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キムリンさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

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101.  インセプション 《ネタバレ》 
マトリクスに比べると、こちらの方がなんとかストーリーについて行くことができました。本番の記憶の埋め込みに至るまでの前半のやり取りがちょっと間延びしていて正直見るのをやめようかと思いましたが、後半は一気に引き込まれて面白かったです。ただどうも何かがピンとこない違和感を最後まで感じていたのですが、それはサイトーの存在感ではないでしょうか。コブの情報を電話一本で全て消去して、全てが無かったことにしてしまう、超大物にはどうしても見えませんでした。おそらくこの映画が90年代初め頃の、ライジングサンと同じ頃に作られていたら、違和感もなかったでしょうけど、以来、日本はGNPで中国に抜かれ円高や高齢化で国力は低下の一途をたどっています。時代は変わってしまったものです。
[地上波(吹替)] 6点(2012-06-19 20:19:19)
102.  地球が静止する日 《ネタバレ》 
ここでの評価が低かったので期待しないで見ましたが、その通りでしたね。最初の出だしは期待させたのですけど、一つ目のウルトラマンみたいなのが現れてからは、大人向けの映画とは思えなくなりました。 この手の宇宙人が攻めて来たてそれに地球人が対抗するという設定自体が無理だと思います。地球人は2000年以上の文明の進歩でもせいぜい月まで数回行くのが精いっぱいですので、遥かかなたから地球までやってくる地球外生物の技術というのがどれだけすごいことか。おそらく近代兵器に石斧で立ち向かうよりもはるかに地球人は無力なのではないかと思います。 ただこの映画のテーマは誰もが口にしないけれども感じている、「このままヒューマニズムごっこを続ければいずれは人類も地球も滅びる」というもので興味あるテーマであると思います。人間だけが自然の摂理を破って増加し続けることは正しいことではないことは明らかであり、地球人が変わることは、生きる権利と共に死ぬ義務も人類に課すことだと思いますが、果たしでできるのでしょうか。
[地上波(吹替)] 4点(2011-05-29 13:14:17)
103.  天使と悪魔 《ネタバレ》 
そこそこ面白かったとは思います。最後のどんでん返しも言われるほどひどくはなかった。ただ、やっぱりキリスト教徒ではないので、教会史に引っかけた途中の謎解きと枢機卿連続殺人は退屈でさっさと先進めよと思ってしまうフトドキ者です。突っ込みいれさせてもらうと、①あの科学者の女性は一体何のために出て来たの?(ラングドン教授+バチカン警察+枢機卿のおじいさんたちじゃあまりにも華がないことは確かなんですけど)、②実行犯の男強すぎ、シュワルツネッガにも勝てそう(というかバチカン警察弱すぎでしょ)、③どうのこうの言ったって大惨事を防いだのはカルロさんの功績でしょ(あの場面で助かる保証なんてないわけだし)、④もし最初から最後のどんでん返しの前まで全てカルロさんが1人で計画したのだとしたら、その緻密な頭脳+大胆な実行力+一か八か命を賭ける度胸=やっぱり教皇にふさわしいのではないのでしょうか。
[地上波(吹替)] 6点(2011-04-11 20:31:37)
104.  宇宙戦争(2005)
この手の宇宙人が地球にせめてくるお話に常に感じる疑問なんですけど、未だにせいぜい月にしかいけない地球人と少なくとも太陽系以外の遥かかなたからやってきた生命体の技術力の差って、原始人の石斧と現代最新兵器以上のものじゃないかと思うので、戦ったらこんなもんじゃないでしょう。宇宙人の方も油断していたら微生物にやられてしまったというのは、結構リアリティがあって良く考えたとは思うのですけど。最初の作品では確か主人公は科学者か何かで、宇宙人の弱点をつかんでなんとかしようという話じゃなかったかと思うのですけど、こちらはただひたすら逃げるだけで終わっちゃいました。それにしてもあのガキはキャーキャーうるさかったです。
[地上波(字幕)] 4点(2011-01-22 23:33:09)
