61. サベージ・キラー
《ネタバレ》 観る前はありがちな復讐譚だと思っていたのですが、いきなり呪術的悪魔的な復活シーンが出てきてからおかしくなって…なんなのこのバカ映画は?(ほめてます) おかしいくらいに振り切ったストーリーはいい意味で漫画的で、B級バカ娯楽映画としてはほとんど非の打ちどころがないすばらしい作品なんじゃないでしょうか。 お約束で切ないラストも実にGJな感じです。 細かいところをどうこういう映画でもないのですが、個人的にはあのわりといい保安官の人が助かったかどうかが気になります。 まぁ多分死んだんでしょうけど… [インターネット(字幕)] 8点(2018-01-29 21:23:32)(良:1票) |
62. インビクタス/負けざる者たち
《ネタバレ》 2015年のワールドカップで日本代表が南アフリカ代表を下し世界的なニュースになったわけですが、(そして五郎丸ブームが起きたわけですが)それもこの映画を観ればあらためて納得します。 あの頃は、それがどれくらいすごい事なのかラグビー人気の低い日本では今一つ伝わっていませんでしたから。 さて世界には誰もが認める偉人というものがごく少数存在していて、2005年にBBCが行った「もし世界統一政府が出来たら大統領には誰になってほしいか」投票で1位に選ばれたネルソンマンデラ氏は間違いなくその一人なわけです。 この映画中でも「この人のためなら」という思いをいろんな人が持つわけですが、これって、私が大好きな映画「デーブ」での雰囲気にもちょっと似てるんですよね。(もちろんデーブはフィクションですが) こういう雰囲気の映画は大好きです。 日本にも「この人のためなら!」と思えるような素晴らしい政治家がぜひ出てきてほしいものだと切に願います。 [CS・衛星(字幕)] 8点(2018-01-23 19:42:34)(良:1票) |
63. グラン・トリノ
個人的には地味で暗めのヒューマンドラマは嫌いです。 実際、ここでもそのタイプの映画には低い点数をつける事が多いのですが、しかしこの映画レベルになるともはや嫌いだなんだと言うのがアホらしくなってきます。 ストーリー自体は地味でなんのひねりもないものですが、しかし観終わった後に染みる余韻は相当なものです。 それは一見地味ながらもそこに複数のテーマが重層的に描かれているからこそなわけですが、残念ながら生粋の日本人である自分には、この映画に含まれた複数のテーマにあまりなじみがなく、肌感覚で直感的にテーマを感じる事ができません。(頭の中で分析的には理解できるのですが) それでもこれだけしっかりした重厚な感動を与えてくれるわけだから、ほんとたいした映画だと思います。 あと「グラントリノ」、かつてダーティハリーの中で乗ってるシーンがあるんだとか。 [インターネット(字幕)] 8点(2018-01-17 00:22:11) |
64. アジャストメント
系で言えば「天国から来たチャンピオン」と同じジャンルの映画ですが、なぜかSFサスペンスと宣伝されるこの映画。 他のサイトではもっと高い点数の映画(例えばIMDBだと7.0)なんですが、なぜかみんシネでの平均点は低いですよね。 しかしそれは多分「ジャンルのミスマッチ」による要素が大きく「天国から来たチャンピオン」のような「運命の恋愛ファンタジー」系映画を好きな層が観れば大きく評価をあげる映画なんじゃないかと思います。 ところでエミリーブラントって誰かに似てる…と前から思っていたのですが、昨日アマプラで観てるとき急に気づきました。そう、藍井エイルですよ! 結構似てると思うんですが笑どうでしょう? あと諸事情あって、字幕スーパーで映画を観た直後に再度午後ローの吹き替えで観てしまうという事故を起こしてしまったんですが、結果それでいろいろわかった事があります。 このサイズだと午後ローは本編ノーカットなんだなとか、字幕の方が情報量が少ないんですが、例外的に字幕の方が文字量が多いときもあるんだな、とか。後者については「セリフであれば沈黙の間」で表現するようなものを字幕では表現できないので説明の文言が足されてるようなときとかですね。 偶然連続で観る事でいろいろ勉強になりました、はい。 [インターネット(字幕)] 8点(2017-02-06 21:28:35)(良:1票) |
