41. エミリー・ローズ
いやぁ、期待しないで観に行って当たりだったわぁ。法廷モノとしてもそれなりに見られるし、怖さもそれなりにあった。ジェニファー・カーペンターの怪演に拍手! [映画館(字幕)] 7点(2006-03-29 20:49:29) |
42. シリアナ
《ネタバレ》 オイルマネー、CIAにアラブ、テロ。これだけタイムリーで陰謀論つくり放題の“良素材”を、よくもここまで不味く料理できるものかと逆に感心してしまった。脚本が致命的にダメ。わざと分かりづらくしているのではなく、脚本家自身がこの物語の全体を見通していないのでは?と思えるくらい不親切。終盤、なんでジョージ・クルーニーが王子のもとへ走ったのか、なぜアメリカが王子を殺そうとしたのか、なぜ、マット・デイモンが王子の車から離れたのかが分かりづらすぎる。これは観客の理解力の問題ではない。圧倒的に手がかりが少なすぎるのだから。「分かりづらいけどもう一回観たい」…そう思わせる作品というのは、大筋が分かるけど細かいところを観て理解を深めたいと思うからそうなるんであって、大筋すら理解不能だったら、リピートする気も起きないっすよ。とにかく期待が大きかっただけに、怒りは大きい。 [映画館(字幕)] 3点(2006-03-29 15:24:19)(良:1票) |
43. クラッシュ(2004)
ブレンダン・フレイザーはいらんかったろ! 検事という役柄も合ってなかったし、存在感もなかった。あと人種差別がテーマのひとつなのかもしれないが、人種云々より、登場人物の性格に問題あるとしか思えなかった。ペルシャ人店主とか、黒人脚本家の嫁のDQNっぷりに“なんだかなぁ”でしたよ。でもまぁ、フレイザー以外の人物の絡み合いは上手くいっているし、内に抱える葛藤もある程度は見えたから及第点としておきましょうか。とてもアカデミー受賞作とは思えないけどね。 [映画館(字幕)] 6点(2006-03-29 15:11:17) |
44. ブロークバック・マウンテン
《ネタバレ》 編集や撮影がちょっと単調すぎかなぁ。大自然の雄大さ、荘厳さがちょっと足りなかったような気がする。まー、それを補って余りあるほどの主演二人の演技がすばらしかった。ドニー・ダーコやジャーヘッドを観て、ジェイク・ギレンホール目当てで観に行ったんだが、ヒース・レジャーもよかったなぁ。おいらにはそのケはないけど、シャツをギュッと抱きしめるシーンで少しホロリときてしまった。妻のある身としては、その関係を知ってしまったカミさんの心境が異様に身につまされ、苦笑することしきり。男を愛しながら、娘を愛する。矛盾しているけど、そこは理解できる気がするなぁ。。。 [映画館(字幕)] 6点(2006-03-29 15:05:00) |
45. ミュンヘン
《ネタバレ》 初日のレイトに行ったんですけどね、ほぼ満席。まーたプロモーションに騙されて、上映後にアタマの上に“?”マークでいっぱいの観客を見ることになった。もうやめようよ、“感動の大作”って煽るのはさ。参考図書既読、軍オタ、スパイ小説大好きの小生からいえばほぼ満点のデキだけど、予告やCMをイメージして行くと、痛い目みますのでお気をつけあれ。淡々と進む暗殺描写は地味ながらも緊迫感があり○。殺人描写の奇抜さもさすがにスピルバーグ。それだけでもう満足ですよ。ただ、終盤のセックルシーンが個人的にはいただけなかった。そら、狂気の報復連鎖から逃れるための儀式として、そのシーンが必要だったのは分かるけど、ちょっと下品だったかなぁと。 [映画館(字幕)] 8点(2006-02-05 13:10:35) |
46. ランド・オブ・ザ・デッド
《ネタバレ》 「キャー!トム・サヴィーニがヘルズ・エンジェルの格好で出てるよ!!」「お、アルジェントの娘やんか!!」と、ゾンビ好きが細かいところを見て楽しむ映画。ロメロ普遍のテーマは貫かれており、残酷シーンも相変わらずエグいが、やはりパワーダウンは否めない。そもそも、ゾンビ映画に凄いものを求めてはいけない。オリジナル『ドーン~』が凄すぎただけなのだから。ワタシはこれで、十分満足です。血飛沫がCGだったところ以外は。 [映画館(字幕)] 7点(2006-02-04 11:27:45) |
47. レジェンド・オブ・ゾロ
バンデラス信者の拙者でも、この点数しかあげられんなぁ。ストーリー、アクション、音楽。どれをとっても予定調和の域を脱していない。退屈はしないけど、血が滾らない。もっと“お!”っと言わせる活劇が観たかった。息子の可愛さくらいかなぁ、印象に残っているのは。 [映画館(字幕)] 5点(2006-02-04 10:50:39) |
