81. がんばれ!ベアーズ
ルーパス君のセリフ「勝ちたいから僕は出さないで」に共感しまくり。練習態度がまじめだからといって、補欠を試合で(しかも肝心な場面で)使うという監督の余計な思いやりはやめてほしい。大抵の場合、奇跡なんて起きましぇんっ!チームに迷惑をかけて肩身の狭い思いをするのがオチ。万年補欠の本人が言うのだから間違いない。 6点(2004-04-27 18:47:45)(良:1票) |
82. ハムナプトラ2/黄金のピラミッド
B級がC級に進化した。1、2を通じて同じ敵とはかえって珍しく、逆に新鮮…な訳ないやろ!イムホテプとアナクスナムンの“時空を超えた愛”という設定も、もーええわ!セットやCGまで輪をかけてチャチくなってしまい、かなりガッカリさせられた。唯一の見所は美女2人のセクシーコスプレによる対決シーンくらい。ザ・ロックのサソリ姿や見捨てられるイムホテプはギャグとして笑わせようという狙いなのだろうか。 3点(2004-04-25 00:24:54) |
83. ハムナプトラ/失われた砂漠の都
ゾンビを銃でぶっ放すシーンなんて正にテレビゲームのそれ。映画というよりロールプレイングゲームでありシューティングゲームのノリである。虫に体を侵食されてもメインキャラなら大丈夫なのね。 4点(2004-04-25 00:11:26) |
84. 泥棒成金
監督の志向が、それまでとガラリと一変したおしゃれムービー。観る者をバカンス気分へと誘う南仏の景色とグレース・ケリーの完璧な美しさは極上の組み合わせだ。グレース・ケリーのために作られた映画といっても過言ではない。ストーリー自体にあまり面白味はない。花火の演出は、いかにも的で勘弁して欲しい。 4点(2004-04-20 23:50:50) |
85. 真昼の決闘
ストーリーが理不尽極まりない気がする。釈放されるや否や自分を逮捕した保安官へ仕返しを企む無法者、その噂だけで彼らを撃ち殺す保安官。まだまだ法秩序が未成熟な時代の現状とはこんなものかと、ある意味愕然とした。ゲイリー・クーパーの演技も単調で、主演男優賞に相応しいとも思えない。グレース・ケリーの美しさは正にダイヤモンドの原石の輝き。劇中の時間経過が観る側の時間と同じという手法は斬新で良いと思った。 4点(2004-04-19 23:56:28) |
86. ある愛の詩(1970)
美男美女じゃない主人公の2人の組み合わせが妙にリアルっぽくて良い。こんな誉め方も珍しいが。ストーリーはありがちな悲恋であり平凡の域を出ないが、テーマ曲はスタンダードとして確立された名曲中の名曲。ストーリーよりも情感のこもったメロディにむしろ涙を誘われる。 5点(2004-04-18 23:53:54) |
87. 我が家の楽園
まるで舞台劇のようだった。最初にシカモア家が紹介されるシーンでは、観る者を完全に置き去りにする程のスピード感。勿論いい意味で。次々に現れるヘンな住人たちに、一気に引き込まれずにいられない。全体を通して、一見支離滅裂でありながら緻密に計算された演出が心地よく、散りばめられた小ネタも楽しい。とにかく古さを感じさせない。大企業の社長さんが堂々とした演技を見せており、見事な人間像だった。「どんな大団円なんだろう」と先が読める展開だったにも拘らず、ラストも不満の残らない形で締めてくれたのは、監督のさすがの力量か。 8点(2004-04-15 22:49:44) |
88. 大統領の陰謀
「何でワシこれ観てんだろ?」と途中で何度も思ってしまった。ムリして観ることもなかった。実話の社会派ドラマなので面白い、面白くないという視点で論ずる必要はないと思うが、観ていて難解だったのは確か。事件に関わった人が多すぎて、名前だけで登場する人の整理がつかない…。ただ、実際の記者は映画の何倍も地味で困難な仕事だっただろうから、彼らの苦労には素直に感服する。 4点(2004-04-13 21:52:31) |
89. 駅馬車(1939)
西部劇の古典として、教科書を見るような感覚で鑑賞した。クライマックスの襲撃シーンでは現在に通じるカメラワークもあって思わず感心。あれだけのアクションが当時開発されていたなんて驚きである。ダメ医者の役、いわゆる狂言回し的な役も現在でも多用される配役だし。脈々と繋がる映画史の系譜を感じることが出来て妙な嬉しさも覚えた。 6点(2004-04-10 17:54:34) |
90. シェーン
西部劇を見慣れていない自分には打ってつけの入門編とも言える作品。なるほどアメリカ版時代劇だけあって西部開拓史の勉強になった。なぜアメリカが銃社会となったのか、その歴史の一端を垣間見ることが出来る。土地と家族を守るために戦ってきたジョーは父として男としての強さがあり、素直に讃えたいナイスガイである。思わず「あんたが主役かい」と呟いていた。シェーンの早撃ちはあっけないと言えばあっけないが、時代劇の殺陣に通じる美学を感じた。 5点(2004-04-10 17:23:43) |
91. フィッシャー・キング
物語の中心となった4人の役者の演技は本当に見事だった。特に女性陣!アンは健気であり、強く優しく、それでいて色気もある。よく考えると良妻賢母型の最高の女じゃないか。リディアはドジで間抜けなコミカルな部分とコンプレックスを抱えた繊細な部分がよく表現されている。バリーの理解者として最後まで介護していたのは嬉しかった。ラスト近くからメルヘンになってしまった点が惜しいが、それでも見応えある役者の演技に十分満足できた。それにしても、ジャックが襲われるシーンにはビックリ。監督、いくら何でもいきなりガソリンって! 6点(2004-04-08 21:56:46) |