65. トレマーズ4
《ネタバレ》 トレマーズは傑作の1と比べると続編のパワーダウンはいかんともしがたく、どんどんダメ映画になっていくわけですが、しかし期待せずに観た4はびっくり驚きの良作でした。 世界観をガラリと変えて100年以上前にバックトウザ過去、登場人物も変えた事で映画自体も全くの別物になっていて、オーソドックスな西部化物映画としては屈指の出来ではないでしょうか。 例えば、これよりよほど大作の「カウボーイ&エイリアン」なんかの100倍くらいは面白い映画になっています。 この映画のどこがいいかというと、何より基本に忠実なベタベタなストーリーをきっちりやり切っているところにつきます。 基本は大事って事ですね。 細かいギャグのキレもいいですし(「中国では家の中で銃なんか誰も撃たない!」「誰も銃もってないからね」とか)、未来にグラボイズの記録が残ってない事も理由付けがされていますし、1の呪縛を解き放って新しく作り直したこちらは(映画の毛色こそ違いますが)1にも負けないほどの傑作だと思います。 主役の彼は、先祖という設定なわけですが(地下室作るとか言ってますしね)ちょっと芝居(と衣装)を変えると同じ人でもこんなに雰囲気変わるんだな、と思わせてくれます。 BTTF3でたとえばビフあたりがほとんど同じ人なのとは好対照。 シリーズで順位をつけるなら、1>4>>>2>3 というところでしょうか。 1,4は間違いなく他人におすすめできる傑作で、2,3は別に見なくてもいい、というわかりやすい差になっていると思います。 ここの評価を見ると低評価なのですが、内訳をみるとなぜか設定を理解してない人が結構いてその方が低評価をつけているようなので、それを切り離せば平均点はかなり上になる計算ですし。 [地上波(吹替)] 8点(2016-12-17 10:47:55) |
66. プライベート・ライアン
《ネタバレ》 少なくとも私が子供の頃までは、戦争映画というのは、割と純粋な娯楽映画として作られていました。 「史上最大の作戦」とか「空軍大戦略」とか「バルジ大作戦」とか、わりと単純な「ドンパチ映画」だったのです。 多少、観点を変えれば「大脱走」などもそうでしょう。 しかも、その性質上、それらは大作映画が多いのも特徴でした。 戦争映画となると大勢の戦闘シーンや、戦車や戦闘機を出さなきゃいかんわけで、今と違ってCGでどうにかできるわけもありません。 これは、どうしたって金がかかるわけで結果として戦争映画には「超大作娯楽映画」が多かったのです。 その傾向に変化が見られたのは、ベトナム戦争の終わりくらいからではないでしょうか。つまり1970年代後半くらいからです。 日本に住んでいると戦争というものは第2次世界大戦以来あまり縁がなく、遠い世界&遠い昔の話なのですが、たとえばアメリカからすれば1960年代~70年代に参戦した「ベトナム戦争」(や、その後の各地の紛争)は、今もリアルタイムで行われている戦争の当事者なわけです。ベトナム帰還兵を扱った映画もたくさん作られるようになり、そんな状況ではそうそう娯楽に特化した戦争映画を作るにも無理があります。なにより不謹慎です(どうしたってそういう空気になっちゃいます) そして(個人的な感覚では)1977年の「遠すぎた橋」を最後に古典的な大作娯楽戦争映画は終わりを告げたと思っています。 この「遠すぎた橋」も過渡期の映画らしく、古典的なドンパチ映画よりは地味で陰鬱な展開を示すところも多いのですが、しかしその本質は娯楽戦争映画であることは間違いありません。 そして「遠すぎた橋」から実に20年が経過した1998年、スピルバーグがひさしぶりの「ドンパチ娯楽戦争映画」を作ったのです。 それがこの「プライベートライアン」です。 「ある兄弟が死にすぎてるから一人は絶対助け出せ」「はあぁぁあ?」