48. フライトプラン
こんな穴だらけの脚本でも予算が通ってしまうハリウッドは、いよいよネタ枯れが深刻化どころか完全枯渇状態なのか。。。真相がネタバレ場面まで「分からなかった」のではなく、脚本が破綻していて「推理することができない」のではサスペンスとして失格。た・だ・し、テンポの良さと役者の演技は見るものがあり、それなりに楽しめた。劣化したとはいえ、やっぱりジョディ・フォスター好きだわ、俺。パニック・ルームより嫌悪感なかったので、この点数で。 [映画館(字幕)] 5点(2006-02-04 10:45:39) |
49. アイランド(2005)
《ネタバレ》 死体の次は車輪かよ!! 『バッドボーイズ2バッド』でも面白かったけど、マイケル・ベイのカーチェイスはもう職人芸の域ですな。これだけでワシはもう満足でしたよ。それプラス、“ワスプ”なるタンデムの空中バイクがカッコよすぎ!フィギュアでてないんですかね、これ。『バッド~』のときはアクションのみテンコ盛り状態で食傷気味だったのだが、今回はSFテイストが加わって上手くまとまっていたんじゃないですかね。でもちょっと、オリジナル・マクレガーを殺して“終わりかな”と思ったらまだ続いたところは、サービス過剰な気はしましたが。 [DVD(字幕)] 7点(2006-01-05 12:38:31) |
50. ロード・オブ・ウォー
あかん、あかん。ケイジ演じる“死の商人”に、思いっきり感情移入してもうた。イーサン・ホーク捜査官が悪役に見えてきちゃったくらいだもんなぁ。ストーリーテリングは、ケイジが一人称で淡々と進むベタなパターンなんだけど、主役の一本スジの通った生き方に妙に惹かれて、飽きることなく観られました。観る前は気づかなかったんだけど、監督は『ガタカ』の人だったのね。そういえば、カメラワークのセンスが良かったな。あと特筆すべきはオープニング。銃弾の製造過程を追ったものは、ワクワクさせられた。 [映画館(字幕)] 7点(2006-01-05 12:23:00)(良:1票) |
51. ゴジラ FINAL WARS
だっはっは!見事に票が割れてますね(笑)。これは、東宝チャンピオン祭りを体験している世代とそうでない世代で真っ二つに分かれるなぁと思ったら、その通りになってるわ。なんだか一発目のゴジラが名作だからって、“この作品は間違い”って思うのはどうなんでしょ? そうすっと、60年代後半以降70年代のゴジラを全否定することになるんだけど……。「子供向けの怪獣映画」というカテゴリーに、ゴジラはとうの昔に変わっているんだから、それを楽しめない人が観ちゃいけないと思うんだけど。オトナにも耐えられる怪獣映画は、平成の世になってからはガメラに取って代わられているわけだから。でもやっぱり、北村が撮ったことによって人間アクションに比重が寄っちゃったのは否めないけどね。 [DVD(字幕)] 6点(2006-01-01 22:31:29)(良:1票) |
52. セルラー
なんだか最近は、2時間越えないと映画じゃないっていわんばかりじゃない?そんな中、これだけテンポのいい映画見ると後光が差して見えちゃうんだわさ。多少の粗さなんか、ノー問題。突っ走っちゃったモン勝ち!っていわんばかりの強引さにクラっときちゃうのよね♪ あとあの男のチャラさ、新人だからこそって部分が活きて適役。脇をメイシーが固めるというちゃんとしたバランス配役だったりするし。もっともっと、こういうのつくって! [DVD(字幕)] 6点(2005-12-21 22:39:40) |
53. アイアン・イーグル
公開当時、アニメの『タッチ』とコレ、どっちを観にいくかで彼女とモメて、ワシのゴリ押しでこっちに。観終わった後、彼女に申し訳ない気持ちでいっぱいだった。。。でも、音楽聴きながらでないとノレない主人公にシンパシー感じたし、キング・コブラやらディオやらの音楽がよかったので。 [映画館(字幕)] 3点(2005-12-19 21:21:48) |
54. Mr.&Mrs. スミス
《ネタバレ》 『ボーン~』でも思ったけど、ダグ・リーマンは近接格闘とカーチェイス撮らせると上手いねぇ。ショッピングセンターでの最後のスローモーなシーンも、バカとクールの絶妙な塩梅が心地よかった。アクションとしては及第点でしょう。あと良かったのはなんといってもアンジー。日に日に劣化していく女優が多い中、アンジーはどんどんセクシーになっていくな。それに、こんな映画にはもったいないくらいの演技してた。彼女の演技が、駄作になるのを防いだといってもいいくらい。だって脚本的にはグダグダでしょ、コレ。夫婦間の問題はクリアされていても、組織ぶっ潰したわけではないんだし。ひょっとして、続編作ろうとしとるんだろうか??? [映画館(字幕)] 6点(2005-12-18 00:28:38) |