105.  旅するジーンズと16歳の夏 《ネタバレ》 
ここでの評価が高かったので見てみました。正直言って、これ一体いつの時代のアメリカ?(暴力とドラッグが蔓延したイメージの強い最近のアメリカの高校生からすると浮世離れした健全さ)っていう違和感は感じたし、この手の「白線流し」などと同類のお話は多々あるので、新鮮味はなかったですが、やっぱり若さって言うのはいいですね。 翌日放送された「19歳の旅立ち」の方は見逃してしまったんですけど、ビデオ借りて見てみたくなりました。
[CS・衛星(吹替)] 6点(2010-12-23 21:11:00)
106.  バンテージ・ポイント 《ネタバレ》 
そこそこ面白かったしテンポの良いサスペンス物として合格点はあげられるのですが・・・。だらだらと中だるみした映画にも閉口しますが、その対極にある超テンポの良い映画も見終わってみるとなんか味わいが感じられない、ということを証明した映画に仕上がってしまったようです。製作側のテンポ重視の姿勢は評価したいですし、見始めると一気に引き込まれはしたのですけど、なんか大統領暗殺の実況生中継ニュースを何度も見ているような感じでした。ソフトクリームのお譲ちゃんとか(なんで出て来たんだ?)黒人観光客はいらないからバーンズやテロリストたちの人物像何かをもう少し描いて奥行きを出すべきだったと思います。それからテロリスト側の計画なんですが、多くの人間を巻き込んで、司令部は皆殺しにするわ、影武者作戦の裏をかいて大統領を誘拐するわと、なんかめちゃくちゃ準備周到で緻密な計画を実行しておきながら、その一方で大統領を誘拐した後は、なんの準備も手立てもなくただ救急車でひたすら逃げるだけで、車がひっくり返っておしまいって、何というお粗末ぶり。もう少し脱出計画も真面目に考えろよなあ、とテロリストに突っ込みたくなりました。  本日(2019/09/11)再度地上波で鑑賞しましたが、過去に見た事すっかり忘れていて初めて見たのかと思いました。コメント内容は当時と変わらないです。テロリスト達の大統領誘拐までの計画の周到さに比べ、少女に情けを掛けた(用済みの兄弟を殺してしまう冷酷さなのに、少女は引き殺さずによけようとするのは、彼らにも多少なりとも両親が残されていると言いたいのでしょうか。)為に全ての計画がおじゃんになったというのは、ちょっと納得いかないものを感じました。 今回気付いたのですが、バーンズと大統領は近しい関係のシークレットサービスであれば、当然大統領が替え玉だと気が付くはずで、「おっさん誰?」てなことになっているのでは。
[地上波(吹替)] 6点(2010-09-11 16:34:45)
107.  デジャヴ(2006) 《ネタバレ》 
面白かったかと聞かれれば、素直にイエスですね。前半/後半と2度の犯人逮捕の場面で結構ハラハラ、ドキドキさせられました(最初の=現在の犯人逮捕が意外とあっけなかったんですが、そこから第二幕=過去の物語がスタート)。勿論、タイムマシン物につきものの、矛盾と疑問は満載で、最後まで多くの疑問が残ってしまい(現在から過去に物を送ってしまったら矛盾が起きるのは必定です)、ストレスを感じる向きもあるでしょうけど、映画それ自体がフィクションですから、矛盾点には目をつぶって単純に「デジャヴ」というテーマを楽しむしかありません。
[地上波(吹替)] 6点(2010-06-20 16:15:04)
108.  ザ・シューター/極大射程 《ネタバレ》 
ここでの評価が意外と高いので多少期待はしましたが、ちょっと・・・というか、シュワルツネッガー映画の出来そこないみたいで、痛快感がなかったです。「要人暗殺+替え玉に仕立て上げられた男の逆襲」というパターンも随分見あきた気もしますし。オズワルド程度の男で十分だった替え玉を、ワイオミングで隠遁生活していた凄腕のスナイパーにしなければならなかった理由も納得しかねました。射程のすごさ以前の問題として、明るい湖の上から暗い小屋の中なんて真っ暗のはずで、ピンポイントで狙えるわけないのでは。しかもボートの上からなんて、あんたの祖先は那須与一ですか?ってつっこみたくなりますね。まあ複雑化してストレスのたまる世の中ですから、単純に銃で全て片づけるというのはある意味ちょっと憧れてしまうところはあります。  2021年12月追記 途中で何となく見覚えがあると思ったら11年前に観ていました。当時はややネガティブな 評価のようでしたが、今回観たところでは結構面白かったです。 確かに粗はあるのですが、今回はあまり気にはなりませんでした。年取って寛容になって しまったのかも。 最後の悪人皆殺しの場面ですが、通常はもっとじわじわといたぶりながら殺すところを 意外とあっさりと撃ち殺してしまったのが意外でした。大佐あたりはもう少し時間かけて 殺してほしかった、なあんて危ない人間の考えることですね。