92. 17歳のカルテ
観ていて辛かった。身近な人間が鬱病になり、自分にはその人を救えなかった経験があるから。ちなみに、その人は今でも通院中である。一体いつまで入院や通院が続くのか-心の病は周りの人間も不安と戦わなくてはならない。私も施設の先生と同じような励ましを言った覚えがあるけど、言うタイミングや口調が本当に難しい。言ってはいけないと解っていながら「早く良くなれ」とか「頑張って」などと口にしてしまうのだ。相手の精神状態に振り回されてなお、それを受け入れる寛容さや見守る根気強さが欠けていたのだと思う。自分自身の心も崩れそうになるのだ。当時を追体験しているような気持ちにさせるだけの説得力がこの映画にはあった。 6点(2004-04-01 01:28:12) |
93. ビッグ・ウェンズデー
長い間ずーっとタイトルが意味不明だった。有名な映画なのでもっと大きな感動があるのかと思っていたが、それほどでもなかった。やんちゃな青春時代を共に過ごした仲間達がそれぞれの人生を歩んでいく、というオーソドックスな青春懐古モノだが、さすがに珍しさも手伝ってサーフィンには見入る。サーフィンテクニックを紹介してくれる映画って無いもの(まぁ、別に見たいとも思わんが)。ある意味貴重な作品。タイトルの謎が解けただけでも良しとするか。 5点(2004-03-25 01:24:44) |
94. ハリー・ポッターと賢者の石
子ども向けファンタジーとして観る寛容さは必要と思う。原作は読んでいないので単純に映画としてのみの感想となるが、凄く丁寧に作ってあると感じた。ホグワーツの世界観には、そりゃ、(良い意味で)子どもは騙されようというもの。VFXを駆使した魔法の世界の質感は十分目を見張る出来である。あ、でもクィデッチのシーンは長くて鑑賞に堪えれなかった。 6点(2004-03-23 01:27:13) |
95. テルマ&ルイーズ
主人公を女性に置き換えた現代版“ボニーとクライド”。オマージュとして作られたといえる。お手本のように起承転結が描かれ、とっても分かりやすい構成である。起→旅行に出る。承→ドライブインに立ち寄る。転→ブラピとベッドイン。結→追いつめられて…。だから映画の終わりが近づくにつれ、寂しさも増す。もうじき訪れる旅の終わり。予想される結末。もう少し逃がしてあげたいと思った。観終わった後、地図帳を引っ張り出して2人が辿ったルートを確認するといいかも。 7点(2004-03-21 01:19:09) |
96. スタンド・バイ・ミー
最後のナレーションが、リアリティある言葉としてグッと来る。「4人もその後はあまり会わなくなった」とか「それぞれの人生に待ち受けていた未来が云々…」とか語るシーン。一生に一度の忘れられない冒険を共にした仲間でさえ、そうなのだ。自分の思い出ともオーバーラップして心に響く。たった1日の少年の日の出来事。でも忘れられない1日。誰もが共有している「思い出」という財産を、オールディーズに乗せて何とも清々しく見せてくれる。単調すぎず、誇張しすぎず、あくまで大人しく。 7点(2004-03-21 01:17:03) |
97. アメリカン・ビューティー
世のほとんどの男性は、この映画の主人公と同じ予備軍である。みんな理性の箍(たが)が外れないように日々格闘している。最近は通勤途中ですら理性と戦わなくてはならなくなった。女子高生の皆さん、お願いですからもう少しスカート丈長くしてください。水滴も溜まると理性の器から溢れてしまいそう。あ、レビューになってない。軌道修正。ごく普通の家庭に内在する非日常な世界への誘惑をよくぞこれだけあぶり出したものだ。ケビン・スペイシーの偏狂ぶりは見事で、時折挿入される官能的な映像と共に強烈な印象として植えつけられる。シルエットで見せるホモもどきシーンは余りに品がなくて大笑いした。全体的にコミカルに描かれているので、アメリカの大衆にとってとっつきやすく問題提起されていると思う。 6点(2004-03-18 18:26:56)(笑:1票) (良:1票) |
98. ストリート・オブ・ファイヤー
公開当時中学生で、これを観た動機を今でもハッキリ覚えている。「背伸びをしたかった」から。それまでほとんどアニメ映画しか観てなかったので、大人みたく、外人が出てる映画でも観てみるか、と思い立った次第である。ストーリーは、たいして面白くなかったが、音楽は楽しめた。椎名恵さんがカバーした『今夜はANGEL』の原曲には相当シビれた。マイケル・パレかっこえかった。ダイアン・レインはキレイだった。 5点(2004-03-18 00:57:13) |
99. バーティカル・リミット
劇場で観終わってしばらく無言状態…。心の中で「うーん、コレって面白かったのか?まさか、ひょっとしてダメダメ映画に当たった?」と自問自答。そう、とにかく腑に落ちない点が多すぎる。マナーを守らない登山家が不自然だった。 4点(2004-03-17 00:47:17) |
100. マスク(1994)
自分はジム・キャリーのドタバタ演技にはついていけない。よって必然的にキャメロン・ディアスしかコメントすることがない。この女優さんキレイ!と思ったら後でキャメロンと判って納得。キャメロンはこの時の演技に満足できず、この後本格的に演技の勉強に励んだそうだ。モデル出身ということでコンプレックスを感じていたらしい。今後も頑張ってほしい。 4点(2004-03-17 00:15:04) |