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すかあふえいすさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 1047
性別 男性
年齢 30歳
自己紹介 とにかくアクションものが一番

感想はその時の気分で一行~何十行もダラダラと書いてしまいます

備忘録としての利用なのでどんなに嫌いな作品でも8点以下にはしません
10点…大傑作・特に好き
9点…好き・傑作
8点…あまり好きじゃないものの言いたいことがあるので書く

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401.  硫黄島からの手紙 《ネタバレ》 
後に南北戦争を描いたスピルバーグの「リンカーン」を予告していたかのような作品。 武器が尽き、どんどん追い詰められる様子は南北戦争の南軍の様。アメリカ人の視点で日本人の生き様、死に様をありありと刻んでいく。 そこには狂信的な異常はなく、ただありのままが描かれているに過ぎない。 実際にあった激戦をアメリカと日本の二つの視点から描いていくが…「硫黄島からの手紙」の方はアメリカ軍相手に予想以上に持ちこたえた戦略だとか、硫黄島を守備していた日本兵よりも多い敵を倒したとか、数字的な物はこの映画からは感じられない。  そこに描かれるのは赴任した栗林中将が、いかに戦いまでの準備をし、いかに生活し、いかに戦い、いかに死んでいったか。 特に穴を掘って立て篭もり、島全体を天然の要塞とする戦法。そしてそこを守った他の日本兵たちがいかに暮らし、いかに戦い、いかに死んでいったか。そこに重点が置かれているようだ。 目に映る凄惨な死闘、そして兵士の語りによる人間ドラマ。 発掘される手紙の数々、死を覚悟した男たちが何を残して散っていったのか。 バロン西のカッコ良さは異常。 「万歳!」の渇いた声が耳に残る映画でもあった。
[DVD(字幕)] 9点(2014-10-07 18:21:26)
402.  父親たちの星条旗 《ネタバレ》 
「硫黄島からの手紙」が戦場中心に描いたのに対し、この映画は主人公が硫黄島での激戦と星条旗を掲げた者たちの戦後を描いていく。俺はコッチの戦後に焦点を当てたドラマの方が好きかな。 星条旗の裏にある真実と現実。 表向きの希望、その理想の裏でプロパガンダとして消えていった男たち。戦争に国も人も関係ない。 それぞれにしか解らない苦しみを抱えてみな生き、死んでいく。 英雄になったから何なのだろうと。そんな虚しさがこの映画から伝わってくる。
[DVD(字幕)] 9点(2014-10-07 18:18:15)
403.  ミリオンダラー・ベイビー 《ネタバレ》 
前半は「鉄腕ジム」や「ロッキー」みたいなサクセスストーリーだが、終盤は今までの総てを破壊されるような、そんな哀しき決断が待ち構えている。 フランキーもエディも最初マギーの依頼を断るが、先に彼女に声をかけたのはフランキーが育てるボクサーのウィリーだった。 ウィリーが去ったのは自分の夢のためでもあるし、マギーをフランキーに育てさせようとしたのかもな。 しかし30代は男でも諦めるレベルだ。 フランキーは夢破れた者を余りに“見すぎた”。 エディの事があってやや過保護にもなっていた。だが、フランキーは勝負に出る。 ウィリーが出て行って吹っ切れたのか、あるいわ焦りでか。 フランキーは冷静な姿勢でマギーにボクシングを叩き込んでいく。 焦らず、氷を削るように確実に。二人は限界まで挑み続ける。 フランキーのアドバイスもあって勝って勝って勝ちまくる。苦戦はほとんどなく本当に「鉄腕ジム」を見ているような気分だった。 