[地上波(吹替)] 6点(2010-03-10 21:00:11)
109.  16ブロック 《ネタバレ》 
まあ後味は悪くないし、弾が飛び交った割にはそんなに人も死ななかったし、テンポも良かったんですけど、ここでの評価が分かれたのは、毎度おなじみの家族から見放されたアル中のよれよれ刑事のキャラや、悪徳警官による警察組織腐敗のテーマにはもううんざりだったり、なーんだ「ガウントレット」の焼き直しじゃん、という失望感から来るものかもしれませんね。残念ながら私は後者でした。  ちなみに、事件の発端となった殺しを目撃され、ジャックに足を撃たれた刑事をみんなで始末してしまえば、あそこまで大ごとにならずに収拾できたので はないかと思います。エディが証言したとしても被疑者死亡で起訴はされず、死人に口なしで芋づる式に悪事がばれることもなくなりますから。 物事には状況に応じた発想の転換が必要なのです。さもないとこういう風に墓穴を掘ってしまいます的な教訓の映画でしょうか。
[地上波(吹替)] 6点(2009-11-23 13:06:49)
110.  アンダー・サスピション 《ネタバレ》 
ここでの評価が微妙だったので、期待はせずに見たのですけど、非常に面白かったです。確かに、謎解きとして期待するばらば、ラストのあっけない幕切れに、それはないだろーと突っ込みたくなるし、もしたまたま真犯人が捕まらなけりゃ完全な冤罪事件だろう、とか感じるのは当然ですけど、心理劇と考えれば十分楽しめました。日本人の配役でリメイクしてほしいですね。ジーンハックマンの役どころを演じるのは難しいとは思いますけど。それにしてもあの奥さんは美人で魅力的でしたね。あんな奥さんに指一本触れることが出来なければ、旦那がやけ起こすのも分かるような気がします。
[地上波(吹替)] 7点(2009-11-14 21:17:49)
111.  フライト・オブ・フェニックス 《ネタバレ》 
以前に見たのを忘れてテレビ放映の録画をしてしまったので見たのですが、何度見ても面白いですね、この映画。砂漠からの脱出とか孤立した場面での心理劇などのテーマは良くありがちなんですけど、飛行機から飛行機を作るというプロットが面白かった。ちょうど良いタイミングで盗賊が襲ってくるとかご都合主義的な点もありますけど、合格点はあげられると思いました。エリオットのキャラが光っていましたね。最後に模型飛行機の設計者だったというオチもなかなか。
[地上波(吹替)] 7点(2009-07-11 11:42:52)
112.  ゴーストシップ 《ネタバレ》 
いやあ、面白いじゃないですか。ここのでの批評がボロクソなんで全く期待しなかったせいもあるかもしれませんけど、十分楽しめる娯楽作品だと思います。確かに、全てがサタンの陰謀、というのは芸がないのですが、その割にはプロットに無理がないし、サタンの手先のお兄さんも意外性があったし、それなりにサスペンスを感じられる考えられた筋書きだと思います。サダコのような個人的な恨みではなく、サタン様の意思ならば逆らえませんからね。そもそも、昨今の人類は、命は地球よりも重いとかおかしなことを言って(そうなら地球はとっくに人類の重さでブラックホール化している)、生きる権利ばかりを主張して、死ぬ義務を果たさなくなってしまいました。アフリカの飢えた子どもを救うのも大事でしょうけど、かつての発展途上国のいくつかが工業化しただけで、石油や穀物の高騰を引き起こしたのですから、世界各国が等しく発展して全人類の平均寿命が80歳以上になってしまったら、この地球はどうなるかは明らかなのです。そういう意味でサタン様の人間狩りは必要悪なのです、などと書いてしまいましたが、これはもしかして私もサタンの手先になってしまったのでしょうか。
[地上波(吹替)] 6点(2008-12-08 21:32:40)
113.  ユナイテッド93 《ネタバレ》 
