかった作品。しかし、私がこの映画を幸運にも映画館で見ることが出来たのはラッキーでした。米国の人気コメディ番組「サタデー・ナイト・ライブ」から飛び出したこの作品、話はロックが三度の飯より大好きな17歳の少年「ウェイン・キャンベル」と「ガース・アルガー」が、ウェイン家の地下室で毎週放送している自主制作音楽(?)番組から始まります。マイク・マイヤーズが作った一連の「おバカ映画」原点とも言えるべきこの作品は、終始コミック調でご都合主義。しかし主役二人の行動一つ一つは、今も世界のどこかでロックスターを目指してギターを弾いている「誰か」の姿そのもの。かわいい女の子を見れば脳内にラブソングが流れ、楽器屋に飾られたビンテージギターに憧れ、仲間とカーステレオでロックを大音量で流してヘッドバンキング。同じような青春を送ってきた自分としては、彼らを愛さずにはいられないのです。 [映画館(字幕)] 8点(2006-12-19 21:03:18) |