しかし、本物のボクサーと殴りあった彼女のファイトはリアリティがあり見応え充分。 強すぎて試合にならない、八百長ではなく「金払ってやるから試合しやがれ馬鹿野郎」料を払って戦う日々が続く。だからって挑発しすぎだフランキー。 それにしたってマギーの母親がクソBBAすぎる。 「いい男を見つけてまともにお暮らし」 「でも負けたんだろ? 残っているものを守らなきゃ」 言ってる事は正しい。でもうぜえええっ 傷ついた娘を見て一応は優しい言葉をかける両親。「娘を酷い目に遭わせて」とさぞかしフランキーを恨んだ事だろう。 フランキーもエディに当り散らすなど人のせいにしてしまいたいくらい自分を責める。 ラストは賛否があると思うが、俺はハッキリとマギーが「やって」と言ったのを覚えている。 体は動かなくとも心はまだ一人の人間、ボクサーだった。彼女は最後まで立派なファイターだったよ。 フランキーは、マギーの“遺言”を受け取り去っていく。 「カッコーの巣の上で」を思い出すようなラストだった。
[DVD(字幕)] 9点(2014-10-07 18:15:19)
404.  インセプション 《ネタバレ》 
クリストファー・ノーランによる傑作の一つ。  夢の中で「これは夢だ」と意識をハッキリ保つ明晰夢。 その世界を詳細な設計までして自由自在に操ろうとする正に夢見たいな映画だ。 脳味噌だけ生きてさえいれば、その世界で永遠に生き続ける事さえできる。 だが、現実は常に動き続けけして止まる事はない。  人の夢の中に侵入して記憶を盗むという企業スパイたち。 作られた夢の世界と二重、三重の階層空間。深く潜りすぎれば心が死んでしまう。 階層事に感じる体感時間の違い。  現実と夢の狭間で行き交う人々、夢から夢へジャンプしていく無限の世界観。  コブは自分の罪と失った者の事をズルズル引き連りながら戦い続ける。 妻のための“インセプション(植え付け)”が仇となる罪の意識、夢と現実の区別が付かなくなる恐怖。 夢の中の過去を断ち切らなければ次に進めない。  自分の都合で仲間を危険に巻き込む危ない奴だ。 世界の運命よりも過去との決別。  そんなグラグラなコブを献身的に支える古女房のアーサーがカッコ良い。 イームスのオッサンも隠れ武闘派で頼りになるぜ。孤軍奮闘して仲間を守り作戦を遂行する頼もしさ!  CGを協力抑えてこれだけの世界観を構築してしまうノーランは凄い。  雪山のスキーと銃撃戦の迫力、夢の中は何でもありだ。  コブは現実に戻れたのか、それとも・・・駒はあの後止まったのか、回り続けたのか。それは解らない。
[DVD(字幕)] 9点(2014-10-07 17:55:09)(良:1票)
405.  セブン 《ネタバレ》 
この映画はある意味ハッピー・エンドなのかも知れない。 フリッツ・ラングの「ビッグ・ヒート」にも通じる部分がある「犠牲と心境の変化」。 フィンチャーは「ゾディアック」とか00年代の作品の方が好きだが、彼の最高傑作を1本選ぶならコレになるだろう。 市川崑と宮川一夫の「おとうと」の頃から銀残しという演出は使われてきた。 非常にコントラストの強い画面は、見る者に閉鎖的な息苦しさを与える。 この映画に描かれる下品さ、人間の汚れた部分を徹底的に見せる映像には嫌悪感を覚える者もいるだろう。 だが、人間の心理に向き合わせようとする物語・・・アンドリュー・ケヴィン・ウォーカーの哲学を絡めた見事なシナリオには唸らざる負えない。 それに美しいシーンもある。 莫大な情報が眠る夜の図書館の静寂とかさ。 凶悪な犯罪や殺人が耐えない現代社会。 サマセットはそんな世の中に嫌気が差していた。定年を迎え辞めようという時に起きた「七つの大罪」になぞらえた連続殺人。 