公開された当時は、もっと国粋的な宣伝映画色(先の戦時中に作成さてたような)が強いのではないかと思って敬遠したのですが、今回地上波で放映されて見た印象は大分違っていました。生存者がいないのでボイスレコーダーや地上との電話などに残った肉声によるあくまでも想像上のストーリーではあるものの、忠実に事実だけを伝えようとする姿勢はひしひしと伝わってきました。実際の時間経過とほぼ同じ流れで再現された内容は、不必要な過剰演出などを全てそぎ落として、息つく暇も与えない迫力ある内容に出来あがっており、好感が持てました。 尚、9.11のテロについては米国側の陰謀説も噂され、この映画に出てくるシーンなどでも当時そんなに簡単に空中で携帯が通じたのか、墜落した現場の状況から単純な墜落ではなかったのではないのかなど、今でも疑問は残っていますが、逆に考えると、当時この映画の通りのことが起こったのだとしたら、米国の防空能力、危機対処能力などに大いに問題があったということになります。米国が軍事大国だというのは大いなる幻想なのかもしれません。
[地上波(字幕)] 7点(2008-11-23 19:06:08)
114.  ハンテッド(2003) 《ネタバレ》 
戦争で心を病んだ犯人、師弟対決、追跡劇、と前にどこかで見たようなプロットや場面ばかりという感じで新規な要素は少ない内容でしたが、その割には飽きることもなく、一気に見ることができました。二人の演技力もさることながら、プロットに新鮮味がなくても作り方次第では、このぐらいの映画は作れるということなのでしょう。最近は期待させておいて、監督の思い込みばかりが空回りしていて、表紙倒れなものが多いですから。
[地上波(吹替)] 6点(2008-06-08 17:34:25)
115.  ヴィレッジ(2004) 《ネタバレ》 
思っていた以上に楽しめました。確かに、この作品は2度楽しめますね。文明を離れて暮らす人々の人間模様とホラーサスペンスとしての最後のオチまでの流れ。オチについてはなるほど、そう来ましたか、という感じで、いきなり現実に引き戻されはしましたが、悪い印象はなかったです。ところで、こういう「村」については、ノアの方舟や欧米のGated communityなどから発想を得て、ずいぶん前から私自身が現実問題として思い描いていたものであり、又、実際には実現は不可能でしょうから、せめて小説として世に出してみたいと思っていたものです。今から書いても、この作品のパクリになってしまうでしょうから、ある意味先を越された感じで残念ではあります。情報化革命などにより、文明が急速にかつ複雑に進歩する中で、人々の価値感の多様化、思ってもいないような恐ろしい犯罪やテロの多発、為政者による政策の不毛などによる世の中の不満の高まりなどにより、一部の心ある人たちの「囲い込み」行動というものはこれから必然的な流れとなって行くように思います。
[地上波(吹替)] 7点(2008-06-01 11:25:21)
116.  ペイチェック 消された記憶 《ネタバレ》 
あまり期待しなかったからなのか、意外と面白かったです。娯楽作品としては合格点だと思います。「未来の悪いことが予言できたら、人間は必ずそれを阻止しようとするから、結果的に未来はどんどんと変わってしまう」という矛盾は、言われてみると当然のことだけども、なぜ今まで取り上げられなかったのか不思議な気がします。ただし、2時間という限られた時間枠にあまりにも多くの要素をつめこみ過ぎたので、全てが中途半端になってしまった感は否めません。24時間のようなシリーズ物にして、20個アイテムを一つにつき1話ぐらいで作ったら良かったのかもしれません。
[地上波(吹替)] 6点(2008-03-20 22:27:11)
117.  サーフズ・アップ 《ネタバレ》 
飛行機の機内映画で見ました。最初は夏休みでもないのになんで子供映画を上映するんだ、と思っていましたけど、意外と楽しめました。ペンギンを使ったところがみそですね(どこかのサイトの批評で、これが人間の実写だととてもクサくて見られない、と書かれていましたがまさにその通り)。筋とは関係のないアメリカ的なおふざけやギャグも満載でしたが、それほど気になりませんでした。コディとギークとのほのぼのとしたからみや、チキンジョーのおとぼけキャラが気に入りました。ペンギン好きな日本でブレークしそうな予感がします。
