81. ダイ・ハード3
《ネタバレ》 ○評価は落ちているが、好きな作品。なぜか何度も観てしまう。○クリスマスの要素まで排しているが、どろどろのタンクトップは夏だからこそな気もする。○孤立無援もこのシリーズの要素だったが、相棒として巻き添えを喰らったサミュエル・L・ジャクソンは好演。もの凄く良いコンビだと思う。○ラストシーンのしょぼさは認めるが、それ以外のアクションはなかなか。序盤のカーアクションは見事。 [映画館(字幕)] 9点(2006-08-30 21:29:33) |
82. 12モンキーズ
《ネタバレ》 ○やはりテリー・ギリアムの出す世界観は独特で好きだ。○タイトルを伏線としているのが凄い。○オチが分かっていてもまた見たくなってしまう不思議な作品。ただ、見せ方次第でもっと面白くなったようにも思える。○ブラッド・ピットの役どころは凄く新鮮。「ファイト・クラブ」に通ずるセリフが見もの。○金髪のデヴィッド・モースも一見の価値あり。 [DVD(字幕)] 9点(2006-08-30 20:40:22) |
83. アメリカン・ビューティー
《ネタバレ》 ○崩壊へ向かうストーリーをブラックユーモアたっぷりに描くのはなかなか。うまくいきすぎかもしれないが、錯覚が錯覚を呼ぶ、悪くないと思う。○やはりケヴィン・スペイシーにはこういう変人役がよく似合う。娘の同級生に惚れて、裸で筋トレするシーンは爆笑もの。脇のクリス・クーパー、アネット・ベニングも程よい存在感を出している。 [DVD(字幕)] 9点(2006-08-30 11:01:26) |
84. 交渉人(1998)
《ネタバレ》 ○こういう警察裏モノが好きなので楽しめた。○途中までの出来は完璧だったが、黒幕の登場は伏線なしとは残念な限り。小ネタがラストへの伏線として効いていたのは良かったが。○サミュエル・L・ジャクソンとケヴィン・スペイシーの掛け合いは見もの。ケヴィン・スペイシーのファーストシーンで奥さんは手なずけられないというのは面白かった。脇のデヴィッド・モース、J・T・ウォルシュも良い味出してる。ウォルシュは遺作とは残念な限り。 [DVD(字幕)] 9点(2006-08-30 10:28:40) |
85. フォレスト・ガンプ/一期一会
《ネタバレ》 ○アメリカの歴史のハイライトの中に生きるフォレスト・ガンプ。見せ方がなかなか斬新で面白かった。フォレストとジェニーの対比も印象的だった。それぞれのエピソードが極端に目立つことなく淡々と描かれているのが良い。○当時の楽曲を交えながらも、アラン・シルベストリのスコアは存在感を示した。○泣くこともないが、じわじわ感動を与えてくれる作品。何年かに1度は観たいと思う作品。 [DVD(字幕)] 9点(2006-08-29 21:57:41) |
86. スピード(1994)
《ネタバレ》 ○テレビでやってるとつい観てしまうような作品。突っ込み所こそたくさんあるが、アクションにロマンスと娯楽要素が満載。○ヤン・デ・ボンはこの作品を作るに当たって奇跡を起こしたのだろう。 [DVD(字幕)] 9点(2006-08-29 21:40:35) |
87. 逃亡者(1993)
《ネタバレ》 ○主演の二人と言えばこれが出てくるくらいの作品。○追う側、追われる側がバランスよく描かれており、事件の全容が徐々に分かってくる気持ち良さもある。○ラストの車中の会話もニヤリとさせられる。 [DVD(字幕)] 9点(2006-08-29 21:27:36) |
88. ターミネーター
《ネタバレ》 ○B級SFアクションでは最高の部類に入る。低予算ながらこの完成度は、キャメロンの手腕が一番の功績だろう。○シュワが最初はターミネーター役ではなかったというのも名作たる所以のこぼれ話で好きなエピソードだ○ラストの畳み掛けは素晴らしい。誰もがタンクローリー爆発で終わったと思ったことだろう。コマ送りのアクションは見劣りこそするが、十分鑑賞に堪えうる出来である。○有名な空耳アワーの「信じられへん」にはびっくり。 [DVD(字幕)] 9点(2006-08-29 20:54:11) |
89. スモーク(1995)