奴は何故殺人を繰り返すのか、それが徐々に浮き彫りになっていく。 殺人犯の説教なんてクソ喰らえだ。 大量かつ複雑な情報をコンパクトにまとめてしまうフィンチャーは正に職人だ。 サマセットとミルズは早く平和な家に帰りたがっていたが、殺人を止めるため、「安心して子供を産める世の中」にするために犯人と戦う覚悟を決める。 サマセットは、ミルズの妻とそのお腹の中にいる新しい命に触れる事で「人を信じてみたい」と希望を持ちはじめる。 最後の戦いの前にフル装備で身を固めていくシーンのワクワク感は何なのだろうか。 それを絶望の淵に叩き落すのだから油断できない。 結末は残酷なようにも思えるが、ミルズの表情に“憤怒”は無く、かといって“哀しみ”にも染まっていなかった。 勝ち負けではない。 「もうこれ以上犠牲者を出さないためにも・・・このクソ野郎は俺がブチ殺す」という冷静な戦士の表情だ。 車の中で贖罪を求めていた筈の彼が、警官として責務を負う覚悟を決めたのだ。例えどんな絶望が待っていようとも。 フィンチャーが“アレ”を見せなかったのも俺は気になる。 実は犯行にはおよんでいなくて、警官に嫉妬する自分と憤怒にかられた刑事を“精神的”に殺そうとしただけだった可能性もあるのではないだろうか。 俺はそういう結末があっても良いと思うんだ。
[DVD(字幕)] 9点(2014-10-05 22:13:42)
406.  スラムドッグ$ミリオネア 《ネタバレ》 
ダニー・ボイル会心の傑作。 インド映画というよりハリウッド(ボリウッド)のノリ。 ボイルの最高傑作である「トレインポスティング」や初期の「28日後...」や「普通じゃない」の頃に比べると余り鋭さは感じられないが、それでも娯楽としてかなり良く出来ている。  昔のインドを捉えた映画とこの作品の状況を見比べてみるのも面白い。 ジャン・ルノワールの「河」やサタジット・レイの「大地の歌」の時代と比べると、確かに生活は豊かになったのかも知れない。極一部は。 昔と変わらぬ貧しい生活を送る者はけして減少していない。 拡がる経済格差がよりインド社会を複雑に歪める。 犯罪に身を堕とし破滅する兄、大博打に出て大金を手に入れた弟。 兄に無かったもの、弟にあったもの。  それは「信頼」である。兄貴は誰も信じずに身を滅ぼし、弟は愛しい女性を最後まで信じた。どんなに身を落としても、人を信じられなくなれば終わりである。  ムンバイの社会背景ならミラ・ナイールの「サラームボンベイ!」もオススメ。
[DVD(字幕)] 9点(2014-10-03 19:31:02)
407.  ハスラー 《ネタバレ》 
ロバート・ロッセンは数々のフィルム・ノワールの脚本を手掛け、自身も「ボディ・アンド・ソウル」という傑作を残している。 この映画も最初見たときはもう一押欲しいと思っていたが、再見して印象が変わった作品の一つだ。 ビリヤードに命を賭ける玉突き師(ハスラー)の生き様を描いた作品。 ビリヤードでのギャンブル生活に生き甲斐を感じる主人公は、ポーカーよりも競馬よりもビリヤード。 己の腕で玉を弾く快感に深酔していたと言って良い。 相手がマフィアだろうとゴロツキのたむろする酒場だろうと、女だろうと実力で何とかなると思い込んでいた。 実力は折り紙付きだが、思い上がるその性格は彼を孤独にしていた。 それが「痛い目」に何度も遭い、彼女の健診、或る賭博師との出会い、数々の試練を乗り越えて徐々に成長していく。 人間として成長していく彼だが、所詮ギャンブルは命を賭けた大博打。 一回でも手元が狂えば、身内すらも狂わせていく。 主人公は賭け事よりも大切な物を失ってしまう。 深い絶望、乗り越えた「試練」、吹っ切れた男にもう迷いはない・・・男は玉を弾く、弾く、弾く・・・。 ポール・ニューマンの挫折と成長を交えた人間像が良かった。 