[映画館(吹替)] 6点(2007-10-07 12:53:59)
118.  “アイデンティティー” 《ネタバレ》 
死体の発見されない人間=犯人、といのは犯人当ての基本なんだけど、そんなものはどこかにふっとんでしまうような、ストーリーとオチでしたね。正直、良くも考えたりというか、プロットもここまで来てしまったかという感じです。現実の世界ならば、子供が囚人の口にバット突っ込めるのかよ、とか女優の首をへし折れるのか、なんて突っ込み満載のことろですけど、バーチャルならどうしようもない。医学的なしつこい説明もなく、登場人物もそれぞれに一癖あって、展開もテンポ良く大いに楽しめました。多分映画館で見たとしてもこれなら1800円は高くないと思ったでしょう。その割りにはこの点数なのは、やっぱり心のどこかでは鑑賞後の爽快感や勧善懲悪を期待している、器の小さい私の性格によるものなのです。ところでこの映画、こんなに面白い凝った内容なのに、劇場公開時にはそれほど話題にならなかったのが不思議です。
[地上波(吹替)] 7点(2007-02-22 23:32:18)
119.  フライトプラン 《ネタバレ》 
正直、予想した以上に面白かったです。最初から最後まで緊張感が途切れませんでした。少なくとも「フォーガットン」よりは真相が現実的だった点が良かったです。結局両者に共通するのは、母の愛が最後は勝つ、っていうことでしょうか。主人公が乗った飛行機のデザイナーで飛行機のことを知り尽くしていて、犯人と対決する、というプロットも以外と新鮮味がありました。他方、難点を言うとキリが無いのだけど、計画的に無理とか周囲が誰も娘に気がつかないのは変、などを除くとして、娘が窓にハートマークを書いた瞬間に、これってあの乗客消失の古典映画「バルカン特急」のパクリをやる気では、と予測させてその通りになってしまったこと。序盤でカーソンが、主人公に皮肉で「私も飛び降りたくなりますよ」と言った時点で、犯人が分かってしまったこと(なんでこいつは夫が墜落して死んだことを知っているんだ。これがなければ、その後に続く善人ぶった演技で、犯人だと気がつくのはずっと後になっていたのに)。あとは、やはり最後にアラブ人には一言詫びを入れるべきでしたね。アラブ人を疑ったことについては、完全に彼女の妄想だったのですから。そもそも、精神不安定の娘なら、飛行機で自分の座席の横に常に座らせて、抱いて寝ろよな、という気がしないでもない。「空いている席に移りましょう」とか言うところのわざとらしさが、どうしても鼻についてしまいましたね。
[DVD(字幕)] 7点(2007-02-12 15:47:41)(良:2票)
120.  フォーガットン 《ネタバレ》 
宇宙人ネタと聞いて、もっとはちゃめちゃなお話かと思ったのですけど、意外と面白かったです。テンポが良くて、この手の映画にありがちな孤立無援の主人公女性が、苛立たしいくらいにおたおたするような過剰演出も感じませんでした。エンディングも心地良い物でした。ただ、人間が空に飛んでいっちゃうのはちょっとやり過ぎだとは思いましたけど。要するにこの映画のテーマは「宇宙人の実験」サスペンスではなくて、「母の愛は強かった」という、一種のファミリードラマ、ヒューマンドラマと言えるのではないでしょうか。 それにしても「宇宙人がいるかいないか」とか、「宇宙人は実験のため地球人を誘拐している」というたぐいの低レベルのネタはもうそろそろやめにしてもらいたいものです。我々地球人は2000年たっても、せいぜい月に行く技術しか得られていないわけで、太陽系を越えて他の生命体の星に到達できるのは一体この後何千年先になるやら。それに対して、もし宇宙人が遠いかなたから地球にやってきたのであれば、彼等は何千年、何万年と文明を進化させたことになります。もし私が宇宙人に会ったなら、いるのいないのよりも、真っ先に聞くべき質問は、「あなたたちは、どうやって民族紛争、宗教対立、環境破壊、ゴミ問題、人口増加問題などを克服して、滅亡することなく、そんなに長く文明を進化させることが出来たのですか?」だと思います。我々の将来にとって非常に参考になるお答えをいただけるのではないでしょうか。
[DVD(吹替)] 6点(2006-11-03 23:08:59)
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