というありえないような逸話をもとに作られた(とはいえこの映画の内容はフィクションですが)この映画は、戦闘シーンの過酷さや悲惨さがかなり話題になった映画ですが、しかしその本質は間違いなく「古典的な娯楽戦争大作」だと思います。 なにしろ20年も経って満を持して作られた戦争映画ですから、痛そうに見える戦闘シーンもリアルですし、出てくる戦車や装備も凝ってます。劇中のケッテンクラートとか全部本物だそうです。 ムハァ! 兵器マニアは大喜びです。 しかも地味すぎて普通出てこないような「マルダー対戦車自走砲(ぽい)」とか出てくるし、こりゃ戦車マニアは大喜びです。 これが娯楽戦争映画じゃなくてなんでしょうか。 有名な冒頭のオマハビーチの戦闘シーンはすごい出来ですし、クライマックスの戦闘シーンも手に汗握ります。 しかし残念ながら映画の途中が少しタルすぎるのです。 もちろん映画には緩急が必要でずっとクライマックスというわけにもいかないわけですが、さすがに道中ちょっと長すぎます。 見てて疲れるのです。 そのあたり、やや娯楽映画としては中途半端かな、と思うところもあるので、出来のよさは認めますが個人的に「絶賛」とまではいきません。惜しい。 [CS・衛星(字幕)] 8点(2016-12-12 20:56:55) |
67. ゾンビランド
《ネタバレ》 そこそこ面白いB級ゾンビ映画らしい…程度の知識で観てみると、ウディハレルソンとかアビゲイルプレスリーとかビルマーレイ(笑)とかどっかで観た事のある役者ばっかりでびっくりします。 映画全体にそこそこの金とかなりの手間がかかっている良作で、いわゆるB級ホラー映画とは全然別物でした。 なにしろオープニングからセンスが抜群。そこからロードムービー風味の展開を見せて後味の良いラストまで一気に楽しめる完成度の高い娯楽映画です。 劇中に出てくるいろんな映画(notホラー)へのオマージュも楽しいし。 ゾンビが出てくる映画愛に溢れたハートフルなコメディロードムービー…とまとめるとジャンルがめちゃくちゃで、混ぜるな危険的なものを感じますが、しかしこの映画はその奇跡のミックス見事に成功しています。 とはいえなにしろレンタルでもR指定のシールが貼られている映画。 一部(ほぼ序盤ですが)がだいぶグロです。 そのせいで観る人をやや選ぶ面はあるかと思います。 とはいえそのグロ部もほとんどがコメディパートとしてのグロで、いわゆる痛いとかつらい系ではありません。 多少のグロが気にならない人なら、ぜひ一度観てみてほしい完成度の高い娯楽映画の快作だと思います。 てか、ゾンビ映画全体の中で興行収入1位の映画なんですね。それも納得の出来です。 [DVD(字幕)] 8点(2016-12-03 22:46:48)(良:2票) |
68. ヒックとドラゴン
《ネタバレ》 ヒックの事を必要以上に理解しない頑固で意地っ張りな父親が一瞬でヒックの理解者になってみたり、ライバル心を抱いてヒックにいらいらしてたヒロインのアスティが急激に理解者になってみたり、各登場人物の心の変動が、ありえないレベルで極端から極端に振れすぎて「君たちは大丈夫なのか?」と心配になるレベルですし、その他にもいろいろツッコミどころ満載なのですが、それらは短時間のアニメ映画の中でのわかりやすいデフォルメ演出という事であまり気にしなくてもいいかなと思います。 基本的には、短い時間の中でお約束をきちんとこなしたわかりやすいストーリー展開で魅せる傑作だと思います。 この映画、動物好きで実際にペットを飼ってるような人にはたまらんものがあるのではないでしょうか? 少なくとも動物好きでペットをいろいろ飼っている僕には本当に観てていたたまれないくらいたまらんものがあります。 とにかくトゥース=ナイト・フューリーがかわいくて愛しすぎて卑怯なレベル。 映画に出てくる動物は本当に卑怯です。 だがそこがいい!! [ブルーレイ(吹替)] 8点(2016-11-19 20:05:00)(良:1票) |
69. ミッドナイト・ラン