序盤は延々と玉突きの場面で、しかも飛ばし飛ばしと欲求不満になりそうなシーンが続いて少々退屈だが、徐々にエンジンが温めていく展開は良く出来ていたと思う。時折見せる華麗なショットも手伝って。 だけど、もっとポール・ニューマンたちのショットを、猛烈な特訓の成果をもっと映像で見たいなと思った。 シドニー・キャロルの脚本はフィルダー・クック監督の「テキサスの五人の仲間」で堪能した。 アレが面白かったからこそ「ハスラー」を見ようと思ったし、「ハスラー」から見ていたら恐らく「テキサスの五人の仲間」は見ていなかったと思う。 だが、この映画が本当に面白いのは「何度折られようとも挑み続ける不屈の精神」なのかも知れない。 挫折に次ぐ挫折で絶望の淵、諦めかけていたところに最愛の女性や師匠と呼べる男の支えもあって徐々に闘志を取り戻していく。 彼の“指”がそれを強く物語る。あの1本1本に彼の魂が宿っていくというか・・・。 束の間のピクニックのシーンは心打たれる名場面の一つです。
[DVD(字幕)] 9点(2014-10-02 06:04:39)
408.  現金に体を張れ 《ネタバレ》 
個人的に戦争映画にハズレなしのキューブリックだが、フィルム・ノワールでも凄い映画が1本、コレだ。 競馬場を襲い現金を強奪するまでの流れを遡り、スリリングに描いた傑作「現金(ゲンナマ)に体を張れ」。 見えない大金という“太陽”を見つめすぎた男たち、女たちのドラマだ。 ジグソーパズルを組むように時系列を追う流れは、後のクエンティン・タランティーノの「レザボア・ドッグス」に影響を与えた。 とにかくこの映画、ムチャクチャ面白い。 キューブリックの映画でもっとも女性が印象的な映画だろうね。 ファーストシーンは競馬場からはじまり、コレから強盗を強行しようって場面で、物語は強盗にかかわる様々な人間の過去をさかのぼりはじめる。 ピースが徐々に繋がっていく感覚、 男たちを運命に引きずり込むそれぞれのファム・ファタール。 それとモリールのオッチャンをはじめとする死亡フラグ。 そして冒頭と終盤が繋がる瞬間、総ての歯車が動き出す! 検閲所での粋な会話、 蹄鉄によるパンク、 一瞬で終わる銃撃の迫力とクライマックスの畳み掛けは凄いぜ。 ラストの“太陽”を吹き飛ばしちまうのが犬とはねえっ・・・。 エリッヒ・フォン・シュトロハイムの「グリード」やジョン・ヒューストンの「黄金」を彷彿とさせるシーンだった。 その時のスターリング・ヘイドンの 「(・_・)」って表情がまた。
[DVD(字幕)] 9点(2014-10-02 06:03:51)
409.  シックス・センス 《ネタバレ》 
すげえ・・・666だ・・・マジかよorz 五感で感じられない幽霊。 霊を感じるのは「第六感」なのか。 主人公は子供を更生させる事を仕事にする男。 どんな不安や悩みも一身に受け止め、付きっきりで相談に乗ってくれる。 だが仕事熱心なあまり、妻をあまり構ってられない悩みも抱えている。 ある事件を境にそんな妻の夫への態度は冷たくなってしまう。しかしそれは・・・おっと。 そんな主人公はある日、不思議な少年に出会う。 彼は「霊が見える」という。 霊の見えない他の子供からはイジメられ、霊の見えない母親は、そんな息子に不安を抱く。 現実にいる体の病気が原因でイジメられたり、家族から冷たくされる子供もいるが、霊が見えるというだけで体は健康だ。 それだけに母親は辛い思いをしていた。 そんな時に主人公とその子は出会った。 最初疑っていた主人公も、親身に聴く内に徐々に霊の存在を意識はじめる・・・。 事件も無事に解決し、母親とも打ち解ける事ができた子供。 だが、主人公に訪れる「真実」とは・・・? 度肝を抜くラストが衝撃的すぎる。 だってあのブルース・ウィリスがだぜ? ダイ・ハードのマクレーン刑事がだぜ? まさかあんな事になるなんて・・・。