《ネタバレ》 ○シネフィルセレクションにて鑑賞。○役者の力をまざまざと見せつけられた作品。役者達から様々なストーリーが語られるが、聞き入ってしまう(その意味で、ラストの再現シーンは不要だった。直前のハーヴェイ・カイテルの語りで十分)。○地味ながらコメディ要素も秀逸。お礼を断っておきながら、次のシーンでレモネード空のグラスが3杯も並んでいたり、親に子が告白するシーンで応援に来た2人があっさりやられたりと。○そもそも高級葉巻を水気のある洗面所の下なんかに置くかね(笑) [映画館(字幕)] 9点(2006-08-29 20:48:44) |
90. ブレイブハート
《ネタバレ》 ○メル・ギブソンの自己陶酔映画ではあるが、歴史スペクタクルとしての完成度はかなり高い。○スケール、臨場感共に素晴らしいアクションシーンがやはり一番評価できる。肉弾戦の迫力を感じたのは今作が初めて。○多少は曲げられているだろうが、メル・ギブソンという俳優がこの役を演じたことに意味があると思う。○スケールを大きく感じさせる撮影の仕事は素晴らしい。○スコットランド伝統のバグパイプを活かしたジェームズ・ホーナーらしいスコアもなかなか。 [DVD(字幕)] 9点(2006-08-29 20:43:11) |
91. ロッキー
《ネタバレ》 ○評価される所以はいくつかあるだろうが、そのほとんどが彼自身を投影したことと音楽にあろう。○後にエゴイスティックな面を批判されるが、スタローン本人が主演して大正解だろう。タリア・シャリアも含め美男美女でないと言うのは本人たちには悪いかもしれないが、好感が持てる。○どん底から這い上がっていくと言うシンプルなストーリーだからこ得られる感動がある。○ミッキー演じるバージェス・メレディスの存在も大きい。○ビル・コンティのスコアもロッキーの象徴となっている。○続編でも言えることだが、ボクシングシーンの粗さは否めない。ガードがまるでない。 [DVD(字幕)] 9点(2006-08-29 20:28:48) |
92. ザ・ロック
○マイケル・ベイ作品で最初で最後の傑作。ドン・シンプソンの功績がほとんどの気もするが。○ショーン・コネリー、ニコラス・ケイジという異色コンビが見もの。エド・ハリス、デヴィッド・モースなど脇も厚い。○アクション映画として好調な滑り出しだったが、後半は少し尻すぼみの感がある。○ハンス・ジマーの音楽がやはり今作の魅力の1つと言える。○とは言え、90年代のアクション映画では筆頭と言える。序盤のカーチェイスの迫力はなかなか。 [DVD(字幕)] 9点(2006-04-16 11:39:27) |
93. すばらしき映画音楽たち
《ネタバレ》 ○ドキュメンタリーであり、メイキングでもある、なかなか見られない貴重な映画であった。○一応はサイレント期から現代を巡るように、その時代を彩った映画音楽家たちが相次いで登場する。約90分と短い上映時間のため、紹介しきれなかったであろう作曲家や音楽は多数あったであろう。あの作曲家は、あの音楽は取り上げられるのだろうかと胸を躍らせながら鑑賞することができた。○取り上げられた尺的に考えると、この映画でより取りあげたのはジョン・ウィリアムズとハンス・ジマーだったな。この二人に限らずだが、彼ら一人を取り上げたドキュメンタリーを作ってほしいくらい。○なかなか出てこないなと思っていたジェームズ・ホーナーは最後の最後にジェームズ・キャメロン監督のコメント付きで登場するとは。彼にしてもヨハン・ヨハンソンにしても急逝する作曲家の音楽はもっと楽しみたかったし、これからの音楽家たちにも大いなる期待をしたい。 [映画館(字幕)] 8点(2018-03-28 23:17:05) |
94. Ryuichi Sakamoto: CODA
《ネタバレ》 ○本作は津波ピアノで始まる。東日本大震災の被災地で披露する「戦メリ」で観客をどっと惹きつける。○その後は、食道がんによる闘病生活からの脱出を描く現代と、「戦メリ」辺りからの映画音楽の仕事を時系列で追っていく。○「戦メリ」「ラストエンペラー」「シェルタリング・スカイ」「レヴェネナント」と各映画での監督等とのエピソードが聞けるのはうれしいところ。(個人的には、どこがどう良いのか、具体的には「シェルタリング・スカイ」でイントロの書き直しを監督から命じられ30分で修正したイントロが良かった話があったが、具体的にどう良かったのかを修正前の音楽と比べてコメントしてもらうなどできれば素人目にはありがたかったかな。○にしても何気なく聞いている映画音楽が作られている過程を少しでも感じることができるのは嬉しい。60超えた坂本龍一が良い音にめぐり逢った時に見せる少年のような無邪気な笑顔を見ると、映画を見る際に音楽にもより注目しようと思う。 [映画館(字幕)] 8点(2018-03-28 23:11:33) |
