1081. メテオ(1979)
《ネタバレ》 宇宙に浮かんでるミサイル、なんだか凄い事になってたと記憶してるんですよね。ミサイルにシールが貼ってあるの。「US NAVY」だかの文字がシール。で、更によーく見ると、私が小学生の頃に作ったプラモみたいに、はみ出した接着剤が糸引いて蜘蛛の巣状になってるの。超大作!ってウリだったのに、エド・ウッドレベルの特撮が見られる映画として、当時個人的にウケました。さて、映画の方は「ディープ・インパクト」「アルマゲドン」と構造が同じ、元祖状態。でも、肝心の見せ場が前記のような世界で、あとは実際に橋を爆破して壊した映像を流用してたりとか、キャストのギャラだけで製作費がなくなっちゃったような感じでかなりなB級です。隕石対策に奔走してた人達の上に破片が降り注ぐ、とゆー展開は、見事なご都合主義・・・じゃなくて皮肉なメッセージとして捉えてあげましょう。 [映画館(字幕)] 4点(2005-05-06 22:16:03) |
1082. 102
なんだかデジタル上映の画像が暗くって、全体的に暗いイメージがしちゃってて、それがマイナスに作用したのかもしれませんが、それにしても前作に比べるとひっかかってしまう部分がかなり。舞台が広がったにも関わらず、描かれる範囲がごく限定されている感じなので前作よりも狭い世界の印象がしましたし、実質的にクルエラを主役にした事で、他のキャストがちっとも目立たず、主役らしきカップルでさえ、なんのために存在してるのやら状態。犬達の存在までもクルエラに食われてしまった印象で、いくらクルエラファンの私としても、もう少し周りがシャキっとしてくれないとねぇ、なんて思ってしまいました。いっその事、犬の出ない、グレン・クローズ演じるクルエラ映画を作ってくれた方がいいんですけどねぇ。 [映画館(字幕)] 4点(2005-05-06 22:00:47) |
1083. ベンジーの愛
ベンジーが走る、走る。危機を救うために・・・って、犬が一生懸命走ってる姿を延々見せられても、間がもたないですよねぇ。わざわざスローモーションでこってりとベンジーの勇姿を見せてくれても、映画の進行が停滞しちゃうばかり。よっぽどの犬好きで、「ああ、ベンジー、頑張って!」って思える人じゃないと、かなりツラいものがあります。作り手の、犬への愛情が強すぎて、何はともあれ犬の姿が映っている事が最高!みたいな映画なので、猫派にとっては「あーそー、よかったね」って。ベンジーがもし柴犬だったら、もう少し萌えたかな。 [映画館(字幕)] 4点(2005-04-25 01:30:24) |
1084. ボディガード(1992)
伏線かと思ったらちっとも意味なしな警備装置取り付けの部分とか子供と仲良くなる部分とか。家から離れてまたサスペンスな部分は蛇足感強いですし(屋敷の中で展開させても問題ないハズ)、アカデミー賞授賞式が安っぽ過ぎ(スターに見えないよ、みんな)な上に、ホイットニーがアレで主演女優賞取れるワケないじゃん、みたいな。私には、ケビン・コスナーの設定そのものから何から、全てが作り物感丸出しの、おままごとみたいな映画に映りました。そういうものだと割り切る寛容さを観客に求められても・・・。映画って、人と同じで饒舌さは時として底の浅さをさらけ出すもの。無駄を削ぎ落とす事で高められるものもあると思うんですけどねぇ。 [映画館(字幕)] 4点(2005-04-23 00:55:13) |
1085. ラッシュアワー2
ジョン・ローン、チャン・ツィイーの二大スターを、なんともまー勿体ない使い方しちゃってて、それだけで少々怒りを感じてしまったり。1時間30分に刈り込まれて、もうジャッキーとクリスの存在以外は意味なし!みたいな作られ方をしている映画なので、この二人のリアクションにマンネリ感を持ってしまったりすると、見るべきところが全然なくなっちゃう映画なんですよね・・・。クリスのカン高い声のバカ演技をそう何作も見せられても、ねぇ。それにしても前半の香港部分はハイテンションで楽しめたのに、後半のラスベガスの冴えなさ加減、一体どうしちゃったんでしょ? [映画館(字幕)] 4点(2005-04-23 00:42:32) |