[DVD(字幕)] 9点(2014-10-02 05:42:50)
410.  ウルフ・オブ・ウォールストリート 《ネタバレ》 
「タクシードライバー」や「グッドフェローズ」「キング・オブ・コメディ」と数々のブッ飛んだギャ(ン)グ映画を撮ってきたスコセッシだが、スコセッシ、いや映画史上に残るギャグ映画がここに誕生した。 「タイタニック」の頃は歩くだけで一面に薔薇が咲き誇るような美少年だった刑事プリオ。 そんなプリオも、今ではアヘ顔とドヤ顔入り混じる表情でマシンガン(ファ●キング)トークをぶちまけ、ウォール街を暴れまわるヤリ(チン)手の不良実業家となってしまった。 セールストークという名の株の陵辱プレイ、破廉恥な実業家がウォール街の頂点に絶頂するまでを描いた凄まじい映画だ。「鉄腕ジム」のような破壊的な爽快さ、「白熱(1949)」のような破滅的にブッ飛んだ内容。 これがほぼ実話何だからオーマイガ。 「暗黒街の帝王レッグス・ダイヤモンド」よりもフルスロットルでストーリーは進む。 「暗黒街の顔役」における妹に欲情とかそんなレベルじゃねえ。 コイツは正に「ソドムとゴモラ」だ! 劇中のジョーダン・エロフォートは、鉄砲ではなく舌先で金を持って人々を(社会的に)ブッ殺したり犯しまくるマフィアよりもタチが悪いファ●ク野郎。 「タクシー・ドライバー」もここまで狂って無かったぜクソ●タレ。 つうかどんだけF●CK FU●K FUC●って言うんだよ。 「パルプ・フィクション」や「スカーフェイス」よりも●UCKがゲシュタルト崩壊していやがる。 いやいや、この作品に比べたら序の口レベルとしか思えないほどだ。 ディカプリオはヤクを吸ってはF●CKと吐きまくる。FU●Kのゲロ河。医者も黙って首を横に振るレベル。 ヤクでラリッたク●野郎共のハイテンションな下品さが、逆に心地良く感じられる領域に達してしまっている。 「タイタニック」のローズも、船の上でゲヒャヒャヒャヒャと笑うプリオを見たら速攻で彼を海に沈めるだろう。 コイツ…船の次は飛行機を墜落させる気か。 スコセッシは溜まりに溜まった映画魂を映画というマシンガンで全国のフ●ッキンクライストな観客共を狂気と笑いとFU●Kで孕ませて腹筋を破壊しなければならないようだ。 だが、スコセッシはけしてオ●ニー映画を撮らない。 そんな最高にクソ●タレなスコセッシよ、これからも頑張って最高にF●CKYOUな映画を撮り続けて欲しい。
[DVD(字幕)] 9点(2014-10-01 18:36:00)(笑:1票)
411.  ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル 《ネタバレ》 
トム・クルーズが立ち上げたこのシリーズは今までブライアン・デ・パルマ、 ジョン・ウー、 J・J・エイブラムスと名立たる監督が手掛けてきた。  特にこのブラッド・バードが手掛けた4作目は最高傑作になるのではないだろうか。  ブラッド・バードとエイブラムスが組んだ「ゴースト・プロトコル」は、トム・クルーズにとっても最高の1本!  「Mr.インクレディブル」を初めとする数々の傑作アニメーションを手掛けたバードの演出が冴え渡る! とりわけバードのアニメーションを意識した演出は、「カリオストロの城」といった縦横無尽なアクションとパワーを感じさせるほどだ。  ビルを上から上に登ったかと思えば、下から下へとガラスの壁を這うように動くトム・クルーズ。 ロック・クライミングなら岩を掴めば済むし、ハロルド・ロイドの「要心無用」も窓の手すりを掴めば一安心。