この映画は、だれが書いてもわりと同じような感想になるタイプの映画でレビューが難しい…という事でちょっと違った事を書いてみます。 この映画の役者のキモと言えば、デニーロの相方を務める会計士のデューク役を演じたチャールズ・グローディンでしょう。 ものすごくはまり役に感じるこの役ですが、そもそもこの役、最初はブルースウイリスがやる予定だったのです。 しかし、B・ウイリスが「ダイハード」を選んだためこの映画を降板。 結果としてチャールズ・グローディンが演じる事になったのですが、B・ウイリスだったらだいぶ映画の雰囲気も評価も変わっていたかもしれませんね。 さてチャールズ・グローディン、あまり日本での知名度は高くありませんが「デーヴ」「ウーマンインレッド」「愛が微笑む時」「ベートーベン」それに「天国から来たチャンピオン」等、「観終わった後にほっこりする映画」にばかり出演しています。 まさに「ほっこり俳優」「ハートウォーミング俳優」と呼んでも過言ではないでしょう。(個人の感想です) たとえば「天国から来たチャンピオン」では大富豪の妻と不倫し大富豪を殺そうとする少し抜けた秘書を演じてるわけですが、あの役など個人的に大好きです。 ちなみにこの映画も天国から来たチャンピオンも、地上波ではテレビ朝日の日曜洋画劇場で放送されているのですが、そのときの声優はともに羽佐間道夫。 特にミッドナイトランのテレビ朝日版吹替え版は(wikipediaによると)「吹替え映画史上最高傑作」と言われることもあるそうなのですが、いかんせん現在ではそれを観る方法がありません。 そこまで絶賛される吹替えならぜひ一度観てみたいものですが、果たして死ぬまでにその機会があるでしょうか… [DVD(字幕)] 8点(2016-11-17 01:14:14) |
70. 3時10分、決断のとき
《ネタバレ》 いまどきめずらしい骨太の西部劇で、ガチで面白い傑作映画。 1957年のリメイク版なわけですが、このリメイクで追加された要素が息子との関係性。 これが完全に成功していて、オリジナルをしのぐ面白さだと思います。 つかオリジナルを観たのは大昔なので細部は全然覚えてないんですが、この映画から息子との関係性をはずしたら、すごいありふれた話になると思うんですよね。 主人公の動機付け的な意味でも「父ちゃんがんばって列車に乗せたね」のラストまで含めて、この息子との関係性は映画の中で非常に重要な意味があります。 正義の味方として頑張る父ちゃんが実は結構底の浅い小市民で、護送される悪人が人間的な面でも大物であるというのはありがちなパターンなんですが、護送する道すがら、そんな2人がお互いに影響しあっていくのは一種のバディ物のよう。 最後、味方が誰もいなくなった街。 あそこでベンがダンとともに助け合いながら列車に走るシーン。 あそこマジかっこよすぎ。 これぞ西部劇。 あそこで手に汗握らずにこの映画を観てる人がいたら、たぶんちょっと仲良くなれそうにありません。 そして最後の馬。 あぁもうかっこいい!! [CS・衛星(字幕)] 8点(2016-11-15 16:11:13) |
71. スピード(1994)
「お、スピードのレビュー書いてなかったぞ」とさっき気づいたのですが、今さらこの有名映画に何を書いたらいいのでしょう… 「過不足ない完璧なノンストップムービー」で、テレビなどで放送されるたびに何回も観てるのですが、いつ見ても面白いんですよね、話を全部知ってるのにも関わらず。 その度「ホントにこれって名画なんだなぁ」と実感します。 [DVD(字幕)] 8点(2016-11-10 01:02:21) |
72. ソウ
《ネタバレ》 あえて野暮な事を言うならば、人間があれだけ長い時間死体のフリをするのは絶対に無理です。 二人が極限状態に置かれていたとはいえ、死体のフリをしている人かどうかはいくらなんでもわかります。気づかれます。 そういう意味では「それはいくらなんでも無理筋だよ」というオチなのですが、それはやっぱり野暮天というもの。 まったく予備知識がない状態からこの映画を観たときのインパクトは、やはり映画史に残るものだったと言えるでしょう。 この映画についてはあまりにもいろいろ語られすぎてて何を書いてもいまさら感が強すぎますよねw [CS・衛星(字幕)] 8点(2016-11-06 23:14:37) |