55. キング・コング(2005)
《ネタバレ》 みんな10点つけてる中、きまずいな^^; CGI担当しているワタは、LOTRでもそうだったけど、不気味な湿った雰囲気の映像はすばらしいね。これはILMやデジタル・ドメインよりもアドバンテージがあると思った。でも、やっぱりアラが気になる。狭い通路での草食竜追いかけっこや、タイムズスクウェアのコング大暴れは、ちょっと違和感が(恐竜の動きのぎこちなさはオリジナルへのオマージュでしょう)。正直なとこ、5年後のCG技術で観たかったなぁ。。。カラいこと書いてしまったけど、今年上映の中では文句ナシのナンバー1。76年版リアルタイム経験組なんだが、あの時よりも、コング初登場シーンにワクワクし、コングの咆哮に恐怖した。ぜっっっったいに、映画館で観てもらいたい。 [映画館(字幕)] 9点(2005-12-16 21:11:18) |
56. オープン・ウォーター
《ネタバレ》 夢オチの映画というのは、得てして叩かれる対象になる。“想像ならなんでもアリやないか!”と。実話をベースに想像で描いた物語にして、ここまでやってはいけないことをやって映像化したスタッフにただただあきれるばかり。行方不明になった夫妻がどうなったかは想像で描くしかないんだから、もうちょっとヒネリのあるもの作ってもいいのでは?ただサメに食われるというオチなのに、延々と遭難シーン垂れ流すだけでは、とてもとても映画とはいわん。サメをうじゃうじゃ泳いでいるシーンをCGなしで撮ったのを自慢するだけなら、「たけしのお笑いウルトラクイズ」で事足りるんだよ! [DVD(字幕)] 1点(2005-12-04 18:23:39)(良:1票) |
57. ミリオンダラー・ベイビー
俳優としても監督しても、その名を轟かせたからこそ撮れる領域の映画。酸いも甘いも噛み分けた御大の撮る映画は、容赦のないほど落ち着き払い、静寂に包まれている。ストーリーテリングはもちろん、みんなの演技も上手すぎ、撮影技法もすばらしい。なにもかもが出来すぎていて、それが物足りないという部類の映画。まだまだこの映画を味わい尽くすには、見る側の自分が若すぎる。 [映画館(字幕)] 7点(2005-12-04 18:17:43) |
58. カンパニー・マン
《ネタバレ》 CUBEのカントクだと思って期待してみると肩透かしくらうかも。でも、洗脳シーンとかはやっぱカコイイ!このヒトはやっぱり、医療とか近未来とか、メタリックで冷たい感じの世界観を撮らせたら今一番なんでないの?ストーリーはあんまり大したことない。でも、その大したことないオチに気付かず、騙された自分に自己嫌悪。ルークはお前だったのか!? 主演のヒトもあんまり大したことない。ルーシー・リューも嫌いじゃないけど、ここでは微妙・・・。 [映画館(字幕)] 6点(2005-11-30 11:40:37) |
59. ホステージ
《ネタバレ》 アメコミとCGをうまく融合させたオープニングがカッコよかったなぁ。印象に残るのはそれくらいか。個人的には全く評価していない『パニック・ルーム』をさらに劣化させたような人質と立て篭もり犯のやりとりで、睡魔に襲われること数度。緊迫感がなければ、このテの映画としては終わってるでしょ。もう。ラストの主人公の家族を救出するシーンでちょっと盛り返すけど、あの解決の仕方はいくらなんでも無茶苦茶。5(それ以上いたかも)対2、しかもプロ集団vs元SWAT&素人であの結末ですか。そりゃご都合主義も甚だしいということで。 [DVD(字幕)] 4点(2005-11-29 12:04:03) |
60. 宇宙戦争(2005)
《ネタバレ》 古典の勉強をせずにオチにケチをつけるのは筋違いだと思うが、そういったライトな層を取り込もうとするプロモート側にも問題があると思うし、微妙だな。今回スピルバーグは怪獣映画を撮りたかっただけ。プライベート・ライアンのときと同じように、最初の30分に全力投球、あとは惰性で撮ったという感じだったね。その惰性に出演を強いられたティム・ロビンスはいったい何を思うのか。。。あとそのティムが出ていた部分は本当にコントだったな。地球人を一瞬に灰に出来るテクノロジーを持っていながら、偵察触手はサーモもソナーもなしですか、そうですか。パニック映画としては悪くない、SFとしては原作を冒涜しているとも取れる作品。観にいかなくてよかった。 [DVD(字幕)] 4点(2005-11-18 23:37:05) |