だが、全面ガラス張りの窓を割れば速攻で水の泡。 片手でぶら下がるシーンの絶望感、そんな場面なのにトムがいるだけで何故か物凄く安心してしまう不思議。 初代の「M:I」にあったシリアスな空気は何処に消えてしまっただろうか(良い意味で)。  トムが車ごと落下するシーンにしたって、起爆装置だけを奪い合う殴り合いにしたって、まったく余りに馬鹿馬鹿しくて逆に超清清しかったぜチクショウ! この映画は落ちるシーンが多いね本当。  偽の映像で見張りを突破するコミカルなシーンや、 駐車場でのアクション、 女性陣の殴り合い、 砂嵐が迫る場面の緊張とスペクタクル等々「スパイ映画の無駄なスケールのデカさ」はどうしてこうも楽しいのだろうか。  ラストで「さあ次は何処へ行こうかと」意気揚々に次の戦場へと赴く表情、そして愛する者のために何処か孤独に戦う哀愁も感じさせる後姿が良い。
[DVD(字幕)] 9点(2014-09-23 22:39:41)(良:2票)
412.  ジョン・カーペンターの要塞警察 《ネタバレ》 
「リオ・ブラボー」の超絶進化版とも言うべき傑作。  ジョン・カーペンターは学生時代にジム・コロスと組んで「ブロンコ・ビリーの復活(The Resurrection of Broncho Billy)」という西部劇の世界に憧れる若者を描いた現代劇で編集と音楽を担当した(その年のアカデミー賞の短編部門で受賞した事は有名な話)。 今作もまた西部劇の雰囲気を持った現代劇だ。  文字通り警察署をまるごと要塞化し、「リオ・ブラボー」における冒頭の緊張が最初から最後まで持続する。 低予算をその並々ならぬ演出でカバーしてしまうカーペンターの凄さ。いや、低予算を逆手にとった閉鎖的空間に登場人物を閉じ込めてしまう見事さと言うべきか。 まるでホラー映画の、サイレント映画のように音も無く署内の物が破壊されていく恐怖。「遊星からの物体X」でも味わえるホラーテイストが、この映画でも遺憾なく発揮されているのだ。 ギャングたちの冷徹さ、アクション映画としても一級品の傑作です。
[DVD(字幕)] 9点(2014-09-21 16:52:19)
413.  3時10分、決断のとき 《ネタバレ》 
ジェームズ・マンゴールドによる「ウォーク・ザ・ライン」「17歳のカルテ」「アイデンティティー」に並ぶ傑作。  今後もマンゴールドの最高傑作の1つとして語られる作品だと思う。   「決断の3時10分」のリメイク。  前作を遥かに上回るメリハリとテンポの良さ、充実したガンファイト。  静かな前作も良かったけど、本作は娯楽にもドラマにも力が入った充実振り。  冒頭のシーンや仲間が集う場面もよりドラマティックとなり、鉱山での銃撃戦はかなりの見応え。  主人公が孤独な戦いに追い込まれていくシーンも説得力が増した。   ラッセル・クロウの二面性と葛藤を強く感じられる演技、  クリスチャン・ベールの素晴らしいチンピラ振り。  この二人が立場を超えた絆を結ぶやりとりは面白い。  何より二人共良い髭面!   ベン・フォスターの冷酷さ、  ピーター・フォンダの渋みのある演技も見事。   ただラストは意見が分かれると思う。  前作とあまりに違う顛末だが、主人公が最後まで孤独と向き合い、自分の正義を貫いたのは良かったと思う。  そんな映画。   世間的にも世界的にもリメイク版の評価の方が上のようだ。俺はどちらも好きだぜ。
[DVD(字幕)] 9点(2014-09-14 08:01:20)
414.  グロリア(1980) 《ネタバレ》 