1086. レインディア・ゲーム
お気に入りの映画館で上映してる映画、という事だけで予備知識も何もなしに見に行って、なんだかやたらB級な映画だったなぁ、と思ってたらエンドクレジットで一流なスタッフ&キャストだった事に初めて気付き「フランケンハイマーだったの? それにあれってベン・アフレックだったかぁ。あの女優がシャーリーズ・セロンだったのね。どっかで見た事あると思ったらゲーリー・シニーズ・・・うーん」って。なんでこんなB級映画がこんな大劇場で上映されてるの?って思いながら見てたんですけど。えーと、とにかくヒネりまくってみました、って感じのラストを見せたいためだけに作った映画なのかなぁ、みたいな。ウソつきベンくんの苦しいドタバタは見てて同情しちゃいましたけどね。つーか、サンタの強盗集団って、フツーはコメディでしょ。なのに笑わせてくれないんだもん。マジメなんだもん。なんだかなー。 [映画館(字幕)] 4点(2005-04-21 23:59:25) |
1087. 炎の少女チャーリー(1984)
《ネタバレ》 ちっちゃい頃のドリュー、可愛かったぁ。お母さんに火を点けちゃって「ごめんなさ~い」って泣くシーンなんか印象的。でも、映画はキングの原作にとっても忠実なのに、安っぽくて雑なB級映画のノリ。張った紐を通してしゅる~ん、と飛ぶ火球見せられたりすると「あはは~」って。やっぱり物語だけを抽出したからと言って、いい映画になる訳ではないんだなぁ、と思いました。もちろん、もともとキングの原作自体がB級映画を原点にしているようなものですけれど、だからと言ってB級映画に仕上げればいいというモノでもないでしょう。もっとしっかりドリューの表情を中心に追って、迫害され、大事な人を奪われた哀しみと怒りを表現できていれば良かったんですけどねぇ。 [映画館(字幕)] 4点(2005-04-21 23:55:02) |
1088. コピーキャット
《ネタバレ》 途中、本筋とは全然別のところで唐突に殺されてしまう相棒刑事、なんだか物語を整理するために処分処分っ!て感じがしてしまったんですけど。そんな粗雑な作りの映画だけに、全体の印象もガサツ。捜査側が、犯人に迫ってゆく過程が欠落しまくり(というかちっとも迫ってゆかず、正直なトコ無能)で、犯人の方からこんにちわ、って状態では、もはやマトモなサスペンスは望めません。主役や、主役を守る側が、ちっとも上手く動いてくれないもどかしさ、それを材料にしてサスペンスでござい、っていうのは、レベル低いなぁ、って感じました。あと、これだけ画面に密度のないシネマスコープも珍しくて、余白が空間の広がりや孤立感を高める効果を意図しているというワケでもなく(安易にアップになったりしますし)、ビスタサイズで撮れば?みたいな感じでした。 [映画館(字幕)] 4点(2005-04-21 23:48:06) |
1089. シックス・デイ
《ネタバレ》 ≪激しくネタバレ!≫あー、なんか割と最初の方で、あ、こっちはクローンな方、って判っちゃったんで、クライマックスでの「おお!」なんて衝撃はナシ。あんまり露骨な伏線(ペットショップでの会話)はすぐバレちゃうんで注意して欲しいですわ。あと、あの変形ロボ風ヘリ、意味ありげに見えて、ちっともあの変形機能が映画本編に絡んでこないのもがっくり。最近のシュワ映画って、どれも似たようなもので、とても食指が動くような題材じゃなく、この映画を見に行った理由って、新しく出来た映画館の見物、でしたから、まー、こんなモンでしょー、って程度の印象でした。クローン社会に警鐘を鳴らす、というテーマは取って付けたようなものでしたね。 [映画館(字幕)] 4点(2005-04-21 23:38:25) |
1090. マーキュリー・ライジング