73. マッドマックス 怒りのデス・ロード
ここまで馬鹿を極めるといっそすがすがしい。 ところで、この映画の基本デザインを前田真宏がやってる事を後で知ってびっくり。 こんなとこにもジャパニメーションの波がきてるとは! [ブルーレイ(字幕)] 8点(2016-11-05 16:22:37) |
74. ミッション:8ミニッツ
《ネタバレ》 何か自分が観てない面白い映画ってないかしらん?と、このサイトのマニアックランキングでいろいろ並べかえてて、「あ、これ観てないけどおもしろそうだな、なになに…あ、これスターチャンネルで公開の翌年くらいに観たじゃん!」と思った映画。 実は2013年くらいまで7年ほど、何も書いてない時期があったのでその間に観た映画(かなりの数になる)のレビューって全然書いてないんですよね。 という事でいまさらですがレビューを書きます…が、しかし観たのは4年ほど前ですから、細かい演出などはすでに残念ながら語れません。 そのときかなり面白いと思った事、これだけSF的な設定だと理解できない人も多いだろうなと思った事、無理やりにでもハッピーエンドにつながったのはいいんじゃね?と思ったこと、でもフラッシュバックで未来が見えるのはなんかちょっとおかしいんじゃね?と思ったこと、管理してる女性管理官の人はお約束のなかなかいいやつだな、と思ったこと、そして、ハッピーエンドの影に隠れてるけど乗っ取られて消滅した高校教師はちょっとかわいそうなんじゃないか、と思った事。 …ぁ、結構覚えてますね…ネタバレ有にしておこう。 恋愛絡みの複雑な過去改変パラドックス平行世界物が好きな方ならぜひ一度ご覧になってみる事をおすすめします。 [CS・衛星(字幕)] 8点(2016-11-02 11:11:46) |
75. エスケープ・フロム・L.A.
《ネタバレ》 私、そんなに映画詳しくありません。 そして前知識なく映画を観る事も結構あります。 この映画も大好きなニューヨーク1997、そうリーヴァンクリフだのアーネストボーグナインが出てたあのニューヨーク1997の続編だという知識だけで観はじめたわけです。 実際、映画を観てみるとですね、あれ?実は自分が前観た映画ってこのエスケープフロムLAだったかな?とときどき不安になったわけです。 いや、でもタクシー運転手がアーネストボーグナインじゃないしやっぱ違うよな、と。 ニューヨークにこんな変なサーファーいないだろうし。 それにしてもいろいろ似すぎでデジャビュ感を伴いながら映画を観てたわけですが…後で知ったのが、この映画、続編とか言いながら実はセルフリメイクというかセルフパロディだという事。 それならそうと先に言ってくださいよ… いや言ってたのかもしんないけど! この映画で一番好きなのは、缶を投げ上げて決闘するシーンです。 「この缶が地面に落ちたらお互いに撃つ」とか言って缶を投げたくせに、投げたとたん銃を撃ちまくるという。 で、相手がやられてから缶が落ちてきて一言「撃てよ」っていうね。 撃てないよ!死んでるから! こんなに卑怯な行為がかっこいい主人公ってスネークしかいないんじゃないでしょうか。 それにしてもニューヨーク1997が(当然ですが)1997年の「近未来」、エスケープフロムLAが2013年の「近未来」を扱ってたかと思うと時間のたつのは早いものですね。年をとるわけです。 [CS・衛星(字幕)] 8点(2016-08-16 16:53:29) |
76. 大脱走