リュック・ベッソンの「レオン」の元ネタ程度に考えていたが・・・やはり傑作だった。  「ラブ・ストリームス」「オープニング・ナイト」「ビッグ・トラブル」など色々なアイデアで魅せてくれた男だが・・・ジョン・カサヴェテスはまた良い映画を撮ってくれた。  ファースト・シーンから引き込まれる。  買い物から帰る女性、彼女は何かワケありのようだ。家に帰り冷静でいられなくなる様子。迫る死の時間、託される思い・・・グロリアは友のためか、それとも自分の母性本能で動いたのか。  「母性?冗談じゃないわ」  グロリアという女もどうやらワケありらしい。  “預かり物”はワガママで状況を飲み込めていない。  「そうよ、友達の義理でやっているだけなのよ。こんな義理も知らない・・・」  “預かり物”は時折寂しそうな顔をする。  グロリアも正念場だ、腹を括って“殺りやがった”。  それがグロリアという女性の強さ。  グロリアは“預かり物”を守ろうと街を駆け抜ける。  「お姉ちゃんじゃ歳だわね。じゃあママは?ダメ?じゃあ“おばあちゃん”になってあげる」  ババア結婚してく(ry  僅かな時間だが、確かに二人は家族になった・・・。  グロリアの命懸けの行為が「僕が付いているよ」なんて言うようような子に成長させたのかも知れない。  最初生意気だった子供が、ちょっぴり成長するような様子は良いものだ。  訪れる別れの時・・・二人は約束の“墓場”で再会する。  クライマックスのスローモーション演出!これが正しい使い方です。  久しぶりに感動した映画だった。
[DVD(字幕)] 9点(2014-09-14 03:21:03)(良:1票)
415.  ベンジャミン・バトン/数奇な人生
え?これフィンチャーなの?ってくらい丸くなったねフィンチャー。  F・スコット・フィッツジェラルドの短編の映画化で1991年から転がり続けてきた企画をデヴィッド・フィンチャーが手掛けた作品。  「ゾディアック」あたりからちょっと丸みが出てきたかなーなんて思ってたけど、「セブン」の頃を思うと鋭さは無くなったけど落ち着きというか、作品に余裕が出て来たと思う。  以前は短時間にありったけの情報をブッ込む感じだったけど、今は少し長くして情報を飲み込みやすくしたというか。 この映画は彼の作品の中でもっとも優しい部類には入るだろうね。  生まれた瞬間から80歳の老体。見た目こそ老いた姿だが、肉体年齢は赤ん坊そのもの。 年月が経つにつれて彼は若返り、普通の人間が歳を重ねるように生をまっとうしていく。  ブラッド・ピッドのメイクは、本当に老人から若者の姿にうつり変わっていくようだ。  見た目は「幼いが故に言葉をまだ覚えていない子供」、実際は・・・そんな主人公の最期は切ない。  ただ、元々が短編だからこの映画はちょっと長すぎてダレを感じてしまった。もう少し短くて密度があればもっと面白かったと思う。
[DVD(字幕)] 8点(2014-09-07 21:42:16)
416.  眠れる森の美女(1959) 《ネタバレ》 
すごい。 凄い。 凄い! 何なのこのアニメは。  今回「マレフィセント」の予習としてアニメ版も見たが、スッゲーの何のって。  オープニングの壮大な行進、 メリーウェザーのドジ踏みの連続と汚名返上振り、 そしてマレフィセントの圧倒的な存在感。  16年間ゆりかごを根気よく探せるその根性は見習いたい。そして教えてくれた。人は成長する、何時までも“赤子”ではないと。メリーウェザーは別とし(ry  原作の妖精なんか100年だぜ。たまげたもんだ。 12人のイカレた魔女が融合してマレフィセントなんてチート魔女になったんだろうね。  スタッフ「100年なんて待ってらんねえよ!」 マレフィセントvs王子&メリーウェザー(魔改造ファンネル)の戦いが熱い。スゲえ動きだ。  ストーリーは普通だが、映像は一度は見ておきたいド迫力だった。 凄すぎて鳥肌たっちゃったよ。オーパーツの塊!