うーん・・・なんでソレを解いてしまったら、そりゃ殺さねば、という思考になっちゃうんでしょ? あの子一人だけとは限らないでしょうにねぇ。解かれちゃった以上は、ソレ自体に問題があったんだから、殺したら解決、にはならないハズなんですけどねぇ。で、そこから展開するサスペンスは、子供が主人公の行動の足かせになってしまっている状態で、イライラするばかり。彼が存在してこそのカタルシスを得られる展開があっていいと思うんですが。主人公にも、その子を守らねば、という必然的な感情の流れが見えてこないのがキツいです。冒頭の銀行強盗少年のエピソードを、もっと中身に反映させて少年に重ね合わせて描いてくれたら、感動できたかもしれないんですけどねぇ。 [映画館(字幕)] 4点(2005-04-21 23:34:09) |
1091. 永遠に美しく・・・
《ネタバレ》 ライバル同士として、美を求める女のエゴがぶつかり合う前半はとても面白かったのですが、特殊効果大合戦となる後半になってぶち壊しになっちゃった気がします。いちいち表現がストレート過ぎて、抑制するって事を知らないような感じ。もはやスターをモノとして描いている状態になっちゃってて、嫌悪感すら覚えます。むろん、一度「死んだ」時点で人でないモノへと変化しました、って事ですから、その描き方は正しいのかもしれませんが、もっとデリケートな表現法があったと思うんですけど。マンガ的な残酷描写に、実は「トムとジェリー」みたいなカートゥーンの世界をやりたかったんだねぇ(お腹に穴開く、首がめり込む、バラバラに崩れる、まんまカートゥーンです)と、底の浅さを見ちゃったような感じ。ゼメキス監督、カートゥーンは「ロジャー・ラビット」だけで十分でしょうにねぇ。 [映画館(字幕)] 4点(2005-04-21 23:28:10) |
1092. スパイ・ゲーム(2001)
映画ですね~。現実がこんなだったら、外交なんてチョロいモンですなぁ。個人より国家じゃあ!って「ジャスティス」にもマイりましたが、国家より個人じゃあ!なこの映画もまた、そりゃ迷惑な、と。スタンドプレイをフォローする更なるスタンドプレイ、この映画で一方的な軍事的介入を受けてる中国の人達にとっちゃ迷惑この上ないワケですが、んな事知ったこっちゃねー、とばかりの一方的正義な展開、男の友情良かったね、で済ませちゃっていいの?って。所詮は都合のいいおとぎ話、って思いました。 [映画館(字幕)] 4点(2005-04-21 23:20:01) |
1093. スフィア
《ネタバレ》 怪物がマトモに出てこない「リバイアサン」「ザ・デプス」、あるいはイドの怪物がタイクツな姿してる「禁断の惑星」みたいな。一流どころが揃って、こうもB級な映画になっちゃうとねぇ。全員プロフェッショナルな人達の物語なのに、ちっともそうは見えないし(有名過ぎな役者さんばっかりなので従来作品のイメージが見えちゃう?)、魅力的に思えるキャラクターは、とっとと死んでっちゃうし。最後のオチで「この映画は、結局のところなんにもない映画です」と宣言しちゃってるよーで、「見る前に言ってよ」とツッコミたくなっちゃいました。 [映画館(字幕)] 4点(2005-04-17 22:26:21) |
1094. ビーン
なんか、「ビーンがいい人」っていうのはヒジョーに居心地悪く、かつ気持ち悪いんですけど。物語がホームステイという形を取ってる事で、拠点が存在して移動が少なく舞台に広がり生まれないです。もっと黒々した行動でアメリカを混乱に陥れてくれるのかと思ったんですが、事の原因がビーンだったとしても、それをビーンがキチンと収束させちゃってたら面白くはならないですし、ビーンらしくもないですし。あと、ゲ○で笑い取るの禁止。 [映画館(字幕)] 4点(2005-04-17 22:24:05) |
1095. 殺意の香り
あー、なんだかダレダレな映画です。ロイ・シャイダーが好きなので見に行ったはいいけれど、サスペンスの糸が切れ切れで、事件が精神科医の専門の範疇だけで割り切られちゃ、たまったモンじゃありません。ちょっと渋い雰囲気はあるのですが、雰囲気だけで終わっちゃってるような映画。せっかくメリル・ストリープが旬の時の映画なのだから、もう少し風呂敷広げて、心許ない心理サスペンスに頼りっきりじゃなく、もっと彼女をめぐる動的な攻防を繰り広げれば良かったのに、もったいない。 [映画館(字幕)] 4点(2005-04-17 03:12:05) |
1096. ダーティファイター/燃えよ鉄拳