《ネタバレ》 僕らの世代(いくつだよ)であれば、ゴールデン洋画劇場で前後編で放送されていたのを何回も観て、心の中に内容が刻み込まれている名画です。今でもソラで主要なストーリーラインと多くのシーンが思い出せますし。 この映画のテレビでの予告のシーンというと決まって例のバイクで走り回るシーンが使われていたのを思い出す人も多いと思います。(あのバイクのシーン、わかりやすいアクションで派手ですが、特別面白いシーンってわけじゃないんですよね。個人的にはむしろ退屈なシーンです。) そして我々の世代(だからいくつなんだよ)では間違いなくこの映画は忘れられない名画なわけですが、例えばこういう映画評価サイトを観て「面白いんだ!観てみよう!」と思って若い人が観ると「悪くはないけど長くて普通」となるのはおそらく間違いありません。 これは映画に限らず小説だろうがマンガだろうがアニメだろうが避けて通れない問題なわけですが、しかし「この時代に現代の感覚で普通だと思える内容の映画が造られていた」という事に価値があるわけです。 こういう優れた映画があったからこそ、それを真似する人が出て映画のレベルは上がってきたわけです。 そういう意味では本当に偉大な映画だと言えます。 で、当時の「面白い」という記憶を持った人が観ると、今見てもほんとにおもしろいんですよね。 まぁそれがジェネレーションギャップなわけですがw [地上波(吹替)] 8点(2016-08-16 09:34:54)(良:4票) |
77. キャプテン・フィリップス
あらすじだけをしゃべるとほんの数行しかないようなシンプルな話なのに、これだけの緊張感で2時間以上見せてくれる、これぞ映画って感じですね。 ソマリアの海賊はニュースでしか見聞きしなかったわけですが、こうして実話ベースの映画を見ると本当にこの海域を運行する船員さんは大変だったんだなぁ、と改めて実感しました。 [CS・衛星(字幕)] 8点(2014-10-26 10:58:25) |
78. 2ガンズ
《ネタバレ》 何も期待しないで観たら、思いのほか面白いバディ物の傑作。2転3転するストーリーはこの手の娯楽物の中では出色で、小気味いい演出とあわせてよくあるバディ物アクションコメディジャンルの映画の中では屈指の映画だと思います。 それにしても恋人役の女、こういう映画のヒロインってありえないくらいいい女すぎてそこに若干違和感あり。まぁ銃撃シーン等が派手にデフォルメされてるわけですから、ヒロインもデフォルメされてるだというだけなわけですけどね。ファンタジー! [CS・衛星(字幕)] 8点(2014-09-24 15:47:11) |
79. アメリカン・ビューティー
《ネタバレ》 アンジェラ可愛いよ、アンジェラ!!まさか美乳を拝めるとはおもいませんでした。 劇中で一番驚いたのは、アンジェラと好対照な巨乳なのに「豊胸手術するために」お金を貯めてた娘でしょう。あれ以上大きくしてどうするんだ?左右でバランス違うからでしょうか?うーん…わからん。アメリカってすげーな。 …一軒平凡に見える家庭や人々にも裏には違う顔があるという日本でもアメリカでもしごく普通の事を描いた映画で「アメリカの」といいながら、日本でもアルアル系。そういう意味でこの映画が「わからない」人はある意味幸せなんでしょう。わかりやすい典型がアンジェラ。見栄をはってヤリマンビッチを演じてるのにほんとは純情可憐。可愛いよ!!まぁ、冒頭からいかにも自分のゲイを抑圧してる雰囲気バリバリで実際そうだったという隣の大佐のおかげでみんなあらためて自分の気持ちを見つめなおす事ができたし、なにしろ主人公も(ひとめぼれがかなって両想いな雰囲気の中でしかも家族の想い出の中で死ねたわけですから)幸せのうちに死ねたし、ある意味なかなかハッピーエンドなんじゃないんでしょうか。 まぁこうなると娘の駆け落ちがどうなるかが不明ですし(パパ死ねが叶って嬉しい?)、何より傷心のアンジェラがどうかるか…が一番気になります。 [CS・衛星(字幕)] 8点(2014-08-03 13:52:19) |
80. イングロリアス・バスターズ
《ネタバレ》 5章に分割して、章毎に描き方(雰囲気)を変えて飽きさせずに最後まで魅せてくれるのはまさにフランス料理のコースのよう。 とはいえ、全体にゲスいタランティーノ感満載なので、コースと言っても高級フレンチではなくわかりやすいビストロのそれ。 で、この映画の主役ってハンスランダ大佐ですよね、1章から5章まで大活躍で、キャラ立ちすぎ。 と思ったら、これでアカデミーとか取ってるんですってね、奥様。なんか納得ですわ。 [CS・衛星(字幕)] 8点(2014-05-21 18:48:44) |