95. シェイプ・オブ・ウォーター
《ネタバレ》 ○何となくバッドエンドを想像していたが、一応は分かりやすいハッピーエンドのファンタジー。○愛は形ないものというが、主人公を軽蔑する(女性として、話せない人として)ストリックランドが形あるもの(車や指等)を次々に壊され失っていき、最後は首を斬られるという皮肉な最期。○同性愛と人種差別は、ストーリーが進む上で必要なシーンとして組み込まれているが、ポリティカル・コレクトネスを意識したのか、ちょっと不自然。頭を撫でると髪が増えるのは…。○終盤に「ラ・ラ・ランド」的なミュージカルシーンが挿入されるが、そんな妄想に浸るイザベラをよそに、ゆで卵に夢中の「彼」には笑った。 [映画館(字幕)] 8点(2018-03-04 20:31:33) |
96. 15時17分、パリ行き
《ネタバレ》 ○テロ映画である以外の情報をシャットアウトして観たが、後に見た予告編はやはり観なくて良かったと。煽り方から想像するに主人公とテロリストがどう対峙するかにもっと時間が割かれていたと想像したことだろう。○無名の俳優に演じさせているのかと思ったが、まさか本人たちが演じているとは。88歳という歳にしてこの創作意欲には唸らされる。○観光シーンにやや長さを感じるが、突然起こるテロや本人たちの生い立ちから考えるに必要なんだろう。これでも削ったのだろうなと感じる場面もある。○彼らの身の回りに、銃(おもちゃでの遊び)や戦争(フルメタル・ジャケットや硫黄島からの手紙のポスター)、愛国心(アメリカ国旗)を感じさせたり、煽ったりするものや考えが小さい頃からずっと存在していた。○人を救いたいという主人公の考えがそのまま15時17分パリ行きの電車で起こるテロで体現される。変わった構成、試みの映画だが、振り返ってみてその構造の意味を知らされる。○ハリウッド映画で、実際にアメリカ人が救った話ではあるが、どこかアメリカ至上主義になりそうなところを、最後にフランス大統領の演説を挿入することでやや調和された印象。○撃たれた人やトイレ前でテロリストと格闘した人は表彰されないのかね。 [映画館(字幕)] 8点(2018-03-04 17:27:12) |
97. フェンス
《ネタバレ》 ○タイトルのフェンス(原題はfencesと複数形)が黒人と白人、家族とそうでない人、主人と息子と色々な意味にかかっており、その境で展開していくドラマは見応えあり。。○主演のデンゼル・ワシントンはもちろん、アカデミー賞助演女優賞受賞のヴィオラ・デイヴィス(主演でも良かった?)も表現が難しそうな場面で素晴らしかった。○様々な事情はあるのだろうが、これほどの良作で知名度ある俳優の監督とあらば、他国の日本とはいえ劇場未公開は悲しい。 [CS・衛星(字幕)] 8点(2018-01-15 13:16:13)(良:1票) |
98. ベイビー・ドライバー
《ネタバレ》 〇オープニングからラストシーンまで「映画らしく」て良い。〇それに相応しい主人公とヒロインだった。〇音楽とカーチェイス。非常にセンスが求められる映画だが、セリフも凝ってて、観客の期待のハードルを越えている。 [映画館(字幕)] 8点(2017-11-25 17:44:34) |
99. ラビット・ホール
《ネタバレ》 ○子供の死を機になかなか前進できない夫婦。終盤の手前までなかなか溝が埋まらないのに少しイライラするが、ベッカの母親の一言と、特にジェイソンのパラレルワールドの話を絡めた辺りにセンスを感じた。 [CS・衛星(字幕)] 8点(2017-07-16 18:01:53) |
100. マンチェスター・バイ・ザ・シー
《ネタバレ》 ○無理なものは無理。リーの「I can't beat it」が物語る。リーもランディもパトリックもお互いにできる限りのことは頑張ってきたし、歩み寄ってきた。○登場人物同士の距離感の描写が見事だった。ラストの釣りのシーンも、ランディとの突然の再会のシーンも、パトリックが母親とその旦那と会うシーンも。○一方で音楽は微妙だった。 [映画館(字幕)] 8点(2017-06-04 12:36:47) |