いや~、まさかウータンとお笑い暴走族が主役の映画だとは。何しろバトルな部分っていうのは物語として無理矢理な感じでしかなくって、イーストウッドもそんなコト百も承知なのか、ひたすらヤル気なし状態を見せてて、結果として目立つのは前記の2要素ばかり、と。イーストウッドが主演したバカ映画として稀少価値アリかもしれません。大して笑えませんが。少々テレビドラマの「トラック野郎BJ」とネタかぶりしてますが、こっちのシリーズが先ですか。 [映画館(字幕)] 4点(2005-04-17 02:57:58) |
1097. スクービー・ドゥー
弱虫毛虫のクルッパ~、ってヤツですよね。あのアニメのイメージを上手く再現しているんですけど、なんか退屈。いや、正確には、楽しいんだけれども、積極的な笑いにはならない感じ。ゆる~く笑って見てたんですけど、そのうち、どうにもこうにも眠くなってしまって。映画館で寝ちゃう、という事は滅多にないんですが、これはかなり危なかったです。ストーリーが頭の中に入ってこない、というより、ストーリーらしいストーリーが途中、殆どなくなってしまうので、ただ役者とCGキャラクターがドタバタしているのをぼーっと見続ける状態になって。スプーキー島の背後にある陰謀、という話の芯が、実はそんなに複雑なモノじゃなく、それを暴く事だけ描くと、映画は30分くらいで終わっちゃうので、間を持たせるために延々とドタバタさせてます、という感じ。ローワン・アトキンソンの扱いがあまりに軽かったんで、びっくりしましたけど、んー、それだけかなぁ。あ、サラ・ミシェル・ゲラーのミニスカ状態は、かなりキワどくて・・・って、うーん。 [映画館(字幕)] 4点(2005-04-17 02:53:36) |
1098. 007/ダイ・アナザー・デイ
《ネタバレ》 うーん、「トゥモロー・ネバー・ダイ」を楽しんだ私でしたが、これは楽しめませんでした。なんていうのかなぁ、形骸化されたモノを見せられたような感じ。ボンド映画はこうあらねばならない、みたいな要素をただ羅列しているだけのような。美女ですキザですボンドカーですアクションです・・・って。設定の縛りがキツくて無茶できない、まるで寅さんかゴジラみたい。世界情勢を取り込んでいても、元が007じゃいつも通りでしょ、っていう感じしかしませんしねぇ。あ、要塞決戦がラストじゃないあたりは、いつもとちと違いましたか。CGばりばりな世界でしたけどね・・・。 [映画館(字幕)] 4点(2005-04-17 02:47:47) |
1099. 6デイズ/7ナイツ
ちょっとしたラブロマンスとサスペンスがありますよ、なリゾート映画。南国気分をお楽しみください、というだけのもので、元から高い志を持って作られてるものじゃないようです。ヘビ1匹と野ブタ1匹、それにクジャクが3匹しか登場しない、水もさっさと見つかる楽園、悪役が出てきても、陰謀もなければ脅威でもない、ちょっとしたアトラクションのようなもの。ぽや~んと情緒を楽しんでれば、それでオッケー。ただ、大作系の正月映画として上映すんなよな~、というツッコミは入れさせて頂きます。1000人以上入る映画館に20人足らずの観客状態、映画の中の温度とは裏腹にあまりに寒々とした空気の中で見る事になったのですから。 [映画館(字幕)] 4点(2005-04-17 02:45:02)(良:1票) |
1100. トゥームレイダー
実写でララ・クロフトを再現、という点では合格ですが(いや、本来のララ・クロフトはあんなに肉感的じゃないですが)、映画は随分遅れて出てきた「インディ・ジョーンズ」の亜流、って感じで楽しめませんでした。元のゲームが「インディ」ノリなワケですから、まあ、そうなっちゃうのも判るんですが、この映画は、あんまり「インディ」にもゲームにも敬意を払ってない気がします。CGだけが今風で、あとは古臭いB級冒険映画の世界。ゲームのファンを納得させるショットの1つくらい入れてもバチは当たんないよ、って思いました。ララの後ろからステディカムで一緒になって遺跡を走るくらいのノリが欲しかったですね。 [映画館(字幕)] 4点(2005-04-17 02:37:58) |