[DVD(字幕)] 9点(2014-08-31 02:25:56)
417.  インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説 《ネタバレ》 
シリーズ最高のアクション、ホラー、馬鹿馬鹿しさ全回の2作目。  絶叫と弾丸飛び交う激闘、 秘境に伝わる呪いと儀式の風習、 シリーズ随一の不死身振りを見せるインディ。絨毯の性能がヤバいのかインディたちがイカれてんのか(褒め言葉)  トロッコのシーンが楽しすぎるんだが。
[DVD(字幕)] 8点(2014-08-18 07:51:51)
418.  ミッション:インポッシブル 《ネタバレ》 
「スパイ大作戦」をスクリーンに復活させた世紀末スパイ・アクション映画。  スリリングな諜報活動から始まる冒頭、 次々に消される仲間たち、 それでもイーサンは諦めない。 レストランで素敵な「プレゼント」を渡して全力疾走で逃げるイーサン!殺られたら、殺り返す。  戻ってきた“仲間”は敵か味方か。 CIAの情報部に潜入して命がけの情報集め。  危険極まる作戦を終え、列車で祝勝パーティー・・・かと思ったらまさかまさかの裏切り発覚!  余りに後付すぎる設定&無理やり感が尋常じゃない。 最初見たときは「台無しだよ!ふざけんなバーカ!」とdisりまくったものだ。しかしよくよく考えてみると、どの道イーサンは「ぼっち」になるんだよな。  そう考えるとイーサンが可哀想になってきた。 あらましを知った、今だからこそイーサンに同情を感じるのかも知れない。  クレアびっちすぎバロス。 ミッション?NO“ビッチ”です。  ところで今作のジャン・レノは本当にあのジャン・レノさん? 「レオン」でロリコンして爆散して生まれ変わった結果なんでしょうかね。
[DVD(字幕)] 9点(2014-08-01 22:32:13)
419.  モホークの太鼓
フォードファンには不評の作品だけど、俺は「駅馬車」や「荒野の決闘」よりも好きだぜ。  アメリカが独立戦争始めた時期を舞台に男女二人が運命に翻弄されていくストーリー。 何処かユーモラスな部分もあって面白い。ベッドこと運ばれるってアンタ・・・。 ひたすら走りまくるヘンリー・フォンダは応援してしまう。  幾度となく攻めてくるインディアン、不幸の連続、それでも諦めず前を歩み続ける二人の姿は感動的だ。 カラーよりも白黒の方が雰囲気あるかも。
[DVD(字幕)] 9点(2014-08-01 21:53:10)
420.  タクシードライバー(1976) 《ネタバレ》 
冒頭から素晴らしく不安になる強烈なBGMが流れ、暗くジメジメとした街中を一台のタクシーが駆け抜ける。 主人公にも暗い影が差し込んでいる。 元陸軍出身だというトラヴィス。 この映画はヴェトナム戦争の直後だが、彼もヴェトナムから帰還した兵士の一人なのかも知れない。 戦争の時は散々祭り上げておいて、いざ帰ってくるなり辛い仕打ち。 何のために戦ったんだと打ちのめされる日々。 トラヴィスのように若く多感な人間ほど、そんな社会に心を蝕まれる。 オマケにタクシーに乗ってくる人間は平気でゲロを吐く、暴力を振るう酔いつぶればかり。 運び屋を掃き溜めにしているわけだ。 受け止める側に溜まった鬱憤は、やがて犯罪という“はけ口”にブチまけられる。 ナンパした彼女をいきなりポルノ映画館に連れ込もうとするトラヴィス。 価値観の違い以前にもう馬鹿だろコイツ・・・。 そんなんで軽蔑しない女の方が不思議である。 戦場で生きてきた男は、常に平和な時代には無力なもんだし、不器用にしか生きられない。 戦場の常識がここでは非常識へと変わる。(だけどトラヴィスは単にポルノ脳のアホ) デ・ニーロは“カッコイイ”、トラヴィスは“イカれポンチのクソ野郎”だ。 そんな社会の“歪み”が再びトラヴィスに銃を握らせる。 「世の中間違ってる、俺が正しい!」と強く思い込み狂気の世界へと走り続ける主人公。 「俺に言ってんのか?」 イメージトレーニングという名の“見えない誰かと”戦い続ける。 銃社会のアメリカじゃあ、一度銃を持てば子供だって大人を殺せてしまう。 トラヴィスの正義は危ない正義。 「勝った者が正義なんだろ?」と言いたげだ。 そんな危い正義感がいきつく果て・・・つうか何であれだけ撃たれて生きてんのコイツ? モヒカンヘアーにすると戦闘力が上がんのか? 「マッドマックス2」とか「北斗の拳」とかもあの髪型だからタフなんだろうか? 理由わからん。 個人的にはトラヴィスもくたばった方がスッキリしたんだが・・・「時計じかけのオレンジ」以来のモヤモヤが残る映画だった。 モヤモヤは残ったが、再見して前とは違う印象を持った。 出兵してた戦争でも死に損ね、殴り込んだ先でも死に損ね。でも他の奴はみーんな死んじまう。トラヴィスが彼女の乗車を拒んだのも、そんな“生き地獄”に彼女を巻き込んでしまうのではと不安に思っての事かも知れない。
[DVD(字幕)] 9点(2014-08-01 21:35:53)
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